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« TPP コメを関税、死守するのか、直接支払いに転換するのか  | トップページ | 三等兵氏のコメントにお答えして 敵は「内国民待遇」を得て上がってくる外国資本です »

2013年3月26日 (火)

TPP JAは日本農業を守るため自らコメの大型経営に挑戦しろ

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やはり非難轟々のようですが、もう少し続けさせて下さい。私は減反の廃止をテーマにしています。減反を廃止しない限り、TPP攻勢には勝てないと考えているからです。

お前はいつから構造改革論者になったんだと言われそうですが、まったく違いますので、もう少しおつきあいください。

三等兵さんのご指摘にもありましたが、兼業農家から専業農家層に水田の集約が順調に進んでいればなんの問題もありません。

地域差があるのかも知れないと思いますが、私には進んでいるとは到底思えません。一時はかなり進んだかに見えた時期もあります。兼業にとって今の米価はまったくメリットがないはずですから。

しかし、この数年、特に民主党の農家戸別補償が出てからいっそうひどくなった気がします。あれで貸しはがしのようなことも私の地域ではいくつも起きています。

ですから、この数年は農地の流動性や集積は最悪で、農業者同士の売り買いはおろか、貸し借りすらも低迷しています。

これは石破農政が意識的に進めてきた土地集積化を民主党政権が否定したからです。

では、なぜ石破農政が否定される方向に進んだのかといえば、それはJAが反旗をひるがえしたからです。

あの3年半前の民主党の地滑り的勝利という悪夢は、1人区でのJA単協の隠然たる民主党支持があったからではありませんか。その理由はいうまでもなく4品目横断政策が、JAの逆鱗に触れたからです。

その時、多くのJA関係はなんと言ったのでしょうか。「小規模農家切り捨てを許さない」でしたね。言い換えれば、兼業切り捨てるなということです。

ひとつの地域に専業のコメ農家などそう何人もいるわけではありません。ひとり一票となれば負けます。というか、専業は兼業と争う関係ではなかったので、黙ってしまっただけです。

さて、一般の方にもわかるように減反の説明を続けます。

高関税は減反制度という世にも奇怪な制度と連動しています。なにせ国が半強制的に作らせないのですからスゴイ。

昔は作れ、作れ、沢山作ったら表彰だ、と言っていたのが、今は作ると痛い目に合うぞとばかりに、お国の監視員が見回りに来ます。こんな不毛な仕事に農水省は万余の役人を張り付けています。まったくバッカじゃないかと思います。

コメを作ると悪いことのようで、減反割り当てが、たとえば36%と決まると、減反の消化で本業の農業がおろそかになるほどです。なにせ36%です。

耕作する水田の実に4割弱を「作るな」というのです。冗談ではない。こんな馬鹿なことをやっている国は世界広しといえどわが国だけです。リッパな価格カルテル行為です。公取委なんとかしろ。 

昔は青刈りといって植えてまだ実が入らない前に刈り取っていましたが、余りに農業者の評判が悪いので(そりゃそうだ)、何か植えることにして転作という形にしました。 

だいたいが飼料用米といってまずくて大量に出来る品種を作って、家畜にやるのが流行っています。 

ほとんどが税金の補助で成り立っていて、なにが飼料の自給なんだかと、農家は陰で笑っています。 

表面的には外国に頼っていた家畜飼料を、国産自給のコメで達成すると美辞麗句を吐きますが、内実はなんのことはない税金まみれの減反対策にすきません。 

次なる流行は米粉です。炊きたてにひと粒ずつピンっと立ち上がるような世界一のコメを、うどん粉よろしくなんと粉にしてしまうんですから、なんともかとも。 

そして最大の悩みはこんなうどん粉みたいなコメ粉は売れないときています(苦笑)。

そんなバカな減反があるのは、「赤信号皆んなで渡れば怖くない」とばかりに兼業農家の大量温存をしてしまったからです。 

馬鹿げた農政も大量に利害関係者がいれば合理化できるというわけで、それを何十年もやってくればもはや利害でがんじがらめで、身動きがとれません。 

この減反は、農業者のやる気を著しく削ぎました。説明する必要もないでしょう。20ヘクタール、50ヘクタールやっているやる気のある農家減反割り当ては一律なんですから。

この減反を墨守するために、外国からの安価なコメと価格競争しないように、高関税が必要だったのです。

農業以外の人たちに誤解していただきたくないのですが、こんなおかしな制度はコメだけです。 

よく知ったかぶりのコメンティターが、「高関税で守られている農家のために都会の消費者は世界一高い農産物を食べさせられているんですよ」などと聞いたようなことを言っているのをみると、情けなさでがっくりきます。そりゃコメだけだろうが。 

私はあえて減反という誤った農政を廃止するためには関税がなくなることも視野にいれろ、と言っています。

そんなに輸入米が怖いのなら、市場原理でブロックできるていどの価格にすればいいのです。その目安はカリフォルニア米の9000円です。(※1欄外参照)

