自然エネルギーは農業に似ています
ひとつは太陽光発電であり、これがわが言えに設置されたのは契約書を読むと平成9年とありますから15年ほどになりますか。
わが県では第1号に近いもので、設置にあたってはシャープの関東支店長が直々に指揮をとったほどです。
上の写真がモジュールと呼ばれるパネルです。24枚あります。定格出力は3.096Kwです。ガタイがでかくて分厚いのはご愛嬌で、今のモジュールは比較にならないほど薄く、発電効率が高くなっています。
わが家は、東京電力との「太陽光発電設備の系統電力受給に関する契約書」によれば、「濱田太陽光発電所」という呼称になります。
「発電所」ですぜ。そうか、わが家は太陽光発電所なのであるかと、ハンコを押した時にジーンときました。
2番目は菜種です。菜種を1ヘクタール栽培して菜種油を絞り、廃油をバイオディーゼル化する実験をしました。その時の栽培写真が下です。
結論を言えば、新年そうそうナニですが、太陽光、バイオマスエネルギーの2ツに限って言えば、現時点で代替エネルギーにするには弱いと思われます。
太陽光に関しては、過去記事でも何度か書きましたのでそちらをお読み下さい。
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_afad.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_7da5.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-c447.html
その理由は、自然エネルギーの本質的性格にあります。
自然エネルギーはローカルエネルギーパスです。、地域エネルギーがその本質なのです。ですから、メガロポリスや大工業地帯に対するエネルギー源としては不安定な存在です。
たとえば、夜間電力を供給することは太陽光にはできません。曇ったり雨になれば直ちに発電が止まります。
蓄電は電気がもっとも苦手とする分野で、現在技術進歩が急がれていますが、完全なブレークスルーに至っていません。
そのために、現状では、通常の化石燃料や原子力発電のブレンド電源の系統に昼売って、夜に買う宿命から逃れられていません。
つまり晴れている時の昼間専用電源なのです。
また気象条件ひとつで、供給電力量のみならず周波数すら変化してしまうので精密機器用電源には向いていません。
国策として大量に生産されれば違ってくるでしょうが、現状では太陽光パネルはコスト的に高価にすぎます。一所帯で200万円というのは、普及価格ではありません。
私の場合20年償却で考えていますから、あと5年で償却完了となります。そうすれば、電気代が8割浮くことになりますね。おお、長き道のりであったことよ(うるうる)。
このように考えると、太陽光発電は、自宅や狭い範囲の地域電源,ビルなどのサブ電源としては有効であっても、そもそも広域電源としては不向きなのです。
もちろん、やればできないことはありません。米国で一部実用段階に入ったスマートグリッドを使って適時に必要な電力量を確保することや、超電動を利用して送電ロスをなくすことなどです。
また電力消費者がエネルギー源を自由に選択できないことも難点です。どうしても高い電力となる自然エネルギーか、それとも相対的には安価ではあるが化石燃料や原子力を使った電源を選ぶかの自由です。
ドイツでは、日本のような電気事業法がないために送電会社と発電会社が異なっており、自らの希望するエネルギー源を選択することが可能です。
ただし、これには発送電分離が前提となります。日本では電気事業法を改訂し、東電が7兆円ともいわれる送電網を入札にかけることができれば、現実味を帯びてきます。
東電国営化もささやかれているので、その時に同時に電気事業法が抜本的改訂されればちょっと面白いことになりますね。
さて私は、自然エネルギーは農業とよく似ていると思っています。農業が自然と敵対しては生きることができず、土と天候に絶対的に拘束を受けるように、自然エネルキーもまたその名のとおり自然条件によって宿命づけられています。
