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2011年12月24日 (土)

keikoさんへのメッセージ


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keikoさん。  

私たちはあなたにこの1週間以上振り回され続けてきました。それもポジティブにではなくて感情的なしこりを残すような形でです。 

ここはあなたが紳士的に話すのなら、私も含めていくらでもお相手できる人が揃っています。しかし、この1週間以上おつきあいして、あなたの主張はとうとうある人がご指摘のように初めにループしてしまいました。  

「TPPが農業外もあるのは熟知している」といいながら、農業に矮小化された言説しかあなたは書いていません。これはよくあるTPP俗論であって、本質的にTPPが狙っているのは金融や保険、日本への国内投資です。そのためのわが国の米国流再編です。  

にもかかわらず、あなたはよくある日本農業悪玉論を言っているだけでいっかなテーマは深化していません。  

また、あなたは「安全なものを食べたい」と言いながら、TPPによる遺伝子組み換え種子の流入、遺伝子組み換え食品の表示がなくなること、BSE検査基準や輸入食品の農薬使用基準、衛生管理基準などの切り下げなどの問題にはふれようともしませんでした。
(私の過去ログ
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-bd04.html 

そしてあれよあれよといううちに、あなたがTPPを擁護したいために言い出した沖縄独立論だとかシンガポール美化論といったTPPとなんの関係のない牽強付会の枝葉の議論にまで飛び火していきました。  

しかも失礼ですが、あなたにはそれらの知見がなさ過ぎます。ただ感情的に煽っているだけで実がありません。貼り付けられたものを読むといっそう、こんなていどのことを論拠にしているのかとこちらがため息をつくほどです。  

TPPの議論なら、望むとろです。しかし、こちらの全員が限界に差しかかっています。あなたの論がいくばくかの正しさを含んでいたのなら、そしてその態度が穏やかな礼節をもったものであれば、ひとりの賛成者も出さないということはないでしょう。ここの人たちはそんなに頭が堅くありませんよ。 

多勢に無勢だという気分は充分にわかりますが、ならば少しでも味方を作る議論のスタイルをしたらいかがでしょうか。あなたの高飛車なもの言いと、相手の言うことをまるで聞こうとしない決めつけるような態度は味方を作りません。 

そして、私にもっとも衝撃を与えたのは、種子さんの「福島では発ガンは確認させれていない。放射能以外にもノロウイルスなどのリスクも社会にはある」という至って常識的な発言に対して、「首都圏消費者に対する挑戦だ。全国の反原発団体、消費団体に拡散する」という恫喝でした。 

私は今まで多くの来訪者を迎えましたし、アク禁にした人もいます。しかし、その人個人の範疇で止まっていました。 

自分の意見と違うと、「仲間を集めてくる。炎上させてやる」といわんばかりの態度はあなたが初めてです。充分に暴力的です。正直に言って、この時点で退去勧告を出そうかと思いましたが、まだ分かっていただけるかと心のどこかで期待していました。  

しかしあなたはまったく意にも介さずその攻撃的スタイルを変えませんでした。 

種子さんの意見に異論は存在するでしょうが、「首都圏消費者への挑戦」などというおどろおどろしたものではないはずです。 

反論がおありなら、福島県民のホールボディカウンタなどによる体内被曝のデータ、現時点での疫学的調査結果、放射線量と発ガンとの因果関係のデーターを提示して反論すべきです。

発ガンするのは4年後あたりというのはチェルノブイリの事例から承知していますが、現時点でも避難地域の人々の甲状腺の線量測定で予測が可能なはずです。
(私の過去ログ
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-d805.html 

あるいは、「恐怖に怯える首都圏消費者」とおっしゃられるのなら(感性的には非常によく分かりますが)、そこまで居丈高に「消費者への挑戦」とまで言うのですから、同じような現時点での福島事故由来によると思われる首都圏消費者の内部被曝放射線量データを示す努力をされるべきです。 

これらが分かれば、体内残留している核種はなんなのか、蓄積線量はどれだけで、どの部位が多いのかなどのデータが得られて対策が立てられます。 

それらの具体的なことが説明されないままに、声高に「日本の農産物は危険だから食べない。⇒外国の食品を食べたいのにないのは関税のせいだ。⇒だから関税がなくなるTPPは賛成だ」という三段跳びのような論理飛躍をされると唖然とします。  