日本の農家が思うほど大変ではありません。いまでもコシヒカリ以外の一般米は1万円強じゃないですか。

1万円という心理的な大台を切りたくないというのは分かるのですが、仮に切っても国が直接支払いで補填すればいいだけです。

9000円という価格(変動する可能性はあります)に、国産米が追随できれば、一挙に輸入米を阻止できるだけではなく、日本米という超高級ブランド米の輸出もごくあたりまえに可能となります。 

あらかじめお断りしますが、輸出=構造改革論者ではないですよ。どうもあっちら関係が輸出ばかり言うから、まっとうな農産物輸出までが白い目で見られてしまう。

日本のコメ市場は飽和状態です。ならば生産性を上げて、生産量を増やすためには輸出も必要です。高級米だけてはなく、一般米でもそうとういい勝負になると思っています。

明日書くつもりですが、米国はかならずTPPによって日本農業に参入しようとしてきます。こっちのほうがはるかに輸入米より危険なのです

関税撤廃を守っても、壁の内側で作られてはどうにもなりません。国内異業種の参入も盛んになると思われます。

その時、今のような兼業農家=パートタイム農家ばかりのコメ作りでどうして勝てますか?

私は三等兵さんが言うように兼業農家を「寄生虫」だなどと思ったことは一度もありませんが、(そんなことをともったら村にいられませんよ)限界があると言っているのです。

たしかに、コメの生産額は1.5兆円から最悪で7500億円にまで落ちますが、この落ちた差額を農家への直接支払い(ダイレクト・ペイメント)で補うことは十分に可能です。

だって、今でもそれと同額以上を減反補助金やなんやで使っているでしょう。 

直接支払い制度は欧米でも盛んに行われており、WTOでも認められている農業保護策です。 

そうなった場合の問題は、直接支払いを今の農家戸別所得補償制度のように減反を受け入れることを条件にして「広く薄く」交付するのか、あるいは、まったく両者を切り離してしまって減反を止めて専業のコメ農家をもっと増やす方針に転換するのか、です。

ここで兼業農家を組織化しているJA全農がどのような決断をするかが問題になってきます。

なん度か書いてきていますが、JA全農は揃いの鉢巻きを締めた傘下JAの大部隊の示威運動が、かなりの国民に反感を受けているのを知ったほうがいい。もう米価闘争の時代ではないんですよ

ではどうしたらよいのでしょうか。私は、JAがコメ作りから離れていく兼業農家の農地を異業種に渡さずに、自らが集積して大規模コメ作りに乗り出すことを提案します。

外国にもこのような例はあります。カナダです。

NAFTA(北米自由貿易協定)によってカナダの穀物生産は短期間で危機的状況を迎えます。小麦、大麦、油糧穀物(キャノーラ)、食用牛の加工までもが、7割から9割米国系アグリビジネスに独占されるという事態が生じました。

それに対抗してカナダ農協は、各地域の協同組合組織を統合して株式会社化します。これと似た対抗措置は、米韓FTAにおいても韓国が牛肉などの流通統合や合理化でしています。 

もしこのカナダ農協の統合政策がなければ、間違いなくカナダ農業は短期間でほぼ完全に米国支配に置かれてしまったであろうことが想像できます。

現行法でも「農協出資農業生産法人」は可能であり、このような迂回的方法によらずとも可能です。(※2)

資本力や技術力はJAに集中的に集積しているはずで、今のようにそれを耕作放棄地対策に限定してしまうのはもったいないではありませんか。

さもないと、あの競争力会議に巣くっている新自由主義者どもが「規制改革」の名の下にJAをやり玉に上げてきますよ。

ここで、コメ関税撤廃→減反廃止→直接支払い制度への転換→専業コメ農家への農地集積・JAの大規模生産への本格参入、という新しい流れが生まれれば、日本の農業は大きく変わります。

国内異業種の参入や、農地の株式会社取得、農業委員会の位置づけなどの問題も付随して噴出してくるでしょうが、それは「日本の農家が日本の農地を耕作する」という原則を貫いて判断すればいいことです。

米国にとってTPPの主な課題は関税ではありません。米国の狙いは非関税障壁と投資に移ってきています。

それにもかかわらずコメ関税に固執する余り後者の危険を見ないのであれば、必ず負けてしまいます。

むしろ経団連が考えているような財界主導型農業「改革」をさせないためには、JAによる自主改革が必要な時代ではないでしょうか。

小沢一郎氏が好んで使っていた言葉なのでイヤですが、「変わらないためには、変わるらねばならない」というビテコンティの言葉はまさに今の日本農業に向けられているようです。

