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2013年7月26日 (金)

参院選で原発が議論されなかったわけ

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今回の参院選で原発は、年金医療、景気に次ぐ関心ランキングで上位になりながらも、まったくと言っていいほど論戦は行われませんでした 

その原因は、共産党と社民党を除いて、ほとんどの野党が議論の俎上に乗せずに、神棚にお祭りするようなていたらくだったからです。

野党の公約はゼロ年代に差があるだけで、だいたい似たようなものです。 明瞭に「脱原発」を主張したのは山本太郎氏と三宅洋平氏(落選)でした。

彼らは野党の自壊、選挙区に知名度がある人がいないなどの理由はあったにせよ善戦したことは間違いありません。

語っている内容は、三宅洋平氏の主張を欄外に載せておきます。まるで喜納昌吉氏の焼き直しのようで、私たちの世代にはむしろ懐かしい「ラブ&ピース」そのものです。

両氏の主張は、私のような70年代育ちにはまったく新鮮味がなく陳腐なくらいですが、若い人には違うのかもしれません。

御覧のように政策といえるような態をなしておらず、政策評価するのがヤボというものですので、「スピリット」とか「心情」の範疇に入れたほうが賢明なようです。

彼らはある意味、脱原発精神主義といっていいのかもしれません。

しかし、しっかりと「脱原発」というテーマを、「山本太郎」、「三宅洋平」という「カッコイイキャラ」もろともにワンイッシュで伝えきったことは、素直に評価されるべきだとは思います。

米国のリベルラル系メディアのハティントン・プレスはこう書いています。

「山本にとって脱原発とは被曝リスクをゼロにするために必要なものと位置づけられている。その立場は同じように311の原発事故後にわかに被曝リスクゼロを強く願うようになった都市圏の脱原発指向と共振・共鳴し、投票行動を促した。
低線量被曝による晩発性障害の発生が完全に否定できないと聞いて、できるだけ被曝を避けたいと願う心情を持つに至るプロセスは十分に理解できる。だが、そうした心情をそのまま現実の投票行動に結びつけられるのは、原発立地から遠く離れた都市圏の特権であることもまた事実だろう。」

彼らが、福島瑞穂さんや菅直人氏のような、「終わった人」と組まない限り、一定の支持層を拡大し続けていくかもしれません。

※追記 三宅氏が属する「緑の党」はこのような政策を掲げているようです。私の考えと近い部分もありますね。http://greens.gr.jp/policy/seisaku/

一方、自民党は、規制委員会の審査を大前提とした上で「電気料金が上がることは日本社会にとって大きなダメージですよ」、と言い続けていました。 

そして野党が批判するような単純な原発推進ではなく、「国が責任を持って、安全と判断された原発の再稼働し、その努力を地元自治体に対して行います」という正攻法です。 

これに野党は反論できないでいます。というか自民党が言うことのほうが常識だからです。 

電気料金は、4兆超の貿易赤字の大分部がLNGや原油によって占められており、値上げは間近に迫っています。 

にもかかわらす、「原発ゼロ」を言う以上、「原発を再稼働させない」のなら、国民が支払う電気料金の値上がりをどうくい止めていくのか明確に野党には答える義務がありました。 

しかし、すべての野党は、ロシアの天然ガス輸入を説いた新党大地以外、国民が聞きたかった肝心な「電気料金の値上がり」という都合の悪い部分に対して口をつぐんでしまいました。

というか、できるはずがないのです。 これで自民党のリアリズムに勝てるわけがありません。 

だから、事実上原発はまったく争点にならず、「そんな面倒なことは考えない。ともかく原発ゼロ」という人たちは、エネルギー問題なんか知ったことかという山本太郎氏に投票したというわけです。

これはうがった見方をすれば、 山本氏ひとりが参院で議席を持ってもなにもできないという妙な「安心感」があったからともいえます。

たぶん現実の壁は厚いだろうが、原発ゼロという意志を伝えるメッセンジャーになってくれる、それが山本氏に託した想いだったのだと思います。

だから彼には初めから具体的政策などは要求されておらず、ひたすら放射能の恐怖と原発ゼロを叫んでいてくれてよかったのです。

このようなエネルギー問題にまで踏み込んだ議論がなされないかぎり、脱原発はたんなる空疎なスローガンの連呼となるか、新たな精神主義となってしまうことが、あらためてこの参院選でわかりました。 

