県庁交渉の顛末
昨日の茨城県陳情は、予想どおりでした。
県庁の部長級もいれての10人ほどのお出迎え。名刺交換の後、中島先生からの陳情趣旨、そして各自の状況の訴え。
それに対して、真剣に聞き入る県庁の皆さん。大変に真摯で好意的。そして収穫なし。
というのは、官僚は自分の書いたフィールドでしか発想そのものをしません。あれこれのイベントがありますよと県内催し一覧表を下さる。
それについて主催すればウン十万円、参加ならウン万円補助いたしますよ。ここの市にはどこそこにアンテナショップがありますよ。お話されたらいかがでしょうか。
あるいは、去年の売り上げ減には、仮に安い価格で売っても東電から補償されますよ・・・。
・・・いつもこのパターンです。こちらがなにそれをやれというプランを持っていかない限り、そしてそれに支援するのかしないのかを問わない限り、農業支援目録を拡げてお終いです。
そんなものは、いつも彼らはフォルダーにしこたま蓄えているし、さっと拡げてニコニコできるのです。私はこれを官僚アリバイ目録と呼びます。
なんなんでしょうね、この官僚の当事者意識の欠落は。しょせん他人ごとなのですよ。
官僚は支援しかできない、政策誘導ていどが限界だということなのでしょうが、ここまで農家が危機に陥っていて、下手をすれば潰れる所すらでようというのに、支援カタログを拡げてとおり一遍です。
彼らのルーチン・ワークにあてはめてお終い。
申し訳ありませんが、私は中座したくなりました。時間の無駄です。しょせんお役人には、私たち農業現場の悲鳴などは届くはずもない。
3.11があろうとなかろうと、録をはめる官僚になにがわかりますか。茨城の有機農家がみんな首をくくっても地位が保証される彼らになにが分かりますか。
これは県に対する批判ではありません。そうでしかありえない官僚システムに幻想を多少持っていた自分に対する怒りです。
« 本日は茨城県への陳情行動をします | トップページ | 野田政権はTPP8月参加表明、12月参加をもくろんでいる »
コメント
« 本日は茨城県への陳情行動をします | トップページ | 野田政権はTPP8月参加表明、12月参加をもくろんでいる »
辛いですね…。悲しいですね。
官僚や職員だって、入庁した頃には高い志を持っていただろうし、今でも忘れてはいない人も沢山いるのでしょうが、「官僚組織」という自己保身グループでは窓際に追いやられるか、絡めとられて行く。知り合いで沢山見てきました。
かつて「親友」と呼べた人間でさえ…こちらから一切付き合いを断ちました。
そう。役所にとって一般庶民の生活なんて基本的にどうでもいいのです。
大津市の中学の件で話題の教育委員会なんか見てればよく分かりますね。
現在、当方では救急車出動要請の119通報に対して、山形市消防署の拒否対応裁判がトップニュースになっています。
通信記録で、亡くなった19才の大学生がすでにシドロモドロ状態なのが暴露されましたが、市長も担当者も『対応に不備は無かった』の一点張りです。
投稿: 山形 | 2012年7月13日 (金) 08時09分
すみませんが、行政職員に対する陳情でなく、茨城県議会事務局の書式にあった、請願を、期待します。
もともと、公務員は、法令に従うだけの人材ですから、放射能汚染に対する、具体的メニューは、持っていないはずです。
ところが、議員名を明記した請願書は、必ず農業関係の委員会で、県議会で、取り上げるのか、却下するのか、議員は、決めて議事録に残さないといけないはず。
手持ちの3.11以前の農業対策メニューを提示するだけの行政では、らちがないので、具体的に、条例を変えてでも、こうしてほしいと言う請願書を、提出しながら、農業関係の委員会メンバーや議長や知事に根回しして、活動しない限り、農業支援など、望めないと思えます。
管理人さんの報告を読む限り、法的に、返事をしなければならない請願を、期待してます。
投稿: りぼん。 | 2012年7月13日 (金) 13時17分
りぼんさん。参考になるお話ありがとうございます。しかし、もう私はいいです。行政なんて金輪際期待しません。
投稿: 管理人 | 2012年7月13日 (金) 13時27分
管理人さん、皆様、いつもながらありがとうございます。
先日は、すみませんでした。
投稿: ピアノ | 2012年7月13日 (金) 23時32分