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« 最低でも2年間は、日本の農業者は放射能測定は「品質保証の一部」だと考えたほうがいい | トップページ | 原発事故における日本農業「失敗」の研究  風評被害篇 »

2011年8月 6日 (土)

ある方への手紙

019_2
本日はある方から頂戴したメールのお返事を加筆修正して転載いたしました。家庭菜園をお作りになっていらゃしゃるご年配の方のようです。
子供が食べないでネットで九州の野菜を購入していることなどを書かれておられました。読んでいてこちらのほうが辛くなりました。このような悩みをお持ちの方は沢山いるはずです。
             .。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。.
おはようございます。濱田です。 
メールありがとうございます。拝見させて頂きました。
 
おそらく一字一字丁寧に打たれたご様子、それだけで胸が熱くなります。
 
さて、「このような時代です」、としか言いようのない放射能の状況です。
ごめんなさい。いちおうプロの農業者の私ですら、そう思っているのです。
 
突如降って来た放射能によって東関東は汚染されました。 
それは事実です。逃れようもない事実です。
 
しかしあれから5カ月、最近こう考えることにしました。 
「しゃーない、放射能とオレらどっちが勝つか勝負だ」と。 
私は放射能というヤツとの戦いだと心定めました。
 
そのためには、まず敵を知ること。 
敵をいたずらに恐怖するのではなく、この程度までは安全、この程度はグレイゾーン、ここからは危ないというふうにです。
 
そうとでもしないと、頂戴したメールにありましたようにせっかく作ったものが食べてもらえません。
 
これほど哀しい事があるのでしょうか。 
食を作るということは命を作ることと一緒です。 
大地を母とし、作物を恵みとし、私たちは生きています。 
その大事な恵みを拒否してしまえば、いったいなにが残るのでしょうか。
 
たしかにインターネットで九州のものは買えるでしょう。しかし、あなたのお作りになったものが買えますか?あなたの温かい手のぬくもりは買えますか?
 
作物は無名ではありません。 
すべての作物には名前がついています。 
私の名前、あなたの名前。 
そしておかしなことには、作物には作るその人が写しだされるのです。
 
その意味で、野菜や卵や肉や米は、大地と私たちとの共作なのです。 
それを否定してしまったら、作物など単なる栄養素の集合体でしかありません。 
そうではないですね。そうだったら、とっくに私は百姓という職業を辞めています。 
 
今、都市で生きる人と、地方で生産する私たちとの間で断絶が生まれかけています。それはこの何日かの私のブログをお読みいただければお分かりになるでしょう。
都市の消費者の一部の人たちは、私たち農家を信じられないとまでおっしゃっていますから、そう簡単に解消できそうにない問題です。
これには放射能問題だけではなく、今までの農業のあり方に対する不信感も底にはあるようなので頭が痛い問題です。
信用できないといわれるなら、信用してもらえるようにするしかありません。
まずは、私たちが自分で農地や作物を測定して、情報を共有し一歩一歩進もうと思っています。
 
というのは、この放射能という津波は避けることができない問題だからです。イヤだから見ないというわけにはいきません。
残念ですが、今でも自治体や農家の一部には、「測定したりするから風評が生まれるんだ。余計なことをするな」という人もいるのは事実です。
 
しかし、少なくとも私は逃げようと思いません。野菜のみならず、牛肉や米まで対象になる状況では、逃げてどうなることではないからです。
だから真正面から受けます。
 
 
船乗りは海で大きな波が来るとき、舳先を波に向けるそうです。横に向ければ横腹に大波を食らって転覆します。 
私たち農業も同じだと思っています。 
さて、私は放射能をこの5カ月でイヤというほど学びました。 
チェルノブイリも調べました。スリーマイルも、日本のさまざまな原発事故も調べました。放射線防護学もかじりました。おかげで,こんなこと勉強したくないやと言いながら、泣きながら幼稚園から大学院までいったような気分です(笑)。 
 
