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2011年12月16日 (金)

食の自立なき民族は滅びる。沖縄にとってのTPPを考える

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私にはふるさとが三つあります。ひとつは子供の時に育った神奈川。ひとつは青年の時に農民志願で入植した沖縄。そして今、おそらくは骨を埋めることになるだろう茨城です。 

どれも同じように私の心の大事な一部ですが、単純に「どこが好きか」と尋ねられれば、躊躇なく沖縄です。私は沖縄の山奥で農業を学び、あの赤い土から農民としてのすべてを学びました。 

いまでこそ、あれから20年近くたっていますから、ある程度は突き放して見ることが可能になりましたが、未だ沖縄の少女が米兵の暴行にあえば、私も歯ぎしりして泣き、興南高校の決勝戦には仕事も忘れる有り様です。 

さて、「沖縄独立」という言葉を、よもやTPP推進がらみで聞くとは思いませんでした。私は「沖縄独立派」と短い間ですが、濃厚な時間を共有したことがありますもので。 

いまでも年に数回ですが、メーールで「独立派」だった旧友と話すことがあります。彼も私も、ほんとうの沖縄の自立とはなんなのだ、とこの20年間問い続けてきました。 

本土政府の基地対策費をもらいながら反基地闘争をすることなのか、本土政府の北部振興予算で立派な道路や施設を作ってもらうことなのか、と考えました。 

そして彼も私も、沖縄の怒りや怨念を種にして本土政府の予算をもぎ取ることはもうやめたいと思うようになりました。あれは毒の入ったポーク缶のようなものです。 

なぜいつまでも本土政府に頼ってしか生きられないのでしょうか。いつから自らの悲劇すら売り物にするようになったのでしょうか。なぜ「独立」はおろか経済的自立すら空論となったのでしょうか。 

それは沖縄人が、自分で「喰う」ことを自給できないからです。沖縄で食べる米がまずいのは、全量本土から輸入した古米かブレンド米だからです。ウチナー自慢の沖縄そばも米国の麦であり、島酒すらタイ米です。 

なくてはならない豚肉も今は芋を食べさせることはなくなりました。唯一、石垣島などで潮風に吹かれて育った肉用牛だけが島の草を食っています。 

沖縄で県内自給できるのは、水と野菜だけです。これでは沖縄民族の独立など絵に描いた餅です。 

仮に「独立」をしたとして、日本政府に独立宣言した瞬間にカネを止められ、米を止められ、米国に基地を返せと言ったとたん小麦やトウモロコシを輸入停止されれば、「琉球独立政府」は3か月と持ちません。 

食の自立なき民族は滅びます。「食べる」という人間にとっての根本を外国に依存する民族は、いつでも強者や外国に尻尾を振っていねばなりません。食を作ることを忘れた民族は奴隷になるしかないのです。 

私は、沖縄人が自分の力で産業を興し、自らの郷土で採れた食で子供を育み、踊りを教え、舞を楽しみ、長い夕暮れの中でサンシンを爪弾く沖縄人を見たい。そんなウチナー世を作りたいと今でも思っています。 

では具体的に沖縄に対するTPPの影響を考えてみましょう。 

TPPは琉球弧の地場経済を確実に根こそぎ破壊します。サトウキビに対する山間地支援としての保護関税は廃止するしかなくなるのはあまりにも痛い。 

現段階では、サトウキビに替わる基幹産業を作るのは不可能に近いからです。 

サトウキビに替わるものとして、機械化と集約化可能な大規模農業としては、たとえば島米があるかもしれませんが、半世紀に渡る栽培の断絶で、水田は石垣島の一部を除いて消滅してしまっています。 

ましてTPPともなれば加州米との競合関係に入り、食味と量、価格のいずれをとってもかないません。 

豚肉もアーグなどの一部を除いて生き残れるかどうかの瀬戸際に追い込まれます。唯一生き残る可能性があるのは、高付加価値の肉牛と野菜、海産物のみです。しかしそれとてサトウキビの喪失を埋めるに足る経済的なボリュームが不足しています。 