農業が本来その地域の中で作られて消費されることが理想なように、自然エネルギーもまた地域の特性に合わせた電力源を選び、一定の大きさの地域社会の中で消費されることがいいのだと思います。
たとえば風が吹かない地域に風力発電を持って行けば、つくば市のような税金をドブに捨てるはめになりますし、大都市で木質ペレットを使うのも馬鹿げています。小型水車は水系が豊かな地域のものです。地熱は温泉地帯です。
ですから地域の特徴に合わせた電源を選び、それをうまく組み合わせることで小規模なコミュニティの電源としては充分に実用的です。
その場合、発電ポイントからせいぜいが3キロの範囲で消費されれば良いと思います。昔でいう火の見櫓から見渡せるコニュニティの大きさが最適です。
あてがいぶちの化石燃料や原子力由来の電源ではなく、自分の生きる地域の風土を住民がよく観察してエネルギーを選ぶことができるのです。これは素晴らしいことだと思っています。
ですから、なにがなんでも太陽光という今の風潮には私はちょっとなじめません。自然エネルギーは、各種の地域の自然を活かしたエネルギー源の無数の組み合わせに特色があるので、ひとつに偏って大規模に膨張させるというのはいかがなものでしょうか。
その意味で、孫正義さんの提唱するメガソーラー構想は、いわば大規模農業の施設園芸のようなもので、きっとこの人、多額の税金投入が前提の高額買い取り制度をあてにして濡れ手に粟を企んでいるんだろうな、と心秘かに邪推しています。そう言われれると彼は激怒するそうですから、あんがいズボシなんでしょうね。
原発が全機停止することが射程に入りました。、本来は代替エネルギーのめどがたってやるべきなのでしょうが、論議が生煮えのまま政権維持の党利だけで突っ走ることが特技ですのでいたしかたがありません(←どうしてもイヤミのひとことがでてしまいますね)。
それはさておき、自然エネルギーの議論は、自分の生活スタイルや生きる地域を見直す意味でも大変に有意義なことです。代替エネルギー議論だけにとどまらず、エネルギーを農業のように考えてみるのもいいかもしれません。
そぱが本来の自然エネルギーの生き方なのですから。
■写真上 母屋屋上の太陽光パネル。夏になるとヘチマやキウイのツルとの闘いになります。
■写真下 菜種の栽培風景です。4月下旬の満開の時期です。国産菜種を絞ってくれる油屋も少数ながらあります。
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入れ違いになってしまいましたが、昨日の記事にコメント入れさせていただきました。
オーストラリアはタイプミスで、オーストリア&ドイツです…。
NAS電池もまだまだ技術的に問題があるようで、発火→裁判にもなってますし。
地域エネルギーとしての風力・太陽光・バイオマスと、大消費地への大規模発電所を上手く組み合わせて行くのが理想でしょうか。
被曝安全性やテロ対策を無視できれば、深宇宙探査機のような「プルトニウム電池」なんてものも可能ですが…プルトニウム余りまくってますし。物騒な話ですいません。
投稿: 山形 | 2012年1月 5日 (木) 09時21分
自然エネルギーは、各種の地域の自然を活かしたエネルギー源の無数の組み合わせに特色がある>>>>
おっしゃるとおりと思います。スマートグリッドが、日本の電源の質レベルで、高効率で、うまく実用化出来ると良いですね。太陽光は、未だ、コスト割れでしょう。国の補助金が無いなら、コスト重視の方は、使わないかも。。
となりの三重県は、燃料ペレット製造工場で、爆発事故を起こした記憶がありますし、間伐材を、バイオマスに使うのは、あちこちの自治体で、農水省の監査が甘く、不正補助金受給事件が発覚しています。みんな、S氏と同じ発想で、補助金目当てとか、高価買取条件付きとかですよね。
後は、長距離送電ロスは、相当なものと聞いています。
発熱ロスが、すごいそうですね。
本州から四国へ送電線を送るときに、かなり特殊な電線を開発されたような記憶がありますが、、
