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2012年12月 7日 (金)

TPPのGDP増加は年間わずか2700億円!これで農業・医療を売ろうというのか!

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TPP決戦が近づいています。 この総選挙でTPPという悪霊を棺桶に入れて釘を打ってしまえるかどうか、その命運がかかっています。
グローバリズムが勝つか、わが国土に根を下ろした農業、医療が勝つか、その両者の間の戦いです。
もしこの選挙で、民主党政権に信任を与えてしまえば、その瞬間、わが国農業は終焉を迎え、社会保障政策の対象部門に転げ落ち、農民はハローワークに並ぶことでしょう。
逆に、私たちが勝てば、日本が参加しないTPPなど、米国にとってなんの関心もなくなります。TPPはオリジナルの日米抜きのしみじみとした自由貿易圏に逆戻りすることになります。
それがいい、そもそもTPPってそんなていどのもんだったんです。オバマ大統領が選挙目当てで得点したかったからおかしくなったんです。
さて、TPPというグローバリズム貿易は意外に単純な構造を持っています。それはゼロサム・ゲームです。こちらが勝てば、あちらは負ける。こちらが負ければ、あちらは勝つ。
たとえば、TPPになれば米国や豪州の農産物は、今の半値近い価格で濁流のようにわが国になだれ込むでしょう。
100円パックご飯、100円牛丼を、私たちは現実に見ることになります。その分、彼らは儲かります。
その逆に米国自動車産業の労働者は、いっそう安くなった日本製自動車の前に長期失業者の列に加わることになります。その分、彼らは日本を恨みに思うでしょう。
日本が対米貿易で黒字になれば、同額だけ米国は赤字になるからです。まるで白黒のネガポジ写真のようです。
TPP推進論者はこう言います。
「いや、そんなことはありませんよ。自由貿易が盛んになれば、所得が伸びて物価が下がります。消費者にとってこんないいことはないでしょう。
 
仮に農業が犠牲になろうとも、職業のリプレイス(再配置)は十分に可能です。だいたい、あの人たちはいままで税金で甘い汁をすすってきた連中なんですから。」
では、国の公式のTPPによるGDP増加はというと、内閣府発表が2兆7千億円です。ただし、10年間で、です。
年間にすればたった2700億円。イージス艦が一隻1389億円ですから、おおよそ2隻分といったところですか。
笑えます。先だって円安にふれて、たしか19兆円だったかの資産が増えたことをみれば、たったこれだけ、マジで、と失笑するような数字です。 
2700億円という自衛艦2隻分の金で、日本農業と医療を破壊して、山間地、離島経済を壊滅させて、そして外国資本がわが国に公然と乗り込むことができるなら、TPPとは米国にとってなんという安い買い物でしょうか!
そして米国が被る自由貿易のゼロサムゲームの失点は、せいぜいが自動車産業程度であり、プラスポイントは農業、医療、保険、土木、化学など数あります。だからオバマ大統領はTPPを決断したのです。
そしてこの内閣府の計算の前提には、重大なウソがあります。この内閣府のTPPで2700億円増加するための前提条件は「完全雇用が成立している」ことだったのです。
仮にTPPで輸出産業が2700億円GDPで増えるとしても、TPPで損害を受けて倒産したり、失業したりする人たちが出ます
当然、その人たちに失業保険を払ったり、生活保護をする必要も出るかも知れません。あるいは地方に対しては政府資金の注入も必要となるかもしれません。
農業の場合、TPPで水田農業と畜産は壊滅し、残るのは大型農業法人と外国資本だけとなるでしょう。
そうなると私たち農家一般ピープルは街に出て、「リプレイス」(再就職・再配置)することになります。しかしその時に勤める所などあるのですか?
今、我が国の失業率は4.2%から5.2%で推移しており、米国など10%の大台一歩手前でもみあっている状況です。(欄外資料参照)
こんなデフレと失業が火の車のように回っている時に、新自由主義者たちが好きなTPPのような「痛みを伴う改革」とやらをしたらどのようなるか、火を見るより明らかです。 
TPPが濁流のようにわが国に流れ込み、値下げ戦争は激化し、デフレはいっそう泥沼となり、そして連動して所得は果てしなく下落を続けることでしょう。
TPPが「安い輸入品」が最大のメリットな以上そうなります。ならば物価は下がり続け、我が国のカウンター部門は倒産を続け、デフレはいっそう深刻になり、失業者が増え続けます。それが道理です。
まさにデフレ対策としてもっともしてはならない経済政策、それがTPPなのです。
そんな時に、橋下「維新の会」の言うように最低賃金制が廃止されていて、TPPで東南アジアから安価な外国人労働者が公然と移民してこようもんなら、もはや失業率などカウントするのもバカバカしい状況になっているでしょう。おそらくは軽くEUなみの10%を超えることでしょう。
となると、儲ける奴は一握り、損失は莫大です。TPP推進論者は、抽象的に「開国」とかいいますが、これでは我が国の算盤が合うわけがありません。
そんな現実の前で、たかだか2700億円ていど輸出産業が儲け、米倉経団連会長の住友科学がモンサントとつるんで儲けたとしても、日本全体が支払わねばならない経済的、社会的マイナスは天文学的なものとなるでしょう。
それまでしてTPPをする価値があるのなら、ぜひ新自由主義者の政党である民主党(※1)、みんなの党、橋下「維新の会」(※2)の皆さんは、ぜひ具体的に数字を上げてTPPの御利益を選挙期間中にご説明ください。
            ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
※1 民主党は、中央本部と政府がTPP推進で、地方が反対だそうです(大爆笑)。うちの選挙区でも民主党候補は「反TPP」をガナっておりました。常識では推し量れない政党です。
この党は、安保問題、消費税、TPP、原発と、重要なことは例外なく全部内部分裂です。 重要なことを決めようとするたびに離党者がでるありさまで、第3極とは民主党離党者の吹き溜まりの様相すらみせています。
※2 橋下「維新の会」は、太陽老人と合体して、「国益を守る」の一項をいれましたが、老人たちが去れば、橋下氏の天下。橋下氏は年来の新自由主義的主張からTPPはもちろん推進とかねてから公約していました。
資料 失業率の推移 各国比較
Photo

明日明後日は定休日です。月曜日にお目にかかりましょう。一気に真冬になりました。ご自愛下さい。

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コメント

なんというか、世紀跨ぎのITバブル時代に、日米の失業率が逆転したことが未だに信じがたい!

