• As20241225001545_comm
  • 20250115-143858
  • 20250113-081014
  • 20250114-011659
  • 20250113-133232
  • 20250113-134354
  • 20250113-134844
  • 20250113-135719
  • 20250114-062849
  • 20250112-044948

« 今日から2年目に突入です! | トップページ | 北九州市全会派一致で瓦礫受け入れを決議。これで大勢が決した! »

2012年3月13日 (火)

被災地復興の最大の障害物になった瓦礫搬入反対運動

006

瓦礫処理がデッドロックになっています。その主要な原因は各地の「瓦礫搬入阻止闘争」のためです。

私は今までこれほど醜悪な「闘争」を見たことがありません。

「放射能を全国に拡げるな」というわかったようなわからないようなお題目で、まったく放射能汚染がなかった被災地の瓦礫まで拒否するにいたっては、いかなる名分も彼らにはありません。

国は瓦礫処理特別措置法を作って早急に移送するか、あるいは被災地に処分場を建設して現地雇用を創出しつつ処分するしかなくなりました。

これ以上反対運動が長引き、そのために沖縄まで搬送することをなどになるより、そのほうがいいかもしれません。

先日の会見でも首相は「復興の槌音」うんぬんと美辞麗句を吐くのみで、かんじんの瓦礫ひとつ満足に処分については具体的な発言を避けました。

復興庁も、予想どおりなんのビジョンもないクズ官庁がひとつできただけで、村井宮城県知事からは(松下政権塾・民主党支持)「査定庁」とまで酷評されています。

復興の最大の障害物と今やなってしまった「瓦礫搬入反対運動」は、国民が包囲してやめさせねばなりません。

以下、被災地瓦礫について分析した旧稿を再掲します。彼らにはなんの理もありません。


         ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

私は瓦礫搬入反対運動は、科学性を欠いた「脱原発運動」に名を借りた地域エゴであると思います。一体なにに怯えているのでしょうか。 

宮古市の瓦礫が放射能を拡散させるというのはナンセンスな言いがかりです。彼らの反対運動の主張は、「放射能を全国に拡散させるな」というものです。http://akitacity.web.fc2.com/link.html 

被災地で今もっとも深刻なことは、瓦礫処分がいっかな進まないことだということを百も承知でこんな「反対運動」をやっているのでしょうか。 

瓦礫が津波で壊滅した町を新たに復興する上で最大の障害になっており、1年たった今なお未だ着工すらできていない地域が多いことの原因だと知ってやっているのでしょうか。

この人たちは被災地の復興を、真正面から妨害しているのです。 

同じ時期に国は、双葉町に恒久的な放射能中間処理施設を作ることを発表しました。双葉町町長は、「これが法の下の平等か」と嘆きました。 

被災地の瓦礫はいっさい搬出させない、しかし、放射能汚染された廃棄物はどんどん搬入する施設を作る・・・。

人間を馬鹿にしてはいませんか。被災地を踏みにじるのはいいかげんにしなさい。 

さて、宮古市は今強い反対運動をしている神奈川の茅ヶ崎市とほぼ同等の距離にあります。 その福島第1原発からの距離を見ます。

福島第一原発からの距離比較
宮古市    ・・・260km
横浜市    ・・・253km
川崎市    ・・・242km
相模原市   ・・・254km
横須賀市   ・・・267km
 

被曝線量は、外部被曝、つまり環境放射線量と、内部被曝が積算されたものです。この人たちは、自分の住む町の外部被曝線量を見たことがあるのでしょうか。 

2012年1月28日の空間放射線量率の最大値
宮古市     ・・・ 0.052マイクロシーベルト/時
茅ヶ崎市    ・・・ 0.047マイクロシーベルト/時

ほぼ一緒じゃないですか。宮古市が特に危険でもなんでもありません。
 

次に内部被曝を恐れて神奈川に搬入させないと叫んでいるわけですが、かくいう神奈川は生ゴミをの処理を他県に移動しようとしています。

やがては、今満タンになりつつある下水道の汚泥も自分の県の処理施設で処理しきれずに、他県に搬出しようとしています。 

下水道汚泥は都市部の放射性物質の最終蓄積場所です。東京や神奈川の処理施設で高い線量が検出されたことはご承知のとおりです。http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1105310059/