管理人さんのおっしゃるように、ある程度、ローカルで、まかなっていて、不足分を送電網で、カバーするのと、都市部への供給に、送電するのが、適正なのかなと思います。まずは、50と60Hzの周波数統一を視野に入れての送電網再編を机上論でも良いので、まず検討してみるべきかもしれませんね。(復興を機会に、図面を引かないともったいないです)
電気の線は、種類も多く、良く解りません。配管すると、放熱が悪いので、空中線になりますが、その場合は、ワイヤー付きにしないと、風で、やられてしまいますし、違法になるし。結構、大変ですよね。(長い距離は、電柱ではもたないので、鉄塔になってしまうでしょうし)
昔、単相100の引き込みを、動力に使い、さらに太いのを、新たな単相100用に流用したことがあります。少しコストダウンになります。(細くても、値段が高い線は、大容量が送れるようですが)
投稿: りぼん。 | 2012年1月 5日 (木) 09時51分
http://www.fepc.or.jp/library/publication/pamphlet/pdf/kankyo2011.pdf
電気事業連合会のPDFです。コストと電気の質には、触れてませんが。。
投稿: りぼん。 | 2012年1月 5日 (木) 10時42分
りぼん。様。
三重の爆発事故は、木質ペレットではなくゴミ再生燃料工場のメタンガスだったと記憶しております。
以前の職場でサンプル燃料を見ましたが、まるで固まったウ〇コの中にビニール類がそのまま残っていたりする感じの物体です。
社内ゴミを集める企業側の分別問題も大きいです。
長距離送電ロスは電圧を上げることによって反比例的に低減します。
現在50万V送電が主流となっておりますが、100万V送電も対応電線敷設やガイシ製作を日本がリードして実用段階にあります。が、残念ながら送電線周辺住民の電磁波被害反対運動により、国内では実現していません。
また、送電ロスは直流と交流では大きく異なります。電球を発明したエジソンが発送電事業で直流送電に拘って失敗した通りです。
50HZ/60HZ問題に関しては仰る通り悲願であり検討はすべきだと考えますが、全国統一するとなったらどれだけインフラコストがかかるのか…。
私は明治の先人の少ない大チョンボだと思ってますが、当時の事情を考えればドイツ式とアメリカ式に分けてリスク分散したと思えば致し方なかったかと。
一昔いや二昔前までは家電製品が対応していなくて、関西へ引っ越しなんていうと大騒ぎでしたが、今は電化製品側でほとんど対応してます(出力と逆に消費電力で差は出ますが)。
現実的には施設がまだまだ貧弱な関東~中部ラインの周波数変換送電施設を、分散しつつ数倍に容量アップするのが現実的でしょう。
なんかダイヤル式タイマーに50/60HZ目盛が二重に表示されてた70年代のFF式ファンヒーターとかを思い出すと懐かしいですなあ。
当時は冷蔵庫や洗濯機は、地域が変われば全滅でしたね。
投稿: 山形 | 2012年1月 5日 (木) 12時14分
どうも、お騒がせしてすみません。
管理人さんの言うように適材適所なら良いです。
スマートグリッドが必ず話題になりますけど、これって昔(90年代くらいだったかな?)に発送電分離って言葉でありましたよね?
で、結局日本は欧州やアメリカと違って地形的・気候的な制約があって出来ないって話になったと思うんですが。
ショックドクトリンじゃないでしょうか?これも。発送電分離して競争を起こすって考え事態が自由主義の思想ですし。注意した方が良いです。気を付けなければならない言葉があって「効率が上がる」「安くなる」この二つの言葉はTPPでもよく使われていましたよね?怪しい・・・
投稿: マグロ | 2012年1月 5日 (木) 12時32分
地域コミュニテー内発電。まさに、放送されていた事です。石油はグローバル経済の権化みたいなものです。現代は、どんな田舎だろうとグローバル経済に取り込まれ、その支配の中にいるのは事実だと思います。オーストリアの例は、その石油支配(発電エネルギー源として)から、地域を分離することによって地域の独立(言葉の意味が少し違うか?)が出来ると言うことを述べたいのだと思いました。
地方の時代と言われて久しいですが、一向に地方が元気になれないのは何故でしょうか?
