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2012年8月29日 (水)

福間県、早場米の全袋検査を開始!

Img_0010 

福島県がすべての本年度産の新米をを計測するという難事業を始めました。おそらくここまで徹底した検査態勢は歴史上かつてなかったでしょう。

福島県、コメの放射性物質濃度全袋検査のため機器を150台導入へ
福島県は、2012年に収穫される全てのコメの放射性物質の濃度を袋ごとに検査することになり、短時間で測定できる検査機器を150台導入する予定。
福島県は、コメの袋を通すだけでセシウムの濃度を測定できる機器を、35億円かけて、150台導入する予定。
福島県は2011年、一部で基準超えのコメが見つかったため、2012年は、全てのコメを袋ごとに検査する計画。こうした機器の導入で、全てのコメを2カ月で検査することができる。
28日の展示会には、条件を満たした5つのメーカーが参加していて、市町村やJAなどが、それぞれのメーカーと契約することになる
。」

(05/28 13:20 福島テレビ)

この測定結果はリアルタイムで検索する事ができます。
ふくしまの恵み安全対策協議会
放射性物質検査情報

玄米
https://fukumegu.org/ok/kome/

福島県はこの全袋検査の実施に、実に35億円を投じています。去年の収穫期の地獄からわずか一年間でこれだけの検査機器を島津製作所などと共同開発し、ソフト面まで整え、しかも192台もの量産にこぎつけたたことに敬意を表します。

全袋検査に要したコンベア式検査器が192台。検出限界は30bqです。ゼロベクレルを望む一部消費者には文句があるでしょうが、必要にして充分な精度ではないでしょうか。

それ以下のたとえば5bqを望む場合は、30bqでハネられた対象のみをゲルマニウム半導体計測器にかけて再検査すればいいのです。第一、ゼロベクレル主義者は、福島、茨城産というだけで寄りつきもしません(苦笑)。

今は全量検査という膨大な「量」をこなすことが第一義であって、そこまでの精度を望むならそもそも全袋検査は不可能となります。

また、それと同時に整備されたQRコード検索システム構築もなされました。これせは既にある牛のトレサビリティシステムの応用だと思われますが、検査点数が比較にならないほど多い米に転用するのは技術的にも大変であっただろうと思われます。

これは私の憶測ですが、個人生産者名まくでの追跡は可能でしょうが、もう一歩進んでの田んぼ単位まで特定は不可能だと思われます。

去年の二本松などの検出例からの経験で言えば、同一の生産者の水田でも山林際の水口が線量が高く、下に行くほど下がってくる傾向がありました。

現行の方法だと、おそらく生産者単位となってしまうのではないかと危惧します。

つまり、原則として袋単位での測定をしながらも、いったん基準値声が発生した場合その生産者すべての米が事実上の出荷停止に追い込まれる可能性があります。

これが私の危惧であることを望みますが、万が一そのような事が起きた場合には、県はあくまでひと袋一袋安全性を確認しているのだ、という原則を主張していただきたいと思います。

その場合、量販店チェーンはかならず基準超えをした地域全体の取引を停止するはずです。(イオンは微量でも検出された場合、当該地域全体を出荷停止にすると言っています。)それに負けて、生産者すべての米、あるいは去年のように地域丸ごとまで類が及ぶことがないようにお願いしたいと思います。

ガンバレ、福島!

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コメント

あれあれ~?

昨年秋には、コンベア式検査器があるのに使わずに安全を謳うのは偽善で信用ならない云々…言ってた方々に、
私は、あれはまだ試作段階で、かつ検出精度30Bq/Kgだと言っていたのですが、残念ながらまともな反論や答えは頂けませんでした。

舞台は整いました。どうぞ、御安心してお召し上がり下さいな。

なによりも、1年でここまでの体制を整えた福島県とメーカーさん、そして間や周辺で調整に当たってきた皆様に敬意を表します!

宣伝と安全アピール狙いなんでしょうが、
大量の輸入食品や原料などは370Bq/Kgのままなんですよねえ。

いったいどこの国の会社なんだか?

http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/dl/shikenhou_120316.pdf

http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/dl/120412_2.pdf

この6ページの項目17を、ご覧くださいませ。

大量の輸入食品や原料などは370Bq/Kgのままなんですよねえ。>>>
違います。4月1日以降は、原則、輸入食品も、国産品も、国内法が適用されますので、100ベクレル/kgに変わってます。

ある意味、国産野菜と米は、1段落で、海底に生息して、底引き網で、捕獲された、魚類と、被曝地域のきのこ類や山菜類以外は、もう、落ち着いた量のセシウムになりつつあると考えても良いと個人的には、思いますが。。

りぼん。さん。
これは失礼しました。
私自身も常々情報のアップデートは必要だと思っていますが、抜けておりました。
ご指摘ありがとうございます。


後半の部分は同意です。

近所のおっちゃんたちが言ってたんで、なんの裏付けもデータも無い話ですけども・・・。

結構ザルな検査方法だとか、今年は全数漏れなく検査するけども、来年以降の検査対象と方法は未定だとか言う話です。

もしも全て、未検出だったら・・・
今年は(こそは)、1件も検出されなかったんだから、もう大丈夫だよ!って宣言するつもりなんでしょうか?
安全シール貼ってますけど、県知事の顔が出るたびに不愉快ですわ。
ただの、パフォーマンスで終わらないで欲しいと思うし、規制値以上の米が市場に流れたらどうなるんでしょう?
もしも検査をすり抜けた米が、自主検査なんかで見つかったりなんかした日にゃどうなる事やら・・・、やるなら徹底してやらねば、お先真っ暗です。

それと全数検査なんて簡単に言っちゃってくれますけど、現場では検査場までの運搬方法やら人手やら結構たいへんですよ。
バイト雇うか、運送会社の頼むか、費用は?東電請求?見切り発車もいいとこだ!との事。
昨年のJAは、もっと大変だったんでしょうけど・・・

ゼロベクレル信者と思われてる私がこんな事言ったら、また騒いでるわ。って言われちゃうのかな~。

中通さん。
おそらくあなたの言っていることには間違いないとおもいます。現場は修羅場でしょう。
それでも何がなんでも必要だから、高額のコストをかけて導入したわけです。

現場がどのように「ザル」なのかは判りかねますが、全袋を検査器を通すという以上はザルとは言えないでしょうし。
また、今年も同じ生産者でも田んぼ次第で道一つはさんで厳しい作付制限をかけていますから、こちらの面からも長期に渡る調査が必要なのは当然です。
その辺は、もっとも深刻な農協や県の対応を信頼するしかありませんね。

それが無理なら他産地から取り寄せとなりますが、そこが細かく点在するホットスポットや、まだ知られていないカドミウム汚染地域(全国にありますよ)ではないことを祈ります。

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