知ること。放射能という人類共通の敵を知ること。 
ここから始まりました。 
その範囲で言えば、あなたのケースは以下です。  
 
①ジャガイモが不検出だったとのこと。日本の暫定規制値は信じるに値しませんが、検出限界以下なら心配する必要はありません。
検査報告の書き方には二種類あって、ただ暫定規制値以下だった場合を「検出せず」と書く場合と、検査装置の物理的検出限界以下だった場合と二種類あります。
当初は前者の書き方をしていた所が多かったのですが、今の検査機関は後者で統一されつつあるようです。
 
②土壌はセシウム134が56ベクレル、137が76ベクレルとのこと。合計で132ベクレルです。まったく問題はありません。
 
こういう言い方は自分でも不謹慎だと思いますが、福島の避難区域である浪江町は、2万8千ベクレルです。まったく次元が違います。
 
土壌にはもともと自然放射線量というものがあります。お住まいの町はおそらくは山系の岩盤が比較的浅い場所にあるはずです。
 
そのような地域は、岩盤から出る(花崗岩が高いのですが)自然放射線量が高いのです。 
私の行方地域も、セシウムはおおよそ平均して100bq台です。決論的にいえば、これも心配する必要はありません。  
 
日本には3重に放射能が残留しています。 
①自然放射能・・・地球が誕生して以来のものですね。
 
②60年代から80年代の大気圏内、地表核実験により飛来した放射能・・・いまでも若干存在します。かつては福島どころの比ではなく、日本全国に残留していました。
 
③福島第1原発事故による放射能・・・これが正味です。
 
ではこの比率はといわれると、すいません、ただ今茨大と研究中です。
しかし、茨大農学部のN先生によれば、「100ベクレル前後なら今回の事故の影響は少ないのではないか」とのことです。 
 
あまり過敏になられないほうがいいと思います。
 
自分をのんびりさせましょう。作った野菜までがまずくなりますよ。
そんなことになったら野菜に申し訳がありませんものね。
私たち農家も言葉だけで安心させるだけではなく、実際に農地の土壌線量をを実測したり、除染したりしていく努力をしています。
その経過は逐次報告しますので、お読みくださいね。
では、よい一日をお迎え下さい。 

 

                                             濱田拝
          ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

茨城県放射能実地測定の集い

❶茨城大学教員3名を講師として農地放射線量測定します。

➋空間線量と土壌線量測定の実測方法の実地研修

➌農地の測定

➍除染の講習

➎まとめと座学

❻場所 茨城県行方市 

❼日時未定ですが8月中旬から下旬の大学夏休み期間中に予定しています。

❽土壌サンプルをお持ちいただければ、測定致します。

茨城県、千葉県農業者、市民の皆さん、ぜひご参加下さい。

参加資格は問いません。農家を問わず消費者の方も遠慮なくお越し下さい。

このブログのプロフィール欄に私のメルアドがありますので、ご一報下さい。詳細が決定次第メールでご連絡いたします。

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コメント

土壌放射線量から検出されるものは、今回のいわゆるホットスポットは原発禍が原因ですが、例えばその辺の公園の砂場などの計測データでは大部分は自然界に存在するカリウム40です。
プルーム降下分布次第ですが、山形市内でそんなもんです。


また、例え話に突っ込むのもなんですが…津波襲来が予想される場合、漁船は全速力で少しでも水深の深い沖合いを目指します。これは常識です。
襲来の早かった三陸ではほとんどが間に合わずやられましたが…。
釜石の巡視船きたかみが津波に翻弄されながら懸命に湾口に脱出する姿など、鬼気迫るものがあります。

