産直は今岐路に立っています
今まで産直を主体に農産物を扱ってきた消費者団体にとって、今が岐路だと思います。
産直とは、私自身30年間の人生の大部分をそれにかけてきたといえる流通形態です。
農産物を生産者や地域を特定できない一般青果市場から買うのではなく、「生産者の顔と畑が見える」ような指定した産地から買っていくという方式です。
そしてできる限り地場の農産物を食べることで、地場農業と消費者が垣根を作らない親しい関係を作っていくこともなされていきました。いわゆる地産地消です。
これを通じて、更に産地と都市消費者の交流の環も大きく拡がっていきました。
流通団体が巨大化していくに従って徐々に初期の熱気は薄れていきながらも、原則は「産直」という魂だということを忘れないという了解が双方にありました。
お互い立場や利害は違っても、相談しながらよりよい農産物を作っていこう、という信頼の積み重ねが30年間近く続けられてきたのです。
私はオーバーに言えば、「街」と「農村」が新しい生活と生産のスタイルの未来を築いていく21世紀のモデルになるとすら信じてきました。
しかし、これが大きく崩壊をしようとしています。もちろんその原因は、あの忌まわしい3.11と福島第1原発事故です。
これが震災だけならば、「街」の人々は壊滅的な被害を被った「農村」に一も二もなく救援に駆けつけたでしょう。
そして産直の連帯の気持ちはより深まったはずです。具体的に言えば、緊急の財政的支援やボランティア派遣、農産物の買い支えなども取り組まれたはずです。
ところが今回は違いました。いうまでもなく放射能問題が震災に重なったからです。
政府の最悪のリスクコミュニケーションにより、消費者の巨大な不信と怒りは最大の被害者であるはずの被災地・被曝地農民へと向けられました。
多くの消費者は枝野官房長官の、「直ちに健康に影響はありません」という言い方の背後に、晩発性障害が高い確率的でありえると読み取ったのでした。そう考えないほうがおかしい。
この最もやってはならないリスクコミュニケーションを、ひとりとして止めるたり修正したりすることなく枝野氏は、ためらうことなく何度となく繰り返し国民に発表したのでした。確か前後7回です。
蛇足ですが、私は福島第1原発事故処理失敗の3大戦犯は、菅首相、枝野官房長官、斑目委員長だと思っています。
こんな枝野氏が悪びれることなく、今度は経産大臣として原発再稼働の音頭をとるのですから笑止です。猿より反省しない男です。
それはさておき、これにより、東日本、特に被災地・被爆地の中心だった福島、茨城両県の農産物はかつてない風評被害にさられました。農家には自殺者も出ています。
その風評被害は夏頃には表面的には収まったように見えました。しかしそれはあくまでも「安ければどんな食品でもいい」という消費者階層に限ったことでした。
今まで産直を通じてこだわって農産物を選択してきた消費者層の多くは、氾濫する低線量被曝脅威説の強烈な支持者に変わっていきました。
彼女たちの多くは、「低線量内部被曝がこわいので東日本の農産物は拒否する」と叫びました。そしてECRRやパンダジェフスキー氏、筑波大元教授・生井兵治氏の「耕したらだめ」説で理論武装しました。
*生井氏の説についてはここから。私は氏の説に強い異論があります。そのうち記事で取り上げます。
http://ameblo.jp/halo-usaco/entry-10931133579.html
その中には安全を求めて遠く沖縄、四国へ逃げた人たちも大勢います。ある有機農業流通団体では6名もの職員が疎開のため退職したそうですから、なにおかいわんやです。
彼女たちの要求は、下の欄外資料にあるように2点に絞られました。
➊被曝地東日本の農産物を取り扱わないでほしい。どうしても取り扱うなら西日本、九州、北海道の農産物も取り揃えて選択できるようにしてほしい。
❷低線量被曝しないために精度の高い測定器で全品測定してほしい。
皮肉にも、長年消費者とのつながりを大切にして何百回という見学会、学習会をしてきた産直産地がこれにより大打撃を受けました。この打撃は1年たった今なお続いています。
その最大の被害者は、有機農業団体、エコファーマー団体、あるいは個人で有機農産物を販売してきた人々でした。
このようなめんどくさい産直交流の取り組みはしなかった団体のほうが、風評被害の収まりと共に回復していったのと対照的です。
このような彼女たちの声を反映して、消費者団体にいくつかの傾向が生まれました。
➊測定を強化する。おおむね検出下限値5bq/㎏以下。
❷産地指定をできるようにして、西日本などの農産物を選択できるようにする。
❸国の新基準値よりはるかに厳しい独自基準値を作る。
東都生協はチェルノブイリ以降の長い時間の積み重ねから、徒に動揺することなく検査体制を強化し、国の暫定基準についてもこれを「がまん基準」として緊急的に受け入れていく姿勢をもちましたので、独自基準作りには進まないでしょう。
測定精度は1BQでも発表するという姿勢をもっていますが、産直体制は堅固に持続していくようです。
