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「脱原発」は、さまざまな立場、考えを許容して進められるべきだ

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昨日経済産業省の前でテント村を作って脱原発を訴えている福島の女性の訴えを転載しました。 

昨日の5時の時点までに枝野大臣は警察を使って撤去する方針を固めたとの報を聞いて、私も福島県支援に取り組むひとりとしてできることをしようと考えました。
http://byoubyou.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-727b.html 

私は福島県の復興をめざす県民の動きを原則として等しく支援します。 

訴える内容が必ずしも私の考えと異なる場合においても、立場が異なるのはとうぜんのことである以上、厳密に細部に渡っての意見の一致は不必要であると思っています。 

たとえば、私は福島県内の原発は二度と稼働させることはありえないと思っています。現在生き残っている福島第2、女川原発も封印され、廃炉に付すべきだと思っています。 

また福島の農業者が今年のコメの作付けを多くの障害を乗り越えながらすることに対して強く応援のエールを送ります。 

実を言うと、今私が上げたわずか2ツのことだけでも、いわゆる「脱原発」運動を進める人たちの中で意見が割れるでしょう。 

低線量被曝を拒否する人々の中には、後者の福島農業者の作付け行為を「テロ行為」、あるいは「市民社会に対する戦争」(早川由紀夫氏の発言)とすら呼ぶ人が絶えないからです。 

低線量の脅威に対する恐怖はありえることです。特に福島県の子育てをしている女性たちにそれが強いのはあまりにも当然なことです。 

問題は、ある者を名指しで「テロリスト」呼ばわりする偏狭な精神です。福島の農民というもっとも支援を受けるべき人たちを攻撃して恥じない心です。 

「脱原発」は、さまざまな立場、考えを許容して進められるべきです。

その中には、復興が終了するまで電力供給確保のために原発は止めてはならないという人がいてもいいし、いや即時全機停止すべきだという人がいてもいいのです。 

今の「脱原発」運動で危惧されるのは、もっとも急進的な主張のみが正しく、それ以外は間違っているかのようなことを言う人が見受けられることです。 

原発の即時全面停止以外の選択しかないとか、食品はゼロリスクで規制値を作れ、などという主張だけで「脱原発」運動を進めるのならば必ず失敗します。 

「脱原発」運動は多くの異なった立場、違った主張が渾然一体となって、語り合いながらされるべきです。「反原発」から「減原発」までいるほうが自然ではありませんか。

私が「脱原発」3原則を作るとすればこんなことになるでしょうか。

第1条・・・・敵は放射能のみ。国民の内部に「敵」を作らない
第2条・・・「反原発」から「減原発」まで広い立場を受け入れる。
第3条・・・「脱原発」と復興はひとつ

しかし今「脱原発」運動の一部にあからさまな排除と選別の論理を持ち込む人たちのグループが生まれています。http://twitter.com/#!/toled/status/78816766612094976

これは「脱原発」の名を借りた政治運動としか思えません。私はこのような人たちが増えることを強く危惧します。

「脱原発」運動は、大都市の人たちのみの運動であるべきではありません。もっとも被害を受けて今も苦しみ続けている福島の住民、農業者、漁業者の復興再生と同時に語られるべきです。

「脱原発」運動は、ただの異議申し立ての反権力であるべきではなく、地域に根ざした自然エネルギーのあり方や、地域農業、漁業の復興と一緒に考えられるべきだと思います。

■写真 早朝の霧氷。欅が全身に作夜の雪を氷化させて輝いています。

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コメント

私は事故当初「ヒステリックにならずに、まずは現状把握してから稼働の可否を判断すべき」と言いました。
残念ながら福島の原発はもうダメですね。
そんなことを言うと原発推進野郎と思われそうですが、10代の頃から「あんなもん無いにこしたことはない」と思って胸には「原発いらない」バッジをつけて登校しておりました。
しかし、オイルショックの経験から電力供給リスクの分散として、当面やむをえないものだろうという考えへの理解と技術的イノベーションに期待しておりました。

今は複雑な気持ちです。
ちょっと前には再生エネルギー先進国だったのが完全に遅れをとりました。
電力業界と政治の蜜月を糾弾するのは簡単ですが、実際に家庭単独でもほとんど普及しなかったのはナゼ?

棒俳優の過激な行動なんかがクローズアップされてるのには、激しい違和感を感じています。
福島で現実に苦しんでいる方々との絶望的な距離を感じます。

今回のただただ子供達を守りたい主婦の行動とは、まるで異質なものだと思います。

投稿: 山形 | 2012年1月28日 (土) 08時20分

僕も管理人さんの意見に、同意します。原発から出る放射性物質の今後について、どう付き合っていくべきか?についてさえ、意見がバラバラで、決定打がない以上、いろんなお考えがあって良いと思いますが、政治運動が、第1で、そのきっかけに原発問題を全面に出す行為は、本末転倒です。個人的には、放射性物質を無くしてくれるなら、何党であっても、ありがたいです。

すでに、松本市長さんの横浜での講演会は、中止に追い込まれました。内容は、政治的内容ではなく、チェルノブイリでの5年半で、体験したことの発表でしたが。。脅迫行為により、中止になるなんて、日本も、彼の国も、民度は、同じなのかと思ってしまいます。たった300人程度の講演会が、開けないのは、異常です。

投稿: りぼん。 | 2012年1月28日 (土) 11時08分

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