またTPPにより外国人労働者が大量に流入しますから、ただでさえ全国一失業率の高い沖縄県で働くことすら出来なくなります。青年は、今でもそうなりかかっていますが、全員本土に流れていくしかなくなります。 

TPP以後の沖縄は、観光業にしか展望を見いだせません。それも外国資本がTPPで奔流のように参入するのは間違いなく、美しい海岸線は見るも無残に外国資本のホテルのコンクリートの森と化すことでしょう。 

あとは経済的な可能性として考えられるのは、タイのようなFTAハブになることでしょうか。無関税化された大規模工業団地はやりようによっては可能です。 

ただし、立地がない。普天間基地あたりが使えればいいのですが、まずダメでしょう。あとは米軍基地と増え続ける住宅地で用地スペースがないのです。 

脱線しますが、普天間基地跡は那覇にも近く、あんな一等地に基地があるのはほんとうにたまらない。新都心にしてもよし、ショッピングモールとしても北谷(ちゃたん)より空港に近いし、ああほんとうにもったいない。

それはさておき、賃金が高いのもネックです。沖縄の賃金は全国一安いですが、TPPでベトナムあたりから大量に流入する外国人労働者と競合となったらかなうはずがありません。 

無理やり作るとすると、TPPで壊滅したサトウキビ畑を潰して工業団地を作り、そこに外国人労働者を入れて無関税で輸出するということになりますが、これが沖縄にとってどんな意味があるのでしょうか。

雇用も生まれず、地元はただ土地を貸すだけです。基地が工業団地になったにすぎません。

かくして沖縄の海岸線は外国資本のホテル群、内陸は基地と大規模団地。農業は壊滅、漁業も漁業補助金はTPPで切られますからこれも潰れ、離島経済は打つ手無し、若者は外国人労働者に職を奪れて内地に流れて行くことになるのでしょう。

そして彼らを待つ内地にも、TPPによるデフレ不況の永久化で失業率20%の素晴らしき格差社会が拡がっているのです。夕食は毎日スキヤの100円牛丼。

ウチナーぬニセターには逃げ場はありません。チャーナランサー。

TPP推進派は、「TPPでアジアのハブ(蛇ではないよ)としての琉球王国よ、もう一度!」とムード的な美辞麗句をまき散らすでしょうが、残念ながら実態はこんなものです。ウチナーにとっていいことは何一つありません。

ウマンチューぬスクジカラで、タックルセー、TPP!

■写真 私のサンシン。はっきり言ってど下手です。そうそう、私のブログ名の「農と島のありんくりん」の「島」は沖縄に対する望郷です。

 

 

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コメント

管理人に質問します。
貴方は沖縄独立に賛成なのですか、反対なのですか?

沖縄が食糧を自給できないから独立できないとの主張にもとれます。食糧をほぼ全量輸入に頼る独立国はシンガポール、アラブの産油国など多数あります。シンガポールは食糧どころか水さえ輸入してますが、経済発展を続け一人当たりGDPでは日本を凌駕してます。食糧は他国から輸入しても餓死者でてません。輸入食品を食べてもシンガポール人は極めて健康、平均寿命は日本人とかわりません。

貴方の主張では日本がTPPに加入したら沖縄はとんでもない事になる訳です。それだったら益々、沖縄は独立して納得いく閉鎖的な経済政策をとるべきではないですか?