もしここで反対派の人たちがいかなる線量であろうとも搬入を許さないと主張するのならば、とうぜんのこととして神奈川の下水道汚泥の搬出も他県によって阻止されることでしょう。 

因果は巡る水車です。宮古の瓦礫をその放射線量もろくに計測しないうちから、まず拒否しようとする。

その理由に、「いかに低線量であろうとも危険だ」というゼロリスクの論理を持ってくれば、やがては自分に跳ね返って、自分の県の下水処理施設が稼働できなくなります。

ここに、相模川流域下水道右岸処理場の汚泥の焼却灰の放射線量のデータがあります。宮古市瓦礫とは比較にならない高線量です。 

神奈川下水道汚泥放射線量(相模川流域右岸処理場・2012年1月16日)                                      ・・・・・1024bq/kg 

千ベクレル超の下水道汚泥をやがて県外に搬出せねばならない地域の住民が、その10分の1以下の瓦礫の搬入を断固阻止するという笑えない構図です。 

問題は「いかなる低線量でも反対」と立ててしまう非現実性にあります。このような硬直したオール・オア・ナッシング論を言い出すから、議論が膠着してしまうのです。 

今回、神奈川県が受け入れを表明したのは100ベクレル以下の、分類上は通常ゴミです。100ベクレルというのは、瓦礫を食べる人はいないでしょうが、食品の規制値(4月発効)でもあります。 

食品規制値以下なのに搬入拒否するならば、一切の食品は他県から持ち込めないことになります。この人たちは、神奈川県を自給自足にして、瓦礫はおろか食料も持ち込ませないという運動でもするつもりなのでしょうか(半分冗談です)。

ところで、既に東京都は被災地からの瓦礫の搬入を始めており、現実に被災地瓦礫の放射線量のデータも出始めています。 

東京都の被災地瓦礫の放射線量測定値
❶都内のゴミと完全に分別された状態で、確実に被災地瓦礫だけの状態で処理された廃棄物の放射線量                    ・・・・検出限界以下(40bq以下)
❷一つの処理ラインで、時間帯を分けて都内のゴミと被災地瓦礫を流した場合(少量の都内のゴミが混ざった可能性がある)         ・・・・・60bq~90bq/㎏
❸都内のゴミと被災地瓦礫を同時に処理した場合・・・・111bq
 

これをみればわかるように、被災地瓦礫単独での処理の放射線量は、都内のゴミ処理単独の放射線量の2分の1以下です。 

被災地瓦礫に反対する人たちは頭を冷やしたほうがいい。どうせ反対するのならば、自分の地域の下水処理場の汚泥の放射線量を計ってからにしていただきたい。

そして遠からず満杯になる自分の処理場汚泥が、宮古の震災瓦礫の比ではない1000bq超という危険水域の放射線量であることを自覚したほうがいい。

その時、自分たちの高濃度放射性物質汚泥が他県から確実に搬出拒否される事態になる未来に対して思いをめぐらせたほうがいい。

被災地復興に手を取り合って進もうという1年前の誓いをもう忘れましたか。自分たちの身に降りかからなければ、この人たちは目が覚めないのでしょうか。哀しいことです。

« 今日から2年目に突入です! | トップページ | 北九州市全会派一致で瓦礫受け入れを決議。これで大勢が決した! »

