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2012年3月19日 (月)

「ダッシュ村」チェルノブイリを訪問する!その2 残された森林汚染はいまでも悲劇を再生産していた

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「ダッシュ村」3.11特番はチェルノブイリに向かっています。向かったのは、今や新規就農者か、海外青年協力隊のような顔になってきた山口達也君です。
 

これは、計画的避難地域の10年先、20年先、つまり私たちの子供の世代を予測する上で有意義な企画でした。 

事故後に、どのような経過を辿るのか、なにが問題として残るのか、あるいはなにをしたらいいのか、なにをしてはいけないのかが現実にわかってきます。 

チェルノブイリ現地は24年目を迎え、ほぼ平時の放射線量に戻ってきています。作業員も、周辺の村の人たちも防護衣もマスクも装着していませんでした。 

原発脇で0.48μSv/h、40キロ圏内のプラギン村で0.11μSv/hでした。しかし、森林内は未だ除染が進まず、47.1μSv/hといった高い放射線量が続いています。

1986年4月26日の忌まわしい事故時、原子炉の蓋が爆発で飛散したために大量の放射性物質がまき散らされました。ここが福島第1原発と決定的に異なるところです。 

福島第1原発においては、原子炉格納容器内にメルトダウンは起きましたが、原子炉そのものはかろうじて破壊を免れました。 

しかしチェルノブイリにおいては原子炉そのものが爆発した上に、建屋がない構造だったために一挙に大量の放射性物質が放出されたのです。 

セシウムは福島のほぼ3倍から5倍(気象庁試算)といわれています。 

原子力施設外への放射性物質の飛散ということで、同じレベル7に分類されますが、このふたつの事故は本質的に違うのです。 

それはさておき、半径30㎞圏内の11万6千人が避難を余儀なくされ、周辺の町、村、そして森林は高濃度に汚染されました。 

ベラルーシの「赤い森」地域では実に100万μSv/h(1000mSv)の記録が残されているそうです。そのために森林の枯死が見られました 

ちなみに福島計画敵避難地域の森林線量は、30~50μSv/hです。いかに福島とは桁違いの放射性物質が周辺にまき散らされたのか分かります。

未だ、ベラルーシの森林には深刻な放射能汚染が残っています。 

ベラルーシは国土の4割が森林であり、そのうち2割が放射能汚染を受けていますが、30㎞圏内を除いて除染は進んでいないのが現状だそうです。 

この森林内の高い汚染が、現在に至るも問題を複雑にしています。残留放射能による地衣類の汚染です 

豊かな森林に恵まれたこの地域では、森の恵みを食卓で存分に楽しむ食伝統がありました。 

ベラルーシの人々は、ベニタケやアミタケなどのきのこ、あるいは森に住んできのこを食べて成長する動物たちを食べて生きてきました。 

森で採れるきのこ類が生活を支えている、といってもよかったのです。特に貧しい階層には自生きのこへの依存が強かったといいます。 

結果、食を通じての二次汚染が生じました。この自生きのこ類の放射線量は「低線量」というのも憚られる線量です。

ベラルーシの放射能の食品安全基準値は事故当初から13年かけて強化されてきていますが、現在の基準値で300bq(ベクレル)です。(欄外資料参照) 

ベラルーシで長年被曝に対しての研究と指導を続けているベルラルド放射能安全研究所のウラジミール・バベンコ氏が、「基準値の100~200倍あった」と話しているところをみると、3万から6万bqもの放射線量が続いているようです。 

もし乾燥きのこだとすると、25万bqから50万bqという気が遠くなるような線量です。これを5bqですら恐怖する方々はなんと評するでしょうか。 

このきのこ類による子供たちの被曝は深刻でした。下図がベラルーシ児童の被曝数グラフです。

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これを見ると、白くハイライトした部分が飛び抜けて高いのが分かります。2003年11月、2004年11月、2006年11月・・・すべて秋のきのこ収穫期にあたっています。 

特にきのこに大きく食生活を依存する貧しい家庭では小児ガンなどが多発したようです。 

秋のきのこを食べたこと、これがベラルーシの児童被曝が今に至るも続く最大の原因です 

瓦礫反対派はこのベラルーシ特有の原因を押えることなく、「チェルノブイリ事故を継続して調査しているベラルーシでは、事故後10年、25年経つ今でも小児ガンなどが発症しています」、ということを平気で書いています。(欄外資料参照) 

ベラルーシの森林地帯の人々の食伝統も知らず、現実の線量も知らず、児童被曝の実態も知らず、よく「低線量被曝による小児ガンが今に至るも続いている。だから瓦礫搬入反対だ」、などと言えるものです。

「低線量内部被曝の危険」?冗談ではない。生きのこで3万から6万bq、乾燥きのこに至っては25万から50万bqというとてつもない高線量のきのこが被曝の原因なのです

日本の現実と一緒に論じること自体が間違いです。 こういうことを為にするプロパガンダと言います。人として恥ずかしくないのでしょうか。

ベラルーシのベルラルド放射能安全研究所は長年、児童を丹念に測定し、記録し、被曝を避けるような教育をしてきました。

小学校には対象年齢ごとに分かりやすい放射能の解説本が並んでいました。これらは授業にも取り入れられています。

また、定期的な児童の検診も簡易型のホールボディカウンターでなされていました。素晴らしいことです。

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このような、計画的避難地域の児童、妊婦を中心とした長期の内部被曝モニターは、ぜひわが国でもなんらかの形で実現せねばなりません。それも大至急にです。

時間がたてばたつほど、さまざまな要因にまぎれ込んでいきます。現状では医療の無料化ていどで止まっていますが、これでは発症を待つということになりかねません。

私たちは瓦礫反対などいうあさましい運動で時間を空費する暇はないのです。今、直ちに、避難地域の人たちの長期検診体制を作り、健康モニタリングを継続的に実施しなければなりません。

ベラルーシの苦い教訓は、事故後の5年間に行うべき緊急対策を、ソ連の崩壊と独立による動乱で失っていることです。

時間が勝負です。昨年は緊急対策の時期、今年は本格的な被曝支援体制構築の元年にせねばなりません

その意味でも、瓦礫反対運動などは放射能と真剣に闘う人たちにとって妨害物でしかないのです。

次回はベラルーシ農業の放射能防護対策をみます。

 お断り 「鉄腕ダッシュ村」の3.11特番より、計画的避難地域の現状、そしてチェルノブイリの現状を理解するために有意義だと考えて、参考のために引用させていただきました。改めまして、この番組を作られました日本テレビに感謝いたします。

■写真 ベラルーシの立ち入り禁止標識がある森林。
「自分と子供を放射能から守るには」(ウラジミール・バベンコ著より)

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ベラルーシにおける食品規制値の推移(抜粋)
単位ベクレル/㎏
 

      86年     88年   92年   96年  99年

・水    370     18.5   18.5  18.5   10
・野菜  3700    740    185   100     40
・果物          同上                  70
・牛肉  3700    2960   600   600    500 
・パン  -        370   370   100     60
・豚肉・鶏肉 7400  1850  185    185     40
・きのこ(生) -      -   370    370    370
・きのこ(乾燥) -  11100 3700   3700   2500
・牛乳   370     370   111    111    100
幼児食品  -      1850                37

ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワークのチラシより 

「低線量内部被爆の危険性が高まります。
チェルノブイリ事故を継続して調査しているベラルーシでは、事故後10年、25年経つ今でも小児ガンなどが発症しています。
23区内の公園や学校でもホットスポットが沢山発見されていることを考慮すれば、災害廃棄物焼却は、こうした低線量内部被爆の危険地域を更に拡大することになります。」

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