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中国新型インフルエンザ事件第13回 新型インフルエンザの火薬庫・農民と民工を切り捨てるな!

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感染者約120人、死亡者約20人という小規模なわけがない中国の現実
多くの日本の医療・防疫関係者が、今の中国新型トリインフルの感染者数や死亡者数が、当局発表の10倍以上だと秘かに考えるのには理由があります。
それは中国の悲惨極まる医療制度のためです。
中国に病院がないわけではありません。むしろ、富裕階級用の病院などは先進国並の先端医療施設を持っています。
しかしこの高級病院に入れる人間たちはほんの一握りです。

民工の賃金は月収1万円以下
農村から上海などの大都市に出稼ぎに来て底辺労働に従事している民工(農民工)は、国家人口計画生育委員会の「中国流動人口発展報告2012」によれば2011年末に中国全国の流動人口が史上最高の2億3千万人に達しており、その8割は農村戸籍を持つ者で、平均年齢は28歳です。
実に
わが国の人口を優に上回る人口が、職を求めてさまよっていることになります。
一般に中国の農村は都市部と収入で3倍以上の大きな格差があります。
たとえば上海や蘇州の3Kの底辺労働を担う人たちは、湖南や四川など農村部出身者が大半を占めています。
これら農村部から来る外部労働者数は、蘇州などでは地元の人口を越えているそうです。蘇州市区は人口約538万人ですから、それほど大量に流入しているのです。

20歳くらいの民工の平均月収は600元(約8000円)ていどです。彼らが帰郷するための費用は3000から4000元なので、2年に一回くらい帰れたらいいという所のようです。
帰郷シーズンは年に2回で、2月の春節と、5月初めの労働節です。
この時期にSARSは爆発的に感染拡大しました。まさに今ですが、今年もそうなるのではないかと心配です。

Photo_3            (写真 民工が集まる広州駅周辺、南都週刊より)

民工の医療は闇診療所だけ
この膨大な統計に出てこない闇労働者たちには、国家による医療が与えられていません。民工は、農村籍しかないので出身の農村で医療を受けるしかありませんが、そもそも農村部は医療が大幅に都市より遅れている上に、帰るキップ゚代が半年分の収入なので、もぐりの医院に診てもらうしかないのです。

ロイター(2013年3月27日)はこう書いています。
「中国政府が医療制度の改革を掲げる中、闇診療所は相変わらず繁盛している。
北京の街の片隅、裸電球一つの粗末な「部屋」は出稼ぎ労働者である張雪方(ジャン・シュエファン)さんからすれば「一番いい病院」である。環球時報(電子版)が伝えた。
北京市民ではない張さんは市内の公立病院でもっと安い治療も受けることができず、遠く離れた故郷の医療補助金を受け取ることもかなわない。
病気になった時には、北京に暮らす数百万人の出稼ぎ労働者同様、不衛生で無秩序な「闇診療所」に頼るしかないのだ。 」

原因は差別的な農村戸籍制度
中国には、江戸時代のような農村戸籍と都市戸籍があります。農村戸籍が10億人、都市戸籍が3億人、特権階級の共産党員戸籍が7000万人といったところのようです。
農村籍は農村に住んでる人達を、一生農村にしか住めなくする隔離政策の為にあります。
農村では一人っ子政策の適用外で子供を沢山作れますが、働ける所が制限されているために、都市で働くには闇の民工になるしかありません。
あまりの前近代的制度のために批判が多く、政府も改革を約束していますが、具体的には変化はみられません。
また、今、感染の危険性が一番高いのは養鶏や畜産に従事する農民ですが、農村にはまともな病院が少ないためにしっかりとした治療を受けることは不可能に等しいと言われています。
この農村部に住む農民と、都市に出稼ぎに出ている民工階層が最大の感染の闇の部分です。

■感染の火薬庫となっている農民と民工階層を見ないで、中国新型インフルエンザを語るべきではない
「北京の首都経済貿易大学の教授は「闇診療所は中国の医療制度の暗部である。
出稼ぎ労働者が闇診療所の常連客となるのは、医療制度に欠陥があるからだ」と指摘する。
北京市政府の公式データによると、2010年以降、約1000カ所に上る闇診療所を閉鎖してきたが、多くは閉鎖から数日後には営業を再開しているという」(同)

この2億3千万人の医療を受けられない底辺労働者層こそが、新型トリインフルの火薬庫なのです。
この階層を調査することなく、病院に入ることができる裕福な階層だけを調べているのが、今の中国当局とWHOです。
真に恐ろしいのは、この地下に潜っている悲惨な農民と民工階層なのです。この当局が公表しない彼らを切り捨てて、中国新型インフルエンザを語るべきではありません。

※ 写真 緑風にすっくと立つタンポポ。

                。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚

横浜でカラス17羽、鳩1羽の死骸が見つかりましたが、血を吐くなどの症状を呈しているそうです。H7N9トリインフルに感染しても鳥類は症状が出ないことや、吐血もありえないことから、なんらかの毒物を飲んだのではないかとみられています。今日中には検査結果が出るはずです。
一部で渡り鳥が中国からインフルを持ちんだというデマが流されていますが、現時点では中国大陸の渡り鳥は北へ帰っている時期で、日本に飛来する可能性は考えられません。

追記 「30日朝、横浜市中区の繁華街の路上で、カラス20羽とハト1羽が死んでいるのが見つかり、カラス4羽について横浜市衛生研究所が検査を行った結果、鳥インフルエンザウイルスは検出されなかったことが分かり、警察は引き続き詳しい原因を調べています。」(NHK4月30日午後6時34分)

上海市、江蘇省、安徽省、浙江省にGWに渡航するのは非常に危険です!できる限り渡航は自粛してください!

 

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コメント

本来、王政や資本主義の矛盾や格差の是正と「平等」がキモであるはずの共産主義に移行した国は、ことごとく腐敗して恐怖政治や極端な階級社会になりますね。
共産主義ってなんだったんだよ。

中国の場合、漢族による多くの少数民族への差別と弾圧が物凄いもんですね。
ウイグルやチベットの扱いなんか見てると、どうしようもない国だと。
平気で原爆実験繰り返したり、信仰まで踏みにじってる。

投稿: 山形 | 2013年5月 1日 (水) 08時00分

あれだけの国土と国民を統括出来ていない・・・と言うより統括出来ないのが現実では無いでしょうか?

伝染性疾病でも暴動でも、いつどこで起きても不思議ではない状態ですから、党による恐怖政治で締め付けるしか手はないように思います。
GDPは世界2位との事ですが、社会構造と言う意味では世界何位なのでしょうか?
チャイナリスクによる外国資本の逃避が進めば、危うい所ではあると考えています。

投稿: 北海道 | 2013年5月 1日 (水) 11時09分

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