• 1810-024
  • 2022080500050079yom0003view
  • Map_sakishima
  • 20090310twd002b001_20220808103101
  • 227-015
  • M_okinawa20220805095200
  • Img_db5b67540d48edefe0471a8c7e9453611204
  • China1028
  • S-022
  • Large_220805_sbm_01

« 終わらない米国熱波 | トップページ | 米国熱波 「まるで砂漠だ!」 »

2012年8月24日 (金)

沖縄に渡って初めて出会ったのは

039

沖縄に惚れ抜いて、とうとう勤め人を辞めて渡ったのが、ちょうど30の時だった。ザックひとつを背負って泊港に着いた時に、靴の紐を締めるふりをして、桟橋にキスをした。

ようやく来た!ついに来た!すべてを捨ててきた、よろしくオキナワ!という気分だ。しかし、地面にキスまですることはない。まったくバカである。第一バッチイではないか。

そして、亜熱帯の夕暮れ時、紫色に染った長い日没のなかを那覇に向って歩き始めた。気分は高揚。足どりは大股、そこら中のウチナンチュー(沖縄人)に抱きつきたいような幸福な一体感があった。 

と、電信柱の陰から色黒く、怪しげなアロハを着たオジサンが、ニコニコ笑って声をかけてくるではないか。「オニィさん、これいらないかねぇ」、そして小指を立てた仕種は、なにか沖縄の手話のようなものであるのか。そして「二枚、二枚」と、いっそう訳のワカラナイことを言う。私を二枚目だと言いたいことはよく分かるが、いきなりそう言われてもねぇ、照れるな。

 ところで、私は最初に出会ったウチナンチューに、ある宣言をすることを心に誓っていた。そこでこのオジサンにこう厳かに言った。きっと鼻の穴が開いていたことであろう。

「私はこの島に農業をしに来たのだ。沖縄繁栄のための捨て石になる覚悟です!」なんたる感動、なんたる崇高な歴史のひとこま!

ところがオジサン、グエっという顔をして「アキシャビヨォ~」などと言いながらさっさと逃げてしまった。なんだあの顔は、農業をしにきてどこが悪い、と少々腹を立てながら、電柱の地番を見ると「辻」とあった。後に知るが、オキナワで一番の大歓楽街だそうである。私の沖縄移住の最初の出迎えは、ポン引きオジサンだったのである。

ちなみに、「アキシャビヨー」(アキサミヨ)は「びっくり仰天」、「あきれた~」ていどの意味であることも、これも後に知った。

思えば、マヌケな幕開けであった。

■明日明後日は定休日です。月曜日にお会いしましょう。

« 終わらない米国熱波 | トップページ | 米国熱波 「まるで砂漠だ!」 »

コメント

なんとも「アキシャビヨォ〜」なお出迎えでしたね。
(^_^;)

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 終わらない米国熱波 | トップページ | 米国熱波 「まるで砂漠だ!」 »