島らっきょうは、島で食べるからおいしいのです
keiko さん。島ラッチョウ(らっきょう)はおいしいでしょう。私も大好物です。
ただ味噌をつけてもよし、軽くチャンプルーしてもよし。味噌はちょっと甘めのほうがいいかもしれませんね。沖縄にいた時はアカマルソーの論評したくない味噌を使っていまたが、今になるとたまに食べてみたくなります。 あれとエゴのマヨネーズはノーモアだ。
沖縄ではラッキョウ漬けにはまずしません。する人もいるのでしょうが、皆、かたっぱしからポリポリ、パリパリと。
私もラッキョウやエシャロットは作ってみましたが、なぜか違うのですな。地味かな。品種かな?たぶん空気ですよ。あの島のチルダイ(かったるいと訳しますかね)な空気で喰うからうまいような気もします。
♩オジィ自慢のオリオンビール(ビギン調で)は本土で飲むとちっともうまくありません。ただの気の抜けたアメリカンタイプのビールでしかありません。あの紫に染まった長い夕暮れに仕事終いで飲むからうまいのでしょう。
東京でも食べたい人は多いのでしょうが、沖縄の農産物は輸送がネックで、どうしても九州勢に負けてしまいます。ゴーヤなんか今は茨城でも作ってますもんね。
沖縄農産物は銀座のわしたショップでも買えますが、バカ高い。ゴーヤが300円!需要が少ない上に航空便でしょう。高くなるはず。国内グローバリムでさえもなかなかなか難しいようです。
沖縄の離島に行くと(南西諸島も一緒ですが)、出来たものを運び出すのが一大事です。空港はないし、船といってもフェリーが通うような島は大きな島で、そこから先は20人も乗れば一杯の連絡船で行きます。
石垣島の白保問題はジャンポが発着できる空港を作りたい観光業者と農家が賛成、世界有数のサンゴの海を埋め立てられてたまるかと地元漁業者が反対に回り、島内が真っ二つになりました。
かつての私はとうぜんのこととして反対運動に加わったのですが、この歳になると推進派の人の言うことも分かります。小型の飛行機では那覇で積み替えねば本土に輸送できません。
観光客もいったん那覇で降りて乗り換えることになります。ジャンボでビュンっと本土と直結したいというのはわかります。
しかし、だからといって、あの海底のどこまでも続くサンゴの森を潰していい理由にはなりません。いったん潰してしまえば、もう再生はきかないからです。第一、あれほどの観光資源は石垣にもそうそうないはずで、それを潰して空港を作ってどうすると思ったものでした。
魚の湧く海を守りたいと願った白保の漁民の声は痛切そのものでした。
ここにも国内版ですが、グローバリズムが顔を覗かせます。地元のかけがえのない何かを犠牲にしても輸出にかけるか、それともそれを守って生きていくシマンチューの生き方をとるのか、という問題です。
グローバリズム的に考えれば、ジャンボが来るのですから、何が文句があるんだということでしょう。病気になってもすぐに本島にも行ける、農産物は本土に速く安く持って行ける、大型荷物も楽に運べる、ツアーの客も増える、本土直送で物品が入るから安くなる(島の物価は高いですよ)、という魅力的な話です。
グローバリズムというのは、初めはすごく魅力的な顔をしているものなのです。いいことずくめです。便利で儲かる、物価は安くなる、本土の産地間競争にも加われて経済も発展する、これだけ聞いていると反論は難しいいほどです。ちょっとTPPに似ていますね。
たかだかサンゴじゃないか、白保地区には気の毒だが「島全体の利益」だ、がまんしてくれ、というわけです。
その時為政者はぜったいに陰画は語ろうとしません。リスクは口にカンヌキをかけてしゃべろうとしないのです。
リスクはただ島の宝のサンゴの森を潰すだけなのでしょうか。違います。それだけではありません。「逆がある」のです。本土に農産物を出すのが速く簡単になるなら、逆に本土の農産物や資本も大量に流入します。
島で作ってきた在来の野菜より、本土の園芸作物のほうが競争力があるかもしれません。増えたのは、居酒屋と別荘族ばかりです。住民票も置かず、したがって住民税も納めずに権利だけ主張するナイチャーたちが地元の島の人と交わらないコロニーを作りました。
