• 20250119-145554
  • 20250119-142345
  • 20250119-142345_20250119150101
  • 20250119-150249
  • 20250119-152051
  • 20250117-013132
  • 20250117-015927
  • As20241225001545_comm
  • 20250115-143858
  • 20250113-081014

« 農水省の放射線量マップが発表されたが・・・ | トップページ | 「放射能の壁」を溶かしていく道 »

2011年8月31日 (水)

ECRRのバズビーさんが日本で見逃したもの

018

ドイツZDF局放送がECRR(ヨーロッパ放射線リスク委員会)の科学委員長で、先頃来日したクリストファー・バズビー氏の言説を大きく流しています。

この映像はYouTubeでも見られたようですが、今日は削除されていました。

「80km離れた水田で5万3千ベクレル/kgの土壌汚染!}
「自宅庭の空間線量90マイクロシーベルト/h!!」
「人間の想像力を超える惨事」
「人類史上最悪の惨事」

すごいですね。これでもかというほどです。ベルギーでも川島が、試合中に「フクシマ」と野次られたそうでいいかげんにしろ、と言いたくなります。

バズビーさん、ECRRの今までの低線量に対する主張は耳を傾けるべきものをもっていますが、このようないたずらに危機を煽るのは止めて頂きたい。

それは確かに5万3千bqある田んぼもあったでしょう。政府の発表はいつだって隠蔽モードで、今回の農水省の放射線分布マップだって「2万5千超」で一括表示です。

だから、あなたに言われなくとも「放射能情報を開示しろ、すぐに除染を開始しろ」と、福島の地元行政の首長は訴え続けています。あなたにはこの声が聞こえなかったのですか?

この5万3千bqという数値だってバズビーさんご自身が計ったものではない。あなたは確かに福島には来たが、100㎞圏以内に近寄ろうともしなかった。

福島市にも怖いと行かなかったし、帰りは茨城北部が汚染ゾーンだと言ってわざわざ日光経由でお帰りになりました。

その日光が関東のホットスポットだったとはお気の毒ですが(笑)、あなたはそこまでしてわが国を「人類史上最悪の惨事」と決めつけたかったようです。

私は5万3千bqなどという数字で驚きませんよ。農水省の昨日出した分布図にも3カ所ほど赤丸の2万5千bq超が記録されています。おそらく、もっと計測点を増やせばさらに出てくるはずです。

さてバズビーさん、あなたが「人間の想像を超える惨事」とまで言った避難区域のすぐ隣の東和町では、いま農業者が元気に活動しています。

まずは自分たちで放射線量マップを作り、作物を測定し、除染をし、水源の山林まで残留放射線量の把握をすることを始めています。

健康な里山と農地を取り戻そうとしています。若い農業者が中心です。皆んなの顔を見ると明るいですよ。にこにこ笑っている。未来に絶望なんかしていない。

バズビーさん、「想像を超える惨事」というあなたは、笑いながら故郷を守っている彼らを知っていましたか?

あなたの「想像力」には彼らは写らなかったのです。決して諦めない、絶望しない彼らは見えなかったのです。

だから、わざわざ日本に来て、もっとも見るべきものを見逃しました。それは私たちがくじけないことです。農業者は逃げないことです。

5万bqあろうとも、除染を丹念に繰り返して健康な土に戻すことは可能なはずです。何年かかるか分からないが、日本の百姓の根気と、わが国の科学力をもってすればできるはずです。

私はそれを信じています。私自身は時々絶望しそうになるが、やるしかないじゃないですか。逃げられないんだから。

7日の集会は延期いたします。

先生方との日程調整がうまくいかず、7日の開催が困難になりました。

大変もうしわけありませんが、1か月ほど延期いたします。

« 農水省の放射線量マップが発表されたが・・・ | トップページ | 「放射能の壁」を溶かしていく道 »

原子力事故」カテゴリの記事

コメント

バスビー教授、ロシアのテレビ局にも出て煽ってますな。

いろんなの見てると、どうもアレバの御用学者っぽい印象です。
フランス政府の原子力推進政策で、アレバは協力を惜しまないと言いながら、東電を食い物にしつつ…アメリカ等でのロビー活動では「欠陥マーク1こそ元凶だ」という資料を強調して売り込んでたりします。
武器商人フランスのやり方そのものっす。