まさに、今置かれた農業者の姿とダブります。

しかし残念ながら動画サイトのコメントなどには「津波迫ってるのに出港するなんて馬鹿かw」などという無知なコメントが横行してたり…。

なんだか、まるで被災地の農業者と都市の消費者の意識のギャップを映してるような気がしました。

日本の農地には、今回の原発事故前も、過去の核実験の影響により、それぞれ 数ベクレル/kg乾土 の Cs-137 と Sr-90 が含まれていました。

しかしその値はばらつきがあり、高い場所では 100 Bq/kg 程度の Cs-137 が含まれているそうです。

家庭菜園が汚染されたのは悲しいことですが、この程度なら、もともとある汚染の範囲内、ということもできます。

ところで農水省は最近、肥料・土壌改良材・培土中の放射性セシウムの暫定許容値を 400 Bq/kg と決めました。

この暫定基準は、「肥料等を長期間施用しても、原発事故前の農地土壌の放射性セシウム濃度の範囲に収まる」というのが根拠で、言い方を変えると、上限の 400 Bq/kg の肥料を長期施用すると、その農地の放射性セシウムは 100 Bq/kg 程度になるということでもあります。

この事態をどう評価したらいいのか、正直わかりませんが、それよりも、稲藁や落ち葉で問題になったように、汚染度の不明なものが流通していることのほうが当面ははるかに問題で、注意するべきことでしょう。

山形様
農業者と都市の消費者の「意識」のギャップ・・・・
と言うより、「知識」のギャップと言ったところでしょうか?

農業関係技術の大概の部分を一般国民は知らないのが普通と思います。

農産物は契約栽培や直販等は除きますが、一般的に土作りから播種~育成~収穫~出荷~選果~出荷~市場~流通業者~店頭となりますが、農業者が関わる「土づくり~出荷」までに多くの技術があります。
市場流通している農産物は、農業者が培ってきた技術の集大成の成果物として存在します。
全てを知らなくても、少しでも理解して欲しいと思います。

昨日のコメントに
・・・流通に乗せて消費者が買ったということは、「安全だとアナウンスした」ということなのです。・・とありました。結果としてはご指摘の通りで否定はしません。
流通させた事について言い訳ではありませんが、「無知(放射線に対する)ゆえの行為」もあります。

濱田様はじめ、このブログを拝見している多くの農業者や関係者は、勉強と共に情報交換しながら、この難局を乗り切ろうと努力しています。
理解して欲しいと思っています。

北海道様。残念ながら、まさに「無知なるがゆえ」という要素は大きいと思います。

農業界はこうアナウスすべきでした。

たとえば、
①国からの放射能情報がなかったこと
②放射能の飛散状況が隠匿されていること
③農家のみならず農業団体にも放射能を計る計測機材がないこと
④政府の危険警報がまったくなかったこと
⑤暫定規制値の問題点
⑥大震災の被災と重なった農家の苦しい現状

これらをアナウンスせずに、まず第一声で「補償金を!」と叫んでしまったことが、国民に「補償金さえもらえば、農家は危険な農産物を食わしてもいいのか」という悪印象を与えてしまっています。

3月、4月段階では、確かに農業界は放射能に無知でした。しかし、もうそうは言っていられません。

農業は正しく主張し、正しく計測し、正しく食を供給すべきです。それが出来て初めて「補償金」の話になるのではないでしょうか。

管理人さんのご発現を読んでいて、エリザベス・キューブラー=ロスが『死ぬ瞬間』に書いている死の受容のプロセスを思いだしました。

経営や生活がありますから、短期的には「お金」を第一に考えるのも当然ですが、中長期で考えるなら「消費者あっての生産者」を基本とすべきだし、平常時ならそれが当たり前だったと思います。
何もかにもが震災と原発事故によって、混乱した中で短期間と言えど、基本をどこかに置き去りにしてしまった事は反省点ですね。
検査と、検査結果の開示公表が信頼を取り戻す唯一の手段でしょう・・・

生産者は消費者足り得ますが、消費者は新規就農でもしない限り、生産者足り得ないのではないでしょうか?生産者VS消費者の構図は、だれも望みませんし、そのような図式になってしまったら、日本の農業は、それこそ終わりです。
ただ、今まであまりお互いがお互いの立場を意識してこなかったのもあるかと思います。生産者はただ、良いものを作れば売れる。消費者は、店頭に有る物は安全である。漠然と、そんな認識の中で生きてきたのではないでしょうか?
消費者は、生産の現場を知りませんし、生産者は、消費者の購買動向の本当のところを知らない。そんな気がします。この源発事故をきっかけにそれが少し表面化したのではないでしょうか?

