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2012年5月22日 (火)

金環日食が教えてくれた

016

皆様、金環日食をご覧になりましたか。いや、すごいの一語です。太陽が上弦の右から三日月になり、外縁だけ残して完全な金環月食になったのを見たとき、こういうふうにしてこの世が滅びるのなら納得できるのかもしれない、と不埒なことを考えてしまいました。

それほどまでに美しく、哀しげな終末的な光景でした。

月食が進むと、本当に冷えてきます。Tシャツで空をにらんでいたのですが、途中でパーカーを羽織ったほどです。

太陽の恵みなどとわかったことを言っていますが、短い時間でそれをみせつけられると、改めて自分たちはなにによって生かされているのかが分るようになってきます。

3.11の時には、放射能による大地の汚染がありました。そこで、私たちは放射能を封じ込めた「土の神様」に出会いました。

そして、遅まきながら知ることになるわけです、土という愛おしくも絶対的な存在を。

よく、人は農業を成立させている三要素を、ヒト、生産基盤、生産技術などということがあります。いずれも、人為的な要素です。まるで人が農業をするから、作物ができるようです。

そうなんでしょうか。そんなにヒトはごたいそうなものなのでしょうか。

原子力発電所ひとつが事故を起こした「ていど」で恐慌を来し、外国からの食糧がなければ生きていけないような生活をしておきながら、ヒトがいつも主語になると思っています。

ヒトができることは、限られているんじゃないでしょうか。

私たちは、太陽のように巨大な熱量を与えて、この世界にあるあらゆるものを生かす力などありません。

大地のように膨大な微生物と地虫を包み込み、植物を育てるゆりかごになることも出来ません。

せいぜいが、種を播き、作物を管理し、収穫するという仕事だけです。それも、゛太陽と大地がなくては一日たりとも存在できないのです。

それも、太陽が地球に降り注いでいる惜しみない熱量の数兆分の1と、大地の持つ力のごく微量しか自らの糧とすることができない存在でしかありません。

昨日、金環日食を見ながら、私は自分の傲慢を恥いっていました。農業が、太陽、大地、そしてヒトによってなりたっていることが゛改めてわかったからです。

■写真 いちおう金環日食を撮りました。日食グラス越しには全部失敗、しょうがないので、直に撮ったのがこれです。うっすらと金環になってますが、わかりますか(涙)。

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コメント

大地と寄り添って生きる農家さんならではの感傷ですねえ。

こちらでは食分0.92で金環にはなりませんでしたが、表に出て観てたら、ご近所さんや通学中の学生やら集まっちゃって、大いに盛り上がりました。
直視せずに撮影なら、農業用マルチの切れ端をピンと張って、レンズに輪ゴムで付ければバッチリだと分かったときは、すでに遅かった。
近所の農家のジイ様が「マルチいいぞマルチ!」とやって来て知らされました。いやあ、盲点でした。

食分6割以上になってきた時の、光の弱さというか、独特の淋しい秋の夕暮れのような空気感は、やはり体感しないとわかりませんね。

欠け初めてしばらくは、やたらカラスが煩かったのですが、大きく欠けてきたら、一切の鳥の声が消えました。
花は咲き誇っているのに、不思議な空虚感が漂いますね。

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

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