原子力事故」カテゴリの記事

コメント

昨日も書いたことですが、「津波被災地瓦礫」と「原発事故による除染廃棄物」を混同してくれるな!
と、全国の皆さんにお願いします。

自分の地域に振りかかった災害だったらどうしますか?
心配なら測定すればいいだけですし、実際に行われています。


以前にも書きましたが、山形には埼玉県からの埋め立て基準の8000Bqを越えた汚泥が持ち込まれて、お持ち帰り頂きました。
現実に起こっていることです。

首都圏からの産廃の不法投棄にも、東北は散々悩まされています。多額の処分費用がかかります。
そんな現実を知っていただきたい。

この人たちは被災地の復興を、真正面から妨害しているのです。

>>>>この状況下では、管理人さまのおっしゃる通りであると思ってます。ただし、民主党与党政府の対応も、かなり間違っていると思ってます。ダイキキシン問題のとき、24時間高温運転ごみ焼却炉の設置を、都道府県でなく、市町村に求める法令を出しました。小さな市町村の設置するごみ焼却炉では、24時間連続運転するほどの、可燃ごみが、集まらないからです。また、都市部の焼却灰は、山や谷がある隣県に、最終処分場として、焼却灰を処理していただいてます。
都道府県は、基本的に一切、焼却ごみを焼却する設置運営者ではないのです。
運営者ではい都道府県に、命令するのは、おかどちがいもはなはだしいのです。焼却炉の設置者は、市町村か、広域自治体つまり、ごみを共同で燃やしましょうと提携、連携をした市町村自治体運営の共同法人です。
自治体構造も理解できない首相と、その周辺の馬鹿官僚、結局、やる気のない、与党周辺高級官僚に、腹が立ちます。

我が名古屋で、受け入れ、焼却するには、焼却灰は、すべて、岐阜、多治見市にお願いをして、埋め立てていただいてます。多治見市が、焼却灰の受け入れを拒否すれば、名古屋では、焼却できません。
また、最終処分場の構造上、焼却灰を埋められない構造の処分場もあります。

つまり、都道府県単位で、受け入れ可能かそうでないかの判断は、無理なのです。
可能性があるのは、新型高温連続焼却炉を持っていて、きちんとした、灰の管理型最終埋め立て地を持っている市町村と広域処分団体でしかありません。
行政機構が、そうなってますので、そういう実態に即したお願いをすれば、旧式の焼却炉を使っている自治体以外で、全国の半分程度は、問題なく、福島の高濃度汚染がれき以外は、焼却できるのです。

そんな実態をご存知なく、都道府県に命令する総理って、なんなの?って、感じです。名古屋のように、市内に多くの焼却炉を持つ自治体から、複数の自治体が、共同で、運営している焼却炉もあり、また、焼却灰の処理場も、同じ市町村に持っているところ、隣県にお願いしているところなど、ばらばらなんで、本来、行政、官僚側は、プラント構造上、科学的に問題ない焼却プラントを、ピックアップして、それらのプラント能力にあわせ、木材がれき混入量を決めて、受け入れるという、実態に沿った、データーを出して、クリヤーできる焼却炉は、すべて、受け入れてもらう建前に、持っていくと言う制度にしない限り、やみくもに、権限のない都道府県知事に、命令しても、先には、進まないことを、総理周辺の官僚は、知っているはずで、政治主導を逆手に取って、無責任な行動を採るエリート官僚に、腹が立ちます。

岩手の木材チップを、きちんと、焼却できる焼却炉は、全国にたくさんありますが、いわゆる迷惑施設が、近隣に及ぼす影響について、説明会に参加して、アセスメントの説明を受けたのは、設置地区の組長と周辺居住者のみです。

つまり、焼却炉の能力や、最終処分場の安定度について、ほとんどの市民は、知らされてないのです。
知らされてない市民が、知りもしないのに、反対だ、賛成だと、運動するのは、単に、運動したいと言う感情論以外に、内容がないと思います。私の地域には、ごみ焼却炉も管理型最終埋め立て処分場も、引き受けた地域ですから、
それらの運用次第で、瓦礫受け入れ可能か可能ではないか、と、判断できるプラント構造の概略説明は、受けていますが、旧式の焼却プラントだと、Csの再拡散には、なってしまう、焼却炉も未だ存在しますし、問題なく、受け入れ可能な焼却炉も存在しています。
受け入れ可能な設備のあるプラントや、多少の周辺プラントの改修で、受け入れ可能な焼却炉は、ありますので、都道府県全体で、県内設置焼却炉で、全部引き受けるというのは、無理が生じるでしょう。
多分、各県で、まあ、半分くらいの焼却炉は、受け入れ可能とは、思いますが。。

