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2012年2月11日 (土)

福島米作付け問題に思う。規制は田んぼごととにするべきです

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福島農業が壁で苦しんでいます。 

もう目前となった米の作付けをめぐってです。(欄外参照)

2月に農家は米苗の作業を開始せねばなりません。籾を選別し、苗床に薪、そして丁寧に苗をそだてていきます。「苗半作」という言葉があるほどこれは重要な仕事です。
 

東日本ではまさに待ったなしの時期に入りました。 

消費者団体は、「制限を緩めれば不信が増幅する」という態度で同調しています。おそらくは生協や有機農産物流通関係まで含めてこのような見解で統一されると思われます。 

要するに、100bqの規制値を超えた地域で作っても、実際にできた米から検出されるかどうかは別にして、消費者は買わないですよ、ということです。 

農水省は、この4月から施行される新食品規制値の100bqに合わせて作付け制限をしろ、と言い出しています。もう少し細かく言えばこういう流れです。 

まず、去年度の11年度産で当時の暫定規制値500bqを上回った地域は「作付け制限が必要」としました。ここで注意していただきたいのは、「地域」に網をかけるように作付け規制をかける方式を農水省がまた言い出していることです 

この方法は実は、去年3月から5月にかけての風評被害真っ盛りの修羅場で農水省がとった方法と同一です。 

当初は、暫定規制値を超えた農産物が出た地域をなんと愚かにも県単位までかけたために県単位で農産物がストップしたのみならず、かえって風評を拡大するということにつながりました。 

そりゃそうでしょう。仮に同じ村のA地域というスポットで検出されたとしても、隣のB地域は安全だという場合など沢山ありました。 

それを市町村単位どころか、一挙に県単位という農産物の現実の出荷単位としてはマキシムなところで規制をかけたら、もうミソもクソも一緒となって全部アウトとなってしまいました。 

しかも品目単位で出荷規制をかけました。意味が分かりますか? 

たとえば、ホウレンソウを一律に県単位でアウトとするわけです。 

ならば、畑の横の畝に小松菜があったらどうするのでしょう。小松菜はたまたま検査に引っかからなかっただけかもしれません。 

放射能はホウレンソウにだけ選別的に降下してくるわけじゃありませんね(苦笑)。規制をかけるならば、その畑に対して属地的にかけるべきなのです。まったく粗雑もいいところです。 

こんな手抜かりだらけの方法を国がとれば、「茨城県産はまとめて危険だ」、と国が言っているに等しいわけです。 

私は菅直人内閣総理大臣名でファックスされたあの出荷自粛通告書を一生忘れないでしょう。菅前総理こそが、東日本農業に塗炭の苦しみを与えた張本人だと私は思っています。 

さて、百歩譲って、「あの時は検査機器も圧倒的に不足していたので検査をするまでの間、一時出荷自粛してもらったのだ」、というならば分からないではありません。

しかしあれから1年。しっかりと検査する期間はあったはずです。 

国は多少の補助金を出した程度で、地域農政事務所のヒマ役人たちは懐手していましたが、11年度産の米は福島県とJA福島が中心となって、必死に全袋検査をするという荒技をやってのけました。 

36万3600トンの新米を全部調べようとするのですから、恐ろしいまでの手間とコストです。これをなし遂げた福島県とJA福島、農業団体に敬意を評します。 

結果はこのように出ました。 

「福島県は昨年11月16日~今年2月3日、県内の農家2万3240戸を対象に玄米の放射性セシウム含有量を調べた。「検出せず」(検出限界は測定機器で異なり最高50ベクレル)は1万9580戸で全体の84・3%。「1キロ当たり100ベクレル以下」は3077戸(13・2%)で、全体の97・5%が新規制値案の100ベクレル以下だった。 

一方、暫定規制値(500ベクレル)を超えたのは38戸(0・2%)で、福島、伊達、二本松3市の一部地区に集中した。県は100ベクレルを超えた地区の米の出荷を今後、見合わせる方針だ。」
(毎日新聞2月10日 欄外グラフ参照))
 

問題は福島県内の地方で内部意見がまとまらなかったことです。 

JA福島は去年段階から、一時たとえ微量でも放射性物質が検出されれば作付けを許さないという誤報が流れたほど、新たな作付けには農水省と同調する厳重な態度をとる方針を固めていました。 