さて脱原発派の論理は、発送電分離して、発電部門と送電部門を別々にし、その市場を自由化すれば、再生可能エネルギーFIT(全量固定価格買上制度)で高い買い取り価格なのだから、一気に活性化して、原発の代替に育っていくだろうという目論見でした。 

ここで私が10回ほど検証してきたのは、電力自由化というのがそんなに夢の扉なんですか、ということです。夢どころか、夢は夢でも「悪夢の扉」ではないか、と私は思っています。

                  ○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*

■三宅洋平政策ビジョン
「すべての武器を楽器に」

①文化は最大の輸出品
②復興は補償から
③除染から廃炉ビジネスに
④送電線から蓄電技術へ
⑤消費税より金融資産課税に
⑥大規模農業から家庭菜園へ
⑦官僚主義から住民主権へ
⑧破壊の公共事業から再生の公共事業へ
⑨憲法9条を世界遺産へ 

■お断り 後半が長いと思われましたので、いったんアップしましたが、カットして次回に回します。(8時56分記)

■写真 湖の水鳥たち。逆光なのでよくわかりませんが、柱に登ってブイブイいわせているのがカワウ。その右がダイサギ。その次がたぶんカイツブリかな。 このところ水辺のトリ撮影にはまっています。

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原発を真面目に終りにする方法」カテゴリの記事

コメント

なんだこの三宅洋平って!

ボクちゃんの理想だぜ!と主張する小学生レベルじゃないか(笑)


明確な即時原発停止を訴えたところは、みどりの風(舟山さん残念…いやザマア!さっさと貴女の選んだ理想郷の小国の農家に帰りなさい)と、いつのまにか競っていた緑の党。どちらも全滅でしたね。

山本太郎に関しては、バックが勝手連と言いつつ、明らかに中核派の広告塔ですよね。
本人も含めて今の40才以下の者は彼らのやってきた恐ろしさなど知らないでしょうから、ネット世代で踊らされて共感しちゃった若者も多かったことでしょう。
で、他に政策は?
国会議員って、そんな甘いものではないでしょうに。

これから当分は自民党政権がしばらく続き、マスコミはひたすら叩くという構図が続くでしょうから、しっかりと見定めて評価することが、我々の義務です。

当面はTPPと尖閣諸島方面対処ですね。

山形さん。追記で三宅氏の「緑の党」の政策集をリンクしておきましたが、そうメチャクチャではないですよ。

三宅氏については、ロスチャイルド、ロックフェラーなどにも言及しておられますよ。そこらの政治家よりも、よほど現実主義です。
なぜ、今度の選挙で原発やTPPが事前に論議されなかったのか。それらが争点として知れ渡ることが怖かったからだと思います。そうであれば、選挙結果から不正が疑われてしまうでしょう。前の選挙でも、脱原発派はのきなみ票を減らされましたから。http://velvetmorning.asablo.jp/blog/ http://ameblo.jp/ghostripon/entry-11581448228.htmlどうぞ参考にしてみて下さい。

山形さんのような、脳のおかしいくずもいらっしゃるのですね。山本氏は、理念だけの脱原発一神教でなく、TPPも明確に捉えた上で、反対しています。権力構造に自覚的なのは、この山本氏と三宅氏が一番ではないでしょうか。山本氏が不正に関らず受かったのは、フェスの盛り上がりで目に見える投票者数が認識できた結果、当選させざるをえなくなったからだと思います。また、どう見たら明らかな中核派の広告塔なのか。今の権力闘争において、中核派がどれほどの力を持っているのか?笑 いっちゃったジジイは迷惑です。