日本のかけがえのない美しい風土を守るためには、農業自身が変わって行かねばならないのです。

■写真 畑の片隅の石の祠と筑波山。

      ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

※1カリフォルニア米
・高級品・・・「田牧米クラッシック(コシヒカリブレンド )」「田牧米ゴールド(コシヒカリ)」「玉錦(ゆめごこち・こしひかりブレンド)」「かがやき(コシヒカリ )」「夢(ササニシキ)」「ひとめぼれ」。
・中級米・・・「ひかり米」「望(コシヒカリ )」。
・安価な価格米・・・「国宝ローズ (中粒米)」「錦(中粒米)」「BOTAN RICE」「鶴米」「雪花」。

高級品の田牧米は福島県出身の農民が作っており、まったく日本米と違いがないそうです。

価格的には末端価格で、短粒米は、2011年3月現在では15ポンド(6.8kg)20~28ドル。㎏換算で29ドル~36ドル(94円換算で2726円~3384円)

中粒米だと15ポンド14ドル。ただしまずいとのこと。

参考までに国内米はコシヒカリ以外の普通米が10㎏で2500~4000円。

※2 「JA出資農業生産法人の今日的到達点とあり方をめぐる諸問題について」
http://www.nohken.or.jp/21e.pdf#search='%EF%BC%AA%EF%BC%A1%E3%81%AF%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E7%94%9F%E7%94%A3%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%8B' 

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コメント

日本の農業はリン鉱石を100%輸入に頼っています。

>今の日本の農業は旧日本軍と同じです。アメリカなしには農業ができません。

ユースティアさん。
この前も来てたよね。書き殴るだけで、何が言いたいの?自分の意見の無い人ですね。

リン鉱石?
採算無視すればどうにでもなりますし、最悪、あなたのウ〇コ(や亡骸)から精製できます。

そんなことせずとも、有機農業と酪農との連携さえ上手く回れば、化学肥料などは補助的なもので、それに頼らずに本来日本農業はやって行けるのですよ。
都会の皆さんは有機農法大好きでしょう?

水俣の悲劇を起こした窒素。リン酸・カリウム
肥料の3大要素ですが、リンなどどうにでもなります。
いつの時代の話をしているんでしょうか?

いい加減にして下さい。
減反は強制などではないと言っているでしょう?
何故明確に否定されたそれを前提にして、勝手に我々稲作農業者の気持ちを代弁する様な記事を書くのですか。地域格差があると言うならその時点で答えは明白でしょう。農地集積が進むか否かの問題は地域毎、地区毎のミクロ的な問題です。「頑張って集積しようとしても、兼業農家・高齢零細農家が強くてなかなか規模拡大出来ない地域がある」という事は認識していますが、だからと言って『兼業が邪魔くせーから補助無くして経営させなきゃいーんだよ!』なんて話をするなら、もう暴論以前の、横暴ですよ。
しかもその補助の恩恵を受けているのが直接的には兼業農家ではなく専業農業者なのですから、事実関係とすら違う訳で、話になりません。

私が本件へのコメントを書くにあたって意見を聞いた方は、近隣地域の農地集積でリーダーシップを取り、絶大な貢献をした方ですが、農地集積は個別の事案を丁寧に相談して行うものです。その仲介には市の役員も、JAも貢献しています。上手く行かないのは、全体の農政以前に、その地域の行政なり、JAとの協力関係なり、個別の農家の問題では無いですか?現実に、区町村レベルでの文化の違い一つで、集積が進む地区、進まない地区に大きな格差が生れています。それを、全体の制度を変える「外圧」で打破しようと言うなら、それはTPPで既得権益を破壊だとかほざく新自由主義者と何が違うのですか。
「折角こつこつ相談を重ねて上手く行っている我々の地域もお前等の都合でぶち壊しにして良いんだな?」と怒りを感じます。

管理人さんの言っている論調は、結局、農業保護全体をその潜在的な効能を認識せずに批判した某氏と何も変わないではないですか。
「非農家が農業の保護を批判し、それに対して農業者や関係識者がそれを誤りだとする」のは、要するに、「農業を市場の需給に任せれば問題が生じる」からです。即ち「農業がもたらす効能をしっかり認識出来ていない人からすれば、それが不平等な既得権益に見える」のも致し方ない事です。何しろ「需要の無い(様に見える)ものを公費や制度を用いて守っている」訳ですから。それは農業者同士でも同じ事です。
補助金農家が補助金を貰って経営している、それを非補助金農家が「訳わからん銭貰ってあいつら汚ねぇ」と罵倒するのと、何が違うと言うのですか?