しかし、このある意味原則論とも言えるJA福島の方針に対して、福島県内各地域はそれぞれの置かれた立場で意見が割れました。 

避難地域は
「相馬市は「100ベクレル以下でも売れていない。市場に出すのは検出限界値未満(ND)と定め、他は国が買い取るなどの措置が必要」と、国の対策に期待する。」
(同上)
 

哀しい現実ですが、既に売れない現実を想定して、規制値以上は国の買い取りを要求するとしています。 

ある意味もっとも苦悩しているのは、避難地域に隣接するいわばグレーゾーンの市町村です。たとえば条件つきで全水田の作付けを要求している福島市は 

「100ベクレル超は31地区中18地区で、農地面積に換算すると市の全農地の6割に達する。ただし11地区では検出された農家が1~2戸にとどまり、市農政課は「一律に制限すれば、不検出だった農家に説明できない」と困惑する。4月上旬から全ての水田で除染を始めれば、多くの水田が新基準値を下回るとみている。」
(同上)

いっぽう浜通りから内陸に入った会津地域では、他地域に対してやや冷やかな批判をしています。
 

「11年産米すべてがNDだった会津地方では、作付けに慎重な意見が相次ぐ。昨秋は国の検査後に暫定規制値超えのコメが相次いで見つかったことが福島県産米全体への不信感を広げた。JA会津みなみは「耕作したい農家の気持ちは分かるが、消費者の立場とは違う」と指摘する。」
(同上)
 

有体に言えば、放射能汚染がひどかった浜通り地域と内陸部を一緒にするな、ということです。 

すべての地域の態度は正当です。問題は別にあります。作付け制限が行政区単位だということです 

地域で作付け制限をかける方法には重大な欠陥があります。この方法は確かに、地域ごとに出荷団体が作られていたり、土地改良区が設定されているなどの実態には即していますが、放射能問題には即していません

放射能は一律に降るわけではなく、地形と風向きでホットスポットを作ります。ですから、一律に市町村の単位としても、何の解決にもならないのです。

最小の単位の字(あざ)ですらバラつきます。これが私が測定運動で得た経験則です。

ですから、市単位の規制は無駄な出血を強いてしまうでしょう。規制をかけるのは、まずその地域の100bqの規制値を超えを出したした地域をくまなく測定してからにすべきです。

これは思うほど難しい相談ではありません。100bq超えを出した生産者はわかっているわけですから、その水田を検査すればいいだけです。

しかも、ホットスポットが出る法則性は既に発見されています。
❶山林との境の沢口付近。従って谷津田の上部に多い。
❷土質は砂質。
❸放射性物質吸着資材の投下が少ない。

これで作付けをすれば検出の可能性が出る水田は絞り込めるはずです。去年のようにやみくもにすべての田んぼを測る必要はありません。

私は、このように考えます。
100bqを超えた米が出た水田の土壌測定をする。
土壌の作付けゴーサインのめどは、土壌移行係数の0.1(農水省)かけた1000bq超とする。
❸これを超えた田んぼは緊急除染対策を施して作付けをする。
➍この田んぼはあらかじめ登録される。収穫前測定などは優先される。

収穫後測定の後に、100bqを超えたのならば、全量を国が買い取る

私は作付けすることを前提とします。一回荒らしたら戻りません。これは米作りの常識です。

まずホットスポットを絞り込むこと、そして除染して作付けして、それでもなお超えたのならば全量を国が補償することです。

 

 

 

          ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

 

福島産、作付け制限計画 コメ混乱、収束遠く 国、産地にらみ合い
(毎日新聞 2月10日)
 

今春の福島県でのコメ作付けを巡り、従来より厳しくなる放射性セシウムの新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を踏まえ「制限を広げたい」とする農水省と、「コメを作りたい」とする産地がにらみ合っている。 

下流の卸・小売りには昨年産の福島米を敬遠する空気があり、消費者団体は「制限を緩めれば不信が増幅する」と警戒。原発事故がもたらした生産者と消費者の苦悩、混乱に収束は見えない。 

 ◇揺れる農家も意見割れ 

 「田植えの準備もあるから早急にしたいが、地元の皆さんが納得しないことを一方的に決めるのも紛糾のもとになる」。9日の記者会見で、筒井信隆副農相は作付け制限を巡る国の立場を説明した。 