海岸線には汚らしい看板が増えました。海は確実に汚れが進んでいます。不動産の買い占めが起きて、島の人は自宅を立てるのが大変になりました。
白保のサンゴは生き残りました。最後の最後で埋め立ては中止となりました。今でもサンゴの森を見ることが出来ます。空港はサンゴの海をこそ潰しませんでしたが、この流れは確実にやって来ています。
玄海原発でも同じことが起きました。原発立地となった東洋町もまた真っ二つになりました。立地交付金で大きな体育館が出来、公民館も立派になりました。いろいろな町民活動への支援も手厚く補助金が出るようになりました。
町民が過疎から逃れることができた、これも否定できない一面の真実です。
しかし海を埋め立ててできた原発が未来に何を残すのかは、3.11以降あまりにも明瞭です。百年の災厄を引き受けることになるのです。
東洋町の農民や漁民は、原発立地交付金に頼らない自前の地場経済を作ろうとしています。地元で生まれる産品に工夫をこらして、海や土を荒らさない生き方に挑んでいます。
島ラッチョウは島で食べるのがおいしいのです。島の風になぶられながら、刻々と変化する万華鏡のような海を見ながらお食べなさい。それがいちばんおいしいはずです。
21世紀初頭は、押し寄せるグローバリズムと、地場の風土や生き方を守ろうとする人々との闘いになります。グローバリズムは安価な商品を与えるかもしれません。しかし、それで失うものはあまりに大きすぎるのではないか私は思うのです。
■写真 金城次郎さんのお孫さんの吉彦さんのヤチムン(焼き物)です。
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コメント
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いくら輸送技術イノベーションがなされても、生鮮食品はやはり土地の物はそこで食うに限りますよね。
農産物も海産物も。
初夏のトビウオなら気仙沼や東京の大島。
寒鱈汁なら真冬の庄内日本海。どんこ鍋なら福島。
花咲蟹ならやはり道東だろうなあ。いまだ行けてませんが…釧路の業者から取り寄せたけど、やはり土地の風や人を感じないとダメですね。いつか必ず行くぞ!
オリオンビールの話は分かりやすいです。
あくまで缶デザインと気分盛り上げ効果はありますが、大人になってみて飲んでみると…たいしてうまくない。これはバドライトか?てなもん。
最近になって栽培の途絶えてた在来野菜が見直されています。
まさにたまたまTPPに反抗するようなタイミングですが、それこそ軌道にのせれば希少野菜として珍重され高い値段も付きますが、そこまでいくまで数年~十数年は完全に農家は赤字で、大概が中山間部や焼き畑斜面といった古来の栽培です。種子ですら1軒の農家が納屋に大事に受け継いでいたなんてのがザラです。
これが私にも身近に感じられる、ジャパンプレミアムです。
TPP…関係ないことか、後継者が育たずに消え去るのか。
私は守っていくべきものだと思いますがねえ。
有名シェフも、予約半年以上待ちの自分の店や東京のアンテナショップのレストラン責任者をこなしながら、被災地支援に通うという大変な一年でした。
来年は、被災者・避難者・被災地域周辺・そして日本全体が少しでも良い年になることを、心より祈っております。
あー家のひび割れ直さぬまま(コーキング剤注入しただけ)に、真冬に突入です。
結構積もりました。
投稿: 山形 | 2011年12月22日 (木) 11時19分
沖縄には、これまで三度行った事があります。
本島は3回、石垣島2回、西表島1回(何れも本島から移動)ですが、何度行ってももう一度行きたい・・と思う所です。
仕事とプラーベートで、県内くまなくとは言えませんが、島根県・鳥取県以外の県に行きましたが、北国の私にとって沖縄ほど感激(ある意味カルチャーショック)した所はありません。
「らっきょう」と言えば、カレーの口休めしか思い浮かびません。想像力無いですね。。。
「島らっきょう」と聞いても、現物を見たことないので・・・何とも言えませんが、きっと美味しいのでしょう。
