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2013年11月 5日 (火)

ドイツの脱原発は隣の家の青い芝(5) ドイツの電気小売り事情 yui氏にお答えして

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yui という人からドイツの電気料金はもっと安いという指摘がされましたので、本日の記事を差し替えて、かなり前に書いた記事(12年9月28日)を再編集して掲載しておきます。

ドイツの電気小売りは最盛時には1000超あまりもあり、電気料金の乗り換えのための専門サイトまであります。

ドイツがEUの指令に従って1998年に電力の自由化をおこなったからで、そのために電力会社の地域独占が消滅しました。

そして電力の自由化と共に、いままでひとつだった電力料金はバラエティに富んだものになり、化石燃料や原子力を電源とする会社は料金が低く、再生可能エネルギーを取り入れる会社は高いという価格差が生じました

その電源の内訳は開示が義務づけられており、電力料金票をみると使用電力量と料金以外ズラズラとさまざまな情報開示されています。これは連邦法で定められた情報開示義務です。

情報開示はこんな具合です。
電力がどの電源から作られているのかの内訳
・1キロワット時に要したCO2排出量
・同じく核廃棄物の排出量

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上図は、現実のドイツの料金プランですが、一目でお好みの電源を供給する会社を選択できます。(日テレ報道番組による)

下図は安い再性可能エネルギーで有名なプリオシュトローム社の電気料金内訳です。

ここはこの数年、格安の再生可能エネルギーを販売して業績を伸ばしている会社です。

Photo_2 (図 「脱原発を決めたドイツの挑戦」 熊谷徹)

ご覧のように1キロワット時あたりのCO2排出はゼロ、同じく核廃棄物排出ゼロとなっていますから、100%再生可能エネルギーということになります。

電力価格も安価な料金の雄である「イエロー」が化石燃料も原子力も利用しているのに、年間電力料金が776.21ユーロですから、安全な上にぐっと割安感があります。

ではどうしてプリオシュトロームがこんなに安いのでしょう?もちろんこれには種も仕掛けもあります。

電源の内訳まではおおざっぱな表示義務しかないため、「排出ゼロ」電力=自然エネルギーの表記だけでは再生可能エネルギーとはかぎらないのです。

この会社は北欧の水力発電からの電気を輸入しています。

大型ダム発電が自然エネルギーだと言うのはウソではありませんが、環境破壊を伴うために狭義には再生可能エネルギーの範疇には入れてカウントしていません。(※水力は再エネであるという説もあります)

ドイツの場合、そこは一括りにして「排出ゼロ」で済ましてしまっています。

また国産エネルギーの表示義務はないので、格安販売会社は外国からの買電が頼みの綱で、原子力はフランス、水力はノルウェイやスウェーデンなどに頼っています。

もちろん国産の再生可能エネルギーの会社はマルクト・リヒテナウ社のようにいくつも存在します。

ただし、値段はぐっと高くて、先のプリオシュトローム社の2倍の863.3ユーロ(約8万6千円)しています。

マルクト社はドイツ国内の再生可能エネルギーを優先して使用しているためどうしても高めになるようです。

というわけで、このように同じ自然エネルギーといっても2倍も価格差があるのですから、一口にドイツの自然エネルギーの価格はいくらと言い切れないのがお分かりでしょう。

コメントのように再エネは安いとだけ言われても、再エネ販売会社は山ほどあり、それぞれの内訳をみて判断せねばなりません

それはさておき、この会社もそうですが1000社超あるといわれる電力販売会社は文字通り「販売」だけで、発電所はおろか送電網すら持っておらず、大手電力会社から電気を卸してもらって小売りしている会社だそうです

まぁいずれにせよ、日本の場合、外国との系統送電網自体がありませんからこのテは使えませんし、脱原発エネルギーに水力発電を入れてもいいことになると日本は電源比率23%の水力発電太国でもありますから、少々事情は違ってくるでしょう。

このような電気料金のバラつきがあるために、正しいドイツの電気料金事情をみるにはどれかひとつ好みの電力小売り会社のみを見てもわかりません。

このへんが遠い日本では分かりにくく、コメントにあったようにクララさんのような発信力が強い脱原発支持者の声のみがこちらに届くということになります。

後もうひとつは、ドイツの脱原発運動はわが国もそうですが、クララさんのような比較的裕福な都市中産階級によって担われており、生活が苦しい層の声はなかなか伝わらないことです。

今欧州では電力貧困層という電力料金の値上げのために、料金を払えなくなった所帯数が増えて社会問題になっています。これについてはこのシリーズのあとでふれます。

おまけに、ユーロと円の為替相場は大きく円安に触れているので、どの時点で円換算しているのかという問題もあります。(下図参照)

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だから、おおざっぱにはこのように言えるという限定付きで比較する必要があります。ある特定の小売り会社のある特定の時期を切り取って高い安いと言ってみても仕方がないのです。