 農水省は昨年末、11年産米で暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)超の放射性セシウムが検出された地域は「作付け制限が必要」との考えを示した。しかし、自治体からは「原則として作付けしたい」との意向が続出。一方、JA福島中央会は「500ベクレル超の地区は制限する」と逆の方針を掲げており、地元でも意見はくい違う。 

 500ベクレル超の地区はコメへのセシウム移行のデータを取る実験田として作付けし、100ベクレル超は除染などを前提に全面的な作付けを要望している福島市。 

100ベクレル超は31地区中18地区で、農地面積に換算すると市の全農地の6割に達する。ただし11地区では検出された農家が1~2戸にとどまり、市農政課は「一律に制限すれば、不検出だった農家に説明できない」と困惑する。4月上旬から全ての水田で除染を始めれば、多くの水田が新基準値を下回るとみている。 

 風評被害への懸念も根強い。桑折町は「作付け制限地区だと見られれば、桃などの売り上げにも影響が出る」。相馬市は「100ベクレル以下でも売れていない。市場に出すのは検出限界値未満(ND)と定め、他は国が買い取るなどの措置が必要」と、国の対策に期待する。 

一方、11年産米すべてがNDだった会津地方では、作付けに慎重な意見が相次ぐ。昨秋は国の検査後に暫定規制値超えのコメが相次いで見つかったことが福島県産米全体への不信感を広げた。JA会津みなみは「耕作したい農家の気持ちは分かるが、消費者の立場とは違う」と指摘する。 

 作付け制限地区のアフターケアも今後の課題だ。水田は一度作付けをしないと荒廃し、簡単に再開できなくなる。各市町村の担当者らは、農家が農業を続けていく意欲を低下させ、農業人口の減少につながることを懸念し、「食用にしない条件でコメを作ってはどうか」との要望も多い。 

 だがある同省幹部は「実験田を作るとしても、全域でやるわけにはいかない。汚染米が作られれば、食用米に混入するリスクはどうしても残る」と慎重だ。08年には、工業のり用などとして出荷された「事故米」が菓子の原料などになっていた問題が発覚している。【曽田拓、深津誠、清水勝】 

 ◇生産量激減、7位転落 

 昨年、福島県では約8500ヘクタールが作付けを制限された。地震・津波被害を含めれば県全体の作付面積は6万4400ヘクタールと前年比1万6200ヘクタール減り、生産量も全国4位(44万5700トン)から7位(35万3600トン)に転落。作付け制限による大幅な生産減が続けば、コメどころ福島の地位は揺らぎかねない状況だ。 

 業界団体などによると、11年福島県産コシヒカリの取引数量(卸業者の買い入れ量)は2月第1週までの累計で前年同期の4分の1程度にとどまる。特に昨年12月以降の落ち込みが激しく、業界関係者は「消費者の反応を気にして敬遠する業者が多い」と話す。 

 価格面にも影響は出ている。農水省がまとめたコメ取引価格(卸業者の買った価格)は全国的には安値だった前年より2割程度高い値が続く中、福島県の中通り産コシヒカリは昨年12月時点で14%高と伸び悩む。全国農業協同組合連合会福島県本部(JA全農福島)は先月30日、卸業者に示す基準価格を60キロ当たり500~1500円引き下げ、中通り産コシヒカリで1万3800円などにした。割安感を武器に販売先を確保する狙いだ。 

 作付け制限の行方には、消費者サイドも注目する。主婦連合会の山根香織会長は「生産者には気の毒だが、コメは主食なので、厳しくなる新基準に合わせてしっかり作付け制限すべきだ。それが福島産米への信頼を回復させ、ひいては福島の復興につながる」と指摘。さらに「作付けを制限される農家は原発事故の被害者。国の補償や東京電力の賠償などできちんと救済していくべきだ」とも語る。 

 一方、国の食品安全委員会の専門委員を務めた消費生活コンサルタントの市川まりこさんは「従来の暫定規制値でも健康に影響はないが、ゼロ・リスクを求める消費者はおり、対策を尽くしても国民全員の不安を解消するのは不可能だ。新基準値を超えるコメを流通させないのは当然だが、農家の営農意欲を維持し産地を守るためには、なるべく作付けを認め、最後は消費者の判断にゆだねるべきだ」と提言する。

 