りぼん。さん

なんだか各論の迷宮に入りそうな話ですが、恥ずかしながら山形市広域など散々新焼却施設設置で利権絡みで難航してる最中ながら、すでに瓦礫5万トン受け入れてます。
もちろん反対運動もありますが、トラック1台ごとに計測して公表し、焼却灰も計測した上で、国より厳しい基準を定めて対応してます。

旧式炉のダイオキシン問題とは、切り離して考えることだと思います。
ダイオキシン分解温度とセシウムは関係ないのではないでしょうか?

ダイオキシン問題は、放射性物質問題と、全く別なものでしょうね。ただ、現実問題として、焼却炉や最終埋め立て処分地問題は、そういう迷惑施設?を受け入れる条件として、個々に、その地元民との契約というか、約束事が、多いのが、都市部の焼却炉なんです。
いわゆるCsがどうのこうの、って、話でなく、設立時と約束が違う行為を、無断でするな と言う意見が出てくる訳です。もちろん、原発は、爆発しないと言う仮定のもと、また、特に、複数町村の合同ごみ焼却施設だと、発生ごみの搬入について、どこで発生したごみであるかを制限して、設置条件としている焼却炉も多いのが、実情です。

私は、岩手あたりのごみを焼却するのは、全く問題ないとの個人的な意見を持っておりますが、やはり、指定エリア以外で、発生した可燃物に対して、約束違反だと、騒ぐ住民も多いのが、現実です。
私が言いたいことは、個々の焼却プラントは、実に多様で、能力がばらばらなのが、現状ですので、基本的に、受け入れ可能な焼却炉は、ただちに、受け入れれば良いというだけです。そこに、県と言う、変な平等論を持ち出す、ややこやしい上司?が、介入すると、設立時の地元合意を無視することになりますから、余計こじれて、話が、進まないということが、言いたいだけです。

ある意味、静岡、島田市のやり方が、ひとつの目安であろうかと、思っています。

地元の年配者は、ダイオキシンも、セシウムも同じような物としか、認識がないというのが、西日本の実態であると言う事です。マスコミ自体が、原発除染廃棄物と岩手の津波廃棄物を混同して、報じている現状では、なかなか理解されてないって言う実情を、知ってもらいたいだけなんですが。。マスコミが、危険性をあおっている状態なんですね。

金儲けされるのがいやですね。それも低脳なやつらに金儲けされるのにはどうしても我慢できないです。

>金儲けされるのがいやですね。それも低脳なやつらに金儲けされるのにはどうしても我慢できないです。

輸送や建設に至るまで復興には必ずどこかの会社が働いている訳だから、結果的にその会社が金儲けしている訳だよ。低能な連中も一杯いるだろうさ。だけどその低能まで働かせないと復興復旧なんか進まないぜ。
知り合いにローリーで灯油や軽油の配達をやってる低能親父がいてな、儲からなくてここ数年いつ止めようかいつ止めようかの相談を受けてたんだけど、震災以降、発電機需要はあるわ、ストーブに回帰した連中が続出したわで、ここ十年で一番儲かってるって笑いが止まらない状態だってさ。

なんでしょう?
短文で低能低能とか他人を罵倒して、その根拠も示さないとか…。
どんだけ自意識過剰なんだか、はたまた優越感に浸りたいだけなのか。計りかねます。

ここにわざわざ書き込むような言動としては、それこそ低能すぎますよ。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 被災地復興の最大の障害物になった瓦礫搬入反対運動:

« 今日から2年目に突入です! | トップページ | 北九州市全会派一致で瓦礫受け入れを決議。これで大勢が決した! »