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2011年10月24日 (月)

モンサント社は日本固有の品種や米をGM化し、知的所有権を設定するだろう

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NAFTAでメキシコの種子がどうなったのかを調べてみました。

結論から言えば、すさまじいばかりのGM化の進行がありました。遺伝子組み換えトウモロコシが洪水のように米国から押し寄せてきたのです。

このGMトウモロコシによる被害はいくつかの側面に分けて見ることができます。

まずひとつは、GM種子が大量に米国から輸入されてしまったために、今までメキシコ農民が大切にしてきた多くの原種が失われていったことでした。

米国の巨大GM種子企業であるモンサントなどによる、原種のハンティングが盛んに行われたのです。その中には、密林のインディオたちが、先祖伝来大事に保存してきた原種トウモロコシや豆類も入っていました。これらが奪われていったのです。

そしてあろうことか、その一部はGM種子企業が商品化してしまい、それに特許権を設定して独占するという強盗まがいの非道なことすら行われました。

WTO体制下ではTRIPS協定(知的所有権の貿易に関する協定)が有効とされ、いったん裁判所により特許権を認められると、この。GM種子企業がその販売ができる唯一の法人となってしまうのです。

このような方法で、マジョコバ種の黒豆がメキシコの貧しい農民から奪われていきました。もはや、たとえば先祖伝来のマジョコバ黒豆を栽培するには、GM会社に特許料を支払うか、その種子を買うしかなくなってしまったのです。

TPP締結以降、モンサント社などのGM企業は堂々とさまざまな日本の品種を確保し、次々とGM化していくと思われます。

これはまったく合法です。彼らは日本固有の品種や磨き上げてきたコメを手に入れ(既に手に入れていると思われますが)、そのGM化を計るでしょう。

米ならば害虫耐性やイモチ病耐性を付加します。これだけで強い商品競争力を得ることができます。

既にコメは、愛知県試験場がモンサント社と協同してイモチ耐性GM種を作った実績があります。モンサント社つくば試験場にはさまざまな品種のGM化が実験されており、出番を待っています。

このGM処理された品種はまったく新たな品種として認定されます。それはさきほど述べたメキシコでのトウモロコシ原種裁判で、TRIPS協定(知的所有権の貿易に関する協定)が有効とされた判例があるので、日本でも同じく認められる可能性が高いと思われます。

たとえばGMコシヒカリは、木本のコシヒカリと異なった品種だとされて、GMコシヒカリの販売権は唯一モンサント社が有することになります。

そしてGMコシヒカリが風媒で花粉を他の水田に落とし、そこでできようものなら有名なモンサント・ポリスが飛んで来て、「これはわが社の知的所有権の侵害だ。提訴する」と脅すことでしょう。そうなったらもう買いたくなくても、買わないわけにはいきません。

そのときには、TPPで裁判サービスも今とはまったく変わって米国流になっているでしょうから、激増した弁護士がうれしそうに裁判を起こしてくれるはずです。

まるでマンガですが、実際にこれが米国やメキシコで行われている現実です。こんなことがなんの議論もないまま、後1か月後に野田政権によって強行されれようとしています。

心ある民党議員は脱党してでもこれを食い止める責任があります。山田さん、頑張って下さい。

■写真 北浦の湖湖畔の水田

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TPP」カテゴリの記事

コメント

残念なことに、筑波の実験圃場で防護措置も取らずに作付実験していたとのニュースが流れていました。
とんでもない行為で、関係者は本来厳罰物でしょう。たぶんうやむやでしょうが。

長いこと「カーギルはヤバい。大資本をバックに世界の種子や飼料を握る覇権会社」
と認識してましたが、
モンサントかぁ、あちこちに浸透してますね。
ここまでくると悪辣にもほどがあります。
居直り強盗が世界制覇するようなハナシ。しかも、現状では合法。

さっさとつまづいて潰れちまえと、本気で思います。
この状態でTPP参加!?
ふざけんなと!
やるなら、せめてこいつらを圧倒するだけの技術や政治力を国内で身に付けて黙らせるべき。

私のなかでは、
カーギルとモンサントは、アメリカの象徴的な巨大悪徳企業です。

ラウンドアップは、アメリカでは耐性雑草が問題になっているようです。
「はびこる農薬耐性雑草」日経サイエンス 2011年8月号
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/1108/201108_078.html
そうなると、また新しい除草剤を開発するのかな。