ひとつひとつテーマを押えないで、「自分はぜったいに間違っていない」という無謬意識だけで論理構築をするからこのような飛躍に継ぐ飛躍となるのです。

keikoさん、あなたにご忠告すれば、あなたはこうすべきでした。  

第1歩は、放射能の低線量被曝が怖いのは相当数の人が同意するはずです。ここでしっかりと低線量のデータと学説を収拾して立論することです。 できうるならば、疫学データが必須とされるでしょう。あなたと入れ替わりになった杏ママさんはそれをなされました。 

第2歩は、日本の農産物、特に東日本の農産物に具体的にどれだけの線量が出ているのかを公平にデータでみることです。

ほらここでも出た、あそこでも出た、とモグラ叩き的に現象を追いかけないで、その本質的原因を探ることです。どのような条件で、どのような場所が、いつ出たのかをしっかりとケーススタディして分析しなければなりません
(私の過去ログ
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-1d1a.html 

私はそれをやってきています。ですから、現時点ではホットスポットを除く、大部分の東日本の農産物の安全性は立証されつつあると思っています。「完全に立証された」などと言うきはありませんが、されつつあります。  

そのように限定的に言うのは、国と福島県の米のスクリーニング方法は誤っていたから漏れ落ちた地点があることが想像できるからです。
(私の過去ログ゙
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-b874.html

第3歩は、首都圏の消費者、特に子供の体内放射線量のバックデータが必要です。これは、あなたへの反論ウンヌンで言っているのではなく、首都圏の消費者、特に、茨城南部から千葉県、東葛地域の子供の体内被曝線量は、国がホールボディカウンダを使って調査すべきだとかねがね思っています。 

現在ないのは分かっていますが、あなたが呼びかけてでも始めるべきでしょう。一部で始めているグループがあると聞きました。  

第4歩として、TPP問題の本質が農業問題なのか、それに矮小化できることなのかどうかを問うて下さい。TPPは農業問題「だけ」の問題なのだと言い切れるのなら、お相手します。
(私の過去ログ
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-a85e.html

ましてや関税問題ではないはずです。日本で高関税は一握りです。ただコメがあまりに高いので標的になっています。あなたの論法は木を見て森を見ていません。
財務省貿易統計 実行関税率表http://www.customs.go.jp/tariff/2010_4/data/i201004j_07.htm 

違うのならば、切り分けて日本農業の問題点は題点として議論し、TPP問題とは切り離すことです。一緒にしてしまうことは外圧で日本農業を変えようとする、言い換えれば私たちからすれば潰すことに加担することになります 

第5歩として、日本農業への批判の公正性です。言いにくいことですが、あなたはもう一回勉強しなおすことです。あなたはあまりにも俗説に染まりすぎています。

真摯に聞く気があるのならいくらでもお話しますが、今の感じではこちらが語っても、自分がどう反論するかに気を取られて少しも聞いておられない以上不毛です。

さてkeikoさん、最後にこれだけは言っておかねばなりません。

この国は今再びズタズタになろうとしています。あのような巨大な災害があってようやくひとつになれたと思っていたわが国は、また諸個人が諸個人と争う世界に逆戻りして行っています。 

いつから私たちの国は、こんなことがなければひとつになれない国、こんなことがあってもひとつになれない国になったのでしょうか。 

未だ3千数百名のご遺体が家族のもとに帰れないまま越年しようとしています。ご遺体は酷寒の海に沈んだままです。

瓦礫すら撤去の完了の見込みもたっておらず、農業や漁業、中小零細企業は二重負債を抱えたままで立ち直るきっかけすら奪われたままです。 

それにもかかわらず、まったく被害に合わなかったいわば安全地帯に住む人々の中に、食の微量の放射能の存在「こそ」が重大であり、それが故に被災地・被曝地を含む日本農業は壊滅するべきであるかに言う人たちが絶えないことにいいようのない憤りを感じます。 

世の中には軽重があります。今このような震災直後の復興端緒期にせねばならないことは山積みしています。ここにこそ国や国民は力を傾注するべきです。東北の同胞の立ち直りを支え、また破壊された町のたたずまいと地場産業を再生するべき時期です 

しかし、現実はどうでしたか。被災地・被爆地の福島県で放射能を含んだ農産物が発見されるやいなや「市民社会への無差別テロ」と叫び、「福島の娘とは結婚するな」とあたかも奇形児が生まれるかのようなデマすら駆けめぐりました。 