その土地に行かないと分からない食べ物って沢山有るのでしょうね。
私ももう少しで消費期限が切れる年代ですから、ゆっくり日本中くまなく旅をしたいと思っています。
そう言えば北海道の全市町村も巡っていないのに、それが先ですね。
花咲蟹も、甲羅が硬いですから、食べる時には要注意です。手を血だらけにしないでくださいよ。
投稿: 北海道 | 2011年12月22日 (木) 11時26分
沖縄、私も好きです。
幸せな事に、本島に親戚が居て、行った時には色々案内して頂けます。
連れ共々、老後は沖縄でなどと、冗談とも本気とも取れないことを話したりすることがあります。
確かに、その土地のものは、その土地で食べたり飲んだりするのが一番美味しい気がします。
私は、島酒(泡盛)が一番そう感じました。
沖縄で飲んだ島酒が美味しくて、後に送ってもらったのですが、あの時の味わいとは、微妙に違う気がしました。
地産地消、最近、よく耳にするようになりましたが、本来、食べ物飲み物は、それが一番美味しく、栄養的にも良い事を、我々の先祖は知っていたと言うことではないでしょうか。
投稿: 一宮崎人 | 2011年12月22日 (木) 12時21分
北海道さん。
是非山形にもいらして下さい。ご要望ならどこでもご案内します。
田舎のカチカチの蕎麦から街蕎麦。夏なら冷たい肉蕎麦。秋なら芋煮会。冬なら引っ張りうどん。
旨いもん一杯ですよー。
そして、山寺で一緒にたまこん食べたいです。
私、北海道には3回上陸しましたが、道東は未だに未知の大陸!
行ってみたーい!
釧路から取り寄せた花咲蟹は…痛い!
なんとかバラして美味しく頂きました(メスだった)が、楽しみにしながら直前に癌が悪化して最後の入院をした母には食べさせられなかったのが痛恨事。
投稿: 山形 | 2011年12月22日 (木) 12時32分
種子様が知らなかったので、島らっきょうは種子島にはないみたいですね。沖縄と奄美だけなんですね。
北海道様、島らっきょうはこんなです。
http://shop.nagopain.com/free102.html
通販されてるみたいですね。知りませんでした。私の所では島らっきょうは商品ではありません。自家用の野菜です。お店で売られているのを見た事無いです。
私は塩漬けか豚肉とさっと炒めて軽く塩味がいいですね。そうめんと炒めてもおいしいです。日本各地に自生しているノビルに近い感覚ですね。
でも、島らっきょうを語るならその前に島にんにくじゃないのかなと、私はツッコミたいです。島らっきょうよりも島にんにくの方が、断然消費されていますからね。
投稿: 南の島 | 2011年12月22日 (木) 13時22分
コメント忘れてましたが種子島にもありますよ
私の住んでる地域のが特に大きいと島の中では評判です(笑)
千切りして酢味噌で和えると焼酎のツマミにぴったりですね。
らっきょうはこれが当たり前で育ったので、カレーのお供のはならっきょうには正直、違和感を感じます
投稿: 種子 | 2011年12月22日 (木) 14時10分
南の島様ありがとうございました。
やっとイメージする事ができました。何となく見たような見たことない様な?勿論食べた事はありません。
沖縄に行った時は是非食してみます。(沖縄の風景と共に楽しみが増えました)
山形さま
ノンビリ山形様の庭を通る時は必ず連絡しますよ。
無断で通ったら怒られますから(笑)その時は宜しくお願いします。
是非機会を見つけて、道東にお越しください。冬の時期はなーんにもありませんが、春から秋までは見るものも、食べるものも沢山有りますから・・・
濱田様が沖縄の記事を書いてくださったおかげで、つい5~6年前相方と3泊4日で行った沖縄を思い出してしまいました。今日帰ったたらアルバムでも出してみたいと考えています。
あ!!そうそう、今日は職場の忘年会でした。忘れて行かなかったら殺されます!!でも私は酒飲めないんだった・・・
投稿: 北海道 | 2011年12月22日 (木) 14時36分
私も島らっきょは生で食べます。繊維分が多いせいかコップ一杯分も食べると便秘も一発で治ります。輸送費、PR等生産者側にも問題がありますね。