ラウンドアップもモンサントか…。
今、こちらでも連日CMが流れてます。農業系徳用サイズとかも。

なんちゅうマッチポンプ!

http://www.undp.or.jp/ticad/voices04.html

日本企業も含め、在来古典原種を、持ち帰り、新種開発して、特許を取って、売りさばくことを、現実、していますから、単純に、米国批判できないでしょうね。

現在は、インドネシアが、新型インフルエンザの抗原抗体反応を、外国が研究するのを、拒否したり、発展途上国が、新種開発に使った原種は、どの国が、産地かを、証明して、特許料相当の金銭要求をしているのが、実態ですよね。もちろん、先進国は、反対してますが、日本の独特の気候が、発展途上国並に、独立種が多く、商売になることは、もう、世界中が知っていますので、そういう研究行為は、止められないでしょうね。

現状、複数のアフリカ国が、1種の原種の遺伝子改造種について、うちの国の種子が、基になったと言い合って、EUに、請求書を送ったりしているようですが。。

日本の製薬会社も、アジア、アフリカ地域のカビや種子など、サンプル集めは、やっていて、遺伝子改造自体は、米国より遅れていますが、同じような開発行為は、していますので、米国のみ、非難することは、困難だとおもいますが。。

ネット環境が無い所へ出張していた為、久しぶりにお邪魔します。
「種を制する者は世界を制す」とは、以前から言われている事であり、種(原種)を見つける事に各国がしのぎを削っていました。
濱田様も仰る「カーギル」は先発ですね。
利益の為ならなりふり構わず・・・と言う企業戦略ですから、日本を牛耳るのはたやすい事でしょう。
日本国内で長年育種改良されてきた「黒毛和種」も、TPPの行方次第では、いきなり世界の波に飲み込まれる事が危惧されます。
現在、牛の精液や受精卵は、輸入国の衛生基準さえ満たせば、自由に輸出入可能ですが、黒毛和種精液は正規ルートでは輸出されていません。
年に20件弱の輸出申請があるようですが、認められていないと聞いています。
TPPの話になると農業分野では圧倒的に多いコメ及牛肉・乳製品が話題になりますが、遺伝子の流出も考えなければならないと思います。
TPP9ヶ国と言っても、実際はアメリカ・日本・豪州いやいやアメリカ対日本の形でしょうから、赤子の手をひねるくらいに簡単にやられてしまう事が予想されます。
チョット考えてしまうのですが、議会制民主主義では致し方無いのかも知れませんが、政治には結果責任が伴うはずです。例えば今回TPP賛成を決議した場合、後々あれは失敗だった・・・となった時に、賛成した議員の全財産没収なんて事は無理なんでしょうね?
議員を辞めればただの人・・・を責任追及なんて可能でしょうか?
犯罪は別として、決定事項に責任が無ければ何でもできますね。
TPPは絶対反対であります!!

りぼんさん。失礼ですが、まったくトンチンカンです。私は原種の確保-特許化一般を批判しているのではありません。日本農業の作り出した種子をGM化することで知的所有権を主張する危険性を言っているのです。

また、モンサント社のGM種子はお忘れかもしれませんが、農薬とワンセットになるはずです。
現在、モンサントは農薬販売だけを日本で行っており、本来はGM種子と農薬のワンセットが原則です。

おそらくは米国流のワッセット販売によって日本の種子-農薬分野を制覇するつもりでいると思われます。それはメキシコでも既にやてきたことです。

念のため申し上げますが、私は米国を一般的に批判しているのではありません。むしろ自国の個別利害をよくここまで押しつけてくるものだと関心しているほどです

りぼんさん、どうして日本の農家のあなたがこのようなやり方を擁護されるのかまったく理解に苦しみます。

りぼん。様。

なぜ日本企業等も種の採集をやっているからといってモンサントのやり方が擁護されるのでしょうか?