生活クラブ生協は、農産物はかなり前からJAに委託していたためもあり、測定体制の強化にとどまっています。
パルシステムは、内部に西日本の農産物の選択性に切り替えよという声もありながら、測定体制の強化をしつつ従来の産直体制を維持に苦慮しているようです。
大地を守る会は生協ではありませんが、日本有数の有機農産物流通団体として長年反原発運動をテーマに掲げてきました。キャンドルナイトはこの大地を守る会の発案です。
この団体は、自主基準と、関西セットの両者を取り入れました。この団体は生産者とのつながりをなににもまして大切にしていたので、正直に言って、私にはそうとうショックでした。
らでぃしゅぼーややオイシックスは、東日本も最低限維持しながらも、はっきりと西日本にシフトしたように見えます。この2団体は産直組織の色彩は薄かったので当然の流れだと思われます。
このように取り組みは個々とりどりです。そうとうに温度差があるように見受けられます。
これらの流通団体が今後どのような方向に進むか、私には分かりません。ただ、私は「産直の魂」だけは忘れないでほしいと心から願うのみです。
いずれにせよ、今が岐路です。結論はそう遠くない日に現れるでしょう。私たち被災地・被爆地農民は静かにそれを見守っています。
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■食事の放射能、大半が非検出 生協連が237世帯調査
(朝日新聞3月27日)
日本生活協同組合連合会は27日、家庭の食事に含まれる放射性物質の量に関する調査結果を発表した。全国18都県の237世帯を調べた結果、福島・宮城両県の11世帯の食事から放射性セシウムが検出された。ただし同じ食事を1年間食べ続けたとしても、4月から適用される国の新基準で超えないよう定められた被曝(ひばく)線量(年間1ミリシーベルト)の14%以下にとどまった。
調査は昨年11月から3月まで、福島県の96世帯を含む237世帯に、食事を1人分多く用意してもらう「陰膳方式」で実施。2日間の6食分をミキサーで混ぜ、ゲルマニウム半導体検出器で測定した。
検出限界である1キロ当たり1ベクレル以上を検出したのは、福島県内の10世帯と宮城県内の1世帯。最も高かったのは11.70ベクレル(1キロ当たり)だった。内部被曝線量は年間0.019~0.136ミリシーベルトと推定され、新基準の2~14%だった。食材の産地や献立にこれといった特徴は見られなかったという。
日本生協連の内堀伸健・品質保証本部長は「安全か危険かの評価をするのではなく、事実を受け止めて対策を考える材料にしたい」と話す。新年度も食事調査を続ける方針だという。
■ 本当の放射能汚染地域|放射能,セシウム マップ,食材宅配
「【課題は、独自基準と西日本の食材】
3つの生協に共通する課題は、「独自基準の設定」と「西日本の食材の量」です。グリーンコープなどは、1キロ当たり10ベクレル以内の食品を販売すると公表したことで、消費者の注目を集めました。しかし、なかなか他の生協は後に続こうとしません。国の暫定規制値をそのまま提供するところが少なくないのです。
産地についても、東日本や関東の食品が多いです。せっかくしっかり放射能測定してくれていても、西日本産や、九州産、北海道産などのお米や野菜が指定・選択しづらいのは残念ですね。産地指定、産地限定のサービスについては、「オイシックス」や「らでぃっしゅぼーや」など、他の食材通販の会社が結構がんばっています。」
*生協関係の消費者ブログです。太字は引用者です。
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コメント
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産直といっても、対応がずいぶんと別れてしまったのが分かりますね。
「直ちに健康に影響はありません」
と言いながら、避難3キロ→10キロ→20キロ、さらに計画的避難地域だとか設定した対応はマズかったですねえ。
しかも停電と通信インフラの破壊で現地自治体には伝わらなかったという…。
本来、一旦年のために広めに避難させてから、計測データに基づき範囲を狭めて行くのが重大事故では定石のはずですが。
官邸の混乱ぶりとパニック起こしたらヤバイ!という政治判断が、泥縄式避難地域拡大と不信を生みました。
枝野大臣同様、細野原発担当大臣も戦犯です。
そしてトップにありながら思考停止でエゴ丸出しになった菅直人、万死に値します。
と、まあ政権批判はこのくらいにしておいて…。
昨日のエントリーにもあったように、「これだけやって安全だ」とアピールしてもゼロベクレル信者には話すら通じません。
JA福島など全袋検査というとんでもない力技を駆使したというのに、「福島県産」「東日本産」というだけで忌避され、「風評」という言葉を使っただけで「笑わせんな、実害だろw」などとたちどころに罵倒されるのがネット社会の実情です。
10年産の会津米や、震災以前に生産された花火までが忌避されました。
全くついていけません。
これが我が国の「絆」でしょうか?