商品の価値は需給バランスによって決まります。需要は要するに消費者の選択です。
消費者は「短期的に、理解し易く、需要した個人に向けて得られる効能」だけを主体にし、それと価格を対比して商品を選択します。「その産品を作り続ける事自体が長期的に社会全体で見るとプラスだ」という様な、長期的・潜在的・公的な効能は、消費者の選択理由にならず、「個人向けの効能」が低く「公的な効能」が高い、価格の高い商品は選択されません。
しかし、実際にそれらを単純に市場に晒して競争させ、淘汰させたとき、長期的にはだんだんと、その商品・産業・事業が失われた不利益が出てくる。だからそういう商品・産業・事業に公的資金を投入するなりして助成するのです。これが傍目に既得権益や無駄に見えるのは当然です。
要するに公的資金を投じて助成されるものが非効率であったり、馬鹿な事業であったりする様に見えるのは当たり前なのです。

記事を読むに「それが生産調整制度だと言うならば、あんな問題だらけの制度より良い方法があるはずだ」というお考えでしょうが、これこそまさしく、水田のダム効果を他の事業で賄うべしと論じた某氏と同じです。
そもそも、制度を議論するなら利・害の両面を必ず見なければなりません。「旧い制度は害ばかりが論じられ、潜在的な利は軽視される、新しく企画された制度は利ばかり論じられ、その弊害を厳密に精査されない」そんな馬鹿な「改革」を日本は繰り返しています。誰が悪いかとすれば、私は「悪者を見つけて罵れば世の中が良くなると本気で考えて居る大衆の考え方」が最大の問題だと考えます。
転作は確かに莫大な補助金をかけて、本来需要が無い作物を作らせる事業です。しかし、先にも述べた通り、その結果として条件不利地が耕地として利用され、供給過多による価格暴落も防いでいます。その上、単なる耕地維持でなく、本来需給バランスに合わない国産麦・大豆等の供給にも寄与しています。それが簡単に別の制度に置き換えられ、その上何の弊害も生まず、農地も遊ばせない様制御出来ると思いますか?そんなに簡単に行くとは到底思えません。

餅米の例で挙げた通り、たった1割か2割の供給過多で価格がそれ以上に下がる以上、補助金制度が無くなったから即全量作付だという話にならないとは思いますが、仮に全量作付となれば、余剰分は価格の暴落(効率化によるコスト削減とは全く異質なもの)という形で現れます。「その余剰分は輸出すれば良い?」「コスト割れは所得補償で?」それこそ諸外国が行っているダンピング輸出ではないですか。ダンピングはNAFTAでもWTOでも許されていません。米国はメキシコに対して間接的助成を活用してダンピング輸出をしている様ですが、仮にTPPの中でそれが抜け穴として許されたとして、国内の農業を自身の都合で守るために、海外にその不当だと言われるダンピング輸出をしろと言うのですか?まともな話とは思えません。

個別の転作作物への批判、いえ、罵倒と言うべきでしょう、それについても納得しかねます。
例えば飼料用米や米粉を小馬鹿にして批判されましたが、米粉自体は米の新たな需要を見越して助成され始めたものではないですか。戦後間もなく、米国は日本に食料支援の形でパン食を浸透させました。米粉事業が上手く行っているとは思いませんが、新たなジャンルを食文化に組み込むために、スタートでコストをかける事自体は、愚かだとは思いません。飼料用米も、転作作物に加わったのは民主政権からですから、ほんの極最近の事です。そんなに短期間で小馬鹿にして良い話ではないではないですか。

私は石破農政の品目横断を支持していましたし、民主の戸別所得補償(と呼ばれる補助金制度)には批判的です。しかし、それが農地集積を妨げた主要員だとは思いません。あの様な政権交代と補助金議論の只中にあって、集積事業に一旦様子見しようとする動きが出るのも当然ではないですか。

もう一度書きますが、現在の生産調整制度では、全量作付をして自由に価格を決めて勝手に売る事は全て自由です。ただ転作なり、戸別所得補償の恩恵を受けられないだけです。20なり50haなりの大規模専業稲作農業者のやる気を削ぐ・・・それこそ、全く別部門の外部の農業者に、こんな好き勝手を言われる方が余程モチベーションが下がります。仮に管理人さんの言い分が通って、稲作の「生産調整制度」が撤廃され、全量作付が実施され、価格破壊が起こり、さりとて奇跡的に農地が失われず、輸出市場開拓に成功し、差額を所得補償で補填する体制が出来たとしましょう。

予言しますよ、10年も経てば外部の人間はこう言います。
『異常に生産費の高い稲作を無理やりやらせて、作った米を捨て値で輸出し、足りない莫大な額の利益を国民の血税で補填しているんです!しかも大半は、日本人が食いもしないインディカ米です!こんなバカな農政日本だけですよ!』
とね。

先に述べた近隣地域の集積に貢献されたリーダーは、本件の相談にあたって『そういう分かってない奴は何言っても無駄だからほっときなさい』と言われました。
私にはそれは出来ませんが、分かろうとしない人には当事者は説明するより黙ります。それを世間の馬鹿共は、隠蔽と呼ぶのです。
長文申し訳ありません。しばらくこのBlogを見る事は控えさせていただきます。

