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2013年5月28日 (火)

速報! 国連科学委員会 福島事故最終報告書       「福島はチェルノブイリではない」

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「朝日新聞」(5月27日)1面記事の最終国連科学委員会(※)福島事故最終報告について、私のコメントなしで転載いたします。

最近朝日新聞はデジタル化は抄文のみで、記事全体は会員制にしたために全文はスキャンのみとなりました。
いずれ国連科学委員会の福島事故報告書全文が出ると思われます。

[報告書要旨]
①日本国民の総被曝線量(集団線量)は、甲状腺がチェルノブイリ原発事故の約30分の1
②全身が10分の1
③チェルノブイリと比べて、放射性ヨウ素131の総放出量は3分の1未満
④セシウム137は4分の1未満
⑤ストロンチウムやプルトニウムは「非常に微量」
⑥(がんが増加しても非常に少ないために)見つけるのは難しい
⑦「福島はチェルノブイリではない」

国連科学委員会 正式名称「原子放射線の影響に関する国連科学委員会
: United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation: UNSCEAR)は、電離放射線による被曝の程度と影響を評価・報告するために国連によって設置された委員会である[1]。略称はアンスケア(UNSCEAR)。Wikipedia

※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-9c73.html

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■福島事故の甲状腺集団線量「チェルノブイリの1/30」
朝日新聞デジタル 5月27日

東京電力福島第一原発事故について、国連科学委員会が報告書案をまとめた。集団でみた日本国民の総被曝(ひばく)線量(集団線量)は、甲状腺がチェルノブイリ原発事故の約30分の1、全身は約10分の1と推計した。個人の被曝線量も推計し、多くが防護剤をのむ基準以下で、健康影響は「(6千人の甲状腺がんが出た)チェルノブイリとは異なる」「(がんの発生は少なく)見つけるのが難しいレベル」と結論づけた。

 報告書案は、国連科学委員会の専門家ら約85人が2年かけてまとめた。27日からウィーンで始まる科学委員会総会で議論され、9月の国連総会に提出される。

 朝日新聞が入手した報告書案によると、事故は、米スリーマイル島などの事故より「はるかに深刻」とした。ただし、チェルノブイリに比べて、放射性ヨウ素131の総放出量は3分の1未満、セシウム137は4分の1未満で、ストロンチウムやプルトニウムは「非常に微量」と評価した。

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コメント

国連科学委員会の報告は海洋流出と海洋汚染については調べてでているのでしょうか?
ほとんどは海洋に流出したという話の筈なんだけど。
報告がその大部分についての調査もでてないで安全っていうような代物だとしたら信憑性はどうなんでしょうか。

名無しさん、

海洋流出したのがほとんど?それこそその根拠のデータは何ですか?
もしそうだとしても、ありがたいことに太平洋は広くて深く、海水量が豊富なのです。
そんなに心配なら海産物を食べる時に(特に沿岸の底魚など)の測定データを参照して下さい。中には基準値越えてるのも見つかってますから。しかし、それらは流通しません。

それが、大気中に戻ってきて福島~関東に降り注いで被曝するとでも?


海水汚染云々を言うのなら、ロシアが日本海にポイ棄てした原子炉!や、イギリスセラフィールドの長年の垂れ流しとチェルノブイリ事故による、皆様が有り難がるノルウェーサーモンやカスピ海のキャビア、欧州産農産物なんかはどうなんですかね?

まるで条件反射のように批判する前に、少しは勉強して下さい。

私も、5月27日付朝日新聞の<チェルノブイリの30分の1>を見たとき「えっ?」と疑問を感じました。どのようにデータ収集したのか?と。私が読んだ新聞には西部本社発行の朝日新聞には<「不確定要素も多い」>の見出しがなく、文末から12行の文章がありませんでした。他は配置は若干ちがうものの同じでした。
教えて頂きたいのですが、発行はどこでしょうか?

シーラカンスさん。このスキャンした記事は朝日新聞東京本本社5月27日付朝刊のものです。

シーラカンスさん。

出どころどころか、あくまで「国連科学委員会」の発表を朝日新聞が取り上げたものです。
新聞は「第〇版」の繰り返しで記事の配置や紙面占有の都合で、変更や書き換えなどは普通ですよ。
あれほど政府や東電に批判的な朝日新聞でも同様です。
むしろ朝日ですらそれほど否定的でないということです。

ネットでは科学委員会そのものがIAEAと共に、原子力推進の悪者だとの扱いしている発言もありますが、それこそ根拠がこじつけばかりであまりにも弱いんですよねえ。

「チェルノブイリの30分の1」と、これだけ単独で読むとなんだかとっても少ないように感じられますが、比較対象になっているチェルノブイリ事故の公式評価があてにならない以上、その30分の1だろうが100分の1だろうが、これで安心と言える根拠にはならないのではないでしょうか。チェルノブイリ後に増加した甲状腺癌以外の種々の癌については、「公式に」放射線の影響ではないことになってますし。

ちなみに、国連科学委員会(正式には「電離放射線の影響に関する国連科学委員会」UNSCEAR)は、放射線の影響を過小評価するので有名なIAEAおよびICRPとお友達関係にある国連組織です(構成人員が重複しています)。

nsfw19さん。

そうであれば、あなたの科学的根拠をお示し下さい。もしくは現地を直接見て来て下さい。

憶測や陰謀論はまっぴら御免です。

で、あなたはどうすれば納得なさるのですか?
不安ばかり煽ることに何か意味があるのでしょうか。

せめて、分からないというチェルノブイリ事故後数年ののウクライナ・ベラルーシでの牛乳の許容濃度くらいは押さえておいて下さい。

nsfw19さん。チェルノブイリに関しては2005年に国連科学委員会の公式報告書がでています。私もブログでとりあげたことがあります。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-0ca3.html

さて、私はこの福島報告書に関してはニュートラルに読んでいます。「だから安全だ」と言う気にはなりませんし、かといってECRRのバズビー氏のように「40万人がガンになる」というふうにもまったく考えていません。

国連科学委員会とICRPは立場が違いますし、IAEAまで含めて、一括して「原発推進派」というような雑な括り方は意味がないと思います。
メンバーが重複するのは、原子力あるいは放射線の専門家が限られている以上当然なことです。

規制委員会の田中俊一氏に対して「脱原発派」のひとが、氏の考えも聞かない前から安全委員会にいたために「原子力村だ」と決めつけたことをもうお忘れですか。

このような専門的報告書に原子力の専門家が加わるのはまったくあたりまえではないでしょうか。

脱原発を実現するには、原子力の専門家の力がいるし、その前提としての調査に彼らが加わるのは当然なことです。

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