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2012年4月20日 (金)

岩手県震災瓦礫焼却灰の実証データではわずか133bqだった!東京、神奈川よりはるかに低い!

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先日の園遊会に招かれた村井宮城県知事が、陛下から瓦礫の進捗状況をたずねられて、やや苦しげに集積場所に管理しております、というような返答をしていたことが心に残りました。

宮城県は、知事が言うように集積だけは終了しています。しかし、宮城県だけで685万トン、隣県の岩手と合わせると実に2000万トンにも登ります。

これは、岩手県の11年分、宮城県の19年分に相当します。考えるまでもなく、これは当該自治体の処分能力をはるかに超えています。

現地で処分しきれない瓦礫の処分強力を求めているのですが、強硬な反対運動に合ってなかなか進まないのはご存じのとおりです。

その反対理由のひとつに、輸送コストをかけて移動するのは無駄だ、ということがあります。それは一理あることで、近隣の北関東、あるいは北陸、北海道南部で処分協力することが望ましいのは言うまでもありません。

そこで、北関東と北陸、北海道南部エリアの震災瓦礫協力状況を見てみましょう。(政令市を含む)
・受け入れ表明・・・・ 東京都 千葉市 栃木県 新潟市
・前向き検討中・・・・ 千葉県 茨城県 石川 福井 北海道
・拒否      ・・・・ 札幌市 関東・北陸エリアではなし 
・未定      ・・・・ 新潟県

ちなみに全国的に拒否を表明しているのは、和歌山県、徳島県、香川県、宮崎県、長野県で、受け入れ表明しているのは、愛知県です。

現時点で11都道府県10政令都市が受け入れを表明しているか、前向きに検討中です。

一方、政令指定都市で受け入れ拒否を表明しているのは、札幌市、名古屋市、福岡市です。札幌市は拒否理由を、「安全が確証が得られる状況にない」としており、行政みずからが瓦礫反対運動に加担しています。

現状において、東北を除く地域で瓦礫処理を実施しているのは東京都のみです。

今後、受け入れを表明、ないしは前向き検討中の千葉県、栃木県、茨城県と新潟市の自治体と、札幌市を除く北海道南部などの自治体を中心にして処分態勢を考えていくことになるでしょう

ではあらためて、環境省が定めた瓦礫処分のガイドラインを押えておきましょう。

・可燃物     ・・・・240~480bq/㎏以下
・焼却後の焼却灰・・・8000以下

反対運動や札幌市はこの8000bqが高すぎると主張しています。確かに、この8000bqという環境省の数値は、旧暫定規制値の土壌放射線量が5000bq以上であったことから、誤解を与えかねない数値であることは事実です。

この焼却灰8000bqのみに着目して、反対派はあたかも放射性瓦礫を拡散させる意思があるように理解しているようです。

これは誤解です。現時点で震災瓦礫の処分協力を要請しているのは、岩手県と宮城県のみです。もっとも高い汚染を受けてしまった福島県は要請する意思はありません

岩手、宮城県はほぼ被曝を受けていない地域で、ピンポイント的に被曝したのは一関市のみですが、震災瓦礫の協力要請はしていません。

では、岩手県における震災瓦礫の焼却実証実験のデータを東京、神奈川の下水汚泥と比較します。
・岩手県震災瓦礫焼却灰の放射性セシウム濃度・・・133bq/㎏
相模川流域と酒匂川流域の2施設の焼却灰  ・・・1024
 
東京都下水処理施設の焼却灰         ・・・・2000~1万

133bqというといかにも高そうな感じがしますが、それは食品基準値と比較しているからです。較べるならば下水道焼却灰と比較すべきでしょう。焼却灰は食べません。

すると較べるまでもなく、岩手県瓦礫焼却灰のほうが、はるかに低い線量です。放射線量が、低いのですから、当然すぎるほど当然の数値です。

この両県の空間線量と東京都、大阪府を比較してみましょう。

宮城県・・・0.061マイクロシーベルト/時
・岩手県・・・0.023

・東京都・・・0.056
・大阪府・・・0.076

関東各県はおろか、関西より低い放射線量の土地の瓦礫を拒否する理由を、反対運動を執拗に続ける人たちは明らかにすべきです。

それは岩手県、宮城県に対する根拠のない蔑視です。この反対運動は、被災地と非被災地に分断をもたらしています。

彼らが自分たちの声が、東北の被災地の人たちを傷つけているのみならず、復興・復旧の大きな妨げとなっているか胸に手を当てて考えるべきです。

今日4月20日は、宮崎口蹄疫が発生して2年目になります。本当にご苦労様でした。明日、このことを書きます。

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コメント

またもブログ主がコンパクトに纏めて下さいました。

国は「全国一律処理」に拘っていたようですが、私も沖縄や遠い離島での処理までは求めません。
東北から関東の皆さんや、海送で安く大量輸送できる各地の大規模な処理施設を持つ地域の皆様。
改めて是非とも受け入れをお願いします。

