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2013年8月30日 (金)

世界食糧戦争その1 戦略「兵器」としての輸出食糧

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オバマ大統領がシリアを爆撃したいそうです。とんでもない「ノーベル平和賞受賞者」もあったもんですな。

ここで強引にアサド政権を倒しても、シリア反政府勢力の中心にはイスラム原理主義がからんでいますから、またエジプトのような不安定なイスラム原理主義国家が一丁上がりです。

そしてクルド人もドサクサに紛れて自治区を拡大しているようですから、少数民族紛争も絶えなくなるでしょう。

いずれにしても、宗教と民族対立にイスラム原理主義まで絡んだ三つ巴の内戦が続くイラク、アフガンのようになるのは目に見えています。

バカな話ですが、中東はフセイン、カダフィ、ムバーラクが「独裁」を敷く頃がいちばん安定して平和だったということになります。

また大量破壊兵器とやらが出てこなかったらどうするんでしょう。オバマ大統領の選挙スローガンはたしか「チェンジ」でしたっけ、笑わせます。

ブッシュ氏との違いは、陽気なバカか、陰気なバカかだけの違いのようです。

追記 今重要なことは、シリア政府が化学兵器を使用したか否かです。ここをあいまいにして爆撃も、米国支援もクソもありません。決定的物的証拠を、米国政府は開示すべきです。安倍さん米国支持が早すぎます。(午後7時記)

さてこの米国ほど、世界の中で食糧が「戦略武器」だと自覚している国はないでしょう。 

米国ウィスコンシン大学に留学したある日本人研究者は、教授からこのような言葉を聞いたたといいます。 

「諸君らは、アメリカの威信を担っている。アメリカの農産物は政治上の武器だ。だから安くていいものを沢山作りなさい。それが世界をコントロールする道具になる。
たとえば東の海の上に浮んだ小さな国は(※わが日本のこと。小さな島で悪かったな)よく働く。でも勝手に動かれては不都合だからその行き先を引っぱれ。」
(大江正章「農業という仕事」)
 

ここまで露骨に言われると日本人としては燃えますなぁ。米国の食料戦略の第1ターゲットはわが国だということです。 

米国は、今まで自由貿易の旗手のような顔をしながら、実はトリッキーな手を使っていました。それが輸出補助金というやつです。  

これはたびたびWTOでもやり玉に上げられながらも、あの手この手を使って1995年から2009年まで出された輸出補助金総額は、実に2452億ドル(22兆円)というのですからハンパじゃありません。  

これらは、米国が農業輸出の目玉としている、トウモロコシ、大豆、小麦、米、綿花に7割が投入され、それ以外にもピーナッツ、ソルダム、乳製品、キャノーラ(菜種)などにも支払われています。

まさに日本と縁が深い作物ばかりです。残念ながら、米国産トウモロコシがなければ日本畜産は明日にも壊滅しますし、大豆がなければ醤油、味噌ができず、小麦がなければパンもケーキも焼けなくなります。 

これだけ偏ったシフトになっているので、米国の作柄に毎年日本の食卓は左右されることになりまます。

もちろんリスク分散は考えてはいるのですが、なにせ安い。そして大量に確保できるというメリットのために米国に対する穀物一極依存はなかなか改まりません。 

安さの原因は輸出補助金なのですが、農作物に特有の天候異変で市場価格が上がったり下がったりすることで農業収益が低下することを防ぐ意味合いがあります。

いわばよく言ってセーフティ・ネット、はっきり言えばズルです。 

これについては長くなりましたので、詳細は次回に続けます。

■写真 鉾田の夏祭りです。

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コメント

米国ほど、世界の中で食糧が「戦略武器」だと自覚している国はないでしょう>>>>

本来は、太平洋戦争時、日本軍の侵攻には、ロジ部隊(食糧、弾薬供給部隊)が、存在しない。あるいは、間に合わない。および、軍上層部が、現地調査せず、現地調達や接収可能と言う命令を出していて、戦死者の半分は、飢えで、死亡したと言われるほどだった、日本軍こそ、食糧とエネルギーが、覇権戦略物資であることを、身を持って体験したはずなんだけど。。。

現実、日本の2大種苗会社である、サカタ種苗、タキイ種苗などの株は、外国投資家に、押さえられつつあるようです。

もう、F1種しか、手に入りませんし、日本の農家さんは、そういう専門業者から、苗を購入して、農業をしている訳ですから、「植物品種保護国際条約」に、全面的に従うような外交状況に、追い込まれつつあるようですね。

戦後、しばらくは、米国の強制する小麦や脱脂粉乳によって、学校給食が成り立ち、私たちの時代としては、助かった面もあったのですが、やはり、舶来物信仰は、やめて、最低限の日本食は、自国で、生産し、消費するべきだと思いますね。

TPPのどさくさに、まぎれて、植物品種保護国際条約の完全批准などすれば、決定的に、日本は、米国の1州となるでしょう。

管理人さんのご指摘のように、生物兵器が、反体制派が、テロ目的で、使用したのか、シリア政府が、使ったのか、解らない前に、早々と、米国支持をする安倍総理は、すでに、イラク、フセイン殺害行動を米国単独で、した間違いを、検証なく支持するほど、日米同盟とは、腐った同盟なんでしょうか?
いつも強行手段に出る英国すら、議会承認が得られず、1歩引いているのに。。。

安倍さんも、戦後生まれなんで、はっきり理解されてないようですが、戦争は、勝ち負けに係わらず、両国共、自国経済に、深刻なダメージを与えることは、解っているはずだと、思うのですがねえ?

佐藤総理も、日本に核を持ち込んでいて、死ぬまで、うそで固めて、ノーベル平和賞をもらった訳ですから、平和賞自体が、国際政治的な勲章なんでしょうね。

シリアの事はこの記事の本筋では無いと思うのですが、一つだけ気になったので。
「ヒズボラ」は政権側だと思います。まあ、反政府側にもアルカイダ系の組織が加勢しているようなので、テロリストと関係あるのは変わらないようですが。

ありがとうざいます。ご指摘の部分を修正しました。

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