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2011年12月13日 (火)

福島県でチェルノブイリのような自殺者や中絶を出してはならない!

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杏ママさん。資料をありがとうございます。読んでみます。 

さてセシウムはカリウムと同族元素ですので、セシウムを摂取した場合、土壌も体内もカリウムと同様の挙動をすることが知られています。 

放射性ヨウ素は甲状腺に蓄積されますが、セシウムはどこかの臓器に溜まることなく、全身に均等に薄く広く分散します。 

これがセシウムの体内での挙動の特徴である全身均等被曝です。 

全身均等被曝というのは、内部被曝でありながら外部被曝と似ています。この全身均等被曝は、福島県の避難地域の牛の安楽死した解剖結果からも証明されています。 

さて素朴な疑問ですが、内部被曝が恐ろしいのはどうしてでしょうか?経口、あるいは呼吸による内部被曝によりホットパーティクルが体内、特に肺に取り込まれることです。 

肺は消化器系と違って排出されにくく、残留しやすいと言われています。 

一方、消化器系に侵入したセシウムは、比較的短期間で体外に尿として排出されることも知られています。 

・乳児の排出までの期間・・・9日間
・9歳児で         ・・・38日間
・30歳で         ・・・70日間
・50歳で         ・・・90日間
 

こう考えると、セシウムは消化器系に残留する可能性は非常に低い一方、微量ですが、全身の筋肉と同時に肺筋や心筋などにも入る可能性は否定できません。 

農家だから言っているように聞こえそうですが、私が経口、つまり食品を介しての内部被曝の可能性が薄いと思うのはそのためです。 

問題はここからです。セシウムが一定の臓器に蓄積されない以上、放射性ヨウ素のように甲状腺に蓄積され、甲状腺ガンを発症するようなことはありえないわけです。

1986年のチェルノブイリ事故で放出された放射性ヨウ素は、牧草を介して牛に移行し、牛乳に大量に残留しました。 

その残留は、数百万~数千万ベクレル/㎏と推定されています。すさまじいまでの放射線量です。このような高濃度の放射性ヨウ素が、避難までの8日間にも渡って摂取され続けた結果、大量の甲状腺がンを引き起こしました。 

牛乳以外にも,30㎞圏内の避難者が浴びた空間線量は累積で750シーベルトであり、甲状腺には50シーベルトもの放射性ヨウ素が蓄積されていたという記録があります。 

このことを最新の国連科学者委員会(UNSCER)はこう報告しています。
UNSCEAR's assessments of the radiation effects

http://www.unscear.org/unscear/en/chernobyl.html

Doses  to the thyroid received in the first few months after the accident were  particularly high in those who were children and adolescents at the time in  Belarus, Ukraine and the most affected Russian regions and drank milk with high  levels of radioactive  iodine. 

事故の後のわずかな1カ月目での甲状腺への被曝(の原因)は放射性ヨウ素で、ウクライナ、ベラルーシ、ロシアでは、牛乳を飲んだ子供と若者に特に多く発症した。」 

By  2005, more than 6,000 thyroid cancer cases had been diagnosed in this group, and  it is most likely that a large fraction of these thyroid cancers is attributable  to radioiodine  intake. 

「2005年までには、6,000件以上の甲状腺ガン事件がこのグループで診断されていた。そして、これらの甲状腺ガンの大部分が放射ヨウ素摂取に起因している。」

この放射性ヨウ素の大量被曝による牛乳が原因で15名(数十人という異説あり)が亡くなられました。患者数では6000人におよぶと言われています。 

武田邦彦氏は「子供を放射能汚染から守り抜く方法」の中で、「小児ガンはチェルノブイリでは4年目から出始めている」という書き方をしています。 

このガンとは甲状腺ガンです。この書き方はあたかも「低線量被曝の結果、4年目から子供がガンになり始めた」と、意識的に誤解を招くような書き方をしています。原因は先ほど述べたように初期被曝の750ミリシーベルトにおよぶ高線量被曝です。 

杏ママさんはこう書かれています。
「被曝した女性が、不妊や将来的に障害児を産む心配をしていること、そして、こども時代に被曝した若者が自分の将来の健康に不安を持っていることはNHKのチェルノブイリでの番組でも紹介されています。」
 

私はおっしゃっているNHKの番組を見ていないのでなんとも言えませんが、原因物質はなんとNHKは報道していましたでしょうか。 

初期の8日間で消滅する放射性ヨウ素131なのか、今なお残留し続けているセシウム134、136でしょうか? 