昨日のコメントにも書きましたが、地方経済で一番赤字額が大きいのが、エネルギー部門です。
そこを、地方で生産できれば、赤字の多くが減るのではないでしょうか?
また、岡山真庭市の木質ペレットは、韓国に輸出されているそうです。域内で上手くエネルギー源を生産し、尚且つ、それを輸出までできるとしたら、地方経済にとってプラスだと思います。
木質ペレット(それ以外の廃棄物、ゴミ類)の燃焼効率を上げる技術は、この日本の技術をもってすれば可能なのではないかと思います。
CO2の問題も、木を燃やし、木を育てれば、上手く循環するのではないでしょうか?
荒れた里山も、エネルギー源としての木材調達の場となれば、また人の手が入り、獣害などの被害も減るのではないでしょうか?
コストに関しては、私にはわかりません。
ただ、遠くの国から石油を運ぶより、近くの山から木材を運んだほうが良いような気がするのですが?
投稿: 一宮崎人 | 2012年1月 5日 (木) 12時34分
一宮崎人様。
理想像ですね。エネルギー自給の観点からも、私もそうなればよいと本当に思っております。
が、現実はなかなかうまく進まないのです。
それほど日本の山林は荒れ果ててており、大変な状況です。
それこそ強大な指導者でもいて大号令でもかければって感じです。
また、農水省は今まで何をやってたんだという怒りと…。
ペレット種類に関しても、前エントリーに北海道様が追記して下さったように色々ありまして、特性が違います。wikiでも見てくれたほうが解りやすいかもです。
いわゆる里山で採れる広葉樹では、残念ながらペレット燃料の質が低く、品質もバラツキます。
日本は資源が無いから石油燃料税が高いと言われますが、以前からヨーロッパの環境税はそれ以上です。
ガソリン価格で容易に比較できます。
まず、発送電分離にコスト優遇や税制改正まで大掛かりに国がやらないと、なかなか前には進まないと思います。
そこにはあちこちでドロドロの電力会社や石油系商社や原子力推進派、さらに海外からの輸入圧力があることでしょう。
それらを跳ね返して血を流しながらバイオマス推進する気骨が、今の政府や霞ヶ関にあるとは…大変残念なことながら思えません。
さらには大口輸入国としての中東へのプレゼンスといった国際的な問題も絡んできます。
投稿: 山形 | 2012年1月 5日 (木) 13時22分
エネルギー自給ということを考えたらバイオマスも良いですが一番照っとり早いのは東シナ海のガス電をさっさと奪還して、尖閣諸島のガス電をさっさと開発して日本海のメタンハイドレートを実用化することじゃないでしょうか?尖閣諸島のガス電だけで日本のエネルギー供給の100年分あるそうですし。韓国に至っては2014年に竹島にあるメタンハイドレートを実用化するって言ってますし。さっさと取り返せ!って議論をした方が懸命な気がしますが・・・。いらないっていうなら良いですが、私は欲しい~。
あと、地方が元気がないのはデフレと財政出動が足りないせいです。
デフレで水産物や農産物の値段が下がっている上に過剰に捕ったり作ったりしたら市場で思いっきり買い叩かれる。メチャクチャ安く買い叩かれますからね。管理人さんは知ってると思いますけど・・・。でもスーパー行ったら安くない、と(^-^;
とにかく、デフレとスーパーの過当競争を何とかしろと。
もうひとつは第一次産業以外に地方の主な仕事は公共事業なのでこれを元気にしなければ地方は廃れます。農業も漁業も土建屋さんがいなければ成り立たないので元気になってくれないと少しヤバイ。
日本は災害が多いくインフラも痛みやすい上に過去に作ったインフラがそろそろ持ちません。インフラの寿命は半世紀なので大掛かりな公共事業が必要です。あと、ついでに地震と津波などの防災のための公共事業も。とにかく、公共事業は悪いとか言っていると生活事態がヤバくなるので真面目に政治家は仕事をして欲しいと。
投稿: マグロ | 2012年1月 5日 (木) 14時08分
管理人さん、ご無沙汰です。
今年も殆どromになりますがよろしくお願いします。
此処数年で騒がれている再生可能エネルギーですが、k元首相の十八番である状況を作っての責任すり替えと思い付きに乗り掛かる形で異様な期待をもたれている方々が多いようですね。
私も、管理人さんと同様に系統電源の補助でしかないと考えています。