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コメント

昨日、福島県から農水省に「早く作付け禁止地域を示してくれ」との申し入れがありました。
当然ながら、農家は苗代作りの時期に入ってます。

スピードが大事です。そしてなにより、細かい単位でやらなければなりません。。
鹿野大臣は分かっているはずなんですが…一刻も早い決断を求めます。

福島県産の米のほとんどが、100ベクレル以下であることは、承知してますが、例えば、会津地区の地区JAに、出荷をしてほしいと言っても、米は、全農が管理しているので、地域JAから出荷できないようなことを、言われました。
地域JA、県JA、全農、農水省、それぞれ、何をどう考えてどうしたいのかが、全くわかりません。

今のところ、福島県産表示の農作物は、ほぼ、入荷してきません。ネットや電話で、自家用米を、直接分けてもらう以外には、西日本には、流通ルートがありません。

話は変わりますが、
正直、福井県美浜地区は、原発が11機もあり、福島第1原発の6機より多いことや、加圧水型原子炉が多いことなど、いわゆる福島第1原発とは、構造が違うのに、まったく、安全性についての説明はありません。

名古屋は、福井県の雪が、米原を通って、降ってきますので、関西電力の大飯、美浜原発群が、爆発したら、ひとたまりもありませんが、どうやら、ストレステスト合格だそうですので、国、関電は、再稼動したいとのこと。。
同じように爆発したら、福島と同じ流れになっていくことは、目に見えてますね。

狭い日本ですので、都道府県単位の行政指導(命令)では、まったく、役に立ちません。

原発問題を地域問題としてしまう国に、腹が立ちます。
1県の知事で、判断できないことを、知事に要求して、知事の責任で、再稼動容認せよと言ってますが、知事レベルで判断するのは、荷が重過ぎると思います。

あえて、福島でなく、福井のことを書いたのは、いずれ、どこの県が新たな被爆地になっても、おかしくない状況になりつつあるので、コメントしてみました。

当然、汚染物の処理は、どうしたら良いのか、まったくわかりませんが、やはり、国内のどこかで処理しないと、前進しませんよね。(ちなみに、名古屋は、岐阜の多治見に、普段の焼却灰は、埋却していただいてます。もう、限界に近いほど、埋まってますが、この先の方針は、未決定です。)

こんにちは
ほぼ毎日のように読ませていただいています。 自分では気づかないような視点があったり またコメントされるみなさまの言葉にうなずいたり 疑問に思ったり
さまざまなシンポジウムに参加しているようです。

作付制限に関してですが 私も地域をひとくくりで制限するのはあまりに乱暴だと思います。 昨年作付してみて(実験台のように言われもしましたが やらなければわからなかったことも多かったはず  この経験が他で役立つことが起こらないように願ってますが・・・)
同じ方法で作っても 田一枚ごとに値が違ってみたり
ゼオライトやカリといったものも効果の差があったりと
実にさまざまです。 

セシウム対策をとった人、とらない人と対応がまちまちだった去年で 検出下限値以下が8割を超えたなら 今年は対策次第で(一部耕作放棄しなければいけないところがあったとしても)9割以上いくのではないかと思ってます。

なにより心配なのは 今年作付しなかったら 来年はできるのかということです。   そして もう一点
隔離された米はどうなるのかということ・・・地域すべての米が基準値を超えたのではないはず

世界中で今食べるものさえなくて餓死する人たちがいるのに まさか処分(という名の破棄)をしはしまいか

何年か先の不安を思うあまり 目の前のことを見誤ってはいないかと強く思うのです。

農家の方が、生活や自分のレーゾンデートルのためにお米を作り続けるのは、理解できますが、それによって、汚染食品が広範囲に流通すればするほど、消費者は離れていってしまうのではないでしょうか?

福島県の一部では、放射性銀が検出されています。
放射性銀は、放射線をだして、最終的にはカドミニウムにかわります。いずれは、カドミニウム汚染地になる。他の放射性物質の土壌検査もどうなっているかわからないのに、食べられると言い続けて、消費者に受け入れられるとは思えません。

http://ex-skf-jp.blogspot.com/2012/02/blog-post_08.html

首都圏ママ様。

もう5日も前の記事なので見てらっしゃるかわかりませんが、今コメントをみつけましたので一応。

農家のレゾンデートルは記事の趣旨ではないでしょう?
あくまで、自治体や地区単位ではなく田んぼごとで制限をかけろという話です。
また東京大学では、今後も継続してセシウム移行研究のためにもモデル地区を作って、データ取得するべきとの提言もありました。

銀がカドミウム汚染に?
その放射性銀の濃度と分布の根拠となるデータは?

