早川由紀夫氏、大学から訓戒処分を受ける。 学問の名に隠れての言論テロは許されない
関東でも本格的な冬がやってきました。もう、キンキン、バリバリです。
さて、早川由紀夫さんがやってしまいましたね。群馬大学から戒告処分です。
以下、氏の言行です。
「福島県の住民は家を捨てて移住すべし。福島県で育った娘は嫁に迎えるべきではないがこれは差別ではない。」
「福島県の農家が牧場で牧畜やセシウムで汚染された水田で稲作を行うのはサリンを作ったオウム信者と同じだ。」
「セシウムまみれの干し草を牛に与えて毒牛をつくる行為も、セシウムまみれの水田で稲を育てて毒米つくる行為も、サリンつくったオウム信者がしたことと同じだ。福島県の農家はいま日本社会に向けて銃弾を打ってる。」
「福島県の農家がやってることはすべて信用できない。福島県の農産物は買ってはならない。」
「日本は今内戦状態にある。」(このフレーズは赤線大文字)
「正直、私は福島県ナンバーの車がこわい。前を走ってると緊張する。」
いや、なんともかとも福島の農家がオウム信者ならば、私たち隣県の茨城は在家信者ってところですかね(苦笑)。
学者の言論というより、居酒屋での酔漢のオダというかんじです。まともに反論する内容ではありません。
早川氏はだいぶ前からこの手の発言を繰り返してきました。「農民は社会に無差別発砲するテロリストだ」という表現も大分前からしていました。
大学当局は6月くらいから早川氏に注意していたとのことですが、制止するのが遅すぎました。早川氏の発言こそ「言論テロリズム」そのもので、無差別に福島県の人々を傷つけています。
特に結婚問題に対しての発言は悪質にすぎます。もはや早川氏が謝罪して済む次元ではなく、福島県は民事訴訟の対象にすべきです。こういう発言はネット界ではびこっており、福島県が毅然とした態度をしないのでのさばり続けているのです。
もっとも早川氏は謝罪するどころか、「訓告は学問や言論の自由の根幹に関わる。大学の自殺だ」などと言っているようですが、味噌汁で顔を洗ってきなさい。
あなたの発言は「学問」でもなんでもありません。自分の凝り固まった強迫神経症を汚らしい言葉でわめいているだけです。恥を知れ、と言いたい。
早川マップという立派な仕事をされた人だけに、その言論テロリズムを惜しみます。
■ 明日は所要で更新をお休みさせていただきます。
■写真 みずひきです。小さすぎてピントが合わないので苦労しました。
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NHK 2月9日 14時13分
群馬大学教育学部の教授がインターネットのツイッターに「セシウムまみれの水田で米を作る行為はサリンを作ったオウム真理教と同じ」などといった内容の投稿を繰り返し、大学は農家などへの配慮を欠く発言だとして、教授を訓告処分にしたことを明らかにしました。
訓告の処分を受けたのは、群馬大学教育学部の早川由紀夫教授(55)です。群馬大学によりますと、早川教授は火山学が専門で、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、放射性物質がどのように広がったかを推測する地図を作成してネット上で公表する一方で、ツイッターに「セシウムまみれの干し草で毒牛を作る行為もセシウムまみれの水田で毒米を作る行為もサリンを作ったオウム信者と同じ」などといった投稿を繰り返したということです。
群馬大学は農家や被災者への配慮を著しく欠いているとして繰り返し注意したものの投稿をやめなかったため、訓告処分にしたと説明しています。群馬大学の堀川光久総務部長は「福島県の被災者や農家の方々に不快な思いをさせて申し訳なく思う。発言が改善されるよう注視したい」と話しています。一方、早川教授は、ツイッターの中で「暴言であることは認める。しかし、こうした暴言で強制的に伝えなければならないほど事態は深刻だ」などと主張しています。
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コメント
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福島県の農家がやってることはすべて信用できない。福島県の農産物は買ってはならない>>>>>