太陽光発電ですが現状で効率( 年間発電電力量/[発電能力*24*365] )は12%前後。風力発電は検証して設置された状態で効率23%前後とのこと。
太陽光発電はその名の通りお日様頼みですから仕方がないのですが。
震災被災地にメガソーラーならぬギガソーラーをという話しをされた方がいたのですが、耳にした時に計算してみました。1ギガソーラーだとちょうど原発や火力の大型発電機と同じ100万kWとなります。ですが、年間供給電力量を見ると10万kWの発電機を少し上回る程度の能力しかありません。また、安定供給のためにリカバリーとしてトータル100万kWの火力水力発電所が必要となります。(因みにギガソーラーだと単純計算で川崎の浮島メガソーラーの143倍の面積が必要となます。)
風力発電所だと神栖にある大型風車で1基1000kWから2000kWとの事。 (って1基あたりメガソーラークラスなんてすね。タイプしていて気がついた。汗) 効率も太陽光の倍近くはありますが、管理人さんの前述の低周波公害や、風車による風量減衰などあり、場所や設置数に限界があるのがネックです。
木質チップ火力発電は理論的には電源の安定供給が可能ですが、燃料の問題は無視できません。
近場の例ですが、お隣(と言っても茨城西部から見ると隣の隣という感じですが)の白河にある白河ウッドパワー大信発電所(木質専焼バイオマス発電所)。出力は1万1500kWで熱効率は23%との事。ここで必要な木質燃料は年間10万tと事。出力50万kWクラスのだと形式にも因りますが熱効率は40%になるとの事ですが必要な燃料は単純計算で25倍。(熱効率は発電に対してのみ)
そう言えば東京湾臨海部で建築解体廃材でバイオ発電とマスコミに持て囃された発電所がありましたが、買電価格が安いとか廃材が入手困難になったとかで休止中というのは震災前に耳にしましたが現在はどうなっていのるか?
そうそう、家畜排泄物発酵発電の大型プラントの立案だけは勘弁してほしいものです。口蹄疫で神経質になっている現在、悪夢そのものです。(韓国の口蹄疫蔓延の原因の一つとして堆肥工場の収集車が広範囲に収集していた事も上げられています。)
送電分離だ、スマートグリッドだ、周波数統一だと色々といわれていますが、政治家にはマクロの視点と代案を絶えず用意する周到さを持っていてほしいものです。
現政権だと、解決するしないで国民の受けるメリット・デメリットを天秤に掛けるのではなく、自分の受けるメリット・デメリットのみを天秤に掛けている感じがしますからね。どんな結果が待ち受けているのか怖いです。(福島第一の結果は、k元首相の判断の放棄、決断の放棄、責任の放棄が最悪の事態を招いたと考えています。宮崎口蹄疫の時もh…)
乱文になってしまい、申し訳ないです。(ご容赦を)
投稿: 好実 | 2012年1月 5日 (木) 16時17分
三重の爆発事故は、木質ペレットではなくゴミ再生燃料工場のメタンガスだったと記憶しております>>>>
そうそう、ごめんなさい。山形様のおっしゃるとおりでした。私も、呆けてきましたね。
今は電化製品側でほとんど対応してます(出力と逆に消費電力で差は出ますが)。>>>これも、山形様のおっしゃるとおり、家電では、ほとんど、対応済みですよね。住宅機器や一部ガス機器の電源部など、専門家が設置するはずのもの以外は、ほぼ解決でしょうね。ただし、農業などの産業用設備は、周波数変換器が必要になるような機器もまだあるのではと思います。(自信なし)ちょっとした零細事業でも、今は、何らかの機器をお使いでしょうから。。まあ、中古設備屋に売って、また、中古を買ってもいいけど。
「効率が上がる」「安くなる」この二つの言葉はTPPでもよく使われていましたよね?怪しい・・・>>>これは、マグロ様のおっしゃるとおりで、事前検証が必要ですよね。設計図も無しで、作り始めるなんて、無茶ですから、本来、官僚側が、長期プランを持ってないとこの国は、駄目になるかも。
尖閣諸島のガス電だけで日本のエネルギー供給の100年分あるそうですし。>>>これは、上海から高速で、杭州湾を橋で渡り、普陀山まで、行きましたが、もう、パイプラインも出来ていて、急激に、部落が開発されていて、びっくりしました。
CO2の問題も、木を燃やし、木を育てれば、上手く循環するのではないでしょうか?