農家が自家消費の分には農薬云々の話がコメントされていましたが、失礼を省みずに言えが、至極当然な気がします。誤解されそうな発言ですが、農家にとって自家消費分は、その作物が規格外だろうが、虫食いだろうが全く問題ない訳で、商品としての作物と違い、念入りな品質管理を必要としないモノです。
そのようなモノに、わざわざ農薬等の労力をかけるでしょうか?農家が出荷している作物は、商品です。
その商品に対しては、様々のコストをかけて最高のものを出そうとするのは、至極当然なことだと思うのですが。
現在、中国野菜の農薬汚染を受けて、ポジテイブリストなる農薬や種々の薬品に対する規制があります。
恐らく、世界の中でもかなり厳しい規制ではないかと思います。そして、今まで、市場に流通していた野菜等は、すべてその規制をクリアーしたモノでした。
それほどまでに、日本の農業は、自らに厳しい規制をかけているのです。そして、農業者は、その規制の中で日々より良いモノを作ろうとしているのです。

今回の原発事故は、不幸な出来事でありましたし、作物が放射能の汚染されると言う、今まで日本の農業者が誰も経験したことのない事態に陥って、恐らく、皆どうして良いのか迷っているのだと思います。
しかし、先に言いましたが、日本の農業者は、厳しい規制のなかでも良いモノを作ろうと努力してきました。これからもその姿勢は変わらないと信じています。

×発現
○発言

そのメールを書かれた方のお気持ちは、とてもよく分ります。
私も庭に家庭菜園やら果樹があって、岐阜県の場合の3~6月までの雨水及び降下物の合計はセシウムで30Bq/m^2より少ないくらいですが、それでも事故前とは同じには思えません。放射能雲の影響もあり、3~4月に生育期間だった果樹は特に気になります。ごく微量の放射性物質は影響がないとはいえ、やっぱり嫌なものです。
こちらでは関東の野菜は、ほとんど見かけないのですが子供が関東に暮らしているので、何とか良い方向へ進めばと思っております。

こちらのpdfの13pに、過去の降下による土壌中の Cs-137 汚染の地図があります。

内田 滋夫 「放射性物質の農地等における移動・循環問題」
http://www.iai.ga.a.u-tokyo.ac.jp/mizo/seminar/uchida110603.pdf

青空です。こんばんは。

家内の実家に帰っておりコメントできませんでした。
九州地方は火力発電所の故障で予備率が1.6%と信じがたい水準にあるようで驚きました。
東日本を震源とした3つの巨大地震はもはや日本全体の形を大きく歪み折ろうとしていると実感します。

様々なコメントを見ますし、それぞれの意向も理解できます。濱田様の苦しまれる姿も目に映るようで辛い。
誰もが暗中模索です。
恐らく政府も専門家も何一つ明確な脱出方法を見いだせていないと感じています。

私として最近とみに感じることがあります。

今回の震災と原発事故を持って日本の産業の屋台骨は折れました。過去形です。
食料安定供給ラインも相当に大きな打撃を受けており供給ラインの継続性には甚だ疑問がある状況です。
従来のように日本人であればだれもが安全で安心して食糧供給を疑問なく受けれて、給料ももらい、子供達と自分達の生活を送れると思っている人が多いことに驚きます。

大部分の大手企業が海外に脱出し、電力不足の解消にも相当に期間を要する中で、今後出てくる問題は、国家が持つ巨大負債の重荷と、数百万人単位で大量に増加するであろう失業者と貧困問題です。