反原子力・反戦を訴える方々が、都合よくバスビー教授の発言を引用して危険性ばかり強調しているのには強い違和感を感じます。

バスビー教授の発言を、どう理解すべきか、消費者は、とても困ります。抽象的には、すばやく汚染状況を、計測し、世界に向けて、発信していない日本政府の現状では、世界各国の感情としては、米国、フランス、中国などが、核実験を強行したときは、日本人は、反対デモをして、実験における放射線汚染量を公開すべきだ。と、訴えたのに、福島原発事故では、デモひとつ起きない訳ですし、世界各国は、日本のせいで、自国が汚染されたと、言い続けるでしょう。
バスビー教授は、ドイツやヨーロッパの、放射線防護学にとっては、自己の主張を、PRするには、日本で、アピールするのが、最適と思ったのでしょう。
しかし、科学的に汚染状態を計測しない、あるいは、ヨウ素など、半減期の到来を持って、測定しだすと言う過去の日本政府の状況では、測定データがない以上、感情的に言われても、反論のしようがありません。
考え方の差は、水掛論に陥っていくでしょう。

結局、きちんとした汚染状況の地図があり、国民すべてが、事実を知って、それに準じて、避難や除染が行われていない以上、できるだけ、被曝の少ない生活を求めるのが、一般的な人間のわがままでしょう。

ようやく福島近辺の汚染地図が、出来てきましたが、農業新聞や福島県内の新聞以外の一般紙や、TVでは、また、特に、西日本では、報道されません。

つまり、消費者は、正確な汚染地図を簡単には、見られません。
こいいう情報の流れにおいて、消費者に、言葉で、安全、安心と言っても、西日本の都会居住者からすれば、原発が爆発した映像が、頭に残っている以上、当面、農作物を、流通業者が購入し、西日本で販売する勇気はないでしょう。バスビー論に反論するには、やはり、測定データを日々、情報開示していく以外、ないのではと思います。

…。旧大野村で農業を継ぐか、ビビっている小市民には励まされる福島の農家の方々の実情があり、でも、農家を継ぐことに二の足を踏む根性無しの自分がいる現状です。

私は福島県の東和町出身ですが、地元の農業者の頑張りには敬服します。地元の道の駅では最近になって売り上げが例年の8割くらいにまで回復していると聞きました。地元の消費者のなかには年齢的に放射能の影響をあまり心配せずに済む人も多いです。そういった方々が地元の農業者の頑張りに報いようとして、道の駅で農産物を購入しているのではないか、と思います。逆境ですが、このような形で消費者の理解がジワジワと広がることを期待したいと思います。

あなたのような考えの人がいるために、福島県で避難したくてもできない状況が生まれているのではないでしょうか。元気で農業をしている、といっても五年後にみんな病気で亡くなったら復興も何もないのではありのせんか?チェルノブイリでも除染はしたのです。しかし10年後にどうなったか知っていますか?津波が来るかもしれないといって避難する人をあなたは「臆病者」と呼ぶのでしょうか。
福島の人たちは、放射能という二回目の「津波」でまた逃げ遅れるのですか?

chelnoさん。私が避難している人を「臆病者」だなんてただのひとことも言っていないですよ。いないことをさも言ったように偽造しないで下さい。

避難する方に対して私はできるだけてのことをしたいし、また避難するのは権利だとさえ思っています。

しかし、現状で避難した人たちがどのような暮らしをしているのか知っていますか。そこまで考えて言っていますか?

避難だけが解決のすべてではないのです。どうしてこうも視野が狭いのでしょう。

放射能という津波は既に来ています。ただ、それを踏みとどまって郷土のために闘う人間もいるということをわかってほしくて書いたつもりですが、どうしてこのような受け止め方をするのか分かりません。

「避難したくてもできない」のは、除染をしながら闘う人がいるからではなく、国が避難地域意外の人が避難することに一切の支援を与えないからです。違いますか?

問題をすり替えてはダメです。あなたの考え方は、被曝した地域を分裂させる言い方です。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ECRRのバズビーさんが日本で見逃したもの:

« 農水省の放射線量マップが発表されたが・・・ | トップページ | 「放射能の壁」を溶かしていく道 »