この人たちに人の心があるのか、と私は問いたい。
未だ不安な領域の放射線量の土地に住む人々を「テロリスト」とまでののしるいかなる権利があるのだと問いたい。
「福島の若い女性が不妊になる」と断定するいかなる根拠があるのだと問いたい。
 

自らの低線量被曝への恐怖をそのような被災地への攻撃でまぎらわせようとすることが、人としていかに卑劣か、心に手を当ててほしいのです。 

物事には、優先すべきことの順位があります。今が、低線量被曝をこそ最優先課題として、その恐怖が故に日本農業を指弾すべきときなのかどうなのか、考えて下さい。

心配してはいけないなどと短絡を言っているではありませんよ。TPPで米国の力を借りて、力任せに農業を壊滅する妥当性を問うているのです。

何度も申し上げますが、私は議論することは忌避しません。むしろ望むところです。ですから1週間の長きに渡っておつきあいしました。 

しかし、私は30歳の歳に帰農し、農業に一生をかけた男です。ここにいる方々の大部分もまたそうです。 

それに対して「TPPで農業が潰れてもあなたは生き残れる」と安直に言ってのける、しかもそれをユーモアと思っているようなあなたの感性には、私は絶望感すら感じます。 

価値観の相違を超えて、互いに良き方向を見いだそうとするのではなく、他者のもっとも大事にしている何かを棄損することに痛みすら感じないかのようなあなたが気の毒ですらあります。 

keikoさん。いろいろ書きましたが、これは私はひとつの締めくくりとして書いています。今や感情的な対立になっています。このような状況は望むところではありません。 

あなたが真摯に私の言うことの10分の1でも聞いていただけるのならよし、そうでなく今までの頑迷な態度を改めないならば、不本意ですが去っていただくことになります。 

よくお考えください。長くなりまして失礼しました。寒さの折、ご自愛下さい。

keiko様 

                                       濱田拝

■写真 霞ヶ浦の河口の夕陽。画像には写っていませんが、巣に戻る水鳥の声がかしましい夕暮れです。

 

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コメント

本日の記事で、モヤモヤしていたものがスッキリしました。公開ブログである以上、訪問する自由も、訪問しない自由(訪問してもコメントする・しない)もあります。
十人十色ではないですが、考え方・物事の捉え方は人それぞれです。自分の置かれている環境の中で形成された人格で発想しても、その考え方はその人特有のものですから、当然逆や別の発想をする人もいます。それを全否定する権利は誰にもありません。自分の考えを理解してもらおうと思ったら、それなりの検証と証明をしながら提案していくことが必要です。
同時に、コメントするには常に相手に対する気遣いや、敬意をベースにして、自論を展開すべきでしょう。
せっかく濱田様が、ある程度自由に意見交換を許可して下さっているブログですから、活用させていただき、より良い方向を見出す為の意見(情報)交換が出来れば・・と思っています。

記事とずれてしまいますが・・

本当にありがとうございます。濱田様と相方様のお気遣いに恐縮しています。
くれぐれもお気遣いなく・・とお願いしていたところなので、心苦しいばかりです。
本当にありがとうございます。くれぐれもお身体ご自愛いただきお過ごしください。あわせて、相方様にも宜しくお伝えください。
昨日の「青空」様のコメントにもありましたが、これから5月頃まで、渡り鳥も増え色々心配の種が尽きない時期となりました。
気温もぐんと下がって来たと思いますが、人間のインフルにもお気を付け下さい。

本年一年本当にお世話になりました。

北海道様。またもやご丁寧なものを賜り言葉もありません。ほんとうになんと申し上げたらよいのか言葉に詰まるほどです。ありがとうございました。

こちらこそ、今年ははなにもかもお世話になりっぱなしでした。来年もまたよろしくお願いいたます。

追伸、お酒飲めなかったのですね!すいませんでした。

濱田様へ

まずは、都会に住んでいて、何の苦労もなく、食材を得ることが出来ていることへの、感謝と、農業者の忍耐と日々の努力の恩恵に預かっていることへの感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

また、放射能問題は、東電と日本政府の責任が、もっとも大きいのに、農業者と消費者との対立構造に、持ち込まれることに、気がつけない我々国民は、もっと反省すべきではないかと感じております。