この言葉は、放射線汚染=福島と、一握りにしていて、学者として、どうかと思う。事実は、福島産以外でも、ある程度汚染された農産物は、存在するであろうし、福島県産でも、充分安全な農産物も存在するとみるのが、科学的だと思います。
しかし、福島および東北の農家の方が、気の毒なのは、全農配下の協同組合ケンベイミヤギと財団法人宮城県学校給食会の取った行動です。仙台で大手の米穀卸業者が、産地偽装を伝票チェックのみの丸投げ団体の学校給食会の体質とJAS法や景品表示法などの法律の盲点をついて、福島県産米を宮城県産米1等とか、産地偽装をしてしまったことで、ただでさえ、安値で叩かれている福島県の米農家のことを、全国的に、やはり福島産は、危ないのかと印象つける行為をしてしまったことが、残念でなりません。宮城、福島の米農家さんは、ケンベイミヤギに対して、抗議すべきと思いますが、個人農家の抗議程度では、大手精米卸業者は、びくともしない、流通構造に、嫌気がさします。また、東北農政局も、調査の実施を宮城県に丸投げ状態で、真剣味を感じません。これが、東京で行われれば、大規模なケンベイミヤギに対する不買運動が起きるのでしょうが、米農家さんは、どうしても、全農やJAに従わないと生きていけないのか、農民の怒りは、西日本には、ニュースとして、伝わってこないです。ケンベイミヤギの偽装は、非常に巧妙で、悪意を感じるのは、私だけでしょうか?青森県産、宮城県産、福島県産と、多くの県にまたがって、巧妙に伝票操作しながら、一部の伝票を廃棄したらしく、全容が、よくわからない状態では、ますます、東北の農産物が、売れなくなってしまいます。
学校給食会などは、今回、形式的に、ケンベイミヤギとの取引停止を発表しましたが、実際は、事件発覚後も、取引が継続していて、とても、こどもの給食を扱う団体とは、思えない行動です。給食での被曝限度を40ベクレル/kgに下げたのに、きちんと調査しない学校給食会に、あきれてます。福島の農家さんは、自腹で、放射線量を検査しているのに、学校給食会は、検査センターを自前で持ちながら、検査しないのは、納得いきませんね。
福島のほとんどの農家さんは、真剣なのに、流通業者が、ここまでいい加減だと、問題だと思うのですが。。
投稿: りぼん。 | 2011年12月10日 (土) 20時01分
まさに言論テロ。
飛散シミュレーションマップが素晴らしかっただけに残念です。
本人は「悪いことをしたとは思っていないから、今後も続ける」そうで…もはや本物のテロリストのような思考になってます。
投稿: 山形 | 2011年12月11日 (日) 06時06分
私は早川先生のいわんとすることは、正しいと思います。ただ、先生正直すぎて、本音と建前を使い分けられていないけれど。
>特に結婚問題に対しての発言は悪質にすぎます。
被曝した女性が、不妊や将来的に障害児を産む心配をしていること、そして、こども時代に被曝した若者が自分の将来の健康に不安を持っていることはNHKのチェルノブイリでの番組でも紹介されています。
それを乱暴に表現すると福島出身の女性は嫁にしない、、ということになりますね。健康な孫が生まれてほしい、病気にならない健康な人と結婚してほしいという当たり前の希望なんじゃないかと思います。
今、子供の健康のために、食べるものに気をつけているのは、将来の子供の健康と孫の健康を願ってのことです。私がやっていることは、まさに、「福島の人と結婚するな、、」と言っているのと同じことです。
福島という外部被曝と内部被曝の高い場所に住み続けなければならないこども達のリスクを表現するのに、やや暴言であることは事実ですが、あの地図から予測されることなんじゃないかなと思います。
早川先生は早い時期から、福島で取れるお米の危険性を警告していました。その表現は、「福島の農作物を食べない」というやや乱暴なものでしたが、福島の中のより詳細な地名を表記しないで、汚染の少ない場所も汚染の高いと予測される場所の農作物も全部「福島県産」と表記される以上、汚染危険地帯のものを避けるには、福島県産を避けるしかないと思います。