私は絶対に認められません。
原発に反対することとは、一見同じようで全く違います。ゼロベクレルなんて正にカルトです。そんな食品は存在しないのですから。
バンダジェフスキー博士やガンダーセンがどう言おうと、事実や現実は変わりません。
正確な計測あるのみです。そして、今日のエントリーのような結果が出ました。実に少ない。
原発事故が無ければ、なんの疑問も無く購入して食べていたはずでしょう?
食品そのものもそうですが、各地に散らばるホットスポットを探り当て、できれば毎年マップを更新してキメ細かく対処するべきですね。
田畑は耕作放棄して一旦荒れてしまえば、回復には大変な労力が必要です。
「ヒマワリ作戦」「菜の花作戦」など、昨年はいろいろありましたが、思ったような効果が上がらない上に処分に困るという事態になりストップがかかりました。
東日本以外で同様の原発事故や万一核攻撃などがあった場合、皆さんはどうしますか?数値云々抜きに同じように見捨てられていいのですよね、となりますが。
そして、作業で最も危険に晒されるのは農民です。それだけは忘れないで下さい。
投稿: 山形 | 2012年3月28日 (水) 08時49分
まずは連投を失礼いたします。
ゼロベクレルを主張される方々、この1年何を食べているんでしょうか?
関西なら安全とか、妄言を言い出すのでしょうか。
震災前はどうでしたか、何ベクレルか測ってましたか?
福島はチェルノブイリではありません。首都圏のママさんは条件反射で愚にも満たない反論がありましたが。
過去数週間のエントリーで、
それすら分からない御仁には話のしようもありません。おまえらただのバカか外国人教授を持ち上げる勢力に扇動されただけだと、一度は立ち止まって考えて下さい。
バンダジェフスキー博士、立派な方かもしれませんが、ベラルーシで死体解剖しただけです(それが唯一の強みで、そこは尊重するが)。
サンプル数もまるで足りない。
そのサンプルの詳細な被爆調査も不十分。
wikiなどでは、不屈の科学者としてマンセーな編集がされてますが…
学会では相手にされなくて当然ですよ。
投稿: 山形 | 2012年3月28日 (水) 10時42分
別に食べるものはあると思います。
米:22年度産の米(会津産、岩手産)我が家は、近所の自営の米屋さんで購入する岩手県産の特定の品種を15年以上食べ続けていました。震災翌日にお米を買いにいって当分この古米を食べ続けるから玄米を確保して欲しいとお願いしたところ、玄米を買ってくださったので、それを5Kg程度づつ精米してもらってます。実はお寿司屋さんは古米を使うので古米を売るシステムがあるのです。富山の友人が自家消費用こしひかりを10Kgほどお歳暮に送ってくれたので、食べた新米はそれぐらいです。
駅前のデパ地下の八百屋さんは、元々関西系(京都系)だったので、事故直後は、京都産や兵庫産のほうれん草がならんでいて驚きました。今は、九州産の農作物が季節がら多いです。デパ地下といってもべらぼうな値段ではありません。
昨年は、北海道産のジャガイモ人参タマネギを食べることが多かったです安さと安全性から。時々、関西産の白菜が入荷すると買いました。近所のスーパーでは岐阜産の卵を売っているので、それを購入しています。それほど、お金持ちではありませんが、産地を表示する空気が強いので表示される産地を信じて旬の農作物が取れる場所を想像して、買っています。旬の物は安くなります。
特にシイタケと天然のキノコ類は危険だろう推測して一度も買いませんでした。もともと牛肉も牛乳も食べない家庭です。
魚は、日本海側やチリ産ノルウエー産の冷凍物を買っています。
低濃度被曝にこだわるマイノリティですが、こんなことをするの少数派なのか以外と高騰しない食品を購入できています。
事故前は、日本では1日1Bq程度はセシウムを摂取していたわけですから、ゼロセシウム信者ではありません。ただ、核実験時代でも最高でも8Bq/Kgのお米を食べていたのですから、最高でもその程度でお願いしたいと思います。
福島県内で100Bq/Kg以上のお米が4万トン近くも取れていたようですが、昨年のお米を避けていてよかったとおもっています。去年は、50Bq程度では流通レベルでのチェックが出来ませんでしたから。
枝野氏の「ただちに影響はない」という嘘がこの1年で、よくわかってきたんでしょう。当時は、短期間なら影響は少ないと考えていましたが、ただちに結果は出ないだけです。