>>>これは、いちごを赤くするのに、炭酸ガスを温室に入れる訳だから、濃度の問題はあるけど、将来、循環型プランを考えだせないかと、期待してますが、多分、工学プラント関係者は、物理系だから、農林水産業の現状は、伝わってないかも。
異様な期待をもたれている方々が多いようですね>>>これは、好実様のおっしゃるように、異常に、期待させるように、それら大企業業界が、政治家を洗脳しているのですけど。。だから、私は、「電気事業連合会」に、各地域電力会社ごとの都合の良い回答集でなく、何年かかるか解らないけど、日本国統一のプランニングは、必要ではないかと思ってますが。(要望しました)
まあ、民主党さんだと、省庁族議員が居ないので、官僚、事務次官にものが言える議員が居ないのでは。。自民青嵐会議員は、金使いも荒かったけど、個性はありましたが。今、残っているのは、石原都知事くらいでしょうか。
維新の会が、良くも悪くも、全員、橋下大阪市長くらいの元気が無ければ、駄目なんだけど。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E5%B5%90%E4%BC%9A
マグロ様のおっしゃるように、大体、財務省だって、族議員が居ないので、世界で使われてる消費税軽減税率の議論すら、今の与党では、禁句ですから、本当に、2015年で、10%でスタートして、終わるとは、とても思えません。人口減ですので、個人間接税負担を、増やすってことは、自動的に税率を上げないと追いつかないです。特別会計に、そこまでの貯金と言うか引当金は、ないと思えますけど。。
まあ、イメージで、総理が話する国では、駄目で、やはりきちんと綿密な複数プランを持っていて、公開してほしいのですが、今の政府は、そういうことをやれと官僚に言わないらしいです。(困ったものです)子供手当同様、泥縄式専門かな?
投稿: りぼん。 | 2012年1月 5日 (木) 17時49分
メガやギガの大規模発電は必要ないと言うか、域内の電力をまかなえるだけの電力があれば良いのではないでしょうか?
国レベルで考えるからややこしくなるので、その土地土地での需要と供給で考えれば良いのではないでしょうか?
ペレットの質は、確かに差があるのでしょうが、私が見た例では、燃焼効率は良さそうでした。
技術開発により90%以上の効率と言っていました。
石油や原子力をいっぺんに止めるのはどだい無理な話であることは分かっています。
工業生産を維持する為には、やはり大規模な発電が必要なことも理解しています。
ただ、地域(大都市ではない)の家庭レベルの消費電力と、暖房や給湯に、石油や原子力でない代替エネルギーとしての木材ペレットは、面白いと思いました。
森林の荒廃も知っています。ただ、戦後、それこそ国策みたいにして大規模に植林した杉や檜は、行き場をなくして山に放置された状況ではないでしょうか?