そのために、もう少し多様な角度から分析するために、ドイツの電力事業連(BDEW)が出した平均の電気料金のグラフをシリーズ次回見てみます。

長期のドイツ国内の電気料金をみることでドイツ電力事情の全体像がわかるはずです。またその内訳を知ることで、なにが料金値上げ圧力になっているのかもわかるでしょう。

さて、遠い日本に住む私達が、ドイツの脱原発政策に熱狂するのも勝手ですが、ドイツの実態を少し批判的に紹介しただけでまるで脱原発運動に敵対しているかのようなyuiさんのような態度では、国民の共感は得られませんよ。

どうしてこう感情的なのでしょうか。

何度も繰り返していやになりますが、私は脱原発派ですよ。ただし穏健派です。

今の運動主流の急進的廃止路線や、再エネと自由化をドイツ流に強引に結びつけた路線には批判的ですが。

今の急進派の皆さんは、無批判にドイツにモデルをとっているようですが、もう少し距離をあけて冷静にみたらいかがでしょうか。

そうしないと、このyui という人のように、「思考の自由を奪い、選択の幅を縮め、硬直した政策しか生まない」ことになりますよ。

■関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-9812.html

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原発を真面目に終りにする方法」カテゴリの記事

コメント

暫く前の記事に、なにやら訳知り顔で感情論丸出しで飛び込んで来たようで、対応お疲れ様です。

なんで、あのような方々はひたすら否定!否定!で、口汚く罵るばかりで、「自分はこんなに勉強した」と刹那的に都合のいいことばかり持ち出してばかりで、話相手の話をちゃんと聞けないんでしょうかねえ。
イデオロギーで話すことではないでしょうに。不毛。

昨日のyuiさんなんか、その典型です。
自分では頭が良いと思っていて、実は空っぽだったという馬脚を自ら表してました。
しかも実に攻撃的表現。
なんで「脱原発派」ですが、大局的に国情を考えて、どうやって原発を畳むか?を趣旨とするブログ主に罵声を浴びせる。
理解に苦しみます。リアル世界ではまともに会話出来ない可愛そうな方か、一部極左イデオロギーに凝り固まって身動きが取れない愚か者でしょうか?

私が6年前ドイツを訪問したとき、酪農家のフリーストール牛舎(牛舎内の放し飼い方式)の屋根一杯に、太陽光パネルが設置されていました。まだ、3.11の前ですから温暖化対策のCO2排出に対応しているんだな~くらいの軽い気持ちで見てきました。

その後3.11による福島の事故やその後の対応を見ていると、原発の安全神話も崩壊し、脱原発に向かう事は致し方無いし、そうあるべきだと思うようになりました。
多くの国民は、脱原発への方向性では一致していると思いますが、脱原発への方法論での論争だと思います。
現在停止中の原発をそのまま全て廃炉にするのか?安全性を確認しながら、徐々に廃炉に向かうか?の所だと思います。安定した質の良い電力は絶対に必要なので、管理人様が幾度となく記事にしている、送電網の整備や不安定な再生可能エネルギーをバックアップする火力発電所、またそれらを上手く機能させる技術的な課題のクリア、電気料はどこまで許容されるのか?等々、原発ゼロまでにはまだまだ解決しなければならない事が山ほどあります。

スイッチを入れれば、明かりが点き、電話も電車も飛行機も普通に動き、ATMも何ら問題なく・・・と言う、当たり前の事が当たり前で無くなった時に、脱原発だから仕方がない・・・と、このような人達は黙って我慢するのでしょうか?
また、都会と田舎も違います。自分が今居るところが全てであり、他の人も同じだと発想している事が、問題をより複雑化している事に気が付くべきではないでしょうか?
人の痛みが分かり他人を想う気遣いが、欲しいですね。
元首相も、言う事は判りますが、具体的な道筋や方法論が出てきません。(マスコミ報道での話ですが)
理想論を語る事は誰にも出来ます。影響力が大きい人だけに、原発問題を語るより、郵政民営化の総括を話して欲しいと思っています。

連投ご容赦ください・・・

ソーラーパネルを設置しているドイツの酪農家の話を思い出しましたので、追記します。

「代替エネルギープログラムがあり、ソーラーパネルから発電し電気を売ると補助金がもらえ、買う電気代も安くなる特典がある。kWあたり50セントで売り、20セントくらいで買うことができる。」と話しておりました。
 
当時のレートは165円/€ですから、日本円換算82~83円/KWで売電し、33円/KWで買うと言う事になります。詳細を聞いたわけではありませんから、アバウトですし、ドイツのシステムも良く分からない中での聞き取りなので、あくまでも参考です。

北海道様。いつもありがとうございました。到着いたしました。
北海道の大地の香り高きジャガイモとバター、堪能させていただきます。
毎年、支えられっぱなしでお恥ずかしい次第ですが、励みとさせていただきます。
とり急ぎお礼のみ。

記事とは離れますがご容赦・・・

いつも変わらない物で申し訳ありません、少しの時間でもホッと息抜きしていただけたなら嬉しいです。

今後も色々ご示唆下さい。

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