このまま、汚染米を放置することは、汚染されていない多くのお米に汚染米がまじって、米粉、米菓、日本酒、加工食品、ありとあらゆる食品が複合汚染されていくことです。
今の政府は、お金をつかって、汚染米を買い上げることをしません。口蹄疫では、宮崎で、何十万頭もの牛豚を殺したのに、今回、セシウム汚染された牛は、屠殺してたべれば、食べた人間が被曝するのに、全然お金をだしませんでした。無策でした。
このまま、何もやらないのは、TPPをまつまでもなく日本の農業を殺していくことなんじゃないかと思っています。
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1230.html
早川氏の直接しゃべった文字おこし
しょせん、新聞記事は、しゃべった膨大な中から、刺激的なことばをひろいあげて、「記事をつくり込む」媒体です。本当に何をいわんとしているかは、一次情報をくまなくみて、自分で要約するしかない。マスコミは、自衛隊がやっている無意味な除染については、一言も書いていませんね。マスコミの限界だろうと思います。
投稿: 杏ママ | 2011年12月12日 (月) 07時03分
杏ママ様。2点ばかり。
「福島の人と結婚するな」ということと、福島を脅威と思って疎開すること、あるいは自分の子供の健康をかんがえることとはまったく次元の違う「差別」です。
早川氏は結婚という重大事に対して、まさに出身地差別そのものを行っています。これが許されるのならば、被曝地差別があった広島の事例も合理化されてしまいます。
次にチェルノブイリの小児ガンは甲状腺がんであり、初期の放射性ヨウ素によるものであることは疑う余地がありません。
もしセシウムが原因物質ならば、全身の筋肉に分散されますから、いかなる症状の病気になるのか、それがまたチェルノブイリや福島で相関関係を証明できるのか、ご教示ください。私はその資料を持ち合わせておりませんので。
現在、私たち「被爆地」の住人が闘っているのはとうに消滅したヨウ素ではなく、セシウムです。ましてや「福島県民」ではありません。敵を間違わないで下さい。
投稿: 管理人 | 2011年12月12日 (月) 08時14分
杏ママさん。
同じことではありませんよ!
自分の子供や親族が福島県出身だったら、早川教授の言動に賛同できますか?
早川さんは自ら認めていますが暴言です。
たぶん彼は不器用な方なのでしょう。発言があまりに過激すぎます。ツイッターの気軽さで暴走し続けてます。反省をしないというか引っ込みがつかないのでしょう。
またその考えで通せば、早川マップそのものによれば彼自身のいる前橋なんて…とんでもない矛盾でしょう。
彼自身がオウムのようなテロリストの仲間ということになりますよ。
あまりに幼稚です。
あなたがNHKのどの番組の、どの部分を取り上げたのか分かりませんが、私が住む山形県にはすでに1万3千人もの避難・自主避難の方々がいます。
自主避難の多くは旦那を残して母子が避難してきた方です。これは誰も責められません。ボランティア組織ができるかぎりの支援をしています。
福島ナンバー?
今はしょっちゅう見ますよ。
NHK番組はかなり見てますし、早川氏のツイッターもチェックしております。
私自身、つい最近福島市大波・伊達市霊山・飯舘村に車で行って現状を見てまいりました。あまりに悲しい情景でした(それこそNHKで散々流されてますが…現地で実感すると、本当に強烈に悲惨です)。
キツイ言い方ですいませんが、「福島出身の嫁」や「福島ナンバー」の話は『差別主義者』そのものです!(私、レッテル貼りは大嫌いなのですが…)
「日本は内戦状態」に至っては、アホにもほどがあります。
あのマップを作った功労者ですが、その後の言動があまりに酷い。とても肯定できません。
汚染マップのザルさ加減や、流通の不透明さは認めます。私も強い憤りを感じます。
しかし、それは福島の農家や住民のせいではありません!国の初動ミスと遅れと不作為のせいです。
今頃になって環境省が除染ガイドラインを示したりしているのは何故なのでしょう。
福島市大波の除染ボランティア活動は、今年は昨日で終了しました。もうすでに雪の季節ですから。
だいたい今までボランティアに頼っていたこと自体がおかしなことでしょう!?
