中国食品公害その3 白菜の保存にホルムアルデヒド、キュウリに有機水銀
中国野菜の危険な実態が中国系テレビの取材で鮮明になりました。
ここで取り上げられた山東省はわが国向けの委託生産も大量に行われており、日本にも寿司のガリや紅生姜などを大量に輸出しています。
回転寿司のガリや、牛丼屋の紅生姜などは食べるのはお止めになったほうがいいかもしれませんね。
中国国内の野菜の大産地であるので今回大騒ぎになったようですが、ここに出てくる農薬は、日本ではとうの昔にすべて禁止です。
中国でも建て前上は禁止なようですが、なにぶんあの国のことですから監視体制がなきに等しいようです。
ホルムアルデヒドはかねてから、日本国内で輸入中国産乾しシイタケから検出されてきたもので、ああやぱりね、という感じです。
ホルムアルデヒドは溶けるとホルマリンとなり強烈な刺激臭を発します。シックハウス症候群の原因物質となっている接着剤、防腐剤の成分です。
いうまでもありませんが、そもそも食品にかけていいものではありません。
また、このニュースの中にある「水銀」というのは有機水銀農薬のことです。水俣病の原因物質で、わが国では70年に販売そのものが禁止されています。
まさに絶望的なまでの化学農薬の危険性に対しての無知です。
いや、正確には「自分では食べない」と言っている農民もいるようですから、同じ農民としてなんともやりきれない気分になります。
昨日取り上げた病死肉販売にしても、ここまでモラル・ハザードが進行すると一体どこから手を打っていいのか頭を抱えたくなります。
このニュースにもありますが、地下水系への重金属汚染は凄まじいと予想されます。その汚染された水でまた栽培し、また汚染させるという無限地獄です。
この負のスパイラルを断つには、農民がその化学汚染の深刻さを自覚せねばなりません。
それに「神農丹」とは、なんとブラック・ユーモアな。神農とは中国道教の農業の神様なんですが。
これ一振りで神がかり的に虫が涌かなくなるということでしょうが、まるで魯迅が描いた阿Q正伝の世界そのままです。
これを読んでも、まだ安いから中国野菜がいいわ、という方はまぁお好きにして下さい。
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【新唐人日本2012年5月18日付ニュース】
http://www.youtube.com/watch?v=XVBaSUwgYbM
中国山東省で、白菜の保存に発がん性物
山東省青州市東夏鎮は白菜の名産地で、有機生姜の生産拠点でも有名です。近日、この町
山東省沂水県生姜卸商 秦さん
「去年の秋頃、9月に収穫した生姜です。保鮮剤は農薬販売店なら売っています。砂と一
中国メディアによると、農家は地下貯蔵庫に生姜を保存する際、生姜1万kg当たりに瓶
山東省沂水県生姜卸商 斎さん
「我々は六六粉(BHC)は使いません。毒性が強いので今は使っていません。蚊を駆除
記者
「身体に害を与えることはありませんか」
山東省沂水県生姜卸商 斎さん
「少量ならかまいません。水に漬けておけば大丈夫です」
東夏鎮では、4月末に白菜の保存にホルムアルデヒドが使われていた事が報じられたばか
山東省寿光市民 宋さん
「キュウリ農家は水銀を使います。そうすると虫がわきません。ニラも植える前に残留期
深刻化を辿る中国の食品安全問題。主な原因は社会全体のモラル低下のほか、政府の無責
新唐人テレビがお伝えしました。
■What's New in 広州
山東省で生産されている生姜に劇毒の農薬が使われていた疑いがあると東方早報が伝えている。
劇毒農薬の使用が疑われているのは山東省灘坊市の生姜畑で、ここの生姜生産の際に劇毒の「神農丹」が使われていた可能性があるとのこと。
「神農丹」にはアルディカーブという劇毒成分が含まれており、体重50キロの人間の致死量が50ミリグラムと極めて強力な毒性がある。
しかも植物はこれを吸収しやすいという特性があるため直接口に入る野菜や果物の栽培には直接使えず、主にタバコや綿花の栽培の際に使われ、甘藷の栽培などにも使われることもあるが、害虫状況が酷い時に限定されしかも使用方法などは乱用しないよう農薬の袋に厳格に記されているとのこと。
しかし現地の農家の話では、以前から害虫退治にこの神農丹は使われており、使わないと収穫量が半分以下になってしまうため、栽培期間1回に一度しか許されていないにも関わらず、複数回にわたって神農丹が使用されていたという。
現地の農民なども神農丹の危険性は十分承知しているが、自分たちではこの生姜を食べることはないため、使い続けているようだ。
この地で生産される生姜は主に国内外への輸出用となっており、無論非常に厳しい残留農薬検査があるものの、検査用サンプルは農民たちが自ら選んで検査場へ送っており、農薬の使われていない僅かばかりの生姜で検査をパスしているのだという。
また国内向けの製品の検査は年に数回あるだけで、非常に緩いのが実態だとのこと。
今回の事態発覚を受け、北京市内の市場では灘坊市産の生姜の残留農薬検査を抜き打ちで実施しているが、今のところ基準値を超えるような生姜は発見されていないという。
ただこの件について専門家は、神農丹が長期間にわたって大量に使われていたとすれば、現地の地下水も汚染されている可能性があり、生姜以外の農産物や動植物にも影響が出ることが懸念されると指摘している。
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コメント
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ジクロロボス、、BHCの大量使用っていつの時代なんだか…
ホルマリン、水銀って…もう殺人レベルです。
中国農業製品の闇は限りなく深いですね…。
大昔の日本や米国の教訓が活かされる日は来るのでしょうか?
あの国の農民は「自分さえ儲かればいい」という、モラルハザードが常態化しているのがよく分かる記事です。
いずれは自分たちに跳ね返ってくるというのに。
厳しく検閲されてるとはいえ、ネット大国である中国では「沈黙の春」の概要くらい読めないんですかねぇ。もう50年も前の著書なのに。
投稿: 山形 | 2013年5月15日 (水) 08時54分