三等兵さん。あなた何怒ってわめき散らしているんですか。いいかげんにしなさいというのは私のほうだ。他人のコメ欄で暴れることは恥ずかしくないですか。

減反が強制ではないのは知ってますよ。私は農業歴30年の61歳のジジィだ。
そんなことを知らないで書いていると思っているのか。

いまの生産調整が「事実上」の減反でないと言い張るなら、あなたそうとうにおかしい。

多少意見が違ったからといって同じ日に三回つづけてダラダラ投稿したり、今回のように傍若無人なことを書いたりする。いい年して恥ずかしくないんですか。

私はTPPについてその対策を考えているんです。次に何を書くのかよく読んでから、そんな言い方をしなさい。

明日の記事を読んでから言いなさい。

なんか昨日から噛み合ってないなぁと思いながら三等兵さんの長文コメントを興味深く見ておりましたが、
なんだかんだ言って、結局は藁人形論法でブログ主を叩いてるのがメインですね。
そりゃ管理人怒りますわ。どうかしてます。
どっかの掲示板でやれと。まあ、これじゃどちらでも嫌われるでしょうが。

静岡の大規模米農家はそんなにヒマなのか…うらやましいぞ。

考え方やその人が住んでいる近隣の環境(事情)も違うでしょうから、自分に近い所の考え方をそのまま押し付けても議論にはなりません。
黒を黒と判断する人もいれば、灰色と思う人もいます。
自分の価値観に合わなければ糾弾するのはいかがなものでしょうか?
よくトーク番組で、自分の考え方に反論されると、大きな声で喚く人を時々見ます。
頭に来た時は、逆に冷静に落着いて話した方が、相手は聞いてくれると思いますよ。

私は、三等兵さんの意見にも説得力を感じます。
私の地域の状況は三等兵さんに近いです。

>実際にそれらを単純に市場に晒して競争させ、淘汰させたとき、長期的にはだんだんと、その商品・産業・事業が失われた不利益が出てくる。だからそういう商品・産業・事業に公的資金を投入するなりして助成するのです。これが傍目に既得権益や無駄に見えるのは当然です。
要するに公的資金を投じて助成されるものが非効率であったり、馬鹿な事業であったりする様に見えるのは当たり前なのです。

昨日のコメントの
>「ブランド化は正しいのか?」
記事の中に「ブランド化」というくだりが見られます。私も就農直後は、自社の米のブランド化などを提唱しましたし、米所の視察でも、自社ブランドで単価と需要を維持している経営者程成功しています。しかし社長である父曰く
『米は嗜好品ではなく生活必需品だ。ブランド化した高い米を買うのは一部の人間。そればかりを目指しては、普通の人が安全でおいしい米が食えなくなる』
と言われました。今ではその通りだと考えます。

などは、私もまさしくそうだ!!と頷きました。


でも、意見の相違はあっても、濱田様のブログは魅力的じゃないですか!
皆さん、冷静にいきましょうよ。

最近、ずっと読ませていただいています。とても勉強になります。管理人さんのような農家が増えてくれればどれだけいいかとかなり本気で思います。

私は農業には何の縁もない、都会の一消費者です。基本的に国産品を買っており、米は専業農家の方から直接購入しています。

私には忘れられない記憶があります。平成5年だったでしょうか。記録的な不作で米がありませんでした。タイ米騒動が繰り広げられた年です。ないのですから、売られていないのは当然だと思っていました。しかし忘れられないのは不作ではありません。翌年の夏、その年は豊作だと分かると一斉に「前年」の米が出てきました。あったんです。どこかに。でも我々消費者は知る由もない。この教訓は明白です。国産にしていても消費者は安心できない、ということです。あえて論争的に申し上げますが、本当に必要になったときに供給されない米になぜここまで肩入れしなければならないのか、それ以来ずっと疑問に感じています。

特に管理人さんが御指摘の兼業農家については、かなり不信感を抱いています。よく日本の農業は「安心・安全」とか「丹精込めて」と言われますが、専業農家とはかけている労力が違います。あえて単純化して申し上げれば、化学肥料、農薬のおかげで、成り立っているという側面があるのではないでしょうか。週末に片手間でやっているものをそこまで保護しなければならないのかと思っていたもので、管理人さんの意見には大いに賛成です。しかし、JAは単純に農家の多数決で決まってしまうので、専業農家の意見は通らないとも聞きますが、いかがでしょうか。