広葉樹のペレットがだめなら、それら針葉樹のペレットは?実際、岡山真庭市の例は、間伐材を利用したものでした。
いろんな既得権益からの抵抗は、当然予想されます。
ですから、国レベルでなく地方、もっと言えば、小さなコミュニテーレベルの取り組みから始めてみるのは面白い気がします。
投稿: 一宮崎人 | 2012年1月 5日 (木) 18時03分
一宮崎人様。私は林業が盛んな地域での木質ペレットは大賛成です。間伐材ってかなりでるのですよね。
おっしゃるように、地域コニュニティでの人間の食料と競合しない未活用資源がエネルギー源になればほんとうに面白いと思います。
エネルギー問題というとすぐに国レベルで考えてしまいがちですが、私はそのような固定観念から自由になってもいいと思っています。
投稿: 管理人 | 2012年1月 5日 (木) 18時52分
一宮崎人さん。
>技術開発により90%以上の効率
コジェネレーションによる電熱供給で熱効率が90%という事では。
発電単体では熱効率はそれほど高くないかと。(30~45%位でしょうか?)
熱需要もあるということで、良いモデルケースではないでしょうか。
日本も山の林業ではなく、森の林業でしたらさらに木質バイオ発電が加速していたかもしれませんね。(無理な話しではありますが。)
では。
投稿: 好実 | 2012年1月 5日 (木) 20時20分
いつも拝見しております。
さまざまなテーマにレベルの高さに感心しております。
ただ今回の自然エネルーギー、特にバイオマス、その中の木質ペレットに関してはそのてのNPOにもかかわっていた者として少しばかり詳しいかと思いコメントします。
まず、真庭の銘建工業さんに関してですが、数年前に視察しましたがここの本業は集製材の加工です。そして原料となる木材は外材です。国産材は無垢の柱ぐらいだったと記憶しています。加工の過程で出る端財で発電をして、集製材を仕上げる時に出るプレーナーくずを主原料にペレットを作っていました。製品から出る廃棄物ですから乾燥させる必要が無いのがコスト安を可能にしています。現在国内のメーカーで民生用のペレットではここのが圧倒的に安いです。なぜなら本来であれば産業廃棄物を加工しているからです。
残念ながら間伐材は使っておられませんでした。
間伐材を利用するというのはもう10年以上前から林業関係者の悲願というべき物でしたが、長期にわたる国産材の価格低迷が今だに現実化を阻んでいるのです。
山から切り出した原木をそのままペレットにするのはあまりのコスト高で現状では絵に描いた餅です。国産材で生産するにはまず国産材が適正な価格で取引される状況が無ければなりません。山で木を切り出すそのついでに雑木や間伐材を一緒に搬出するという流れが無いととてもコストに見合うペレットは作れないのです。住宅メーカーは国産材を使う。ここから始めないといけないのです。
投稿: かんちゃん | 2012年1月 5日 (木) 21時59分
ご存知かもしれませんが、宮崎県から次のようなメールが2通届きました。
お題と関係ないことですみません。
宮城県角田市で死亡していた野鳥(オオハクチョウ)2羽のうち1羽において、遺伝子検査の結果、A型インフルエンザウイルス陽性が確認されたとの情報がありました。(現在、高病原性鳥インフルエンザであるかについては検査中)(1月5日付環境省)
韓国の京畿道利川の鴨農場において、鳥インフルエンザの疑い事例が確認されたとの情報がありました。(1月5日付農林水産省)
投稿: Cowboy@ebino | 2012年1月 5日 (木) 23時40分
cowboy様。ありがとうございました。いただきました情報どおり、現在数箇所の野鳥からトリインフルが検出されています。
高病原性ではないといわれていますが、詳しい情報が分かり次第お伝えします。
いずれにせよ、またトリインフルが大陸からやってくる時期になったようです。
投稿: 管理人 | 2012年1月 6日 (金) 06時12分