女性の卵巣に影響を与える放射線量は、650ミリシーベルだと言われています。チェルノブイリの避難民は、放射性ヨウ素が半減期を迎える前の7日間で750ミリシーベルトを被曝してしまっています

この初期大量被曝が「被曝した女性が、不妊や将来的に障害児を産む心配」に繋がっています。

さきほどの国連科学委員会はこう書いています。
However, there were widespread psychological reactions to the accident, which  were due to fear of the radiation, not to the actual radiation  doses.

しかしながら、事故による広範囲の心理的反応があり、それは実際の放射線量ではなく、放射能への恐怖のためである。」

結果、チェルノブイリではどうだったでしょう。1250人がストレスで自殺し、10万人以上が妊娠中絶しました。この自殺者数は、直接の被曝によると特定できる死亡者数の数千倍です。中絶された胎児まで入れれば、実に数十万倍もの死者を出しています。

私が早川由紀夫氏を許せないと思うのはここにあります。確かにチェルノブイリでは初期の大量被曝により小児ガンが多発しました。そこまでは事実です。

そして不妊や奇形もありえたでしょう。その原因は何度も繰り返しますが、初期8日間における放射性ヨウ素の大量の外部被爆量と牛乳による内部被曝です。 

政府は3月5月期の初期被曝の危険を知りながら、安定ヨウ素剤も個人線量計も配布しませんでした。このような国家の不作為により、多くの福島県の女性はおっしゃるような「不妊や将来的に障害児を産む心配」をせねばならなくなったのです。 

では、低線量となった今、低線量被曝があるとすれば原因物質はなんでしょう。完全に特定できます。それはセシウムです。これ以外にありえません。

セシウシムが先天性奇形の原因となるというデータが疫学的に存在するのでしょうか。セシウムが、女性の卵巣に影響を与えるとすれば、650ミリシーベルト以上の被曝線量が必要です。それがチェルノブイリでの疫学的ラインです。

9月末までの福島県の住民4463名の疫学データがあります。この内部被爆量は以下です。
・最大数値であった3ミリシーベルト・・・2人
・2ミリシーベルト           ・・・・8人
・1ミリシーベルト以下     ・・・・4447人

仮にセシウムが全身均等被曝することなく、卵巣にのみ蓄積されたとしても、福島の最大内部被爆量3ミリシーベルトは、チェルノブイリの750ミリシーベルトの、250分の1でしかありません。

これで福島の女性が不妊になる、あるいは先天性奇形を出産することはまったくないとは言いませんが、やはりありえないのではないかと思います。

早川由紀夫氏の言説はもはや警鐘を鳴らすという段階ではなく、一線を超えて「福島の女性を嫁にもらうな」という差別発言に至りました。

このような科学的根拠を欠いた心ない発言こそが、チェルノブイリのような自殺者や妊娠中絶を呼んだら、早川氏はそれも「学問の自由」と言うのでしょうか。

「健康な孫が生まれてほしい、病気にならない健康な人と結婚してほしいという当たり前の希望なんじゃないかと思います」

杏ママさんのこのようなごくまっとうな庶民の願望が一人歩きし、罪なき人々を傷つけ、自殺や中絶に追いやるのならやりきれない思いです。

■写真 紅葉の落ち葉に霜が降る。

 

 

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原子力事故」カテゴリの記事

コメント

とりあえず、
チェルノブイリ原発事故・終わりなき人体汚染(1996年放映NHK)
http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/04/blog-post_25.html
の文字起こしがありますからごらんください。
さがせば、あちこちに動画が残っています。NHKは著作権を理由に削除しまくっていますが、私達の受信料で制作され、今この時に絶対みておいたほうがいい情報なのにどうして削除されるのか、、と思います。

それから、私が提示した論文をどうぞお読みください。そこにはっきりと
「放射性セシウムはまた、妊娠可能な女性では性周期のさまざまな時期における黄体ホルモン-女性ホルモンのアンバランスの原因ともなる。これが不妊症の主たる要因となる。胎盤その他の内分泌系の臓器に取り込まれた放射性セシウムは、母親の生体にも胎児にもホルモン障害を増加させる。特にセシウム137の濃度が高まるとテストステロンや甲状腺ホルモン、血液中のコルチゾンの含有量も増加する。放射性セシウムにより母子の生体内でホルモンバランスが乱れると、妊娠期間が遷延し、分娩合併症と新生児の発育障害が増加する。」

とかかれています。妊娠は、非常にデリケートなホルモンのバランスの上に成立する奇跡的なできごとです。管理人さんがおっしゃる卵巣の卵子が死滅するほどの被曝をしなければ不妊にならない、、という理論は、わまりに乱暴ではないでしょうか?