知事室の衝立の漢文を調べてみましたが、文は琉球王朝時代に作成された物で琉球の独立を自賛し、豊かな風土と人心は中国や日本にまで徳を及ばしていると謳ってます。博物館に飾るなら分かりますが、政府高官をよぶ場所に掲げるのは挑戦的で非礼でもあります。日本の毒饅頭を食うのは止めて誇り高き琉球に戻るべきと考えます。

keikoさん。これだけ詳しく書いてもまだわからないのですか・・・。相当なものですな。チャーナランサー。

「沖縄独立」は呪文じゃありません。夢物語でナイチャーが言うのは簡単ですが。スローガンで独立はできません。気分でもできません。
シンガポールのような既に独立した国と、これから分離独立するのとはまったく次元が違った話です。一緒にすること自体、あなたはフリムンです。

現在の沖縄が分離独立した場合どうなるかは書きました。ほぼ私のシミュレーションで間違っていないはずです。ただし、書きたくなかったので、本国政府の軍事介入は省きました。

あえて書くと、このように考えられます。
❶独立政府が米国との安保を結んだ場合は、米国はかならずしも敵とならないでしょう。ただし、独立の最大の意味である米軍基地撤去はありえなくなります。
❷独立政府が米国との安保を拒否した場合。記事で書いたとおり。食料で締め上げられます。
❸日本が独立を認める場合。主権国家としてありえません。
➍日本政府が独立を拒否した場合。記事に書いたとおりです。カネと食料で締め上げられます。独立政府が武力行使した場合は、最悪、軍事的衝突も考えられます。
書き忘れましたが、エネルギーを封鎖された場合独立は夢まぼろしです。
➎唯一この窮状を「救う」のは中国です。中国は沖縄に潜在的領土権をかねてから言っていますから、中国との安保関係を結ぶ場合です。これは最悪の選択です。チベットと同じような琉球民族自治区になることでしょう。

食料とエネルギーを弄ぶ民族は、奴隷となります。それを考えない「独立」など妄想にすぎません。

私が言っているのは、沖縄の「自立」であって「独立」ではありません。あなたの質問に直接こたえるのなら、「独立」は現状では不可能です。

まずは沖縄人が本土政府の補助金という毒のミート缶を日常的に食べるのを控え、食の自立を真剣に考えた流れの先にほのかに見えてくるものです。自立もできないで独立もクソもありません。

こんな簡単なこともわからない人と、失礼ながら話すだけ無駄です。私にとって、農業と沖縄の自立は私の人生のテーマです。
あなたのような沖縄も農業もをろくに知らないようなナイチャーが軽々しく妄想すること自体怒りを覚えます。
もういいかげんやめたらどうですか。こういうテーマのホッピングをすればするほどあなたの思考の薄さがわかるだけです。

久しぶりにコメントします。

今も現役で頑張っておられるノーベル平和賞受賞者のキッシンジャーさんが、米ニクソン政権の国務長官をされていたときの言葉ですが、
「石油を掌握(コントロール)せよ、そうすれば諸国の政治経済を自在に操縦(コントロール)できる。食糧を掌握(コントロール)せよ、そうすれば人口を調節(コントロール)できる。」

この言葉の意味を理解している政治家が日本に何人いることやら。(その前にキッシンジャーが言ったことすら知らないか)
中国共産党政府の近年のエネルギー政策、食料政策を見ると、彼らはある程度は理解しているように思えます。

挑戦的で非礼なコメントがあるので、コメントを控えたい気分ですが・・・・

私は必ずしも夢のまた夢ではないと考えています。そして、もしも沖縄が独立するのであれば、類似文化圏のトカラ列島宝島以南、奄美群島も参加して欲しいと考えています。日本の領海の南西側のかなりの面積が沖縄・奄美のものになります。
その上で、濱田様がコメントしているような、分離独立するための国際的な困難も大きな課題だと思っています。

現実的に独立に向けて進むのであるならば、
❶独立政府が米国との安保を結んだ場合は、米国はかならずしも敵とならないでしょう。を選択するでしょう。
今のまま日本の支配下では、普天間はともかく嘉手納は未来永劫存在し続けるでしょう。それならば、独立して❶の状況下で米国と直接、地位協定の改訂を目指すほうがましと思うことも多々あります。
普天間など喫緊の課題は米国と直接交渉する方が余計なフィルターがない分、展望があるかもしれません。野田総理よりも仲井真知事の方が、交渉力もリーダーシップの有りそうです。何よりも日本政府は沖縄ではなく自分たちの都合が最優先です。
最終的な目標である嘉手納撤去は、微妙でデリケートな課題です。独立の維持や周辺国との関係があり、私も予想ができません。

