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2012年7月17日 (火)

ヤンバルの共同売店

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私が知っている沖縄は、本島北部のヤンバルといわれる地域です。

今はどうか知りませんが、私が住んでいた当時は売店ひとつない地域がごまんとありました。

たまにあっても、なんとしたことか定価より高いのです。定価100円の上に120円などという手書きシールがペタっと貼ってあるのです。

こんなものは初めて見ました。激安デフレの時代にまっこう楯突く地域、これがヤンバルでした。

本土から那覇に来ると、値引きどころか定価維持で精一杯、それが国道58号線で下るにつれてだんだん高くなり、名護を超えると割高セールとなってしまいます。

それも割高であろうがなんだろうが、売ってくれる商店があればこそですが、それがないのです。食品店などがあるのは名護まで。それ以北は店すらありませんでした。

日航オクマリゾートがあるって?あれはナイチャーの作った租界地です。

ないとなると名護までいちいち出かけなければならないのであまりにも不便、というわけで「共同売店」というものを作りました。

ムラの人たちが、資金を出して小さな店を作り、商品を買い入れて、あんまーやネェネェが替わり番で店番をするのです。

新聞もここに取りに来ます。ちょっと集落から離れた場所の人は、郵便もここに置いてあります。

私の住んでいた場所は、本島北部脊梁山脈の真上の猫の額のようなウルトラ過疎地だったので、郵便屋に来いというほうが無茶です。

毎夕、共同売店に出かけて新聞を取って、郵便をもらうという生活をしていました。そのとき必要な買い物をするのですが、当時は米軍の横流し物資が悪びれもせずに売られていました。

バドワイザー120円、オリンピア100円、島ビールのオリオン180円といった具合で、私が島暮らしをしていた当時はオリンピアという水みたいなビールしか飲んだことはなかったですね。あ、そうそう、アサヒやキリンなど影もなし。

島ビールは復帰特別措置法の酒税軽減でそうとうに優遇されていたはずですが、なぜか米国産ビールに価格では太刀打ちできませんでした。

ま、そりゃそうだ。アメちゃんビールは米軍基地のPXからのもので、基地に勤めている知り合いから買い込むのです。

そもそも米軍基地のPXは在外駐留米兵のために価格を下げてしいるのですから、かなうはずがないのです。

ですから、ヤバルで老人会や豊年祭があると、おジィ、おバアがサンシン片手に飲むのは、バドワイザーと決まっています。

本土に帰ってから、若者たちがナウ(←死語)に「バドくれ」などと言っているのを聞くと、私は「バドワイザーはヤンバルではジジババビールだぜ」、と可笑しかったものでした。

午後、牛にやるグヒチ(カヤ)を刈りにポンコツトラックで北部を回り、1トンほど刈り取り、シャツを絞れば汗がしたたるようになった帰りすがりに寄る共同売店。ありがたかったですね。

そこで一本のオリンピアとテンプラ(さつま揚げ)を1枚買い込み、私ひとりしか知らない東シナ海の蒼い海がみえる眺望の丘で飲む一時。

ああ、あれが人生の至福というものでしょう。

■写真 ムクゲに寄り添うアゲハチョウ。

■今週から土日をお休みとさせていただきます。ちょっと毎日更新じゃあ続かなくって。

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沖縄での暮らし」カテゴリの記事

コメント

まあ、蔵王山など東北の山でも標高が上がると次第に自販機のジュース価格は上がりますし、海水浴場に夏の一時だけ設置されるのも同じ。
まあ、ほとんど輸送や設置管理コストですから仕方ないですね。
極端な例は富士山や北アルプスの山小屋の売店ですかな…。

それにしても、沖縄って独特ですねえ。


ボウリング場の異様に高い自販機はボッタクリだと思いますが、映画館同様にそこで利益出さないと経営が成り立たないという厳しい現実があります。

昨年の原発事故後、「実測値を公表すること自体が風評被害を招く」と主張し、汚染事実を公表しなかったのはあなたがた生産者であり、JAいばらきです。

貴殿は沖縄にゆかりあるとのこと。

現在沖縄から書き込んでいますが、事実、地元の主要スーパー(サン〇ー、かね〇で、ユニ〇ン、〇大)の店頭に、茨城産食材は一切並んでいません。

それゆえこちら沖縄では、大変安心して買い物ができます。

「安全が証明された」と書かれていますが、残念ながら、原発事故当初から生産者側と消費者側との認識のズレがあります。

つまり、安全かどうかを判断するのは、生産者ではなく購入して実際に口に入れる消費者です。

その事実を真摯に受け入れ、例え微量であっても放射性物質が検出されている事実を商品に表示し、その数値もって購入するか否かは、消費者に判断を委ねる、という認識を生産者がもつ、という当たり前の現実を、受け入れない限り、今後数十年に渡り茨城の漁農畜産を営む方々は苦渋を飲むことになると思いますが。

やっぱり理解できませんか?

