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« 一定の移行係数などは存在するのだろうか? | トップページ | 二本松市セシウム検出米事件のケーススタディ »

2011年9月28日 (水)

二本松市のセシウム検出された水田についての情報 


011
二本松市で出た500bqのお米についての確度の高い情報を探していたところ、その隣にあたる地域で農業指導に当たられておられる大学教員の方から情報を提供頂きました。

念のために申し添えますが、この情報はあくまでも官庁発表がない前の非公式なものである性格上、情報の誤差が生じる可能性があります。

そこをお含みおき願った上で、速報としてご報告します。

得られた情報は以下です。

➊当該の水田の土壌放射線量・・・・・・・3000bq/㎏

➋同上の耕作地の中の位置・・・・・・・・・谷津田の最上段に位置する

➌同上の土質・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・砂質

➍同上の地形的特殊性・・・・・・・・・・・・・・周囲の沢水をあつめる場所にあたる

➎同地域の自主測定の有無・・・・・・・・・・なし

❻同水田周辺での米からの検出結果・・ND(検出限界以下)

❼周囲の森林、水の測定・・・・・・・・・・・・なし

この大学教員の意見。

➊周囲の沢水が集中する場所であるために、周囲の森林からの汚染集中が考えられる。

➋土質が砂質であるために、セシウム吸着が少なかったと考えられる。

➌周囲の農家の米は既に測定されており、すべてNDだった。したがって特殊な地形のための、不幸な確率論的なケースだったのではないかと推察される。

                                             以上

なお、私のコメントは差し控えます。

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コメント

沢水や農業用水路に、適宜、ダムを作る形で、ゼッライト層なり、沈殿砂を作るとか、砂防ダムに多いような、山間部や森林、落ち葉などからの、再汚染、問題について、実践研究は。ございませんか?個人的には、米も品種だけで、セシウム吸着量が、2桁違うのは、理解しにくいのですが。水供給減のセシウム量とか、水中でイオン化しているとか、もう少し詳しく解らないものでしょうか?

以降係数算定に、不足するファクターが、抜けているとかは。ありえませんけど。

水系の汚染調査は、農業ダム、発電ダム、砂防ダムなど、関係省庁別で、交流はないのですが、河川の汚染度の発表は。ございますか?

名古屋で売られている東北のあらゆる食材に、QRコードを携帯で写すと、検査結果や農民の顔、作業風景など、携帯に表示される商品が増えてきました。

もっと、遠慮されないで、N.Dだったんだから、堂々とコメント書いてほしいけど、農家さん、遠慮ぎみですね。

工業製品のアウトレット販売が、東海地区えでは、馬鹿売れなんですが、訳有り商品をコストを下げて、売ってくれる流通業者は、居ないものかな?レタス半切りとか、なし落下あと付きとか、2流品だと言って、安く売れるルートは開発できませんか?

りぼん様。今、私の手元にある森林の計測データ(計測機関による)だとこんな感じです。

■2010年~2011年春の枯れ葉(茨城県)
        ・・・400~500bq
■今年の落葉前の葉・・・20~30bq

谷津田で森林から影響を受ける農業用水に関しては、その水源にあたる森林の浄化が必要。たとえば落ち葉集めしただけで、劇的に線量は低下することが知られています。

それまでの期間は、残念ですが、森林からの水は使用しないほうがいいと思われます。現実に、森林との間をゼオライト・フィルターで封鎖することも検討しましたが、無理だということになりました。流入地点が多すぎるのです。

水の計測は遅れています。というのは、野菜、米、土壌、森林とあまりにも測定対象が多すぎて、しかも政府支援が一切ない中ですので、民間には限界があります。

私個人の計測ではNDでした。個人測定なので信用しないで下さい(笑)。

米の移行係数は「ナゾ」です。今回は3000bqで500bqですから0.16です。
一方、記事には書きませんでしたが、4600bqの土壌での米はNDでした。移行率0!

ということは、米の移行率は万能の尺度ではなく、いかに法則性がないかです。土壌や地形的な要素に左右されるのではないでしょうか。

野菜類は平坦で、しかも森林の影響を排除できますので、野菜の移行率は参考になります。しかし米は非常に特殊な存在だということではないでしょうか。

うーん、正に放射能は神出鬼没。これは興味深いですねえ。

私自身の反省の意味も含めて、この一連の放射性物質検出問題に関しては「ニワカ科学者気取り」がネット上にずいぶんと増えたものだと思います。
所詮シロウトですので、ちょっとしたことで大騒ぎしてみたり、ひっくり返ってみたり。
これも、だれもが無数のデータにアクセスできるインターネット社会の弊害でしょうか。


りぼん様。
以前、群馬のレタスが豊作過ぎて値崩れした時にイオン等が格安販売したことや、91年のリンゴ台風での落下リンゴを生協がジュースにして販売したケースはあります。
しかし農家の収入はほとんど無し。
梨ではジュースに加工も難しいですし…なかなか困難だと思います(加工食品用などで不可能ではないでしょうが、数量は限られます)
埋めて処分されてしまうのは無念ですが、なかなか難しいのが実情です。

山形さま

地域によって、見栄を張る奥様が多い地域と、そうでもなく、見た目が悪くとも、安全、安心なら、安けりゃ購入。と。主婦の感性も違います。同じものが関東で流行っても、関西でヵならず流行るとは、なりません。