国が処理する福島県ではなく、宮城県岩手県沿岸部の津波瓦礫です。大変な量で、取り敢えず集積場に積み上げただけです。
山形でも真っ先に受け入れていますが、能力不足と焼却炉老朽化の問題を抱えたままです。住民不安解消のために焼却灰4000Bqという(国の暫定基準の半分)独自基準を定めて対応しています。しかしとても足りないのです。
現地にも処理施設を造っていますが、いつ稼働して何年使えるかすら不透明。
木材チップとして処理してバイオマス発電に使用していますが、線量を常に公開し問題もありません。

是非とも、みなさまお願いします!
それが、今更ながら沿岸部の復興の第一のマイルストーンなのです。

言い訳なのかもしれませんが、愛知県が、受け入れ表明して、政令市の名古屋市が、受け入れ表明できない理由が、実は、あります。焼却灰も、飛灰も、汚泥、不燃物も、すべて、岐阜県多治見市で、処分(多治見市運営の管理型処分場)埋却処分してもらっているのが、名古屋市の現状です。名古屋市内には、灰や不燃物を、埋却する土地は、ありませんし、横浜市のように、海に埋めることも出来ないのです。藤前干潟と言う干潟があり、名古屋港内での、埋め立て可能な、湾内の地域がないのです。(海に埋め立てることを、お勧めしている訳では、ありませんが。。


http://www.inae-bird-watching-place.org/

国際的に、ラムサール条約で、規制を受けているので、干潟を埋め立てることは、難しく。隣県の多治見市で、焼却灰を、埋めていただいているので、多治見市の承諾なしに、持ち込むことは、できないことと、すでに、名古屋市が持ち込める量も、制限があり、契約上、埋め立て可能な絶対量が、現状ですら、限界に達している状況なのです。

放射線問題以前の問題を抱えている状況ですので、なかなか、協力が、難しい状態です。

野田総理大臣への、JA関係者等の共同団体全国紙 新聞全面コマーシャルは、とても、有効に効果があるように、思います。
概ね農業者は、あまり、先走って、農業関係広報を、してきませんでしたが、これで、農業に無関係な新聞読者にも、TPPはじめ、世界グローバル市場における日本の農業のあり方について、考えてもらえるチャンスになると、いいな~と、思っています。

ビルのジャングルに住みながら、そこに、居住すればするほど、農林漁業山林酪農畜産業など、日ごろ、まったく見ない産業で、その生産物により、生かされていると言う「気づき」が出来るだけでも、広告を、全国紙に出していただいて、感謝いたします。

りぼん。さん

私も愛知県と名古屋市の対応の割れに違和感を感じていたのですが、なるほどそうですか…大都市ならではの悩みがあるんですね。
多治見市は名古屋からすぐですが、あくまで他県ですからねえ。
貴重な情報ありがとうございます。

まあ、陸前高田市をメインに、名古屋市の規模から考えれば、人数は、少ないのでしょうが、3.11以降、継続的に、行政職員を、長期派遣は、しているのですが。。

長期派遣なので、陸前高田市の復興プランの計画立案についても、ある程度の責任者と言う立場で、現地にお願いされたことだけ、短期間に、ボランティアしてくる形でなく、陸前高田市が求める、復旧、復興プランを長期サポートする形での、参加は、引き続き、続けております。

http://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/20-2-17-0-0-0-0-0-0-0.html

陸前高田市側から、必要とされる資格、免許を持った者が、陸前高田市の公務員と同じ立場で、参加させていただいているようなので、2年目に突入しましたが、国に提出する復興プランの作成のお手伝いと、あちこちに出来た仮設住宅を廻って、市民の希望を聞いて廻るような形で、プランの修正をしているらしいです。

こちらをふと目にした岩手県民です。
冷静で科学的な記述に感心し、ありがたく思いました。
それというのも、岩手県沿岸の津波被災地では、不衛生で可燃性の瓦礫にたいへん悩まされているからです。

