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2012年2月16日 (木)

東電という藪の中

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埼玉県様(申し訳ない。略します)、青空様。貴重な知見をありがとうございます。 意見が違うのは健全なことです。

当時のスポット買いについては、見解が分かれて当然だと思います。というのはまったく情報のブラックポックスだからです。PPS(日本卸電力取引所)の取引量で見るしかないというのが現状です。 

したがってご指摘のように、震災による発電施設の打撃による供給量そのものの崩壊は大きかったと思います。 

私自身の記憶にも、3月11日の夕暮れに、燃え盛り、黒煙を発する鹿島-神栖工業地帯を遠望していたことを思い出します。

あの工業地帯には鹿島火力発電所があり、それが大きなダメージをくったことも想像できました。

埼玉様が仰せのように、このような受給バランスの崩れが故にPPSが一時取引を中止したことは日経新聞にも乗った情報でした。

当時、自民党河野太郎議員は経済産業省に直接このPPSの一時停止を問い合わせており、「止まっていない」という返答を得ているそうです。

ただし「止まっていない」というのが、東電管内以外で東電管内だけが止まっていたなど詳細は分かりません。もう少し追跡調査をしてみたいと思います。

さて、3月11日 から 3月17日までに、停止していたすべての水力発電所 22機、停止していた11機の火力発電所のうち2機が復旧しています。

実は3月11日から3月17日までの発電所の打撃状況と再開の程度、そしてスポット市場の回復状況の電力量推移を表にしてまとめていたのですが、今の時点では確たることが言えない状況です。

直感的言い方を許していただけるのなら、3月11日から17日まで、実は存在したはずのかなりの電力量が宙に浮いているような気がしてなりません。

ほんとうにあの首都圏を麻痺に陥れた計画停電や節電は必要なことであったのか、というのが素朴な私の疑問です。

もし、何らかの理由で不要なことならば、単に会社の利益だけなのか、もっと大きな別の理由なのかと考えてしまいます。私は陰謀論は嫌いですので、数値的な裏が取れればと考えている次第です。、

というわけで、今日の段階では、震災前の東電の電力量と震災による打撃、そして回復の数値、そして需要量との相関をしっかりとした数値的な裏付けで描く事ができませんでした。(参考までに東電プレスリリースを欄外に載せます。)

私が言いたかったことは、あの3.11の非常時に東電がいかなるスポット買いの手当てをしたのか、その記録がまったく開示されていないことです。

国家的な被災に関わらず、送電網という最重要なライフラインが唯一の独占企業の自由な裁量に任されているという事実は、非常に脆弱だと思います。

東電処分については、二段階国有化論が浮上したようですが、次元の違うテーマですので、別な機会に譲りたいと思います。

            ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

東電プレスリリース

3月11日
東北地方太平洋沖地震における当社設備への影響について【午後11時現在】

【原子力発電所】(福島は省略)
・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中
(2~4号機は定期検査中)

【火力発電所】
・広野火力発電所   2、4号機 地震により停止中
・常陸那珂火力発電所 1号機 地震により停止中
・鹿島火力発電所   2、3、5、6号機 地震により停止中
・大井火力発電所   2、3号機 地震により停止中 
・五井火力発電所   4号機 地震により停止中
・東扇島火力発電所  1号機 地震により停止中

【水力発電所】
・福島県内で14発電所、栃木県内で4発電所、山梨県内で4発電所が地震により停
 止中

【流通設備等への影響】
地震により、当社の変電所は8カ所が停止中
・那珂変電所  地震により停止中
・新茂木変電所 地震により停止中
・常磐変電所  地震により停止中
・茨城変電所  地震により停止中
・石岡変電所  地震により停止中
・西水戸変電所 地震により停止中
・河内変電所  地震により停止中
・芳賀変電所  地震により停止中

3月15日
東北地方太平洋沖地震における当社設備への影響について【午後4時現在】

【原子力発電所】(福島は省略)
・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中
 (2~4号機は定期検査中)

【火力発電所】
・広野火力発電所 2、4号機 地震により停止中
・常陸那珂火力発電所 1号機 地震により停止中
・鹿島火力発電所 2、3、5、6号機 地震により停止中
・大井火力発電所 2号機 地震により停止中 
・東扇島火力発電所 1号機 地震により停止中

【水力発電所】
・すべて復旧済み

【流通設備等への影響】
・地震により停止した変電所はすべて復旧済み

3月17日
東北地方太平洋沖地震における当社設備への影響について【午前10時現在】

【原子力発電所】(福島は省略)
・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中
 (2~4号機は定期検査中)

【火力発電所】
・ 広野火力発電所 2、4号機 地震により停止中
・ 常陸那珂火力発電所 1号機 地震により停止中
・ 鹿島火力発電所 2、3、5、6号機 地震により停止中
・ 大井火力発電所 2号機 地震により停止中 
・ 東扇島火力発電所 1号機 地震により停止中

【水力発電所】
・すべて復旧済み

【流通設備等への影響】
・地震により停止した変電所はすべて復旧済み

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