このエントリーで管理人が仰っている事と全く同じ事を神奈川県三浦半島の専業農家の方が発言されてます。
主旨は日本人が好む野菜は日本の国土でしか育たない。日本の野菜は日本の風土で食するから旨いのだ。オランダやニュージーランドから野菜は入ってきているが売れてない。野沢菜は産地の雪の中で食べるから美味なのであって、東京で食っても旨くない。この方が有機農業農家なのかは不明ですが、管理人と物の考え方が驚くほど良く似ています。
ここまでは管理人とも気持ちよく会話できましたね。然し最後の部分で立腹しないで下さい。この方はTPP賛成派なのです。
アーバンダイアリー
TPPに加盟することに賛成する農家の話を聞く
これで検索してみて下さい。賛成の理由がわかります。
投稿: keiko | 2011年12月22日 (木) 15時00分
初コメです。ときどきですが、楽しく読ませていただいています。(楽しい記事のときだけで申し訳ない)
らっきょうです。当地では、砂糖と醤油で煮付けてたべます。これが、おいしいというか、面白いというか、珍しい食感で、なかなかいけます。
想像と違ってねっとりしているんです。はじめは、かなりびっくりしました。ザクザクかな、とおもっていたので。
みなさんの地方では、この食べ方は、普通にあるんでしょうか。
おんまり関係のない料理ネタ、すみません。
ちなみに、わたしは、さっと炒めて塩、が一番すきです。
投稿: よーぞー | 2011年12月22日 (木) 15時06分
地元の人しか知らない食材は各地にたくさんあるでしょう。
こちらでは、島にんにくを若い時期に収穫して葉っぱごと丸ごと食べます。(沖縄の方では十分に育てて鱗片を食べるようです)北海道のギョウジャニンニクと味や食感が似ています。島豚と葉ニンニクをすき焼き風(島ではこれをすき焼きといいますが)にして食べると絶品です。
他にも、島あざみ、長命草、コサン竹・・・いっぱいありますね。私は別に特産品にしなくてもいいと思います。したい人はしたらいい。
TPP賛成農家が言うことは、自分が作る作物はTPPに加入しても負けない、自分の作物はアメリカに十分売れるというレベルのものしか聞いたことがありません。残念ですが示されたリンク先もその程度でした。
私と同業の和牛農家でも同じレベルで賛成する人もいます。
TPP=農業問題としか認識できていないのです。
TPPによって内需がガタガタになり、今まで自分の商品を買ってくれた中間所得層の購買力が低下することがわかっていないのです。
和牛を生産している私の立場で言えば、和牛の焼肉やすき焼きを日本列島の市民が食べる経済的余力がなくなる恐れがあるので、私はTPPに反対なのです。(もちろん、理由の1つですよ。)アメリカにちょこっと輸出できる代わりに内需を失ったら目も当てられません。100円牛丼ではなく、多くの人たちが給料日に贅沢して家族団らんで和牛のすき焼きを食べられる社会が、私はいいですね。
投稿: 南の島 | 2011年12月22日 (木) 16時07分
職場のパソコンではセキュリティの問題で、ググっても見る事が出来ませんでしたから、家に帰ってから(と言っても今晩は深夜かな?)見る事にします。
南の島様が「行者ニンニク」をご存じだとは驚きました。食べた後は量にもよりますが、オシッコも臭いますから、連休の前にしか食べること出来ません。(笑)
「玉子とじ」あるいは、北海道では定番の「ジンギスカン」と一緒に食べると美味しいです。食べすぎには注意ですね。食べた直後には人前で話す事はタブーで、1~2m離れないと会話は出来ません。(匂いがすごいです)春先4月中下旬が旬ですね。(二ラの数倍は臭うのではないでしょうか?)
投稿: 北海道 | 2011年12月22日 (木) 16時30分
検索して見ました。
南の島様の仰る通り、TPPによる他の分野への影響は、何も考察されていませんでした。
というか、TPPにより会社が儲かれば、農業の儲かると認識されているのではないかと思われました。
TPPで、本当に、日本の企業は活性化し、利益を上げる事が出来るのでしょうか?