値上がりと言いますが、原発は利権共同体では?
そもそも石油自体が、上位階層の手段や意向によって、急速な値のつりあがりをしたと聞きます。40年で枯渇は、単に恣意的な嘘だし。エネルギーとは、こういうものでしょう。フリーエネルギー関連で、人が殺されたりしたのはどうしてですか。(これに関しては怪しげな情報多いです。)信用できるのか分かりませんが、三宅氏も推奨しているエネルギーがあります。(反対意見、肯定意見、ともに嘘がかなりあるでしょう。なので正確な情報のためには探求が必要です。)選挙結果に関して、そもそも脱原発の機運が高まったなら、脱原発票が逆に票を減らすことなどありえません。普通に考えると不正だということになります。

「参考にどうぞ」さん、基本的に連投はご遠慮ください。

>選挙結果に関して、そもそも脱原発の機運が高まったなら、脱原発票が逆に票を減らすことなど~
あ、これは、去年の衆院選についてです。誤解する書き方でした^^;

連投だめでしたか、すいません。
そのことを記した文言などの掲載がなかったため、管理人さんの意に反することをしてしまいました^^;
ついでに追記。
権力闘争はかなり深く物事を見る必要があります。多分アメリカの要人の発言を注意深く見ていかないと、理解はできないでしょう。誰が何のため、動いているか。不整船渠があるのだから、なおさらです。これの予定込みで政治が動いていたわけですから。誰がどう思って誰の利になるためどう動いたのか。菅さんは、今まででも大分まともな総理だったと思っています。
・・・偉そうな書き込み、失礼しました。

参考にどうぞさん。

慌てっぷりがカワイイです。貴方は坊やですか?それとも山本太郎シンパか関係者の方でしょうか?私には判断しかねますが、
見ず知らずの相手に初っぱなから明確な指摘も不明瞭なまま「脳のおかしいくず」呼ばわりをした貴方の頭はいかがなものでしょうか。気にいらない発言だから私への謝罪は無いのですか?まるで原理主義者ですね。

震災以降、中核派のオルグ活動が活発化していることくらい報道やネット記事でもとっくに既報ですし、公安も警戒強化しています。
山本議員の選対のメンバーを見ればすぐに分かることですよね。
無知は怖いという典型ですよ。。

そして、いきなりロスチャイルド云々の陰謀論ですか…。
君のような方々が極めて奇妙な思想やカルト宗教、はたまた大衆迎合の全体主義に陥り安いのですよ。

私としては親切に「お気をつけ下さい」としか言えません。

ジジイは迷惑?
オレまだ40過ぎだが、ちょうど親世代が次々に亡くなる時期なんで、改めて「お年寄りは大事にすべき」と思ってますが、間違ってますかね?

山形さん、そう決めつけなくとも。いろんなおじいさんがいるのでは?歳が若くてもそうでなくても金や企業や経済のことしか考えられない人は最終的には国民のためにはならない気がします。若くとも立派な人はたくさんいて、歳をとっても自分のことしか考えない人もいます。人それぞれではないかと思うのですが。大事にするのは個人的なことでだから歳をとっている人が正しいということには勿論なりません。ロスチャイルドさんにかんしては、よくわからない自分でも、不都合な真実のゴアさんとつながりがあったり、地震直後にわざわざ福島の被災地に夫婦で来て、原発アピールをしているニュースを見てかなりの違和感を感じました。まあ、職務に忠実いうならそうでしょうが、原発事故直後に苦しんでいる人の目の前で、被害状況も原因もわからず勿論終息もしていないのに、どれだけ無責任で無神経な人たちだろうと思いました。

山田さん、わざわざどうも。あなたは「参考にどうぞ」さんでしょうか?

私は決め付けも何も「自明」であろうと指摘しただけですが。
私のコメント前半をお読み下さい。何を難癖付けているのかわかりません。

お年寄りにも様々。その通りです。私はお年寄りは大事にしましょうと言っているだけです。

勝手にぶっ飛んで行ったロスチャイルド云々は、知ったこっちゃありませんね。ネットの孫引きではなく、ちゃんとした1次ソースを上げてみてくださいな。

たまたま見つけたのでコメントしましたが、とても相手にしていられませんので、それでは。

今年の参院選に性も懲りなくまた出馬するようですね三宅氏は。なんで脱原発派ってこんなのばっかなんですか?なんで全部反対しないといけないんですか?なんでこんなに踏み絵をしたがるんですか?参院選と都知事選が鬱になりそうです。

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