名無しさん。

こちらのブログ主は、独立系であり農協関係者ではありません。むしろ農協や行政の対応には批判的だと文脈から分かりませんか?

散々汗水垂らして測定してしながら、出来る限りの情報公開に尽くしてるのですが…。

選ぶのは消費者なのは解りますが、今までの輸入食品の基準とか知らないのですかね。

いいですね。沖縄。
そりゃ輸送費のかかる茨城県産食材など、元からほとんど流通してないでしょう。
あなたのような物言いをする方が、農家を死に至らしめてるのです。
沖縄で流通する食品が全てゼロベクレルだとでも?

やっぱり理解できませんか?

名無しさん

>例え微量であっても放射性物質が検出されている事実を商品に表示し、その数値もって購入するか否かは、消費者に判断を委ねる

一見、正論ですね。

まず、微量の放射性物質という話ですが、全ての物質と言ってよいほど、放射性物質は含まれていますし、人体にだって相当量の放射性物質は含まれています。
1Bq/kg以下といった検出限界を下回るような、どの程度の線量を、微量と仰っているんでしょうか?
恐らく、あなたのような方は、商品にND(検出限界以下)と表示しても、どうせ信用などせず、産地名だけ見て、買わないんでしょう。

「え~と、これは、300Bq/kgか、やめとこ。あっ、これは10Bq/kg!安全だ。」
「そんなことはない!10Bq/kgは危険だぁ。5Bq/kgなら、安全だ。」
「いや、1Bq/kg以下でないと、癌になる。」
こういう会話がスーパーで成される世の中をご所望のようですね。
全く持って、不毛の議論です。

それから、数値として表示できるような高い放射線量の商品が、あたかも茨城県産として、市場に大量に出回っているような誤解を招く表現は、やめたほうが良い!

やっぱり理解できませんか?


名無しです。

各位におかれては、ご回答ありがとうございます。

こちら沖縄でも昨年夏くらいまでは、茨城や千葉を初めとした関東産野菜が平然と店頭に並んでいましたが、昨年秋ごろを境にぱったりと見かけなくなりました。

現在は、ごくたまに「大分・鹿児島・茨城産」などと表示された得体の知れない野菜が販売されています。

残念ながら、そういうった商品は、例外なく山積みで売れ残っています。

その真偽について疑われるのであれば、一度是非こちらに戻られて、実際に現状をご覧になってみてください。

さて、

>「いや、1Bq/kg以下でないと、癌になる。」
>こういう会話がスーパーで成される世の中をご所望のようですね。
>全く持って、不毛の議論です。

生産者と、微量の放射性物質は人体に害がないと主張する方々によって形成されるコミュニティにおいては、既に不毛な内容とされているのかもしれません。

しかしながら、市場において、つまり一般消費者においては、計測数値を公表されていない商品については避けるべき対象です。

だからこそ、得体の知れない野菜は山積みなんで。

それらを購入しない顧客を、どれだけ批判しても、恫喝しても購入させることはできません。

先に述べさせていただいた通り、貴殿含め生産者側によって判明した汚染内容を堂々と公表することによって、一定割合の消費者によっては購入されるかもしれません。

一方、それらがない為に、個々の基準に従って、論理的に判断しようと努めている一定割合の消費者さえ失っているのが現状です。

ここまで書いても、やっぱり理解できませんか?

名無しですwさん

検出限界以下であった場合、全ての商品に、NDと表示すれば安心されますか?
その表示にどれほどの意味があるのでしょうか。

繰り返しになりますが、NDと書いてある商品であっても、茨城県産、千葉県産などと書いてあるものは結局、お買いにならないのでしょう?
あなたは、放射線量による判断ではなく、結局、産地でしか判断されないと思いますよ。
これまた、不毛の話です。

>あなたは、放射線量による判断ではなく、結局、産地でしか判断されないと思いますよ。

その通りです。

このブログの主と、その周辺に集う各位が、現状のような姿勢で安全を呼びかけている限り、金輪際、茨城産の食物は購入しようとは思いませんし、今後も購入しないことを周辺に積極的呼びかけていこうと思います。

繰り返しますが、茨城県の農家が生産、販売する食品は危険であるかどうかは、その購入に当たって、我々消費者が判断します。

結果がNDだから安全?

