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2013年4月 9日 (火)

「遺伝子組み換え食品の真実」を読むその1 本書が間にあったことを感謝します!

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今、私は手元に「遺伝子組み換え食品の真実」(アンディ・リーズ 白井和宏訳 白水社刊)という本を手にしています。
 
このような見事な形にまとめられて、国民の手に間に合ったことを感謝します。訳者の白井氏に敬意を表します。皆さんにぜひご一読いただきたい一冊です。
 
さて今私は、あえて「国民」と書きました。なぜなら、この本はただの消費者でも農民でもなく、「TPPという災厄」に立ち向かおうとしている「国の民」に向けて書かれた本だからです。
 
TPPが今までわが国に来訪したいかなる外来の波と異なるのは、それがわが国か営々として築き上げてきた「形」を根底から変えてしまう性質をもっているからです。
 
たとえばそれは、医療であり、医療保険であり、土木であり、あるいはわが農と食です。
これらは、国民生活のインフラとでもいうべき存在で、生活と健康の安全保障とでも呼ぶべき分野でした。
 
TPPという名のグローバリズムは、まさにこの日本の心臓をえぐりにやってきます。
 
食卓においては、今まで消費者が知らないうちに食卓に乗せていた遺伝子組み換え食品が、公然と表示されることなく食卓に乗せられることでしょう。
 
農業現場においては、今や世界最大の種子会社となったモンサントなどによって種子と農薬の遺伝子組み替え技術を用いた一元支配が進むでしょう。
食の安全は切り刻まれ、安値で叩き売られることになります。それでなくともわが国の遺伝子組み替えに対する規制はまさにザルであり、米国の言うがままに輸入を容認してきました。
米国が年次要求書で一貫して要求してきたのは、この遺伝子組み替えとBSEでした。既にBSEは最後の堤防を破られつつあります。
そして遺伝子組み替えにおいては、食料輸入だけではなく、遺伝子組み替え技術そのものを用いた農業を国内生産させる所にまで来ています。
それがTPPです。
遺伝子組み換えは、いまだ安全が一度として確認された完成された技術でないにかかわらず、EU、豪州、ニュージーランド、そしてわが日本を孤塁として世界支配を完成しつつあります。
この本には多くの研究者の成果によって、遺伝子組み替え技術の本質的危険性と、米国企業の世界戦略が詳細に語られています。
何回かにわけて本書をご紹介していく中で、今「食」と「農」の世界でなにが起きているのか、そして彼らがなにをなそうとしているのかを見ていきたいと思います。

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TPP」カテゴリの記事

コメント

BSE問題については、もうじき、国内産の牛におけるBSE検査(主に自治体が、検査費用を負担している)の法的検査必要な牛の年齢が、48ヶ月超えまで、延長される答申が、内閣府食品安全委員会から、厚生労働省あて、答申されると思われます。
今月、中旬から下旬には、パブリックコメントが、募集されるとおもいますので、行政に向けての、最後の意見公表の場ですので、家畜農家さんはじめ、全国民が、関心を持って、パブリックコメントに、参加されることを、望みます。

これら、緩和政策は、米国流TPPの前政策として、TPP批准前に、日本の安全、安心精神への挑戦として、米国がぶつけてきている問題ですので、理由や根拠なく、48ヶ月まで、国産牛を無検査にしてしまうことは、後日、米国産アンガス牛は、BSE無検査で、輸入しても、良いと、日本人自ら、決めたことと国際的には、なるはずなので、消費者、生産者とも、果たして、48ヶ月までの無検査を、認めるのかどうかと言う意味だと思ってます。

日本には、牛トレサはじめ、流通の透明化や情報公開があっての、48ヶ月問題審査ですが、海外において、牛トレサほどの、個体管理が、進んでいるかと言うと、TPP参加国すべてが、このような情報公開していないので、輸入食肉の安全論は、もはや、自己責任で、購入し、食べてください。ということを、受け入れる、第1歩ではないかと、想像しています。

初めまして。訳者の白井と申します。過分なご評価ありがとうございます。ご指摘のように、『この本はただの消費者でも農民でもなく、「TPPという災厄」に立ち向かおうとしている「国の民」に向けて書かれた本』であり、『この本には多くの研究者の成果によって、遺伝子組み替え技術の本質的危険性と、米国企業の世界戦略が詳細に語られています。』という点は、まさに本書の特徴であり、翻訳の意図もそこにありました。引き続き、本書の内容をご紹介していただけるとのこと。楽しみにして拝読させていただきまます。今後ともよろしくお願いいたします。

はじめまして。ヨセ太郎と申します。
先日、たまたまこちらのブログを拝見し、関心をもって読ませて頂きました。遺伝子組み換えの問題も、実は私より家内が先に危惧していました。「大地」という食の安全を守っているところから食材を買っていた関係で、そういう情報も早く知っていたようです。本当にこの流れは止めることができないのでしょうか。自分の身は自分で守るとしたら、どう守ったらいいのか。否応なしに遺伝子組み換えのものが出回って、表示さえされなくなったら、守るすべすら限られていますね。
ともあれ、事実・真実を知らない事には始まりません。今後とも、鋭い切り口で食と農の問題、またTPPの問題など、貴重な情報発信をよろしくお願いいたします。

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