まあ、「金融工学(あれって「工学か?」)破綻とサブプライム問題で、リーマンショックを引き起こして自爆」した
ってのが、よく解るグラフです。


なんというか、
もっとゆるーい貿易で、ノンビリやってていいんじゃないのかなあ。
かつて、日本は自由主義陣営の社会主義国なんて揶揄された時代のように。
もちろん当時の食管法のような問題はありましたが。

ターゲットの日本が入らなきゃ、TPPなんて…ただのローカル条約ですよね。

ああ、この前まで農水大臣だった鹿野道彦(まだ引退しないのか)なんか、TPPに関しては、地元では無言というかスルーですわ。

新宿駅から東京駅に行く方法には、いろいろ考えられる。
JRの中央線を利用する方法や、地下鉄・丸ノ内線を使う方法など、多数が考えられる。
個人の好みもいろいろ違う。

だが、団体行動をとる場合には、どれか一つに決める必要がある。
方法を一つに決めるか、指導者を決めてその人の決めてもらうかである。
矛盾のある方法は、あらかじめ排除しておく必要がある。

多数決で、民主的に決めると良い。
どっち道、東京駅に行き着くのだと考えて、小異を捨てて、大同につくのである。
東京駅に行きたくない人は、この団体には加わるべきでない。
そうでないと、団体全体が混乱する。

政治の場合も同様である。
遠い未来の行き着く先の世界 (核なき世界) を個人個人に描いてもらう。
そして、その現実対応策 (廃炉計画) を述べてもらう。

現実対応策にはいろいろあろうが、民主的な方法で決める。
理想は譲らなくても、そこに至る現実対応策には道を譲らなくてはならない。

哲学のないところには、譲りもない。ただ、乱立と対立あるのみ。
解散前は党内で乱立した。解散後は党を出て乱立している。

共通の夢を実現するという強い望みが譲りを与える原動力になる。
小異を捨てて、大同につくことにより未来社会の建設に協力が可能になる。

長年月をかけて目的に一歩一歩近づくことができる。政治哲学が生きてくる。
目的の達成には、金もかかる。固い団結はシニア層にも安心をもたらし、彼らの金にも使い道ができてくる。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/


TPP問題など、内容を具体的に、明示しないで、賛成、反対など、私たちは、真摯に、国会議員を、選べる訳、ありません。

最高裁判所長官の信任投票と同じレベルですよね。
正直、私は、今回の信任投票対象者の過去判決を知りません。

裁判員制度がありながら、上訴審は、プロのみで、行われる、刑事裁判と言うルールなら、裁判員制度並の情報が、判断に充分な情報が、自由に国民に与えられない
現行制度は、個人的には、納得できていません。

もちろん、TPPも、本来、外務省他、各省庁のHPに書いてあることぐらい、読んでほしいというのに、まともに、読んでいる候補者が、ほとんど、居ない現状、少なくとも、国家戦略会議のHPとか、読んでくれ、と、
いうのが、立候補者への希望です。

TPPで プログ検索中です。TPP問題 多くの種類の問題が あると思うんだけれど
TPPを 細分化して 話しあわないと なんか変だなぁ
今回の選挙は もう時間が無いけれど 未来に向けて 重要になる選挙ですね。
恐ろしい選挙とも いうべきでしょうか?
消費税増税も TPPも 失業者を 作りますね。原発怖いですね。
第3極といわれる党は票割れするかなぁ。弱い者同士の票が 終結した時~
政策は 政権を 握らないと できない。
衆議院選挙まで後5日 政治研究会(名前検討中
比例で 1議席 30万票から40万票 今回は それ以上かもしれない と ウェブで 読みました。
国防軍も 恐ろしく 聞こえます。選挙結果は 誰のせい でもない~

テレビ 新聞で 自民党 圧勝の支持率ですね。
このままだと 自民が 過半数を 決めて、衆議院を 決めたところは 参議院も 決めるという説もあるとか?そすると 自民党の公約の政策を 始める日本ですね。
民主党に関しては ネット見ていると 不人気ですね。
少し ホローしたいけれど やめときます。
第3極も 今のところ 議席過半数に なる ことは ない支持率ですね。
第3極で 終結するとしたら 未来の党になるかなぁ
消費税増税反対 TPP反対 脱原発 
脱原発に関しては ある程度の政党は 脱原発かなぁ
オザワさん 岩手県出身 亀井さん 広島出身 滋賀県には 3つ原発があるのかなぁ。
TPPにしても 国防費についても 20年か30年前から 政治で やっていますね。
今すぐ 政策に進むというのも 心の準備が できていない私です。
国防軍とか 老人達に 聞きたいです。
消費税増税も TPPも 失業者が かなりでるのかなぁ?
国の税収(歳入)は やれるのかなぁ?まだ増税~ないと願います。
私は ページを 持っていません ごめんなさい。失礼しました。

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