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関西電力が活断層報告を偽造した新証拠!

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関西電力は何か重要なウソをついています。プンプン匂います(笑)。 

あの大飯原発のまっ下を走るF6破砕帯が、実は活断層(※)の可能性があることを関電は知っていて白ばっくれていたのではないかという疑惑です。 

まずはF6破砕帯の場所から確認しましょう。(下図参照)
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-4f24.html
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               (図TBS11月5日6時ニュースより)

このF6破砕帯が本物の活断層なら、3号機脇を通り非常用冷却系の緊急取水路がイザという時に使えないという恐ろしい事態になります。 

世論の声に背中を押されるようにして、規制委員会がやっと重い腰を上げたのが11月2日のことでした。 

結局、調査団の意見がまとまらず水入りということになりました。 

調査団に参加した渡辺満久・東洋大教授(変動地形学)が言うように、「これは学術調査ではなく緊急性があるものなのだから、なぜいったん原発を止めて調査をしないのか」とは誰しも疑問に感じるところです。 

どうもこの大飯原発にはよほど徹底調査を嫌う理由がありそうだと、私などは思ってしまいます。そうなのです。あるのです。それが関電が隠していた一枚の地層スケッチです。
(下図参照)

Photo

                 (SAPIO 2012/2より)

この地層スケッチ図がありながら、関電は2010年の耐震安全調査(バックチェック)の時に旧保安院に提出していませんでした。このような行為を世間では隠匿とか、隠蔽工作といいます。 

このスケッチ図を分析した規制委員会調査団の渡辺教授の説明によれば、変形地形学の知見から次のことが言えるそうです。 

①F6(黄色)を境にして右側の岩盤(青色)が50㎝ほど隆起しており、その上の石を含む「砂礫層」(薄茶色)も同じく50㎝隆起しています。 

この同じ50㎝の2ツのズレの量が一致していることから、岩盤に堆積していた砂礫層がF6の活動と同時に動いたことを示唆しています。 

②また、地層がズレることて断面がこすれて岩盤が細かく砕かれて生じる「断層粘土」(赤色)が破砕面がF6と岩の境に沿って1㎝幅でフィルム状にへばりついています。 

この断層粘土はまだ柔らかく岩盤と砂礫層の間にもあります。これは砂礫層が堆積した後から断層が動いた証拠だと渡辺教授は述べます。 

③図左上に描かれた、上層の砂と粘土からなる「シルト層」(紫色)は、地層がズレた後の低くなった地形に河川の洪水などで砂が流れ込んだ時にできるもので、これもこの地形が変動したことを現しています。

以上3ツの理由から、このF6スケッチ図は見る人が見れば完全な活断層である動かぬ証拠となるものだと専門家は見ます。 

しかし、この図は旧保安院には提出されず、替わって出したのが下図です。(同上)

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まるで違うのは素人にも分かります。こちらはまるでフラットです。F6破砕帯はまったくズレていません。オリジナル図にあった砂礫層のズレも、破砕面に沿った砂利や粘土層などすべてが消えています。 

では、この2番目のスケッチはどこの地層だったのでしょうか。今回の調査で2番目の関電が出した地層を再調査できれば、その真贋がわかるはずです。 

それが下図に示されています。(同上)なんと、くだんの2番目のスケッチ図を描いたとされる地層は、今は原発施設の建造物コンクリートの下なのです。だから調査はできないよ、と関電は言うわけです。

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実は、この2番目のスケッチ図が長年関電が活断層ではないとしてきた最大の論拠でした。

関電はこの図を根拠にして、「12万~13万年以降動いた事のなかった地層だから活断層ではない」と主張してきました。

この2番目の図は再三使い回されており、大飯原発再稼働の安全確認調査の時にもこの図を出して1番目の図は隠匿しました。 

この再稼働野審議会の折には、関電は旧保安院の資料提出要請を無視して、「探しているのだが見つからない」として2番目のスケッチ図の断層写真などの資料の提出を拒みました

この時にはさすがの旧保安院の小林耐震安全審査室長も怒って関電の「非協力ぶり」を強く批判しています。(下写真参照 「報道ステーション」より)

ですから、関電のこの「非協力」、というか意図的サボタージュのために、再稼働を認めた審議会は事実上無審査だったのです。

活断層を調べる審議会に当該の地層の資料を拒む、してまともな審議ができなかったにもかかわらず、それでも「安全基準」を満たしたとして再稼働を認める・・・まさに茶番です。

再稼働をさせることを至上課題とする政府から、なんらかの政治的圧力があったとしか思えません。原子力安全行政の歴史的汚点です。

Dsc_2387                       (YouTubeより)
 

今回の規制委員会の調査も先ほどの地図でわかるように、なぜか問題の関電が出した2番目のスケッチ図の地層からはるか離れた場所で実施されました。 なぜこんなに離れた場所で調査をするのでしょうか。

この調査の時も、関電が指定する場所から離れた場所に破砕帯があったりして、どうも関電は破砕帯の位置すら明確に把握していないか、あえて別な場所を掘らせているのではないか、と思わせることが起きています。

何かプンプン匂いますでしょう。関電がこのすり替え疑惑の潔白を証明するのは簡単です。原発を一回止めて、調査団に2番目の図の場所を再調査してもらえばいいのです。

なに建物がある?そんなものは剥がしなさい。もしもの時に、活断層の上に原発を置いていて平気なのか、この人たちは。 

実は、他の原発にも活断層の上に作られたという疑いが多く浮上しています。東通原発、大間原発、敦賀原発、志賀原発、そしてもんじゅ美浜原発なとです。おそらくは活断層の上に乗っているような日本列島です。もっとあるでしょう。

これについては次回ということに。といっても、しょっちゅう続きを書くのを忘れるのですが。私も歳だなぁ(汗)。

■※活断層の非専門的解説 

断層とは地震などでできる「地割れ」のことです。地下のプレートが動くと、岩盤に歪が出来て亀裂が走り、上下左右に割れます。これが活断層です。
東日本大震災や阪神・淡路大震災などもこの断層に沿った活断層のズレにより起きました。これが直下型地震です。活断層とは「最近動いた」断層のことですが、「最近」といっても地層学では約14万年以内に動いた断層のことで、これを「活きた」断層、活断層と呼びます。
 

明日あさっては定休日です。月曜日にお会いしましょう。

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