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2012年6月 9日 (土)

ぬか漬けと堆肥

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毎朝、ぬか漬けを練っています。毎日かき回していてもなぜか酸味がでてしまって、粉カラシをいれたり、水を抜いたりしています。

今年始めて初期発酵にビールを飲ましてやったのですが、効果テキメン。あれよあれよと言う間に発酵過多になってしまいました。ぬか漬けが酔っぱらったのでしょうか。

なんでも漬けます。きゅうり、大根、にんじん、なす、みょうがもいけます。ジャガイモはやめたほうが。

やってみると改めて思ったのですが、こりゃ堆肥づくりそのものです。米ぬかをベースにして、微生物発酵を利用し原料を栄養豊かに、風味溢れるものとする。すごい技術です。

うまくできた堆肥は、芳しいですからね。水が多すぎたの少なすぎたのと水分調整に苦労し、いい熱が出たの出ないのと心配し、イヤな匂いになったと心配し、ヌカ捏ねならぬ天地返しをして、できたるは自慢の逸品堆肥。

百姓は堆肥を食品加工のような気分で作っています。ほんとうに、堆肥を味見する老百姓を知っています。

農産物を作るためには、その前に「堆肥という土の食べ物」を作る必要があるのです。

発酵技術は日本が世界に誇る技術です。ありとあらゆるものを輝かせる技術です。素地を壊すことなく、その持てる本質的能力を目一杯開花させます。

不思議なもので、発酵過程から抽出精製した微生物群、ミネラル群を無機物として与えても同じ結果は得られません。

なんなんですかね、不思議ですね。

かつて肥料成分の無機質化があたりまえだと思われていた時代に、私たち有機農業は前近代的だと笑われながらも、シコシコと堆肥を作っていたわけです。

植物は確かに無機物で吸収するのですが、そう単純なことだけではないと分かって来たのが最近です。

土壌中、特に根のそばに棲んでいる微生物群や土壌生物の働きがどんどんと明らかになってきています。

ヌカづけくさい指でキイボードを叩きながら、楽しみな時代になったなと思っています。
あ、そうそうこの指の香りは、母の香りだったっけ。

・・・農家が放射能のことを書かなくなる日が早く来ますように。

■写真 かまきりが幼虫から脱皮した瞬間です。世界は彼にどのように写っているのでしょうか。

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コメント

わたくし、漬物王国に住んでますが、漬物は一切ダメ。どうにも嫌いで残念ですが(松前漬けは大好き)、
牛堆肥は学生時代の実習中に作業中に口に入ったことがありまして…たまたま籾殻の1年以上長期熟成のやつでして、全く臭く無かったです。
最初はペッ!と吐き出しましたが、好奇心で改めて食べて見ました。
この記事を読んで思い出しました。
ちなみに稲藁3ヶ月のは、発酵不十分でウンコ臭くてダメ。
改めて、農家というのは大地とそこから生み出される循環こそが命なのだと思いました。


お題から外れますが、岐阜で牛ボツリヌスで子牛が大量死亡とか。
ボツリヌスといえば、かつての辛子レンコン真空パックやサバ缶で中毒事故が起きたような嫌気性で、最強猛毒生成菌ですが、
牛ボツリヌスって、そんなに牛舎に蔓延するものなのでしょうか?
産経の報道によると牛舎の衛生状態は劣悪だったとされていますが、私にはわからんです。

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

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