そもそもセシウムが10Bq/Kg程度の蓄積で心臓(循環器)に問題が起こることがこども達で証明されていることに衝撃をうけませんか?私は衝撃でした。マスコミはがんや白血病のことばかり報道しています。除染作業中の死者についても、高齢者の虚血性心疾患疑い=放射線とは関係ないというスタンスです。
しかし、死者の心臓の病理検査もセシウム検査もしないで、どうして関係ないっていいきれるのでしょうか?
セシウムが心臓の筋肉に蓄積すれば突然死することは、チェルノブイリでわかっているのに。

杏ママさん。申し訳ないのですが、その理論は推論の域をでません。つまり、因果関係を立証するに足る疫学的証明がなされていない、ひとつの医師が立てた「仮説」でしかないのです。

この医師の仮説の場合、避難した女性たちの性周期や黄体ホルモンなどの乱れによる不妊症が一定の母集団(最低で数千件は必要)の中でどれだけ発生したのか、の疫学調査とが一対となって、初めて意味がある「説」となり得るのです。

チェルノブイリではこの疫学調査がなされています。広島、長崎でもされています。調査母集団は数万件です。

疫学調査とはそのようなものであって、セシウムがこのような可能性がある⇒〇〇病になると言い切るにはあまりに飛躍であって、危険です。

私にすれば、「そのような説があるのですね。そうですか、参考になりました。その仮説を証明する事例を最低100は集めて来てください」、としか言い様がありません。

これは言いがかりではなく、感染症や晩発性障害の調査では常識的なことなのです。

また、心筋に入ったセシウムによる心筋梗塞という事例を上げていらっしゃいますが、それが初期被曝であったのか、低線量被曝の長年の沈着の結果であったのかによっても違います。
あなたは「子供たちで立証された」と書いておられますが、何人の疫学調査結果に基づいていますか?

あるいは、事例数が母集団の数%でもあれば、因果関係が疫学的立証をされたとみなされます。その心筋梗塞の症例が調査母集団でどのていどあったのか分からない以上、なんとも申し上げられません。

被曝についてはある一定の量以上(100mSv以上)は疫学的にすべての放射線防護学者が危険だと言っています。しかし、それ以下に関しては「わからない」としか言いようがありません。あるともないとも言えない、これが私の立場です。

そして危険である可能性が残る以上、除染をがんばっています。

今の時点では放射線医学研究所のホールボディカウンターでの避難地域4463名の内部被曝検査結果では2人に3mSvしかでておらず、未だ先天性奇形や死亡者は確認されていないというファクトから考えるしかないということです。

蛇足ながら、岩上安身氏の先天性奇形の「スクープ」を私は被曝の結果だと立証するものはないと考えています。

もうひとつ付け加えます。
あなたと私は見ているものが違うのです。私は「被爆地」の人間として日々生きています。あなたはおそらく違うでしょう。

私は除染の最前線にいます。あなたは違うでしょう。私から見れば安全地帯にいる人がなぜ、「被爆地」の私たちより過激な危機意識をもつのか理解に苦しみます。

子供の健康と安全を願うといいうのならよく理解できます。しかし、早川氏の「被爆地の娘とは結婚させない」、「福島ナンバーの車も怖い」という暴言をあなたが「正しい」とおっしゃるとなると、私としてはついていけない・・・、と思わざるををえないのです。

私たち「被曝者」の生きる希望や人権を踏みにじっても肯定されるほど強い気持ちなら、それはしかたがないことです。しかし、そうなると私とあなたとは残念ながら接点がないことになります。