ちなみにカドミウムによる土壌汚染なら神通川鉱毒事件が有名ですが(あれはヒドイ)、ダイオキシン汚染同様に日本中にありますよ。
濃度が問題ない程度に薄ければ普通に流通し、あなたや家族もおそらく普段から食べています。
濃度が基準値を越えたら廃棄されます。
あちこちで比較的よくある話なんですがね。

福島県の農家云々とは全く関係無い話です。

初めてコメントします。
山形さんのおっしゃる通りで、ブログ主さんの意図からも外れてしまい恐縮ですが、カドミの件をキッチリ否定しておきたくて。

公式情報は、文科省から10/31に発表された100キロ圏内の放射線量等分布マップだと思います。
それによると、銀Ag110mの最高値は8300Bq/m2。
このAg110mが崩壊してできるカドニウムは4.7×10のマイナス11乗グラム、すなわち0.047ng(ナノグラム)/m2
で、これは心配も検討する必要も、全くない値だと思います。
計算方法はこちら。
http://hosohashi.blog59.fc2.com/blog-entry-29.html

一般論ですが、定性情報のみで“危険イメージ”を流布するのが、目にあまります。
ネットの一部でしか流通していない定性情報は相手にしないのが一番だと思いますが、思わずコメントしてしまいました。

いつも、皆さんが必至になって勉強し対応されている姿に感動しながら静かに応援させて戴いています。今後もです。

icchou さん、コメントありがとうございます。
そして、私のコメントは消されているんですね。
放射性銀の検出マップはここです。
http://www.city.minamisoma.lg.jp/mpsdata/web/4514/qa1.pdf
Q7:放射性 Ag(銀)については、壊変後「安定カドミウム(イタイイタイ病原 因物質)」になるようですがその確認と危険性について教えてください。
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/distribution_map_around_FukushimaNPP/0002/5600_103120.pdf
文部科学省による放射線量等分布マップ(テルル 129m、銀 110mの土壌濃度マップ) の作成について(平成 23 年 10 月 31 日)(PDF:1391KB)

Bq/平方メートル程度の物質が重さとしては非常に微量なのは、感覚でわかっていましたが、しっかり計算して、否定されることは、安心です。

問題は、カドミウムが蓄積することよりも、セシウム以外の放射性物質が、セシウムの濃度とは関係ない汚染分布をしていたことだと思います。

首都圏のママさん。え、消しておりませんよ。確認してください。

首都圏のママさん。
icchouさん。

データ提示ありがとうございます。

首都圏ママさん、そんなこんなで心配には及ばないんですよ。
貴女の考えを全否定するつもりはありませんし、リスクは出来るだけ避けるべきだとは私も思います。
ですが、宇宙や地盤からの外部放射線は、どこに行っても避けられませんし、
内部被曝が心配な食品の安全基準も、暫定500から4月には野菜どころかコメを含む全てで100bq/Kgになります。
それに対して、輸入食品は以前から370bq/Kgです。

だから、誤差や計測精度でNDになるような食品に対して過敏にならないで!と、言いたかった。
ここ数日のテレビ報道だと、NDは信用ならないけど数字を出せば納得のような流れでしたので。
10~20ベクレル(30分計測で)なんて、もう完全に誤差の話。意味が無いと考えて結構です。
これが、微量でも数値を出すか、意味が無いからNDと表示するかで都市消費者の購買意欲に大きな影響を与えています。
私も都市在住の消費者の一人として気持ちは分からないでもないのですが、現実には全く意味がありません。
生産者を苦しめるばかりです。

そんな現実を伝えたかった。

また、内部被曝は蓄積するばかりではなく、セシウム等の大部分は尿と共に排出されます。

児玉龍彦教授によると、だから膀胱や泌尿器科系の発ガンには継続的な検査が必要だと(NHK東北Zインタビュー)。私もそう思います。
ただ、様々な化学物質や汚染物質に曝され続けてきた我々が、今回はあまりに過敏に反応して騒ぎ過ぎではないかと、正直思います。

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