現時点において、日米は自分の国益のために沖縄に基地を設けざるを得ないのですから、当然の権利として莫大な額の基地使用料を請求します。
得られる金は確保しながら、自立を目指します。ウチナンチュは案外したたかですからね。笑顔の下に苦難の歴史を隠していますから。

独立した場合の農産物生産ですが、コメなどの穀物の自給は厳しいですが、サトウキビに代わる野菜や園芸は可能性があります。現時点でも起動に乗りつつあるのが、冬物のジャガイモ・カボチャでしょう。キビはザラメの輸出は国際競争力がありませんが、離島のバカ高いガソリンの代替燃料の原料として存続出来ると思います。宮古島で実験プラントが稼動しています。得られるバガスは発酵飼料として肉用牛の餌になります。
豚肉の自給は優先度の高い課題です。餌用の甘藷の作付けから食肉加工まで含めると、かなりの産業創出になります。

ご存知の通り、沖縄近海の天然資源も有望です。最近、メタンやレアメタル鉱床が相次いで発見されています。西側には天然ガス田もあります。
広大な領海を日本や韓国の船が通行しますから、何らかの利権を得られないでしょうかね?

付け足しですが、沖縄の魅力は年齢構成です。若者の比率や出生率が高く、人口増加地域であることです。

TPPは論外です。当面米国の後ろ盾は必要ですが、日中韓露台湾とも親しく付き合わねばなりません。経済協定なら、ASEAN+が適しています。

駄文を羅列してしまいましたが、全く整理できていません。それに私は兄弟島の住人です。でも、もし沖縄が独立するのであれば日本に属するのでなく沖縄方に付きたいですね。日本の遠くの離島であるよりも、沖縄の重要な一員である方が、ここの島々は輝けるはずです。


この問題は一筋縄ではいかないものです。考慮しなければならない要素が、あまりにも多く複雑に絡んでいます。沖縄独立に賛成なのですか、反対なのですか?と白黒迫る種類のものではないことは、賢明な方ならわかるでしょう。周辺国が沖縄の独立を歓迎し、繁栄を応援するというなら、皆、喜んで独立派になります。でも、これでは回答にはなりません。

甲子園ですが、私の住んでる島では、鹿児島よりも沖縄を応援する人が多いです。自県よりも隣県を応援する微妙な地域です。

それから私も濱田様と同様に、2年間ほど沖縄で牛飼いの修行(就農ではないので厳しさは違いますが)をしたことがあります。

私は東京に住む日本人として、規模の大小は別として一定の戦力を持つ米軍は日本の安全保障上必要と思ってます。

然しながら沖縄県民が独立を欲した場合、本土の日本人は許容せざるを得ないでしょう。独立した場合、日本がカネと食糧で締め上げると本気でお考えですか?民主国家ではありえない事です。国際社会が許しません。但しカネについては米軍基地の迷惑料として日本政府が払っていた交付金、補助金、政府の公共事業は一切なくなります。然し、米国が北朝鮮やイランに行っている金融封鎖を日本が民主国家沖縄に対しできるはずはありません。

民主国家では地方の分離運動は珍しいことではありません。仏語ケベック州がカナダからの独立を図って、州民投票(結果は否決)を行ったことは記憶に新しいことです。最近ではベルギーでフランス系とオランダ系のいがみ合いで2-3年内に分離が行われるとみられています。他にも、イタリア、スペインでも分離独立を主張する政党があります。

地政学的に沖縄は重要な位置にあり、大国の間でバランスをうまくとって生き抜いてきました。薩摩藩の侵略の後も明(後に清)とは冊封関係を継続して日中両属の状態を明治維新まで続けた程したたかでした。独立後も先人の知恵を生かし米中と均等の距離を置けば安全保障も達成されるでしょう。