あと、公式発表も大事ですが、個々の論文の細部にも事実は宿っているのではないかと考えています。
http://blog.livedoor.jp/bug_and_flowers/archives/2089095.html
Lazjuk論文の意図的な誤引用
http://blog.livedoor.jp/bug_and_flowers/archives/1992783.html
ベラルーシにおける先天奇形の登録
ヨウ素と甲状腺がんの関係が証明されるのに20年かかりました。子供を育てているので、結果がでるまで証明されていない=無害とは考えてはいられません。
投稿: 首都圏のママです。 | 2012年4月 1日 (日) 14時17分
首都圏ママさん。あいかわらずですね。ヨウ素131が甲状腺と関係あることはチェルノブイリ前から分かっていたことです。
甲状腺がんは初期被曝により4年以内に発症します。20年かかってわかった?すぐに分かりましたよ。ソ連当局がかなり早い段階で、安定ヨウ素剤を配っていたくらいですから。
こんなことはとっくに私は論じています。
ノルウエイのものを食べようと、一昨年の米を食べようと、関西のもので食卓を埋め尽くそうとすべてあなたの勝手です。誰も止めていません。どうぞご自由になさって下さい。
私が論じたかんじんな「産直」ということについて、このレベルでしか捉えられないなら、そもそもコメントなど出すべきではなかったですね。
まさに不毛の一語です。私たち被曝地農民がもがき苦しんででいるのを見て楽しいですか。
被災地・被曝地には小指ひとつも動かさないで,口から出る言葉はどこそこのなんとかいう学者がどー言ったこー言った、自分はこれを食べている、そんなことばかり(苦笑)。
他者への共感もなにもない。我が身かわいさだけ。たまらない!
もうこないほうがいいと思います。ろくに読まないで、筋違いのコメントをダラダラ書き入れるのはなんのためですか?
放射能と闘っている農民への嫌がらせですか?
たいへんに不愉快ですからもう二度と来ないで下さい。私がこれまでどれだけあなたに辛抱強くつきあってきたかわからないようですから、同じレベルの書き込みをすると次からは無条件削除対象とします。
投稿: 管理人 | 2012年4月 1日 (日) 14時51分
管理人さんが出入り禁止にしましたので、今後別角度でコメントされるのか、もう来ないのか判りませんが、これまでコメント欄で何回も言われている「何をどのように選択するかは消費者(購入者)の自由」は、これまでも、これからも変わりません。
その上に立って、コメントされたらいかがでしょうか?
ただ、もがき苦しみながら、必死に前に進もうとしている被災地(被爆地)の農業者の邪魔だけはしないで下さい。
農業者だって、誤魔化して出荷するつもりも有りません。(昨年は残念な事象もありましたが、全ての農業者では無い事を信じて欲しいと思います)
投稿: 北海道 | 2012年4月 1日 (日) 17時23分
先に管理人様にダメ出しをえてしまったようです。
私も濱田様と同意見です。
あなたは一体何がしたかったのかはすでに聞くまでもありません。十分に理解できました。不愉快です。
世の中には色々な人がいます。
100人いれば数人周りを気にすることがない困った人がいるものです。
首都圏のママさんのリンク等やコメントは全て読ませていただいておりますが、共感できる部分が皆無でした。
しかるべきところにおいきなさい。
仲間はたくさんいる場所がありますよ。ただここにくるべきではないと強く思います。
さようなら。
投稿: 青空 | 2012年4月 2日 (月) 00時26分
はじめまして。
今回の、原発事故による産直離れの記事は目から鱗の内容でした。
産直利用者は通常の消費者よりも環境や安全に敏感だからこういうことが起きるのでしょう。
人間の体からもごく微量の放射線が出ていることからも分かるように、放射能(放射線・放射性物質)を無闇に恐れることはないと私は考えています。
しかし人によっては放射能に対する恐怖が尋常でない場合があります。
こういう人の場合、放射能に恐怖があるのではなく、放射能を恐れる自らの心に恐怖の原泉があるのだから、どうしようもないですね。
投稿: 紅而遊戯 | 2012年4月 2日 (月) 12時27分