ネット上では「被災者は瓦礫処理を望んでいない。それより原発事故の補償と仕事が欲しい」という「被災者の声」なるものに後押しされて瓦礫拒否を唱える方がいるのですが、岩手、宮城には原発事故の被災者はいません。
あきらかに福島から避難してもとの仕事を失った「原発被災者」の方の声でしょう。

岩手、宮城の地元では、一日もやはやく水産業の仕事を再開したい元漁師たちが、リアス式海岸の谷間の日当たりが悪く商店や病院からも遠い仮設住宅で、瓦礫が処理されて住居や港が復活する日を心待ちにしています。
仮設住宅の入居期限は2年です。

去年の夏は、瓦礫から大量のハエが発生し、避難所となった学校までも飛んできて駆除が課題でした。
堆積した可燃の瓦礫は自然発火し、消防車が出て放水しても、うず高い瓦礫の内部まで水が届かず、何日もくすぶり燃え続けました。
気温の上昇とともに瓦礫からの悪臭も住宅や学校にただよい始める季節です。

このような状況でありながら「私は瓦礫処理を望んでいない」と言ってしまえること自体が、その発言者が「岩手、宮城の被災した沿岸自治体に今現在住んでいる津波被災者」ではないことを物語っています。

こういったことが広報されないのが不思議であるとともに、つらく思います。

長々と失礼しましたが、あらためて、科学的で理性的な分析ありがとうございました。

http://www.pref.tokushima.jp/governor/opinion/form/652
徳島県の意見が非常にまっとうなので転載します。

>> 放射性物質については、封じ込め、拡散させないことが原則であり、その観点から、東日本大震災前は、IAEAの国際的な基準に基づき、放射性セシウム濃度が1kgあたり100ベクレルを超える場合は、特別な管理下に置かれ、低レベル放射性廃棄物処分場に封じ込めてきました。

食品の暫定基準値を最初500Bq/Kgに設定したために、事故直後は、100Bq/Kgが大丈夫なイメージをうけたかもしれませんが、とんでもありません。震災がれきについても、国が8000と提示したって、もとからの放射性物質の管理でいったら100以上は、低レベル廃棄物なんです。

事故で、幸いなことに汚染を免れた場所にがれきをもっていくべきではありません。宮城県も岩手県も、セシウムが降下したことが確実です。

現地で処分する量のたった1割か2割をどうして日本中にばらまく必要があるんでしょうか?

この場をお借りして、首都圏のママさんにお返事です。
私も、汚染の低い場所には汚染の高いところで出た焼却物を持っていくべきではないと思います。
岩手、宮城の津波で出た瓦礫は、その瓦礫より高濃度の放射性物質を含むごみをすでに毎日焼却している自治体にお手伝い頂けたらありがたいと思っています。

「宮城県も岩手県も、セシウムが降下したことが確実です」とおっしゃるのを拝見すると、正確なデータをご覧になっていないのではと思います。去年、文部科学省がアメリカと共同で行った東日本各地の空間線量と放射性物質の沈着量のデータがこちらにあります。
http://radioactivity.mext.go.jp/old/ja/monitoring_around_FukushimaNPP_MEXT_DOE_airborne_monitoring/

また、去年7月時点での東日本各地のごみ焼却炉の焼却灰の放射線量の公式発表があります。これは、その土地に降った放射性物質の多寡の目安になると思います。
http://www.env.go.jp/jishin/attach/waste-radioCs-16pref-result20110829.pdf

ところで、「現地で処理するたった1割か2割」とおっしゃいますが、それは「そのくらいでもいいから受け入れてもらえたらありがたい」量であって「それで十分」ではないのです。
たとえば、石巻の瓦礫は現地だけで処分しようとすると、100年かかる量です。
岩手でも宮城でも、すでに焼却炉を何基も建てて処理していますが、追いつきません。

おっしゃるように、汚染されていない西日本を綺麗に保ちつつ、津波によって発生した大量の瓦礫による害(不衛生、火災の危険、復興計画の遅延)から津波被災者を救ってもらうことが可能だとすると、それは先に言ったように、津波瓦礫よりも高濃度の放射性物質を含むごみをすでに毎日焼却している東日本の自治体に協力してもらう以外ありません。

残念なことですが、原発事故以前から日本各地で焼却灰の他県委託が行われているために現在も、津波による瓦礫の焼却灰の比ではない放射線量の焼却灰が首都圏から他県に運び込まれ、埋め立てられています。
去年は国の基準値を超える焼却灰が千葉から持ち込まれた秋田県が、首都圏からの焼却灰受け入れを拒否しました。
http://www.asahi.com/national/update/1203/TKY201112030123.html