投稿: 山形 | 2011年12月12日 (月) 08時57分
リスクがあるから(あるかも知れないから)福島の女性を嫁にしない・・・は、乱暴と言うより人権を無視した発言だし、杏ママ様の言い方は冷酷に感じます。
結婚する・しない・・・は被爆の可否や将来障害児を出産する可能性で判断するものではありません。
このような事故が無かった時代に普通の人と普通に結婚しても、障害を持って生まれてくる命も沢山有ります。
自分(達)の子供であれば、どんな子供でも愛しむのが人間では無いでしょうか?
被災者の方々を追い込むような差別的表現は許されるものではありません。
仮にこの様な事を考えていたとしても、それは自分の胸にしまっておくべきものであり、少なくとも誰でも自由に閲覧できるネットで主張するべきものではないと思います。
投稿: 北海道 | 2011年12月12日 (月) 10時55分
この前の市川大臣も武田さんもそうですが早川さんも、日本人のもっとも日本人らしい「他人を思い遣る心」「人の心情を慮る心」に欠けてる気がします。
今福島をはじめとした北日本の方々が過酷な環境で生活し、元の大地、生活を取り戻すために尽力している最中に、そこに生きる人たちを貶める言葉を選んで使う人の気持ちが理解できません。
私は放射能被爆におけるがんの発症数がどれくらいになるかは知りませんし、どれくらいの被爆で生殖障害が引き起こされるのかも知りません。
ですが、もともと遺伝的に問題が無ければ私や私の子供が癌を患うよりも低い確率だと思ってますし、喫煙者や、アルコール依存症の方よりも低いとおもってます。
そして、今の医学なら仮に患っても完治する可能性は高いし、今後癌治療技術はさらに進歩すると信じてます。
投稿: 種子 | 2011年12月12日 (月) 12時45分
>もしセシウムが原因物質ならば、全身の筋肉に分散されますから、いかなる症状の病気になるのか、それがまたチェルノブイリや福島で相関関係を証明できるのか、ご教示ください。私はその資料を持ち合わせておりませんので。
元東京電力社員で後に医学部に入り直して熊本で開業されている内科医のブログより
http://onodekita.sblo.jp/article/51371730.html
放射能と人体(6)病理組織から見る内部被曝
http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/09/non-cancer-illnesses-and-conditions-in.html
チェルノブイリ事故による放射性物質で汚染されたベラルーシの諸地域における非ガン性疾患 Y・バンダシェフスキー教授
管理人さんがおっしゃる「ネットに転がる情報」で申しわけありません。内容については、かなりシビアなことが書かれています。
投稿: 杏ママ | 2011年12月12日 (月) 23時18分
杏ママさん。
報道云々の問題ではありません。岩上氏のこのインタビューなど、ネットメディアで情報は拡がっています。
ですが、これでは早川教授のツイートを擁護することには全くもってなりません。
ベラルーシは現実に人口が減少し続けていますし、今後の日本(被曝したのは福島だけではありません)で注意深く見守る必要があります。
死亡率が上がっているグラフなど大変参考になります。危機感を覚えます。
ただし、同じグラフの出生率は、ただ単に子供を作らなくなったと取れます。放射能による直接的被害と混同しかねません。今回の早川教授のような呼び掛けでは余計に加速させるようなものです。
また、結婚は個人や家といったそれぞれの判断で行うわけですから、「福島から嫁をもらうな」などといったステレオタイプに嵌め込む暴言など到底看過できません。明らかに差別です。
あの先生、ツイッターのようなその場の考えでネット上で急速・無限に拡大していく物は向いていないんだと思います。
投稿: 山形 | 2011年12月13日 (火) 06時27分