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2012年4月 9日 (月)

山桜

008

関東では桜が満開です。まだ梅も残っているのて、桜と梅の競演となりました。

去年は花見などというのは脳裏に横切りもしませんでした。日々、農場の存続をかけて死にもの狂いだったんですね。

ただ、一本の遅咲きの山桜だけは記憶に残っています。もう5月に入って、他の桜が葉桜になりかかった時、ぽっと一本山桜が咲きました。

新緑の青に染まった中に、淡い山桜が一本だけ居心地が悪そうにひっそりと咲いていました。

いつも通っている農道にかぶさるように咲く山桜です。そのとき、慌ただしく軽トラックで走っていた私は、停まってしばらく見上げてしまいました。

別に桜を愛でるてという風流心ではなく、「ああ、こんな年でもお前は咲いたんだ・・・」、という共感とでもいったらいいのでしょうか。私は妙に嬉しかったのです。

大震災がこようと、放射能が降ろうと、多くの人間が死んでいこうと、何も変わらずにそこに居て、そして季節の中で花を咲かせ、蜂を呼び、花粉を散らせる。

自然が汚されたと感じるのは人間だけであって、ほんとうはなにも変わっていないのかもしれません。

自然は放射能さえも受け入れて、それを時間という懐で溶かしていくのです。そして何事もなかったかのように、いつもそこにあり続けます。

そのような営みが変わることなく続けられる風景の中では、私たち人間は山桜の一輪の花にすぎないのかもしれません。

日本人がただ「はな」と呼ぶ時、それが桜花であることの理由が分った気がした一瞬でした。

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コメント

敷島の大和心を人問わば
朝日に匂う山桜花。

失礼、本居宜長の歌です。

こちらは梅がやっと。桜はソメイヨシノはあと10日くらいはかかりそう。
いつになく寒い日が続いております。
先日の爆弾低気圧での被害は、現在まで確認されただけでもビニールハウス6000棟に達しました…。

山桜、ちょっと遅くに濃いピンクの花が山間地の大自然の中で咲く姿は美しい!

昨年は、大変でしたね。必死に立ち向かわれる姿が、目に浮かぶようです。
東大教授の鷲尾いづみさんは、放射能は目に見えないので、そこがあたかも自然が豊かに見えるので、植物、動物がそこにくるが、まるで命のブラックホールと言っていました。
桜(バラ科)は、放射能を吸収し、自らの体で浄化しようとします。その姿は、まるでマザーテレサのようだといわれています。
その植物の浄化しようとする力に頼らないと、人間は、子どもからいなくなってしまいますよね。

先週からマスコミでも「桜」や「花見」の話題でもちきりですね。(うらやましい!!)

北海道はまだまだで一ヶ月後くらいかな?
今朝も十勝では雪が降りました。
春まだ遠し・・・の感じです。

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