とばっちりで、国の基準値以下だった埼玉などの焼却灰も受け入れてもらえなくなったのは気の毒ですが、誰しも自分の土地のごみ焼却灰より高い線量の焼却灰を受け入れるのを忌避したいのは理解できます。想像ですが、もしかしたら、本来なら低レベル放射性廃棄物処分場に封じ込めるべき線量以上だったのかもしれません。
http://www.city.kazo.lg.jp/hp/menu000010200/hpg000010187.htm

話がそれてしまいましたが、こういったセシウムが多く降下した地域のごみ焼却炉で津波の瓦礫を燃やしてもらうのが、理想だと思うのです。
もちろん、受け入れなければならない義務も法律もありません。
科学的理性的に判断したうえで人助けをするかしないか、それだけです。断ったからといって非難されるべきではありません。

ところで、ネット上で「岩手県宮古市の瓦礫を受け入れた東京(品川)が放射能で汚染された」というデマを見てとても悲しく思うとともに、デマを目にして真偽がわからずご心配の方もおいでかと思うと、とても心苦しいです。

空間線量でのデータなのですが、宮古の瓦礫を燃やし始めたら、その近辺の線量が低くなった公式データがあるので、こちらにリンクさせていただきます。
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/disaster-waste/docs/ukeire_231130.pdf

あらあら、首都圏のママさん…あなた出禁じゃなかったの?
相変わらず自分の都合の良いリンク先を貼り付けるだけっすか。
即座にmonakaさんに否定されたようですが。
「宮城・岩手には間違いなくセシウムが降った」ですか。確かに降ったでしょうが、貴方の所より遥かに少ないですよ。

たしか貴方でしたよね。以前NHKの解説リンク貼ったの。
サイトの元になる「時論・公論」くらいあの時も昨夜も見とけばいいのに。事態は刻々と変化しているのです。
貴方がやっているのはリンクサイトの妙な解釈と悪用ですよ。
散々指摘された上に止めずにアク禁食らったのに全く進歩が無い。呆れたものです。
いったい何をしに来てるんだか…。

どうぞ徳島県に移転して下さい。その前に宮城・岩手現地の状況を見てきなさい。これも前にも言いましたね。
わたしも瓦礫は東日本で極力処理すべきだと思いますが、不足だから受け入れて貰える自治体に処理をお願いしているだけです。

非常に亀レスだがおまえはとんでもなく致命的な間違いを推進している。

たまたま検索で見つけてここにきたのだが、そんなに処理をしたいなら
自分で食ってろ!

おまえのような無知が日本を滅ぼすんだ。

「山形はあほ」という非知性的なHN自体が削除対象ですが、あえてそのまま貼り付けおきます。

この問題はとうに決着しています。いまでもこんなことを盲信してデマを振りまいている者がいるほうが驚きです。

今にして思えば、こんなレベルで原発ゼロを叫んでいたのだから驚きます。
そして今は、この人たちはそのまま国会前になだれ込んでいるようです(ため息)。ほんとうに懲りない人たちです。

山形のあほさん。

まずは、知らない他人との口の聞き方くらい身につけなさいな。私も口が悪いほうですが、相手方とのある程度の信頼あってのことです。学校で習わなかったのかな。

で、3年かかってそれですか?たまたま検索してここに来たとか取り繕ってますが首都圏のママさん(もしくは、お仲間さん)でしょ?
いきなり「おまえはとんでもない間違いを『推進』している」
はあ、だからその根拠くらい提示しなきゃ、何もわかりませんよ。この記事でのコメント欄で、私が何かおかしいことを言ってますかねぇ。もちろんそこを確認なさって来たんでしょう?

「そんなに処理したいなら自分で食ってろ」
『食って処分』とは斬新ですね。爆笑です。
まあ私は汚泥や消却灰を食べる習性はありませんから、ぜひあなたが公開実験でもなさって下さいな。各種シロップやケチャップとマスタードくらい差し入れてあげますよ。。

『おまえのような無知が日本を滅ぼすんだ!』
嫌だなあ。オレっていつのまにかそんな能力を身に付けていたんだぁ。いくらなんでも買い被り過ぎでしょう(笑)
ではでは、先ずは代表して君のような無礼極まりない日本の恥のようなカルトから滅んでみてもらおうか!ただの実証実験ですから協力するよね?お前が勝手に喚き散らした言葉なんだからさあ。

このカルトのゴミども。今すぐに滅べ!!

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