米が不作の時は北海道の私たちは、中国米や台湾米を食べました。
チャーハンには合うかも知れない「パラパラ米」を子供たちとも工夫しながら食べました。
東風さんの言う必要な時に供給されない・・・と言うのは、真相は判りませんが、供給調整も行われた可能性もあります。収穫した分を一気に出せば、翌年の収穫までの間に、一時的としても完全に供給ストップの期間が発生する可能性も有ります。(あくまで想像です)
JAは、どんなにお金が有っても出資額(出資口数)の上限が定められています。(上限は各JAの決めに因ります)
仮に上限いっぱいの出資をしていても、議決権は一人1票と決められていますので、都府県JAの様に圧倒的多数が「兼業農家」だとすれば、その意見が通る事になりますが、兼業農家でも専業農家でも色々な考え方がありますから、一概には言えない所も有ります。
基本は多数決でも、そこまでには紆余曲折が有ると思いますよ。
JA直接による経営ですが、稲作は判りませんが、北海道の酪農の場合、加工向け(バター・脱脂粉乳)原料乳に対して支払われる「加工原料乳生産者補給金」に関わる、いわゆる「不足払い法」の縛りで、JAのみで牧場を経営しても、その対象にはなりません。(JAも出資をして第3セクター的な牧場を作りJA組合員になれば可能です)
いずれにしてもクリアしなければならないハードルは有りますが、不可能ではありませんし、道内で牧場経営(搾乳)しているJAもあります。


青空です。

三等兵様、色々聞いてみたいことがあったのですが、
議論以前に退場してしまったようですね。
専業農家として会社をオーナー経営されているようでしたので、市場にあって全く市民の知ることができない、
米専業農家の実態を知ることができると思ったのですが。

経営を為される方は確固たる哲学と矜持を持っておられる方が多いので、他者の論には耳を持たないことは多々あります。
結論ありきではなく様々な模索を続ける管理人様のスタイルには水が合わなかったのでしょう。
残念ですがブログはくるもの拒まず去るもの追わずです、縁がなかったのだと考えるとします。

管理人様もお気持ち察しますが冷静に。
時に情熱が怒りになる人もいます。合わせる必要はないと思いますが、怒りを怒りで返すことは得策ではありません。

三等兵様に聞いてみたかったのは、
なぜ穀物であり、輸送、保存、保管が生鮮物である青果に比べ有利な生産物である米は、
青果に比較して小売り価格と農家の出荷価格の差が概ね4倍と著しく低いのかという点です。
コシヒカリの60キロの出荷価格が10000~15000円に対して市場小売り価格は平均40000~60000です。
青果は概ね小売り価格は庭先価格(出荷価格)の2倍。
製造業の電化製品でも小売り価格は平均で工場出荷価格の2倍。
複数回の加工が必要な畜産、酪農はまた少しちがうでしょうが、米の生産サイドの不利さが際だっているように感じます。

かさばり、輸送コスト、包装コスト、販売期間が限られる青果のほうが出荷価格と小売り価格に差が小さいのに
米が圧倒的出荷価格が低いのは腑に落ちません。

生産コストを削減する努力よりも青果並の中間コストの削減を模索する方が現実的ではないかと感じるます。
ただ長年解決できていないといことはとてつもないハードルがあるのかと思いますが、一消費者の立場では知る由もない。
三等兵様が去った今、知る術もないですが、どなたかお知りになる方に是非ご教示いただけたらと思います。

北海道さん。東風さん。
正反対な立場のお二方が同じことに強烈な記憶をお持ちなのが興味深いです。

東風さん。平成5年で間違いありません。
北海道から東北(特に太平洋側北部)は壊滅的被害でした。
我が県は耐冷害新品種「はえぬき」の導入が一気に進んだ時期だったので、比較的被害が少なかったのですが…もし間に合わずに「ササニシキ」だったら壊滅だったでしょう。
毎日ジトジトと雨が降り続き、ついに梅雨明けしませんでした。
青森県で「皆無作」とか、そんな用語があったのか!と驚いたものです。

私も米屋で実に横柄な態度を受けて嫌な思いをしました。

当時の細川政権はタイ米の緊急輸入を行い強制「抱き合わせ販売」。さらには「ブレンド米」などというアホな政策を取り…定食屋や弁当のご飯の不味いこと!特に冷めると最悪。当時は夜勤で夕食はセンター給食でしたから露骨に分かりました。

さらには明らかなメディア情報操作が為され、テレビのワイドショーは初期のブレンド批判報道から、一斉に「インディカ米」の美味しい調理法特集ばかりにシフト。今思い出しても腹が立ちます。

翌年、一転してすさまじい猛暑でした。
そしたら何故か93年産米が出回り出しました。
東風さんのおっしゃる通りです。そろそろ当時の真相を話す元農水官僚や米卸や市中の米屋のインタビューなどをスクープする番組が出てこないかなと…。

あくまで20年前の私の体験と認識ですから、間違いの指摘は歓迎です。

この点について南の島さんや三等兵さんにケチをつけるわけではないんですが…

都会の一般家庭での米選びは、ほとんどブランドや品種と産地に依ってます。
「安くて美味しい米を全国に」は基本理念ではありますが、実際には「消費者が選ぶ」立場です。

だからこそ広告品の安いコシヒカリに行列が出来たりして、袋の品質表示が出鱈目で問題になったりということが起きます(これは生産~流通まで厳密にやって欲しい必須事項ですね)。コシヒカリのBL化は新潟の一つの答えです。