沖縄から米軍が撤退すれば沖縄は国際的リゾ-トしてハワイより大きな潜在力があります。私はダイビングで世界中の海に行った経験があるので保証します。観光客は今の10倍以上、特に中国から年間1000万近くくるでしょう。(米軍がいるから今、中国人は来ない)猫の額のような土地でサトウキビの栽培をするより観光で生きていく決心をすれば沖縄は地上の楽園となります。

なんちゅう薄っぺらいデジタル思考なんだか…。

まともに本文も読めず、みなさん丁寧にコメント返してくれてるのに理解せずに粘着して喚きたててもしょうがないでしょう。

時間の無駄だって。

シンガポールは第二次大戦後しばらくしてマレーシアより独立しました。その後のこの2カ国の経済は全く対照的です。シンガポールは徹底した自由貿易政策を貫徹、知識集約的、ハイテク産業を目指し急発展したのに対して、マレーシアは保護政策、豊富な天然資源に安住した為、経済は停滞したままです。

2010年の日本とシンガポールの一人当たりGDPを比較すると以下の通りです。

名目GDP 

日本    US$42,782. 世界 17位
シンガポール   43,116     15位

購買力平価GDP

日本    US$33,884     25位
シンガポール   56,694      3位

日本は規制の多い閉鎖的経済であるから、競争が少なく、物価が高いため、購買力平価で計った実質の豊かさは(自由な解放経済で競争が激しい)シンガポールよりかなり低いといえます。この冷徹な数字が独立後の沖縄の進む道を示しています。これでもTPPに反対ですか?
   

まだ食い付きますかkeikoさん。

日本がシンガポール化したらどうなるか、どれだけの理解で言ってるんだか。
単なる拝金主義?それともちょっと前の大前研一をちょっとかじっただけか?
法人税減税して外資を注入することには私も賛同してたんですが、震災でそれどころでは無くなってしまいました。

マレーシアが資源依存で停滞?あそこも英国から独立してそれほど経たずに相当な発展を遂げてすよ。たしかに最近はちょっと停滞気味ですが。
また、資源だけではなく特に日本の電機メーカーの工場進出によるものです。

まあ、世界の主な独立運動や反政府運動を歴史的背景・思想的背景・周辺国事情など一緒くたにした上、シンガポールやサウジみたいな極端な例外を持ち出し、
下らない精神論まで持ち出して牛丼100円を唱えたりとぐちゃぐちゃやってる時点で、あなたの浅はかさが露呈してるんですわ。

沖縄が今独立したら(経済的自立だけじゃないんだよね)…台湾や東アジア大混乱ですよ。

人民解放軍進駐でチベットやウイグルみたいになるのをお望みですか?
大変矛盾しておりますが。
この辺はすでに管理人さんが答えてらっしゃいます。よくお読みなさい。


あー馬鹿馬鹿しいと思いながら、相手しちまった。

せめて日本の農業や農政について、そして日々変化を続ける軍事情勢についてせめて5年くらいは勉強しなさいな。
私、昨夜すき家で牛丼食ってきたけど、是非とも100円で提供する具体的プランを提示していただきたいところだが、まあ何年か勉強してからにしてくれ。
それが納得できるものなら、私が経営者になってもいい。

keikoさんとやら。あなたそうとうに礼儀知らずだよ。人のブログで誰も共感しないこと書き散らしてさ。荒らし一歩手前というか、もうなっているというか。

だったらシンガポールでも中東にでも引っ越したら。シンガポールって行ったんでしょう。楽しかった?
私はまったく。
無味乾燥。文化もなにもない植民地の遺産の上に乗った人工国家としか思えない。物価は高いしね。メシまずいし。日本の地方都市から文化と歴史をはぎ取ったような所だよ。