今回の問題点は「農薬とセットで売り付けられる」ことですよ。それも「改良」と称されて延々と「特許」を盾に続くことです。

まるで論点がズレてます。
ブログ全体を読んでいますか?メキシコのトウモロコシ原種の例が記述されてます。
日本はそのようなことをしてますか?むしろ育種改良した小麦を発展途上国へODA等で広めた実績はありますが。

なぜ、あなたが言葉尻を捉えてそのような自説を述べるのか、とても理解できません。

皆様に、NHKのBS1で2008年6月14日放映された
<シリーズ 地球は訴える ~大地~>アグリビジネスの巨人 “モンサント”の世界戦略
の視聴をおすすめします。

巨大企業モンサントの世界戦略(前編) 遺伝子組換 バイオテクノロジー(49分)
http://video.google.com/videoplay?docid=2219229390528597169
巨大企業モンサントの世界戦略(後編) 遺伝子組換 バイオテクノロジー(49分)
http://video.google.com/videoplay?docid=-6469908545096925356

遺伝子操作種子の怖いところは、1代限りの繁殖性を持たないことだと思います。
品種改良による特許は、当然どこの国でもあるでしょうし、そのこと自体が非難されるとは思いません。
問題なのは、子孫を残せない種子を提供することで、その国の食糧を手中にする方法なのではないでしょうか?ましてや、農薬とセットとなれば、尚更悪どい気がしますが。
医薬品の特許は、ある期間が過ぎれば、公開されます。それで出来る医薬品がジェネリックなのは、説明の必要はないですね。
一度、遺伝子組み換え種子に手を出してしまうと、延々とその会社の種子を使わなければならなくなってしまうような仕組みを作り上げている事が、非難の対象になっているのだと思います。

南の島様。

3年前にそんな番組やってたんすか…知らなかった。
アメリカでは種子ベンチャーがネットで急成長してるとの報道は見てましたが。

一宮崎人様。

ご存知でしょうけど、遺伝子操作以前からF1品種は80年代から園芸用をはじめ一般化してます。メンデルの法則の応用です。
農薬とセット以下は全く同感です。

なぜ日本企業等も種の採集をやっているからといってモンサントのやり方が擁護されるのでしょうか?

>>>>すみませんが、別に、モンサントなど、遺伝子操作種子と農薬のセット販売を、よいことだと思っていないですし、いわゆる新型インフルエンザが、メキシコ発豚インフルエンザと言われた当初や、日本の国道の脇に、西洋タンポポばかり、生え続けることを、良いこととは、思ってませんよ。
遺伝子組み換え作物も、耐性強化種子も、どんどん環境中で、変化して、初期の目的を果たせず、混乱に陥ることは、新型インフルエンザとなった当時のメキシコ発豚インフルエンザ同様、必ず、耐性がついて、いたちごっこになることは、解っています。擁護しているのでなく、遺伝子操作について、何でも有りの米国に、対抗できるほど、日本の研究者は、研究していないことが、問題で、当然、隔離して、実験栽培する必要があるのに、日本の研究農場は、ほとんど隔離せず、実験を行っていて、下手をすれば、知らぬ間に、GM種が、一般農家の農作物に、まぎれて、存在しているかも知れないところまで、言ってます。

もちろん、黒毛和種の精子は、すでに、オーストラリアには、存在してますし、現地で、日本人が、繁殖し、レストランに卸している事実もあります。

問題は、米国をどのように説得し、将来、どういう関係で、お互いの農業を、守るべきか?米国との交渉者が、あまりにも、日本農業を知らずに、交渉していることにあるのでは、ないですか?

もともと、米国GM種子と農薬セットなんかを、推奨なんか、してません。環境破壊そのものですから。

ただ、そういうことを、日本国民に広くアピールして、理解を得られなければ、米国には、対抗できないし、論破できないと言う日本の現状を、広く、伝えないと、当事者である農家さんだけの、声では、この世界戦略は、勝てません。

すでに、あらゆる国で、遺伝子改良種子が、広がってしまっている現状ですから、短期生産性とか、GDPの何%しか、影響を与えないとか、米国のF1種子をばら撒けば、日本の永年の固有種は、消え去ることは、時間の問題でしょう。

南の島さんの貼り付けたNHKの番組は、当時、ちゃんと、見てましたし、今でも、記憶にあります。ものすごい勢いで、状況が進んでいるのに、それに、対抗できる考えを、官僚や政治家が、全く持っていないことに、脅威を感じているだけです。種子とか農薬とか、遺伝子操作した受粉用昆虫とか、水耕栽培とか、将来、どんどん変化して、いたちごっこになっていく、F1種子について、個人的に危機感を持ちながらも、日本の生化学学者自体、遺伝子操作種子について、興味があり、モンサントなどの世界戦略グローバル企業に、対抗できる学者も官僚も政治家も、居ないというさびしい現状は、認識せざるを得ない状態まで、来ていると言う事実は、ほとんど報道されず、かえって、輸入野菜が、安価で手に入ると言う消費者の求める、低単価農作物を支持する人が多すぎることにありますよね。

