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2012年7月19日 (木)

日本生協連レポートの食事から摂取された放射線量のリアルな数字

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日本生協連が、今年5月に出した「家庭の食事からの放射性物質摂取調査結果」と題するレポートがありますのでご紹介します。(欄外参照)

これは日本生協連が、一般家庭における日々の食事に含まれる放射性物質の量を計測したものです。

方法はかつてコープふくしまの事例で見たように、実際の食事の2日分の食事(6食分+間食)を1サンプル.として、すべてを混合し、均一化して測定します。
(*関連記事
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-d666.html

この方法がもっともリアルに食卓の放射線量の現状を把握できます。一部の人がやるような道路の側溝だけを狙って測るようなホットスポット・ハンティングではなく、日常でどれだけ食事から放射性物質を摂取するのかが分かります。

常識的に考えればわかるように、たとえば山の野生イノシシ肉から高濃度の数値が出たからと言って、だからナンダです。

野生のイノシシ肉を日常的に食べる人なんぞいやしません。

よくチェルノブイリ事故後十数年たっても、現地の子供に高い放射線量が出るという話が出回りました。

これは、ベラルーシ森林地帯の住民が季節のキノコを大量に食べたためです。グラフを見るとキノコの収穫期が有意に飛び抜けて体内線量が高いことが分かります。

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(関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-efe0.html

ですから、特殊な状況で、特殊な食生活の習慣がある地域を取り出して一般化するのは間違っているのです。やるならば、公平に一般の食事をサンプルにせねばなりません

そして更に公平を期するために、当該県産農産物を対象にせねばなりません。この日本生協連の測定レポートはその条件を満たしています。

さて、測定機器は、これ以上の精密さをもった放射能測定機器はないといわれるゲルマニウム半導体検出器です。検出限界は1bq/㎏です。

現実には1bq以下は、文字通り「なにもない」と解釈すべきでしょう。3.11までは30bqが検出限界でしたので、わずか1年でここまでの精密測定が可能になったということに複雑な気分になります。

測定日は、2011年11月14日にから12年4月13日です。ほぼ5カ月間で、特に測定開始日の11年11月頃は福島農産物バッシングが盛んだった頃です。

つまり、この「家庭の食事測定」は、事故後7か月から1年にかけてリアルに食卓で放射性物質がどれだけ摂取されたのかを広範に測定した貴重な資料となっています。

さて、結果ですが、検体数250件、うち福島県のみが半数弱の100検体採取しました。そして不検出が全体の95.6㌫でした。

検出されのは福島県10検体と宮城県1検体です。最大値は11.7bqでした。いうまでもなく、国の規制値100bqのはるか手前、桁ひとつ違います。内訳は、セシウム134が5Bq/kg、セシウム137が6.7Bq/kgです。

たしかアノ武田邦彦氏も15bq以下は科学的に意味がないとかつておっしゃっていたはずです。

検出されたのは福島県が中心ですが、不正確で申し訳ないのですが、この原因はたしか干し柿だったと思います。

干し柿は、原料の柿自体が3.11以降の外部被曝にあっている上に、干されることでいっそう水分の蒸散で放射性物質が濃縮されてしまった不幸な食品です。これがおそらくは間食に入っていて出たようです。

この計測結果が意味することを次回見ましょう。

       ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

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原子力事故」カテゴリの記事

コメント

ゼロベクレル信者様には、都合の悪い数値なのでしょうね・・・

現実的には問題になるような数値ではありません。
現実的に欧州からのブルーベリーから100ベクレル/Kgを超える放射性物質が認められましたが、昨年の震災、原発事故以前ならなんら問題にならない数値だったのです。

輸入品基準値370ベクレル/Kgだったのですから・・・
相手国も戸惑うでしょうね。

反原発、脱原発の理由が、今回の原発事故の放射性物質による被曝を理由にするとしたら・・・はなはだ都合の悪い数字にはなるかと思いますけど・・・

私は福島県会津に住んでいますが、食生活は(意地になって)地元産、県内産、東北産、茨城、群馬、千葉、埼玉、新潟産にこだわり食べています。

西日本?
死ぬまで行かない。食べない!そんなふうに思うほど、酷い仕打ちをうけました。

放射能より怖い人の心。
それを身を持って体験した原発事故でした。

http://jig207.mobile.ogk.yahoo-net.jp/fweb/0719uHf4cYq7E0vU/0?_jig_=http%3A%2F%2Fwww.fukushima.coop%2Fkagezen_news%2Fkagezen%2Findex.html%23iwakamiyasumi&_jig_done_=http%3A%2F%2Fchie.mobile.yahoo.co.jp%2Fp%2Fchie%2Fqa%2Fview%3Fqid%3D1286079362&_jig_source_=ks&guid=on

コープ福島の陰膳方式は、魚介類以外の汚染レベルが、下がってしまった今、1週間分の合計測定による測定器の安定測定範囲レベルでの測定として、もっとも良い方法だし、現実的であると思います。