開放的?ぷっ。シンガポールが開放的!わ,はは。すまん笑っちゃうよ。あそこは世界一の管理主義国家だよ。フィリピンのメイドは妊娠したら問答無用で強制送還だよ。

個人GDPは人口が少なくて経済が調子がいいとポンっと飛び出るの。ルクンブルグだって、かつてのアイルランドだって、金融バブルだと人口が少ないからからすぐに世界でトップクラスになる。でもそれは国のほんとうの実力とは別。

だいたいこんな貿易中心の植民地上がりの都市国家と、歴史が長くて植民地にもなったことのない1億2千万人のモノ作り中心の日本を較べてなにがわかるのかね。
国にはそれぞれ国家モデルがあるの。日本には日本の。シンガポールにはシンガポールのね。国家モデルが違って人口がケタ違いの国を較べて比較してもなにも見えない。
大前さんの本の読みすぎだよ。あの人自分の営業の都合で、どこかの国を持ち上げるのが商売だから。

ホント、日本人の悪癖だが、どこかの山のあなたの空遠くに理想国家があるんだよなぁ。昔は、文革の中国、独立独歩の北朝鮮、ルーマニア、キューバ、はたまたスウエーデン・・・ああ、理想国家の種は尽きまじ。このノリで沖縄も出ているのかしらね。

どこか別のTPP万歳ブログで、「TPPやってシンガポールになろう!」、「日本農業つぶして100円牛丼食べたい!と檄を飛ばしてきて下さい(苦笑)。
もうこんな同じことの繰り返しならこないほうがいいと思うよ。

シンガポールとマレーシアの国境を、朝、出勤時間に、是非、みてほしいです。マレーシアが存在したからこそ、シンガポールが、発展してきたのが、わかるはず。(マレーシアからの労働力があってのシンガポールなんです)

今のチャンギ空港を、みてくださいな。ひところの賑わいは、失せてしまい、マレーシア、タイなど、近隣の国際空港が、飛躍的にハブ空港化して、以前よりさびしくなってます。

シンガポールは、土地と水が、不足してますから、必要国土は、埋め立てに依存し、飲料水など生活用水は、下水に依存してます。日本の薄膜透過技術により、下水を浄化して、飲料水と生活用水に、再利用して、使ってます。

シンガポールの経済は、香港、マカオ、上海に見られるような投資金融関係経済に、寄り添ってますから、今は、ユーロ不安、ドル不安など、国際通貨が、不安定なので、多分、政府は、必死で、国内経済を今後、どうしていくか、思案中なのではと、想像してます。

観光産業は、世界が裕福で、余裕のある時期は、良いのですが、世界恐慌になれば、一瞬で、成り立たなくなる経済構造ですが、それを、理想国家とするならば、どこの国も、そういう方向になるのでしょうが。。

どこかの日本人や中国人が、大金を、使ってくれるので、なんとか、やっていけるのでしょうね。

ドバイも、今や、ビルの空き室を、低価格で、売りに出してますから、お買い得かもしれません。

今、ドバイへ行けば、建設が中止された、将来、廃墟になるであろう工事中止されたビルを、たくさん見れますよ。

ドバイの石油王が、米国のシティ銀行系に、投資して、大損したのは、有名な話だと思いますが。。

TPPも、関税と言う金銭とか税金とかだけに、目を向けず、非関税障壁と言われる各国の、輸出入ルールにも、目を向けてほしいです。現実、関税フリーと言われてる国ほど、独自の非関税障壁を持っていて、日本から、それらの国へ輸出しようとすると、相手国の輸出入ルールに合うように、専用の輸出加工、検査場を作らないと、輸出できないってことは、もちろん、ご存知でしょうね。その輸出専用加工場を作るのに、何億も投資して、しかも、新鮮なものを、付加価値をつけて、高値で、相手国に購入してもらうには、空輸代以外に、相当な経費が掛かることも、ご存知なんですよね。