第3の販売ルートを開発する必要は。感じております。

現状、西日本においては、仲買人やスーパーの仕入れ担当者次第ですから、新たな販売ルートも、すこしづつ、開拓していくことも、お願いしたいのですが・・

まあ、個人的主観ですけど、関東は、やはり、見栄はりで、規格野菜が大好きだと感じてます。

なし、は、豚のえさには、最高なんですけど。。

りぼん様。

安くても新たな販路で(WIN-WIN)の関係が構築できればよろしいのですが…それは、野菜や果樹が天候被害で緊急避難的なときにしか残念ながら持ち上がりません。大手流通の主導によるものです。

梨が豚の餌に最適でしたか。これは知らなかった。勉強になります。

梨ではなく福島の桃の例ですいませんが、あらかじめ木を洗浄し、土埃が舞うのを避けるために下草は刈らず、収穫篭は地面には絶対に置かずにハケゴから台車に載せるという最新の注意を払って作業を行っておりました。(それでも売れない)フルーツラインの直売所がガラガラ。

そんなだから…落ちてしまった梨は…除染を進めてからでないと、なかなか難しいかなあと思います。

確かにレタスなんか、今バカ高いですからね。
大手スーパーやコンビニが動いてくれないとなかなか…そして今回は日本中が放射能パニック起こしてしまっているので、ブランドイメージ考えると…なかなか切り出せないだろうと想像します。

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=41027&catid=74&blogid=13&catid=74&blogid=13
「養豚新生」半ばで急逝 高鍋の野津手さん。
宮崎ではこのニュースで悲しみにくれています。口蹄疫からの復興ですが大切な方がお亡くなりになりました。宮崎は口蹄疫から復興できるのか自信をなくしています。しかし私達は氏の意志を引き継がなければなりません。

ショックです。新生宮崎畜産のかけがえのないリーダーだったのに。なんて天は無情なのでしょうか。

大変な道のりですが、頑張って下さい。いつも応援しています。

周囲の水田からセシウムが検出されなかったのはよかったです。
という事は、霧や朝露は心配なさそうです。やはり沢水でしょうね。

雨によって樹冠や林床等の森林内のセシウムが沢水に集まると思いますので、降雨を考慮して何回かの沢水の採取検査が必要だと思います。

今回高いセシウムが検出された水田は、砂質ということで、半ば水耕栽培のような感じでセシウムが稲に吸収されたと思います。
この水田だけが検出されたのなら、この水田と植えられていた稲がセシウム浄化装置の役割を果たしていたのかもしれません。沢水をどの様に他の田に引いていたのでしょうか。

ともかく、ここの谷津田では、検出された水田で食用米は作らずにゼオライト等を用いて沢水浄化用の田にすれば、他の田では営農を続けられそうですね。


日本農業新聞にゼオライトに関する記事がありました。

セシウム吸着にゼオライト 作物への移行抑制確認 東京農大研究グル―プ (09月25日)

 天然のゼオライトを土壌に混ぜると、農作物に移行するセシウム133(非放射性)の量をゼオライトを混ぜない場合の1、2%程度にまで抑えられることが、東京農業大学の後藤逸男教授の研究グループの調査で分かった。ゼオライトがセシウムを吸着し、作物への移行が著しく減ることを数値で裏付けた例は国内で初めて。放射性セシウムにも同様の効果があるとみられ、今後、福島県相馬市などの農地で除染への活用法を探る。

・農地除染活用探る

 東京電力福島第1原子力発電所の事故以降、放射性セシウムの汚染土壌を浄化する資材として、ゼオライトを活用している例もある。ただ具体的な効果は未解明だった。

 試験は(1)長野県松川村の水田の灰色低地土(2)栃木県鹿沼市の林地の多腐植質黒ぼく土――の2種類を使用。それぞれの土壌で、砂状の天然ゼオライトを1割加えた区と、無添加の区を作った。
 さらに各土壌で、非放射性セシウムを1ppm(1キロ当たり1ミリグラム)加えた区と、無添加の区を作った。1ppmは、放射性セシウムに置き換えると25億ベクレルに相当する。全ての土壌で1カ月間、チンゲンサイを栽培した。

 その結果、土壌の違いやセシウム添加の有無に関係なく、ゼオライトを加えた土壌で栽培した作物中のセシウム量は1、2%まで減った。後藤教授は「実験前から土壌中にあり粘土質に固定されていたセシウムも、ゼオライトが吸着することが分かった」と分析。「放射性でも同様の効果を確認できれば封じ込めに活用できる」と説明する。

 JAなどと連携し南相馬市や相馬市、飯舘村などの農地で来春から具体的な活用方法を探る計画だ。後藤教授は「農水省は放射性セシウム濃度が1キロ当たり5000ベクレル以下の農地の対処法として反転耕を挙げた。ゼオライトを表土に混ぜて反転すれば、より効果的に作物の吸収を抑えられるのではないか」と見込む。

 ゼオライトは火山灰が海中にたまってできた鉱物。アンモニウムやカリウムなどを吸着する性質があり、土壌に混ぜると保肥力を高めるため、土壌改良資材として政令指定されている。東北地方で多く産出し、福島、山形、秋田各県が主産地。

この東京農大後藤先生の知見は非常に有益ですので、もう少し突っ込んで調べております。そのうちまとめます。しばしお待ちを。

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