もはや「ブランド米」なんてどこでもやっていて、一部の産地や品種の「特別栽培米」を除いて当たり前に安値なんですよ。


かつて、そんなに舌が肥えて無い頃に、学食の山盛りの徳用米が旨かった。
今の消費者は徳用米など買わないし、売ってないでしょう?
地場の米屋が壊滅して、米はスーパーで買うのが当たり前になってしまいましたから…。


そして、そこにTPPがやってくるという構図です。

北海道さんや山形さんといろいろな視点からご意見が伺え、その意味でも管理人さんに改めて感謝です。

北海道さんは酪農家ですか。都会の現状として、ここのところ恒常的なバター不足というのがあります。おそらく牛乳の消費が少ないから、バターだけの生産量を増やせない、といったような事情なのかと推察しますが、我が家のような一般家庭は「我慢しろ」で済みますが(済ませていいかという問題は別として)、苦労されている人たちもいます。パン屋さんやケーキ屋さんです。彼らからしてみれば「お金を出しても供給してもらえないので、自動的に生産量が制約される」という状況です。バターくらい輸入してもいいんじゃない、とパン屋さんを前にしては思いますが、他方で日本の酪農は壊滅してしまうでしょうか。

山形さんの御指摘は、都会に住む者としては全く同感です。要するに我々が馬鹿なのですが、ブランドに踊らされ、偽装は見抜けません。逆にこれだけ偽装されてもまだ「国産」というだけで「安心・安全」と盲目的に信じる人も多いです。

流通が不透明というのは消費者からみると非常に不信感を持ちます。我々には見抜けるシステムもありません。むしろ、マスコミ等の目を気にする大手のスーパー等が直接買い付けてくれた方が、ある意味で説明責任を果たしてくれている(それが次なるブランド信仰を生むのですが)という側面もあります。

私の個人的な希望としては、生産者がもっと流通にも関心も示してほしいと思うのです。しかし、兼業農家でしたらそんな暇もないでしょうし、そんなことをするインセンティブもないでしょう。農「業」と言う以上は、生産したものを消費者に売るというところまでが含まれると思うのです。米の売り惜しみも農家なのか、JAなのか、はたまたその先なのか、真相は闇の中ですが、どこかに米があったことだけは事実だったのですし。

都会の米事情の実態は、高齢者で、年金生活者ですと、本当に、誤魔化しのない、ブランド高級米を買えるほどの年金は、もらってない人も居ますので、ある意味、政府放出米や、自主流通ブレンド米でも、カルフルニア米でも、ジャポニカ種であれば、タイ米しか、手に入らなかった年に、比べれば、充分、おいしく頂けると思います。
魚沼産こしひかりなど、ブランド米も、確かに、おいしいのですが、消費者が、都市で購入する場合は、小売価格は、約2倍ですので、個人的には、どこの産地であれ、輸入ジャポニカカルフォルニア米程度の味で、充分、おいしく頂けますよ。

米トレサの影響かどうかは、証拠がないので、解りませんが、国産主食米を、加工して、せんべいやあられを作っていた会社の中で、一部の会社は、輸入米を混入して、あられを作っていたのに、国産米オンリーで、製造と、PRしていたために、米トレサのレセプト上、表示違反が、ばれないよう、慌てて安い国産米を大量調達したのでは、と、うわさが、立ちましたね。

食品偽装は、刑事罰の対象になりかねないので、自主流通米でも、しばらくマジメに、表示する方向に、流通業者は、動いているように感じます。

都市近郊兼業農家さんは、自分が老齢化して、作付けが難しくなれば、儲けは、出ないかもしれませんが、地域JAに、丸投げで、田んぼのお守りを、お願いしている兼業農家さんも居られますね。

理由は、都市近郊であれば、農地の宅地転用の遡上にのる田んぼが、あるということで、場所により、都市計画法の地域指定が、変わるところも、地域においては、ありますね。
今回、愛知西三河地区が、全国で、路線価が、上がったのも、戸建、マンション用地として、宅地転用が認められた土地は、値上がりするからですが。。

県、地域ごと、農地の価値は、バラバラですので、全国一斉に、大規模集約農業が、統一的に出来るかと言うと、まあ、濃尾平野と言う割と、高低差のない場所でも、結構、難しいですよね。

つまり、都市計画法の実行自治体が、中核市より、小さい自治体でも、改定実施できるようになった今、農地集約問題は、県、地域ごとで、行政対応が、バラバラというのが
今日の姿であると、自分では、思ってますので、実運用の考え方が、統一されることは、かなり難しい状況であろうと、思ってます。