被曝地以外の人が、被爆地の人より、内部被曝に神経質にならなくてもよい?との、管理人さんの考えは、そうでもあるし、そうでもないというのが、日本の実情です。すでに、汚染稲藁問題で、汚染された牛肉が、わずか1日で、沖縄を除く全都道府県に販売された事実や、まだ、正確な情報が公開されていないので、よく解りませんが、ケンベイミヤギが、産地偽装して、複数の都道府県に、主食用の米を販売した事実。そして、明治ステップ粉ミルクを、粉ミルクに加工する際、大量の外気を熱風にして乾燥させたため、30ベクレル/kg程度のセシウム汚染粉ミルクを、全国へ販売してしまった事実など、農家である生産者が、きちんと出荷しても、加工流通の段階で、濃縮して、セシウム汚染が広がってしまうと言う、新たな問題が出てきたので、例えば、生乳の段階で、わずかな汚染レベルでも、製品段階で、高濃度になってしまうと言う問題と、日本のトラック輸送による流通の早さを考えると、もっと、きちんと、監視して、新たな汚染事実を解明して、国民全体に、事実を知らせないと、安心、安全とは、言えない状況ではあります。日本政府は、本日現在100ミリシーベルト以下の低線量長期被曝について、がんの発生率の優位性を照明することが出来ないというか、低線量被曝について、科学的な被曝被害照明は、出来ていないと言う立場ですね。NHKも、あさいちと言う番組で取り上げた内容に間違いがあったと訂正放送をしたりと、まだまだ、科学的に解っていない原発放射線問題ではあります。
チェルノブイリのデーターをそのまま、福島に適用することは、無理があるようです。つまり、福島で、抱えている燃料棒としての全放射性物質は、かなり多いのですが、幸いなこと?に、セシウムより質量が多い放射性同位体の放出は、推計値より、現時点での調査データーでは、少ないようです。
まだまだ、結論づけて、被曝実態と将来被曝推計をするには、調査不足であり、何とも断定できない状況である以上、やはり、全国民が、関心を持って、今の現状を正しく理解することが、大事であり、農家さんと消費者さんが、対立した議論をする必要は、ないと思います。

日本国民にとって、原発の爆発による放射線汚染は、初めての体験ですから、基本は、日々きちんとしたデーターを取ることだと思います。現時点で、言われているのは、あくまで、スーパーコンピュターによるシュミレーション情報と、いくつかの測定ポイントによる汚染測定データーのみで、推測しているに過ぎないので、原子炉内の水素爆発やセメントとの反応による放射線ガスの放出など、ほとんど、推計値でしかありませんから、決定的なことは、未だ不明だということのように思います。

もちろん、福島と名がつけば、すべて危険という考えには、同意できません。それは、戦後、広島、長崎生まれの人が、結婚差別にあったのと同じ感覚だからです。

遺伝子病は、確率論と同じで、結婚して、出産してみない限り、本当のことは、解らないというのが、本音でしょう。ダウン症、水頭症など、たまたま、夫婦の遺伝子の傷の位置が、一致したと言うだけで、産まれてしまうと言う病気も多いですし、これらの病気は、夫婦に問題がある訳ではないのですから。。多くの人間は、染色体の一部に、傷があるのが、普通であり、それが、病気として、こどもに現れるのは、ある意味、結果論のようなもので、完全に防ぐことは、まだ、今の医学では無理でしょう。この傷は、福島原発由来でなく、他の原因で、ほとんどの人間が持っているからです。

福島ナンバーの車の恐怖については、このグログをお読みください。
http://onodekita.sblo.jp/article/47643385.html
殺人軽トラ が となりに ~ 福島県いわき市小名浜の実態

セシウムとカリウムは、体内では同じような動態を示すものと考えて良いのでしょうか?
もしそうなら、心不全で死亡した少年の血中総カリウム濃度と、総セシウム濃度はどうだったのでしょうか?それらのデータも示されていたのでしょうか?
カリウムは安楽死に用いられるように、血中の濃度がある値を越えると心不全を起こします。
良く、地震なので瓦礫の下敷きになった人が、救助された後に死亡してしまうケースは、損傷した筋肉から出てきた多量のカリウムが原因であることは、有名です。
チェルノブイリの少年のケースで、セシウムやカリウムの総量が問題であり、放射線量はあまり問題ではないのではないかと考えます。これを否定するデータがあればお教え下さい。

「福島の嫁云々」も、りぼん様が仰るとおり、奇形とは、遺伝子の傷の表現形にすぎません。つまり、父親から半分、母親から半分受け継いだものであるわけで、女性だけ排除すれば起きない訳ではありません。
その点から言えば、「福島の嫁と婿云々」と言うことになり、まさしく福島県の人々を全否定してしまいます。恐ろしい差別主義ではないでしょうか?