食べてしまった結果の値にはなりますが、年間平均内部被曝量を自分自身で、認識するには、最適でしょう。

もう、余程でないかぎり、500ベクレル/kg以上汚染された一般流通農作物は、ほとんど家庭向けには、流通しないでしょうね。

現在は、将来、汚染が蓄積される可能性を持っている魚介類が、監視対象であって、すでに、空間放射線量の低い地域の福島産は、食べて問題になることは、考えにくいのですが、マスコミは、大丈夫になっていることを、積極的には、報道しませんね。

逆に、福島産単一米を、長野産と偽装表示して、捕まったと言う報道が、流れてしまってます。

福島米は、全国の米の40%近く供給していた優良米ですから、産地偽装しなくても、ブレンド米として、国産米の表示で、供給すれば、実質、味も放射線も表示も問題なく、ちゃんと売れたのに、年間生産量が増えたのに、小売価格が高値推移しているのは、流通業者の問題が大きく、生産者は、問題ないのに、生産者が、いじめられるような報道になってしまっているのが、怖いところですね。

国民には、3.11当時の汚染値が、記憶に残ってしまっているようですので、正しい情報が、消費者に伝わることが、良いように思うのですが、なかなか信じてもらえないのが、現実なんでしょうか?

私の生活圏は原発から北西にのびている汚染ベルトの延長上にあります。福島市・伊達市・二本松市などの福島県中通り県北地方です。実家は東和です。管理人さんには、この地名で私の体に染込んだ性質を理解してもらえるんじゃないかと思います。現住所は違いますが

私の母親の実家は鶏農家で、ポキポキと素手でさばくような母親です。ドリ(肺)を取り除く術も母親から習ったりしました。私自身も素手でポキポキとさばけるので、都会育ちの嫁さんに尊敬されてます。

私の故郷は里山の風景を残している地域で、冬の西風を防ぐために針葉樹の山を背負った家々が点在するような地域です。その針葉樹林内にシイタケの原木が家庭菜園みたいに置いてあったりします。山菜も豊富です。

実生活では、今でも、食べ物にはかなり気を使います。やはり地縁血縁もまだまだ健在な地域ですし…まだ義務教育の子どももいますし…色々と。裏山産ののシイタケはどんなに立派でも避けるしかありません。


食べ物の成り立ちを知っている人は産地で差別的にならないような気がします。本業(流通目的)で農業をされている方って、都市の一般人が遠く及ばない知識があり、放射性物質を手がける作物に含ませない方法を実践しているます。別に裏山のシイタケを食べてというんじゃないんですから。


時々コメント欄におじゃましてますが、私は大学が管理人さんの県の国立大なんですよ。2つのうちのどちらかなんですが…あまり個人情報を書くと狭い地域なので。だからとても親近感があります。震災直後に茨城の友人宅を訪れましたが、手ぶらで行くしかない私を友人は気遣ってくれました。

私の地域(福島)は色々と気にかけてもらえるのでまだましですが、茨城県は話題にすらならないので私は苦々しい気持ちです。私は福島産を気にしません。スーパーでは親の敵のように茨城産を買って食べてます。千葉産も敵のように買ってます。それは裏山のシイタケの危うさを知っているからです。矛盾するようですが、それが「知っている」ということだと私は思います。

taさん。
お隣の県ですし、かつて福島競馬場や相馬港などによく行っていたので、私はかなり土地勘あります。
心よりお見舞い申し上げます!

昨年、2回ほど飯舘村も含め惨状を自分の目で見てきました。
もう言葉を失うほど悲しくて悔しくて…。

今年の5月にも、相馬から仙台まで、かつて美しかった浜街道ドライブコースの惨状を見ました。
まるで復興が進んでいない!

こちらには沢山の福島からの母子避難の方々がいます。微力ですが、出来る限りの支援をしたいです。

会津さん。
会津・奥会津に裏磐梯、幼い頃に旅行したり、小学校の修学旅行や中学の宿泊訓練(磐梯山自然の家)などの縁があり、大好きです!
応援してます。

3年前にレークラインで単独で事故ったのは内緒だ。

つい先日仕事で二本松から原町まで車で通過しました。
通過しただけなので、飯舘村の現状など良くは分りませんでしたが、無人なのですかね。
空気はおいしく、緑はきれい。様々な花が咲いていて快適でした。
帰りにシャモと桃を買ってきました。息子が桃を食べましたが、甘くておいしいって言っていました。
又、仕事で行くチャンスがあるかもしれませんが、お勧めのお土産等ありましたら教えてください。

taさん、東和ですか。
私もです。新聞屋も兼業してますか?それとも、お隣は電気工事屋だったりして・・・

汚染の少ない地域や安全圏の人々がなんやかんや言ってるのが腹立たしい今日この頃。

試しに、庭のブルーベリーの検査を依頼して見ようかな。
子供も理解して食べていないようですけどね。

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