自分なりに考えても、デフレが進むばかりで、経済が活性化するとは思えないのですが。
デフレ経済では、現在1000万の収入を得ている人でも、恐らくその額は激減してしまうのではないかと思われるのですが。
富める僅かな人々と、極貧な多数。そんな日本になりそうな気がします。
投稿: 一宮崎人 | 2011年12月22日 (木) 16時56分
http://www.maff.go.jp/j/kokusai/renkei/fta_kanren/pdf/p4_3_j.pdf
P4協定
http://www.npu.go.jp/policy/policy08/bunya.html
TPP分野別内容
「アーバンダイアリー
TPPに加盟することに賛成する農家の話を聞く」を読みました。残念ながら、TPPが、何であるか、ご存知ない方の書き込みだと思いました。
keikoさんが、上記URLのPDFを信用できないと言うなら、仕方ないのですが、このURLは、一応、日本政府の公式URLですので、2ちゃんの書き込みと同じとは、言わないでください。
で、TPPは、前にもコメントしましたが、批准したら、農業だけ締結しましょうなんてことは、出来ないのです。
他の21項目も、批准したことになります。国際法は、国内法より上位なので、その批准実行日からは、国内法は、意味を持たなくなるのです。TPPは、今のところ自動車産業など、輸出貿易利益産業が、賛成派ですが、アフリカへ言っても、自動車は、あふれていて、買い替え需要しかありませんので、自動車産業は、先が見えています。
そして、もともと、P4の延長線の条約ですので、米国は、最初は、入ってませんでしたが、知的財産や政府調達
SPS、金融サービスなど、米国がすべてに、有利になる内容で、米国主導型で始まったから、問題なんですよ。
American International Group, Inc. (アメリカンインターナショナルグループ;AIG) が、9.11米国貿易ビルのテロの後、日本の千代田生命を買い取り、日本の保険業界というか、日本人の個人貯蓄を、米国に持っていこうとする行動をしているとか、投資分野でも、医療分野でも、野心を持って、日本人の個人財産を狙っているのは、ご存知ないのでしょうか?
米国政府も日本政府も、累積赤字に苦しんでいて、特に、米国は、大統領選挙目前ですので、とにかく、利益を上げたいばかりの状態だと言う事は、わかってますよね。
目的は、日本については、主に高齢者の個人資産、中国に対しては、物品購買力でしょう。もちろん、人口から考えて、将来は、インドも、目標になるでしょうね。
で、これら、TPPの全貌というか、本質を、読んでいないブログ主の意見は、個人的意見としては、もちろん自由ですが、偏向した意見を元に、気にいらないので、拡散希望なんて、発言は、むちゃですよ。
何度も書かざるを得ないですが、管理人さんも、コメントされる多くの方も、TPPの条文を一部ではなく、全部を読んで書き込みされてるはずなので、拡散されるなら、農業の関税のみを拡散しないで、TPP全文を拡散していただけたらと思います。もちろん、「TPPに加盟することに賛成する農家の話を聞く」を書かれた方にも、是非、TPPの21分野全部のPDFを是非、読んでいただいてから、論理的に、日本の国益上、賛成とか反対とか、言ってほしいものです。
最終的には、安全保障問題を米国がちらつかせるので、アセアン+6より、TPPに、参加せざるを得ない状況に、追い込まれる可能性が高いとは、思いますが、国益を考えれば、条件闘争は、するべきではないかと思います。だからこそ、米国は、TPP会合に、中国要人をハワイにゲストで招いたのでしょ。
管理人さんが、現在、沖縄に住んでいると勘違いするほど、過去ログも、管理人さんのプロヒールも、読まれてなくて、きついコメントを書かれるのは、失礼ではないかと思います。まあ、私も、過去、失礼なコメントをしてしまった記憶は、ありますが、その際は、多分、後日、お詫びコメントをしたつもりなんですけどね。
投稿: りぼん。 | 2011年12月22日 (木) 19時19分
みなさん、議論が堂々めぐりしてますよ。
昨日は、輸入食材が入手できなくて、それは関税のせいで、消費者の権利が奪われている・・・ という話しでしたが。
これって、以前に管理人さんが、日本のスーパーに輸入農産品がないのは関税のせいではない、と説明していて論証済みのはずですが。