確かに、警戒区域内の高濃度汚染トラックが持ち出され、それを洗車した際に出た、汚染水が濃縮されて、高濃度の汚泥が生じたのでしょう。
実際、今現在、様々な場所で除染が行われていると思いますが、高圧洗浄機等での除染の際の汚染水は、全て下水や地下に入って行ってるはずです。今後、同様な問題が様々な場所で生じるでしょう。それら汚泥の問題は、まだどのようにするかハッキリ決まっていない状態だと思います。焼却灰の処分でさえなかなか上手く行かないのに、今後もっと高濃度の汚泥が生じれば話はややこしくなりそうですね。その為の問題提起としての話題なら、まだしも、そうではなく、福島ナンバーの車は危険であると言うだけの主張には、いささか疑問を感じます。口蹄疫の際、宮崎ナンバーと言うだけで差別を受けた事は、まだ記憶に新しいです。
十把一絡げ的発想には、どうしてもついていけません。

杏ママさん。

これではなんの反証にもなりません。あくまで参考データです。
でも心配になるのはよくわかりますよ。見えない放射線は誰でも怖いですから。

上のブログですが、福島ナンバー車の全てでもありませんし、測定精度にも疑問があります。

早川教授が、これを見て「福島ナンバー恐ろしい」といったわけでもないでしょう。
今回あなたは早川教授の発言を支持するとおっしゃいましたが、その根拠が何一つ出ていないのです。

本当に彼の膨大なツイート読んだのですか?
それ自体が問題なのです。


りぼん。さん、一宮崎人さん。
洗浄水は当然ながら川から海に流れます。
「街を除染するのはもちろんいいんだけど、こっちはどうするんだよ」と憤る漁師もいます。そうでなくても事故以降は漁も商売も出来ない状態です。まだなんの補償もありません。

一方で川水に目を着けた研究者もおり、現在福島南部~茨城北部で水質検査を広くやっています。

先日ようやく厚生労働省から「除染マニュアル」なるものが遅まきながら発表されましたが、その中では「汚泥の飛び散りを防ぐため」ですが「高圧洗浄機の水量は下げて使うこと」が推奨されています。

が、すでに食い詰めた土建屋さんや電気工事店が多数参入しており、残念ながら中には悪質・高額なケースも出ているようです…。

>>今の時点では放射線医学研究所のホールボディカウンターでの避難地域4463名の内部被曝検査結果では2人に3mSvしかでておらず、未だ先天性奇形や死亡者は確認されていないというファクトから考えるしかないということです。

今の時点では放射線医学研究所のホールボディカウンターは、事故直後の初期被曝でしょう。食物から放射性セシウムを長期間摂取する影響はまさにこれから日本で始まるのです。だから、食物からの内部被曝を心配しているのです。新米が収穫され、震災前に製造された食品がほぼ消費された今からこそが、本当に食物からの内部被曝に気をつけないといけないと考えています。


>また、心筋に入ったセシウムによる心筋梗塞という事例を上げていらっしゃいますが、それが初期被曝であったのか、低線量被曝の長年の沈着の結果であったのかによっても違います。

厳密には、「心筋梗塞」ではなく、突然死です。心筋の病理組織が提示されているので致死性不整脈や心筋症の可能性を考えます。
(心筋梗塞は、血管が詰まる病気です。しかし、現在では、40才以上のストレスフルな生活をする男性が突然死し、脳出血がないと、心筋梗塞という死因になることが多いですね。)

食べたセシウムが、管理人さんのような短時間のうちに排泄されるのは、新聞にも書いてありました。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111117-OYT1T01294.htm?from=tw


http://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/11/blog-post_17.html
少量づつ毎日摂取すると、一度に大量に摂取し、その後、まったく摂取しなかった時より、体内に残ることが、ほかならぬICRP、国際放射線防護委員会に書いてあるようです。

内部被曝の危険性は誰も否定していません。
これからの日本において検査を繰り返してデータを見続けていく必要があります。
昨年産の作物がつきるどころか、福島産だからという理由で昨年度産の米が在庫の山です。矛盾します。これこそが「風評被害」というものです。

杏ママさん。
医学的な各論はもういいですから、あなたが早川教授の発言(本人も認める暴言)を支持する理由を教えて下さい。

>>セシウムとカリウムは、体内では同じような動態を示すものと考えて良いのでしょうか?