日本を出国させられる検疫+、相手国が受け入れてくれる検疫を合格させるためには、相当の投資が必要なんですが、ジェトロなどで、調べれば、かなり難しい要求が多いことが、わかると思いますけど、名古屋には、ジェトロの事務局がありますから、世界各国の輸出入における相手国の国内ルールも調べられますが、日本人が貿易開放国と思っている国が、実際は、かなり保護貿易をやってることは、実際に、商品を送って、インボイスを書いて、コンテナ保険とか、資金決済保険とか、やってみれば、ネットでは、見られない本当のことが、見えてくると思いますけど。。まず、ジェトロへ行って、表向きの相手国の貿易ルールを見るだけでも、貿易がそんなに簡単じゃないことは、解ってもらえると思うのですが。。もちろん、社会主義系の国、例えば、ベトナムとかだと、裏の経費、つまり、政府要人や軍人への付け届けなども、現実は、必要で、それをしないと、港の保税倉庫から、正式な書類を持っていっても、出してもらえないってことも、ご存知なんですよね。

教科書に書いてあることと、実際とは、違っているってことは、もちろんご存知なんですよね。

すべて、教科書どおりで、貿易が出来る保証があるなら、是非、貿易関係の業務をやってみたいと思います。

一応追加しときます。
シンガポールとマレーシアのガソリンや食料品の価格があまりに違い、ジョホール水道の橋にはシンガポールナンバーの車が大渋滞を起こして国際問題になったことくらいは、当然ご存知なんですよね。ほんの数年前の話ですが。

シンガポールはそれだけ輸入品が高いんですよ。
日本がシンガポールのようになったら(あなたのおっしゃるように「高収入」だけ)
韓国やサハリンに橋や海底トンネルで通うのですか?橋とトンネルは戦時からバブル期などに計画はありましたがね。
もし実現しても遠いねえ。ここだけ見てもシンガポールとはまるで違うのよ。

精神論で打開しますか?
旧軍の悪癖だけ抽出したような考えじゃねえ…。


keikoさん。
いわゆるかまってちゃんですか?
ガキンチョがかまって欲しくて書いてるだけにしかみえません。

ここのみなさんは優しいから相手にしてますけど、あなたはヒマな人に弄られて恥をかいてるだけの「おもちゃ」ですよ。

2ちゃんなどの掲示板に行けば、と突き放しても君が向こうで袋叩きに合うのも目にみえるようだしねえ。
じぶんの主張を述べたいのならまず、よほど気合いを入れて数年は勉強してから、さらに実社会で経験を積みなさい。質問にも答えられないのではあまりに情けない。知らなかったり間違ったというときには認めることも重要だ。人生は間違いと反省の連続だよ。トライアンドエラーの繰り返しと言い換えてもよい。
是非地方の農村に行くことをお薦めする。
これは私の心からのアドバイスです。

100円牛丼を主張していたことからも、厳しい非正規労働者の実態にも詳しいんじゃないのか?それも生半可な知識でニュースに流されただけか?

数年前に乳製品在庫(脱脂粉乳)が過剰となった時、原料乳代は無料で良いから、脱脂粉乳を発展途上国へ寄付し、少しでも過剰在庫を解消しようと100㌧の供与を決め実行しました。数万㌧の過剰在庫の内、たった100㌧かい!!と思ったものです。
現在の脱脂粉乳の価格は40万円/㌧程度しますが、当時は20万円台だったと記憶しています。
日本の品質は世界のどこに出しても問題ない・・・と誰もが思っていたのですが、相手国の基準に合わせた品質で製造しなおさなければならない事が分かり、輸送費の他に多額の費用がかかりました。
生産者団体もこれに懲りて、2度と同じ事は言い出せない状況になってしまいました。
国によって水質も違う為、その国の水でも溶けやすい粉の形状にする必要があり、その為の費用が莫大に掛かりました。
ほんの一例ですが、特に食料品は基準に合わせる事が難しく、表向きの話では分からない事が、実行する時には多々出てくるものと思っています。
口で言うほど簡単では無い・・・と言った所でしょうか?
そんな現実も押えた上で、夢物語を語って欲しいと思います。

北海道さん。よい指摘です!