人間は、どうしても、甘い生活をしてしまうと、あたり前に、与えられるものと思ってしまいがちですね。

車やパソコンが無くても、不便ですが、生きていけますが、空気、水、食べ物が無くなれば、生きていけません。

戦後、都会人が、着物や高価な物(もちろん、焼け出された両親の物では、ありませんが、寄付していただいた物のようです)を、農家へ持って行き、頭を下げて、お願いして、米や芋を分けて戴けたから、私も、産まれることが、出来たのだと、亡くなった親からは、聞いております。もちろん、当時の農業者も、自分の食いぶちを減らして、譲っていただいたことも、聞いております。うちの親は、復員後、愛知で、生活することになったのですが、戸籍は、出兵時の静岡ですので、配給は、ゼロでしたので、回りの農業者に助けられなかったら、餓死していたのでしょう。

空気、水、農作物が保障されていて、労働できるのですから、それらを供給してくださる方々へまずは、感謝とお礼を述べたいと思い、コメント欄を汚しましたが、国民の多くは、農業者に感謝していると、私は、思っています。

ありがとうございます。

お酒が飲めないと人生の半分は損をしている・・という言葉がありますが、酒の席には同席しお付き合いしています。酒を飲む人から見たら煙たい存在かもしれませんが、酔うほどに本音が出てきて、それはそれで面白いものです。ただ私は酒の席で話したことは真に受けないことにしています。どんな話になろうが、あくまでも酒の席での話ということで、その場限りの事として割り切っています。ちなみに私が所属する部署には、しきたりがあり「酒の席では仕事の話は一切しない」ことになっています。私が若いとき、先輩が仕事の愚痴を酒の肴にしてばかりだったので、嫌気したのが主な要因で、私が始めたしきたりです。他の部署から異動してきた担当者は驚いていましたが、今は普通になっています。
普段は飲みませんが、正月やお盆には息子たちやその嫁さんと少しは付き合っています。。。。と、またまた記事とずれてしまいました。
りぼんさんが仰るとおり、空気・水・食料があって初めて生存が可能になります。私も第一次産業に関わっていますが、感謝感謝です。
大都市東京に年に10回前後行きますが、いつも思うのは、電車が3分から5分置きに動いているのに、どの電車も満員で人が溢れていることです。この人々が3食きちんと何かしらを食べていることを思うと、どれだけの食料が必要なのだろう・・・今はお金さえ出せば、なんでも食べられることが普通であり、当たり前になっていますが、一旦その供給が短期間でもストップしたらパニックどころではなくなるだろう。お金はなんの役に立たなくなるのではないか?と考えてしまいます。
食料を全て輸入に頼る事がいかに国民の生存に関して危うい事か、TPP云々で農業批判の前に一度ユックリ考えて欲しいと願っています。
チョット余計なことまで書いてしまいましたが、濱田様お気遣い本当にありがとうございました。
あと数日で2011年は過ぎていきますが、2012年が幸多い年となることを祈らずには居られない年末です。


おばんでございます。
「農と島のありんくりん」の更新を毎日楽しみにしている者です。

管理者さんや訪れる皆さんの知識の多さと論理的な展開に私のような素人(なりたての百姓見習いです)がコメントなどと思っていました。

しかし今日は勇気を出してコメントしようと思います。

今回の震災時に一時期物流がストップしました。
地域によってはかなりの長い間、欲しい食品も、生活必需品もありませんでした。

空腹な時もあったかもしれません、食べたい物が食べれなかったかもしれません。

しかし、多くの善意や支援によって、近隣の方々の食料の援助によって、餓死者はなかったと思います。
(おりましたらごめんなさい)

我が家もある物は提供し(卵や合鴨肉)、ない物は頂き
(牛乳・チーズなど)、生活物資も何も不自由しませんでした。

しかし関東の都市部に住んでいる高齢者の方から、お米の買い占めによって年寄りが安易にお米を買う事が出来ないとの連絡を頂きました。

何とも不思議な気がしたものです。

こんな何でも食べれる、お金さえ出せば何でも買える日本で、プチ食糧難が起きたのも不思議でした。

例えば何か新型の流行病によって、広域の感染症のパンデミックが起きたら…
諸外国は、自国の危険を冒してまで、自国の民を飢えさせてまで、日本を食べさせてくれるでしょうか?