一宮崎人 様
セシウムがカリウムと似た挙動をするか?、バナナはカリウムが多く、そのため放射性カリウムを含んでいて、放射線が高いけれど恐ろしいか、、という話は市川定夫埼玉大学名誉教授の講義ビデオについてのこのブログをお勧めします。
http://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/08/blog-post_13.html

ベラルーシからの報告は、心臓の細胞が変性していしまっている病理組織標本の提示でした。(突然死した住民を死後に解剖して心臓の筋肉を細かく刻んで、染色し、ごく薄くけずって、プレパラートに固定して、ガラスにはって、顕微鏡で拡大してみている。)心筋という細胞レベルでの放射線の影響です。

>早川教授の発言(本人も認める暴言)を支持する理由を教えて下さい。

食物からの内部被曝を避けるためです。文部省が航空機による汚染地図をなかなか公開しなかった情況で、早川教授のツイートは非常に参考になりました。

ちなみに私は、いまだに22年度産の会津産のお米(古米)を食べています。理由は、事故前のお米ならセシウムが最高でも100mBq/Kg未満だということが測定されているからです。(0.1Bq/Kgですよ!!!)それと、新米が流通する前に確保したので、産地偽装もないだろうと考えています。

個人の安全にたいする姿勢は、さまざまなので、私が安全だろうと考えるものをこどもに食べさせたいと考えています。

上のいくつかのコメントを読まれて、放射性セシウムの心臓への影響について心配される方もいると思いますが、
紹介されているベラルーシでの知見(バンダジェフスキー論文)は、あまり根拠がはっきりしないものです。

やや難しいですが、詳しくはこちらなどお読みください。
http://togetter.com/li/193638
http://togetter.com/li/192479

まるで噛み合いませんな。
上の杏ママさんのコメントは至極真っ当なようで、
早川氏の「福島から嫁もらうな」や「農家はサリンを作ったオウムと同じだ」
といった言葉とは何の関係もありません。

外野の人々は原発事故を流行のエンタテイメントとして楽しんでいる(脳内が活性化されている)ように感じます。
警戒区域の辺縁まで足を運び、小正月に供えた水田の松が、泡立草とヨモギの立ち枯れの中でひっそりと赤黒くなっている様を見ている私は・・・富みにそう感じます。以上

ごぶさたしております。青空です。

東京に転勤となり、被災地から復興作業も途上の中で若手にその仕事を引き継いできました。
正直無念です。まだまだできることはあったはず。
自分の力のなさを恥ずかしく思います。

東京に赴任になり、あらゆるお客さんや同僚から被災地の様子を聞かれます。好奇心ではなく、東北を心から心配しての言葉が目立ちます。
職業柄、人の本音と建前は見極めがたけていますが、幸運なのか早川氏のような暴言を吐く恥知らずには現在のところ巡り会っていません。

日本人は恥を最もの屈辱とし、時であれば一族郎党自決した程の重みがあります。
彼の人やそのシンパが現実社会ではなく(あるいは現実社会の一部で)ネット上で目を疑うような「恥」を振りまく事は最早言葉もありません。そういった方々がいることに日本人として強く「恥ずかしく思う」というのが正直な感想です。

様々な考えの人が存在する事は否定しません。
仮にその人々が被災地で踏ん張りふるさとの復興に尽力している心を踏みにじっているとしてもです。軽蔑はしますが。

管理人様が指摘されている記事は示唆に富みます。
チェリノブイリでは多くの人が自殺しまた精神を病み社会生活に終止符を打ちました。

日本でもまた多くの人がふるさとを離れ新たな生活をしようと悪戦苦闘しています。
これだけ危機をあおる人はありそれに乗る人もいるわけですが、どういうわけか、それら避難者を支援するのは避難した場所の一部の人や団体で、全国的にはなにも手を差し伸べられる事はなく、生活苦で精神や体を壊す人が増えてきているのが実態です。

なんども触れている事ですが、避難を呼びかけるのはわかりますが、なぜその後の支援について何一つ言及がないのでしょうか。
故に私もta様がいわれるように「外野の好奇心」とやらだと断じているのが本音です。いたずらに人の人生を誇りを踏むにじる事は人間として最も忌むべき行為だと考えています。
それだけに早川氏を許す事はできません。それを想像できない人はまた同じく許す事が困難です。

私には3人の子供がいます。
今回の転勤で皆関東に転校することになります。
中には「恥ずかしい」人により尊厳を踏みにじられつらい思いをする事もあるでしょう。
ただ、私の子供達は宮城、被災地にあり、多くの誇り高き東北人に守られ、人間の偉大さを肌で感じることができました。
仮に体をやむ事があっても、尊厳を踏みにじられたとしても、その経験が子供達の支えになる事になるでしょう。

少なくともそういった人は出会っていませんが。

長文失礼をいたしました。

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