以前甥っ子が赤ん坊だった時の経験で、出産(岩手)して間もない時期からしばらくちょこちょこと夜中のミルク担当やった経験があるのですが…明治「はぐくみ」を同じようにお湯で規定濃度で溶かしても、同じ東北でもこちらの水が合わなかったようでよく吐き戻す。赤ちゃんってのは、そのくらいデリケートなものです。
岩手から水を速攻で取り寄せて凌いだのですが、今度は頂き物の別の大手商品に切り替えたら…またゲボゲボッと。

大雪の中歩いて閉店間際の薬局で「はぐくみ」を買えてまた凌ぐ。こちらの水でも大丈夫になって安心して暫く…。粉ミルクを「明治ステップ」に変えた時にも、慣れるまでまたまた大騒ぎでした。

赤ちゃんの小さな身体は極めて敏感。そして医科学的にも味覚が圧倒的に敏感です。

幸い今では健康元気な高校生で、サッカー部。
進学目指して頑張ってます。

あまりにも馬鹿らしいので反論していなかったのですが、以前の記事でオランダ農業称賛のコメントがありました。TPP推進論者の間で流行っているようです。

農産物輸出の総額に目を奪われてはいけません。
オランダの農林水産業概況です。
http://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokusei/kaigai_nogyo/k_gaikyo/nld.html
農林水産業GDP比は両国1.5%です。
農林水産業人口/総人口は、オランダ2.5%日本2.3%
似たようなものです。

ジェトロのオランダの輸出統計
http://www.jetro.go.jp/world/europe/nl/stat_02/によると
EUで73.9%です。EUは域内での農産物の相互依存が高いですから、おそらく農産物輸出の比率もこんなものでしょう。(農産物の統計で確認したかったのですが・・)
オランダから見たらイギリス・ドイツ・フランス・イタリアは、距離的には東京からの北海道・東北・九州みたいなものです。
何のことはない、オランダの農業輸出は、北関東や東北の農家が、米や野菜や牛乳や果実などの農産物を日本各地に出荷しているようなものです。国境があるから輸出になるだけです。

もちろん、置かれた状況を巧みに活かしていることには敬意を表しますが、日本とは多くの条件が違います。

オランダがEU内の農業大国に勝っているような評価も多いですが、日本でも国内の産地間競争が激しいです。日本の消費者に良い品を安く安定して必要量を供給できる産地を確立するためには、その地域の農家や農協の大変な努力があることを見失ってはいけません。

今日は天気が悪く時間があったのでネットで少し調べて見ました。

TPP推進論者は、オランダは九州ほどの国土で世界第2位の農業輸出国である、日本もオランダの農業を見習え!言っているみたいです。
私も一応九州の農家なので、九州の農業生産額とオランダの農業生産額を調べて見ました。

オランダ農業生産額122億USドル
http://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokusei/kaigai_nogyo/k_gaikyo/nld.html
九州農業生産額1兆6215億円
http://www.maff.go.jp/kyusyu/toukei/pdf/18sansyutugaku_kyu.pdf
現在1ドルは何円ですかね?

九州の農業は総生産額においてオランダの上を行きます。こんなデータが簡単に得られて、結構嬉しいです。

しかし、評論家はいい加減なことを言って稼いでいるのですね。我々農家はいい加減な作物を出荷したら大変なことになります。

連投すみません。
農水省のデータ、妙なんですよ。
http://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokusei/kaigai_nogyo/k_gaikyo/nld.html
オランダの農林水産業総生産が122億USドルに対して、農産物輸出総額が77,281百万USドル。7倍弱です。
一つ気付いたのは、輸出のトップも輸入のトップも観葉植物等であること、これは、観葉植物等を輸入して再輸出することですかね?
農林水産業総生産に含まれずに、農産物輸出総額に含まれる品目もあるのでしょうね。私の勉強不足を露呈してしまいました(苦笑)

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