一部の穀物(コメ、小麦)と肉などは関税が高いですが、他の野菜類の関税はきわめて低いです。それなのに、入ってこないのは売れないからです。輸入する業者だって採算が取れなければ入れません(もうひとつの要因は、安全のための規制です)。逆に高関税のものでも、ちゃんと入ってきています(コメ、乳製品、肉)。輸入食品が入って来ないのは、関税のせいではありません。
keiko さん
翻訳って英語ですか? 英語読めるなら、そういう中身がないサイトではなくて、もっと視野を広げてみたらどうでしょうか。例えば、トランスナショナル・インスティチュート(スーザン・ジョージがメンバーのひとりです)。
http://www.tni.org/
直接TPPは出てきませんが(ヨーロッパのひとは知らない? 関心ない?)、ここで論じられていることのほとんどが、TPPに関係してきます。
アメリカがWTOに入れようとしていた多国間投資協定。TPPではISD条項となって、入ってきています。
あと、農業の問題もよく話題になっています。
スーザン・ジョージがよく指摘しているのは、土地当たりの生産性は小規模農業のほうが高い(労働力1人当たり資本投下当たりではありません)、ということ。
ギリシャ危機の話題は当然よく出てきますが、これもTPPと関係あります。アメリカの金融業界はギリシャの国債や、ギリシャ政府に買わせた民間債券からたくさん金融派生商品(デリバティブ)をつくって儲けています。ギリシャ危機の原因のひとつはこれです(これがすべてではありませんが)。どうしてアメリカがTPPで保険・金融の市場開放をせまるのか、なんとなくわかります(何を企んでいるのかははっきりとはわかりませんが)。
ちなみに、私は記事のタイトルだけながめて中身はちゃんと読んでいません(英語読むのめんどくさい)。
あっ、HN変えましたよ(他の人になりすますのはよくないと思ったので、わかるようにしました)。
投稿: 偽クロマニヨン人 | 2011年12月22日 (木) 21時55分
島らっきょや行者ニンニクの話が出たついでに…
山形県長井市で最近「行者菜」なるものを特産品にしようと頑張ってます。
行者ニンニクとニラを掛け合わせたもので、味も見事に中間。栽培はニラ同様でハウスや露地に腐葉土多めに入れて、散水以外はほとんど放置でわりと楽ちん。
まだまだ出荷量が少ないですが、銀座のアンテナショップでも買えます。
なかなか良いものを作ったと思いますが、名前が紛らわしいのか「行者ニンニクが安く買えるなんておどろきました!」なんて誤解してる主婦さんがインタビューに答えてました。
まあ、適度なニンニク臭でニラと同じ使い方ができますから中々のもんですよ。
投稿: 山形 | 2011年12月23日 (金) 07時21分
私は何度も言うようにTPPの積極的支持者ではありません。農業以外に問題がある事も熟知してます。EPA,FTAでも良いのです。
三浦半島の農家の発言で重要な事は以下の点です。カネを持つ消費者がいるから高い値段で農作物を買ってもらえる。TPP不参加で日本企業の外国の市場での競争条件が悪くなれば、日本の勤労者が困り、失業者も多くなる。カネを持つ消費者が少なくなり、結局、農家が困ることになる。
FTAで韓国は大きく日本に先行し、かつては世界を制覇した日本のエレクトロニクス産業も見る影も無く落ちぶれました。自動車も前者の轍を踏みつつあります。失業者は増え続け、賃金は下がり続ける。大都市も困窮を極めつつあります。大阪市の生活保護受給者は18人に一人。生活保護費は年間3000億円に達し、市の税収は6000億円しかない。
TPP加入の経済的効果では大きな議論があります。農協のボスは日本経済が駄目になる。経団連は加入しないと日本はだめになるという。民間の勤労者だったら経団連の方を信用しますよ。それが各種のTPP世論調査でも示されてます。
投稿: keiko | 2011年12月23日 (金) 08時06分
keikoさん。
今度は急に自分の発言の自己否定ですか。
「何度も申し上げたように」…ええっ??
あなたのここのところの発言はTPP推進論者の権化そのものですが。
無知ぶりを散々晒しておいて「熟知している」とか、知ってればもう少しマトモな発言になっていたでしょうに。熟知している大人は、まず自分では言わないですよ。
ずっと指摘されながら相変わらず人の話を聞かず、過去ログすら読まずに何を言っているのでしょう。
投稿: 山形 | 2011年12月23日 (金) 08時21分