人道的な面もあるでしょうが、基本は自国の余った物しか回してくれないでしょう。
しかも何か見返りがある場合でしょう。

自国産農産物が安い高いの問題ではない様な気がします。
政治的な思惑は私には解りません。

たとえ他の国から何らかの理由で俵量攻めになっても、最低限自国の国民を食べさせられる能力・環境の維持は、国の機能として必要な事だと思います。

私達は今私達を支えて下さっている消費者さん達の食料を、最低限だけでも確保できる技術を培って行こうと考えています。

5反分百姓の私達ではたかが知れていますが、小さくても大きな目標だと思って、この放射能に汚染された土地と向き合っていきたいと思っています。

管理人さんのお話は本当に挫けそうになりそうな、私を励まして下さっています。
感謝しています。

是非沖縄での赤い大地との闘いの続編を楽しみにしています。

あみさん。コメントありがとうございます。若い農業者からいただくとほんとうに嬉しい。
来年はまたまたTPPで大変な年になりそうですが、農業というのはかなりの所まで、借金さえ負わなければ耐えられると思います。
何と言っても、いざとなれば文字通り食えますから。この安心感は大きいです。

このアンドバテージは、少しの食料の高騰で右往左往する都市生活者にはわからないものです。米がある、野菜も売るほどある、今日は生まなくなったトリでも喰うか、小麦があればお焼きもできる、うどんだって簡単。そばを作るもよし。水は井戸。最高にうまい。文句あっかの世界です。
私の最高新記録は、生活費月に夫婦で5万でおつりがきました。使ったのはガソリンと電気くらい。

がんばって下さい、というより楽しんで下さい。就農5年目までがいちばん楽しいですよ!いいお年を!

あみさんのコメントには、ちょっとグッときました。
私も田舎の地方都市の住民です。幸いにも直接被害は軽かったです。

3月のあの日の翌朝。
放射冷却で冷え込んだ冴えざえとした朝でした。
徹夜明けで回ったコンビニやスーパーは停電で全滅。ほんとは乾電池が欲しかったんだけど、近くの新しい八百屋さんが営業再開したので並んでみました。

私はネギとキャベツに野菜ジュースとチョコクッキーなどをなんとか購入。先頭のオバチャンは「よくそんだけ持てるな!」の両手の籠に米満載!30キロ。

やはりとにかく米だ!ってのは、いまだに活きているのを実感。

帰りも信号が消えてごちゃごちゃの中で、脚の悪い近所のお爺さんをサポートしながら交差点を渡ったり、なかなかスリリングでした。皆状況が別ってるのでドライバーもマナー良かったし。

もう、忘れられない光景ですね。
まさか翌日からガソリンパニック行列だらけになるとは…
流通が効率的に便利になると、動脈切れたらもうダメ!実感しました。


私の家では幸い断水もなく、ガスもプロパンだったので使用可能。
ただ、石油ボイラーやファンヒーターは電子制御なので停電でダメ。

2000年問題が心配されていた時に1台だけ買っておいた反射式ストーブを引っ張り出してキッチンに置いて唯一の暖房。
明るいうちに簡単な飯を済ませて夜7時には寝袋にくるまって蒲団の中へ。

水は地震直後に一応風呂桶満タンにはしてました。

しかし、あの瞬間…これ本震だろ?な大きな揺れが実はP波で、その後の長い長い揺れは忘れられません。
家の内外を点検して壁のひび割れや塀の破損などは確認。
中に戻って、古いアナログポータブルテレビの存在を思い出して、NHK付けた瞬間に、仙台空港が津波に飲まれる映像が…思わず「うっ、おわああああ~っ」としか声が出なかった。

何度思い出しても涙がでます。

あみさん。新規就農の方でしょうか?
つきなみな言葉しか持ち合わせていませんが、一歩ずつ頑張って下さい!

あみ様
新規就農か、はたまた農家に嫁いだお嫁さん?(男性かもしれませんので、その場合はご容赦ください)
本当に仰る通り、何か事が起きたら、当り前が当たり前で無くなる・・・と言う事を、全国民がこれを機に考えて欲しいと思っています。
農業者と言えども、一戸で全ての食料品を生産している訳ではないので、一方では消費者でもあります。
その時、地域内(近隣)農業者同士が手を取れば、大抵の食料は確保する事が可能になります。
生きて行く上で最低限必要な「水」も、裏山に行けば手に入ります。(煮沸しなくてはなりませんが)
必要なら、薪だって確保し、暖や調理に使う事もできます。都会に住む人には考えられないくらい、サバイバルは可能です。

月並みな言葉ですが、是非是非頑張ってください!!
濱田様が仰る通り楽しんでください。

被災地から遠く離れた北海道人ですが、応援しています。

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