今回の原発による実害による生産者と消費者のそれぞれの主張、特に消費者の主張には目に余るものがありました。この状況下で食糧安全供給を誇りとして仕事に向かう生産者は少ないと感じます。
西日本は別でしょうが、東日本はその大人口ゆえに今後厳しい食糧事情にもがくことになるでしょう。

どなたかがおっしゃっておりましたが、この世の中は資本主義です。
要は儲けにならないことを行う責任も義務もありません。仮にそれにより食糧安全保障が崩壊してもそれは全く生産者の責任ではなく、それを選択した消費者が負うだけの話です。資本主義国家において失職して飢え死にしたとしても別に国家に責任はありません。
個人の選択には自由が保障されていますが、それによるリスクは個人に帰属することです。だれも救ってなどはくれません。それこそが資本主義です。

それに国家のスタンスはやはり棄民政策です。福島の郡山や福島市から自主脱出した家族に対して原発損害賠償に対する第二次指針においても補償は対象外でした。そして案の定そういった自主避難家族に対して民間で手厚い義捐金や援助、運動があると思えばほぼ全くありません。あれだけ福島にいることを殺人者のように言い立てた人々ですらなんら手を差し伸べないのです。恐ろしい国です。

所得のあるものは西日本から食糧を高額で取り寄せることもできるでしょう、しかし低所得層はそのような選択肢はない。輸入品が入ってくるから大丈夫と思っているならばそれもよいでしょうが、日本の基準を確実にクリアできる供給源はあると思っているのでしょうか。人口4000万人からの必要量を賄うこと等は短期的には困難でしょう。ただでさえ、近年の世界的な異常気象で供給国の食糧供給安定性はガタガタだというのに。

言いたいことが色々あったのですが上手く表現できませんでした。
しかし、どなたでもよいだれか教えてくれないものでしょうか。
基軸通貨国家であるアメリカや、それに変わると目されたユーロですら財政破綻し、各資源国での政情不安に拍車がかかりつつある極めて危険な国際情勢下で、食糧安全供給という最も重要性が高い政策を、全く考えず生産者と消費者がお互いを攻撃する。なんの意味があるのでしょう。
生産者の事業継続性を破壊して、だれがその代わりの供給を責任を持って継続的に実施してくれるのでしょうか。
目指すべきことは、破断しかけた巨大な安全供給ラインの再構築と立て直しであり、あらゆる知恵と実力を駆使して乗り越えることにあると感じるのですが、まさに温度差がある状況に思えます。

危機感がまるで理解できない方は一度海外の新聞を見られることをお勧めします。
世界情勢は米国、欧州、中東、東アジア、まるで第二次世界大戦直前の世界恐慌の様相です。それを見てから真剣に対策を講じてもらえればと願います。

おひさしぶりです、青空さん。

あなたのおっしゃる福島の避難民の問題はとても重い。具体的に隣県でありながらなにをしたらいいのか手をこまねいている状況です。

何かできることを考えなければなりません。考えます。

日本農業の危機は、これを危機だと自覚できないことによる危機です。すべてが内向きの論理なのです。そのことは今日の記事(8/7)で書きました。
結果、現在、根強い農業不信が生まれています。このことについても農業界は鈍感です。

青空様がおっしゃるように、基軸通貨ドルが揺らぎ、ユーロが崩壊の危機にある(たぶん遠からずユーロ実験は破綻するでしょうが)といった状況で、わが国は食料とエネルギーという国家の基盤を平然と揺るがせています。

まさに正気を疑います。私は民主党政権の最大の失敗は、このような青空さんがいう「大戦直前」のような情勢の中で、この食料とエネルギー問題を混沌に投げ込んだことです。

ひさしぶりに貴兄の視野の広いお話を読めて嬉しかった。またぜひおいで下さい。


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