韓国をはじめとして、中国も、いわゆるGM種を、海外の農地を大量に取得し、自国の農産物として輸入する、農地争奪状況が、進んでいるので、もう、日本の農地など、問題にしていない状況に、危機間を持っているだけです。

今のところ、日本政府は、遺伝子操作食物は、表面的には、嫌ってますが、実際は、すでに、輸入されてしまっている事実を、生産者だけでなく、消費者にも、理解してもらわねば、解決は、しないだろうと言うことを述べただけですから。

生産者の理論だけで、消費者の理解が得られるかと言う現実の問題が、日本国内にあるってことですよ。

なんでも、相手(モンサントだけでなく、同じ考えは、英国にも、強く存在してます)の言い分をどうかわすかが、全く研究されていないのに、巨大グループ企業には、勝てないでしょう。

当然ながらTPPによって巨大な利権を手に入れる(狙っている)企業やはモンサント社だけではありません。
山形様がおっしゃるようにモンサント社は象徴です。
おそらく、日本の企業でもボロ儲けするところがあるでしょう。今の日本の政府もそういう勢力とつるんでいるのですから、りぼん。様、がおっしゃることを私は否定できません。

科学技術が悪いのか、使い方が悪いのか、社会や自然への影響を無視して利益を求める企業や政府・国民が悪いのか・・・。

でも、モンサント社の犯罪をぼやかしては絶対いけません。

TPPに反対する農家はラウンドアップをボイコットしたらいい!TPPに反対している農業団体も販売をやめた方がいいと思います。

久々に書き込みますね。私は数年前まで鹿嶋港の昭和産業のサイロから穀物の廃棄処分品を堆肥にするので運んでました。(普通は敷地へははいれません。裏ルートで入ってました)穀物はタンカーの様な大きい船で運んできますが中の仕切りは、ベニヤ板1枚ですので混じりの部分が結構でます。仕事もいい加減です。
船の中で小型のブルトーザーで集めて、吸い上げコンベアーでサイロへ充填します。つまり、普通の大豆も組み換え大豆も同じルートを通るので混じるのも当然です。だから納豆の品質シールに書いてありますよ、3~5%は組み換え大豆が混じると、100%なんてありません。あと敷地内に鳩がたくさんいるんですよ。餌があるからね。(笑)大豆・菜種・トウモロコシ・メンズ・コウリャン・ベートなど、そこで組み換え穀物を食べて糞をする。未消化のままでね。だから敷地周りには除草剤対抗性のある雑草が生えています。穀物を運搬するトラックが通る街道にも生えていますよ。数年前、守谷だったか?はっきりしませんが組み換え大豆を一般の圃場で花が咲く直前までの栽培していた団体(OOOO)がありました。それをロータリーで耕運した事件が新聞に掲載されたことがあります。実は・・・・・・・その現場にいました。

りぼん様
黒毛和種精液や生体が輸出され、豪州やアメリカにいることは承知しています。かなり以前の話ですので、精液も無いか有ってもわずかでしょう。純粋の黒毛というより交雑種になっているものと思われます。
数年前、時の経産大臣が、外国で夕食時に「和牛」の肉です・・と言われてステーキが出されたとき、何故ここに和牛の肉があるの?という事が発端で、和牛遺伝子の知的財産化がスタートしました。
平成19年からモデル的に精液ストローにバーコード印刷や、ICチップを組み込む事業が行われています。目的は和牛精液のトレサにより不正流出を防止することです。
事業開始から5年目を迎えていますが、まだ全国的に普及するところまではなっていないようですが・・・
いくら厳しく制限しても、お金がからむと流通してしまうのでしょうね?

今日の記事からずれてしまいました!!

北海道様

アメリカにおける和牛は、すでに日本の登録協会的組織が存在していたと思います。
そこでは、和牛として登録する為に、日本ではマイナーな遺伝性疾病(実数では、圧倒的に多い)まで、登録除外対象になっています。日本より厳しい条件で、和牛として登録されていますので、交雑種的存在ではないのではないかと思います。

管理人様
記事と無関係のコメント、お許しください。

渡辺と申します。メキシコのコーンの知的所有権をモンサント社が押さえている話を知りました。具体的にどのようなことが起きているのか、おしえていただけませんでしょうか。どうか宜しくお願いいたします。

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