青空です。
鳥インフルのいやな季節になってきました。
中国では鳥インフルに罹患し死亡したバスの運転手がいたと報道で知りました。
鳥→人が徐々に拡大しておりいやな状況です。
気を抜けない思いと思いますが、頑張ってください。
バイオマス発電、特に木製ペレットは東北では一部導入されていました。
蔵王の温泉街では色々な場所でペレット用のストーブをみました。マンションには向かないでしょうが、景勝地付近の旅館や飲食、役場、学校などには向いていると感じます。景勝地は景観を維持するため里山の手入れは行き届いているケースが多いので間伐材が集まりやすいですし。
問題は皆さんがご指摘の通り間伐材などを集約する集約所と加工場までの運搬コストと加工コストなのでしょう。
運賃コストと加工コストのうちボイラーでの乾燥という部分を改善するなら、木材加工業者やゴミ焼却場、廃棄物処理場に委託するのが効果的でしょう。新たなコストは乾燥した間伐材や木くずを裁断し、ペレットにする機械があればよいからです。
特に元々木を扱い、生産過程で乾燥させ、廃棄物として木くずが発生する製材関係は魅力的です。
しかし製材場はご指摘の通り在来工法での戸建建設需要が低迷している中ではペレットの原料である木くずは量が知れています。
では合板業界、パルプ業界はどうでしょうか。
いずれも用途が広く常に安定した需要があります。
特に合板業界はロシアやマレーシアの木材価格の上昇で合板業界の原材料シェアは今は7割以上が国産杉や松です。
間伐材の活用も設備が整いそれ故に木くずは大量に発生しています。現状は乾燥用ボイラーと併設した火力発電の材料となっていますが、使い切れているわけではありません。
木製ペレットでの成功例が少ないのは行政の悪い癖で既存の民間業者との連携を十分に模索する前に設備を作り稼働してしまったからといえます。
活用できるものを徹底的に活用するという理念が再生可能エネルギーの根幹にあるはずなのにプロジェクトになるとその理念が反映されず、投資効果の最大化が二の次となり持続性がない。
つくづく日本は行政のセンスが低いと感じます。
投稿: 青空 | 2012年1月 6日 (金) 07時28分
バークや木屑、オガ粉について、北海道ではもう一つ難しい事があります。
これらは、肉牛や近年多くなった乳牛のフリーストール牛舎で敷き藁(水分調製材)としての需要が高く、恒常的に不足しており、今は奪い合いとなっています。
濱田様が仰る通り、地域地域の事情がありますので、その地域で可能なエネルギー産出を考えて行く事が現実的だと思います。
投稿: 北海道 | 2012年1月 6日 (金) 07時59分
北海道さん
養豚でもオガ粉豚舎で取り合いになっているようです。
建築方法の変化により、茨城西部周辺の小さな製材所は廃業もしくは休眠状態の所が年々増えています。
投稿: 好実 | 2012年1月 6日 (金) 08時32分
皆様の指摘・考察、大変参考になります。
こちら山形でも少しずつですが家庭用ペレットストーブは普及は進んでるのですが…手作りで値段が高い。灰の手入れ(特にバーク燃料)が大変で、見た目の暖かみはともかくまだまだ贅沢品です。
構造は暖炉と大差ないですから。
バーク材の不足は、20年前のちょっとした有機農法ブームの時の稲藁不足→タダだったのが高騰の流れに似ておりますな。
鳥インフル、角田市か…近いなあ。
不気味であります。
青空様のおっしゃるように、国にセンスが無い!
政局ばかりで大局的見地が無い!(昨日の野田首相演説とは真っ向から反対ですが)
だって、未だに被災地復興は進まず、三陸地方の拠点病院でさえ当事者たちのギリギリの努力でどうにか廻してるのが現状ですから。(自民党政権時代の大学病院改革で地方の医療が置き去りにされたのも原因ですが…)
国が金も人も投入して最初に復旧すべき分野でしょうに…。
投稿: 山形 | 2012年1月 6日 (金) 09時00分