東風さん

スーパーにバターが少なくなった原因は、当ブログの3月22日の記事・・・

≪「こくびと」さんにお答えして その1 田んぼという環境スタビライザー装置≫のコメント欄にその一端を記載しましたので、参照いただければ・・と思います。

平成18年~19年にかけての生産調整は搾乳用資源(乳牛)の減少を招き、乳製品の供給不足が発生しました。
また、生産調整の後遺症が残っていた、平成22年及び23年の夏の猛暑で受胎が遅れた為、供給不足に拍車がかかる事になりました。
それが、昨年までバターや脱脂粉乳の品不足が発生した要因です。
昨年末以降は順調にバター・脱脂粉乳が作られていますから、当面は心配無いと思っています。
※ただ、業務用と家庭用バターの製造は各乳業に任されていますので、どちらも供給量が安定するかまでは、把握しきれません。

北海道さん、ありがとうございます。

東風さん

20年前の米不足の際の嫌な経験で、農家(特に米農家)にやや、不信感をもたれているようですね。
推察ですが、その次の年に出回った(前年産の)米は、米不足に乗じて米農家が儲けようとして持っていた米ではないと思いますよ。私なら、不作の年の内に売りぬきます。
次の年も不作になることを予見できれば別ですが。

私の生業は、農業といえば農業の括りですが、和牛の繁殖をしております。
そこで、思うのです、

>農「業」と言う以上は、生産したものを消費者に売るというところまでが含まれると思うのです。


は、到底無理ですね。
そういう品目もあることをお知り置き下さい。
このような畜種であるが故、一応、トレーサビリティーという概念があります。国の管理下です。あっ、無論、万能ではありませんよ。


それから、農薬・化学肥料に関して、やや偏見をお持ちのようで。私は、直売所(道の駅)へ、野菜などを出品することもあります。無論、一品一品に名前が明記されます。
ですから、農薬の使用ルールに関して、大変厳しく指導されます。それは、もし、残留農薬の問題が発生すれば、地域ごと全滅になりかねないからです。
一人の不心得者(というより勉強不足。トマトとミニトマトは別扱いだとか。)のせいで、回収費用捻出、多品目を巻き込むイメージダウン、・・・。考えたくもないです。

青空さん

私は、米農家ではありませんし、米を農家から買う身であります。ですから、想像でしかありません。

まず、米農家が出荷する時点は、まず、籾(もみ)の状態であろうと考えます。圧倒的に保管がしやすいですから。
私の経験値ですが、乾草した籾は、概ね、150~200円/kgですから、60kgであれば、9000~12000円と、ご指摘の通りの額になっているものと思われます。
この乾燥した籾は、籾摺りすれば、玄米に、玄米を精米すれば、白米になります。
この(重さの)比率は、乾燥した籾1kgは、0.8kgほどの玄米になり、更に、精米して、0.5kg程の白米になります。あくまで、経験値です。
ですから、籾60kgは、白米30kgに等しいと考えられます。このことが、大きな要因ではないでしょうか。

無論、中間コストの削減、見直しは、必要です。
ですから、私は、籾の状態で県外の良心的な農家さんから直接買い(150円/kgほどですが、実際の単価は、農家さんが個々に決めるのではなく、地域の集落営農組合が決めているようです。)、精米機を購入して、自宅で精米しています。
そういう意味では、中間コストは、精米機の電気代と運搬に要するガソリン代くらいでしょうか。
籾は、牛の敷物に、糠(ぬか)は、たまぁ~に牛の飼料にしていますよ。栄養価の問題で、多給できないのです。

すみません、訂正です。

上から6行目
乾草した籾 → 乾燥した籾

下から2行目
籾は、牛の敷物に → 籾殻は、牛の敷物に

まったく努力せず、流されるまま農業をして来て「努力・改革」したくないからTPP反対は道理が通じないと思う。
確かに今までの諸外国と米国企業のやり取りを考えたら即時参加には疑問符も付くが・・・
努力等をしたくないからの反対はいかがなものか?
実際に「サクランボ」とかの成功例も有るのだからどうすれば「輸出出来る?」を考えて(失敗も重ねて)して行かなくては!!!
今まで見たいに「国が守る」(逆がさ現象)は古い!!!
現実を見なくては!!!

hsさん。
お相手するのも馬鹿馬鹿しいですが、一応。

せめて記事くらいちゃんと読みなさい。
国に甘えてTPP反対などとは誰も言っていません。

また「サクランボの成功例」とのことですが、こちらはその産地です。農家はあの不味いアメリカンチェリーショックで大変な努力をして高コストでエネルギー消費の激しいハウス栽培が広がりました。
また、アメリカンチェリーの解禁日を早める圧力があった昨年には、それでは販売期間がバッティングしてしまう地元農家の意向を汲んだ県知事が、当時農水相だったツーカーの仲の鹿野道彦に陳情して、「病害虫侵入の可能性」を盾に突っぱねたという経緯もあります。

簡単にマスコミがはしょって報道する「勝ち組」などという言葉を使わないで下さい。
裏ではギリギリの厳しい暗闘が日々繰り返されているのです。それが外交です。

また、いわゆる「もぎとりサクランボ園」など、全くの風評被害で閑古鳥に陥り、この2年大赤字ですよ。

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