「検査結果がND以上であると風評被害を受ける」

との理由で、茨城県の生産者及びJAが頑として検査を実施しなかったのは、わずか一年前です。

一方で、現況を受け止め、独自に調査を依頼し、その検査事実を公表した上で、ネット上で商品を販売し、以来成功を収めている生産者をいくつか知っています。

この重大な危機に瀕し、生産者同志が結束することは重要ですが、結束した結果生まれている共通認識が、実は消費者の認識に背いていること。

その事実に真摯に向き合えるかどうか。

それこそ茨城県の農業の将来を左右することだと思いますが。

やっぱり理解できませんか?

名無しですwさん

山形さんも仰っていましたが、ここの管理人さんは、寧ろ、あなたの言っている「茨城県の生産者及びJAが頑として検査を実施しなかった」に該当する方々から、最も対極におられる方ですよ。
震災後2ヶ月も経たない、昨年の5月には、行動を起こされてるんです。
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-1209.html

ですから、あなたのコメントは、こちらに書き込む内容としては、不適切極まりない(筋違いな)内容なんですよ。

それから、茨城県の農産物は全て、買わないなどという酷い発言は、撤回して欲しいと切に願います。
野菜などが一時、出荷停止になった際、管理人さんも言っておられましたが、県単位という行政区で物事を考えるのは、緊急的な場合に限って欲しいものです。1年以上も経過した今、未だに、県単位という行政区でしか判断しないのは、不条理というものですよ。
個人的に茨城県民に何か恨みでも?と勘ぐってしまいます。

恐らく、理解してもらえないので、これで最後にします。

原発事故から現在までのブログ主さんの発言を一通り読ませて頂きました。

過去には以下の通り、茨城の農業生産者として、非を認められているようです。

>計ってもいない農産物をやみくもに「安全です」と叫んで売っていたのは私たちなのですから。
>私たち茨城の農業者は、その言葉の責任をとらねばなりません。
>遅きに失しましたが、今やらなければ一生後悔することになります。

さて、この発言から一年経ちます。
その後茨城の農業生産者、あるいは団体は、消費者の不安を払しょくするためにどのような施策を行いましたか?

百歩譲って、何らか行ったということであれば、未だもってその内容が消費者に伝わっていないことからすると、残念ながら無駄骨でしかありません。

科学的見地からして安全と主張している?

ならば、下記の検査結果画像について

http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-1209.html

よく見ると「鶏卵」の検査結果ですね。

今回の事故直後から今に至るまで、「鶏卵」から放射性物質が検出されたことがありますか?

茨城の農作物は安全とアピールするのに、
なぜ鶏卵のデータを表示するのでしょうか。

ブログ主さんは、とても聡明な方で、論理的思考能力に長けている方と察します。

その上で、生産者側に有利なデータを毎回用い安全アピールを行われており、その手口は残念ながら消費者としてはむしろ警戒に値するものになってしまっています。

なぜ?それは

>計ってもいない農産物をやみくもに「安全です」と叫んで売っていたのは私たちなのですから。

の通りです。

名無しですwさん。

そこまで分かっているなら、ブログ主の苦悩を理解できそうなもんですが…。

こちらの養鶏農家のブログに転嫁するのは、きわめて的外れであることがよく分かるとおもいますが…。

名無しですwさん

一応、念のためです。無駄だと分かりつつも、書かないわけには行きませんね。

>よく見ると「鶏卵」の検査結果ですね。今回の事故直後から今に至るまで、「鶏卵」から放射性物質が検出されたことがありますか?茨城の農作物は安全とアピールするのに、なぜ鶏卵のデータを表示するのでしょうか。

管理人さんが、何を生業とされているのか、ご存じないのですかねぇ。鶏卵の生産ですよ。
真っ先に、自分とこの生産物を計るのが当たり前でしょう。
原発事故から現在までのブログ主さんの発言を一通り読まれたという割には、肝心なことは、お分かりになっていないようです。
きっと、あら捜しに徹した読み方だったようですね。

それから、墓穴を掘られましたね。
そうですよ、仰るとおりです。『今回の事故直後から今に至るまで、「鶏卵」から放射性物質が検出されたこと』などありませんよ。
ですから、自分とこの生産物を計測・結果公表しているだけで、別に、
『生産者側に有利なデータを毎回用い安全アピールを』しているわけではないと思いますよ。

最新記事にも書いてありますが、ゼロリスク論者・信者におかれては、こちらのコメント欄に書き込むことなどされない方が良いと思います。どう見ても、見苦しいサディスティックなストレス解消にしか見えません。
管理人さんの農業者としての真摯に反省している弁を引き合いにして、傷口に塩を塗りこむような文言は、大変、見苦しいと思います。

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