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2013年12月18日 (水)

不機嫌な太陽その9  どこに設置しているのだ、観測装置!

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よく平均気温といいますが、どこで測っているか考えたことがありますか?

気象庁は観測点の設置基準をこう述べています。

①1898年からの長い観測データの蓄積がある。
②全国の広い範囲をカバーできる。
都市化の影響を受けない

①の1898年は、日本が中央気象台を設置して、それを全国に拡げた年です。

②は当然ですね。北は網走から南は石垣島までの観測点が定められました。

問題は、③の「都市化の影響を受けない」という基準が守られているかです。

気象観測点の条件は、周りにビルなどの建造物がなく、開けて風通しのいい草地の場所でなければならないからです。
※気象庁 気象観測ガイドブックhttp://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kansoku_guide/hpc.html

ちなみに、四万十川で日本最高の41.0度という気温がこの夏に出ましたが、その無人観測所の設置場所は駐車場のすぐ脇で、しかも基準の30㎡の芝生さえも張られていません。

四万斗の人たちは熊谷を抜いて日本一になって喜んでいたのに、残念(?)ですが、たぶん間違った数値だと思います。
http://matome.naver.jp/odai/2137644768761419701

さて下図は、気象庁の発表した日本の平均気温です。「100年で1.15度上がっています」というキャプションがついて、いまや教科書にも載っている有名なグラフです。
(図 気象庁HP)Photo

このグラフを見る限り日本の平均気温は右肩上がりで上昇しているように見えます。

ではもう一枚のグラフをご覧ください。これは同じ気象庁がある東京都でも、三宅島(オレンジ線)と大手町(青線)の気温を同時に載せています。(図 東京大学渡辺正教授よる)

_edited1_31三宅島は東京から175㎞離れた島ですが、ほとんど気温の変動がないのが分かります。

一方の大手町はグングンと気温上昇し、一方同じ東京都の三宅島は横ばいです。

おかしくありませんか。もし、東京都という面全体の気温が上昇しているのならば、当然三宅島も気温上昇せねばならないはずです。

大手町を標準ととるのか、それともこの地点のローカル気象だけが異常に気温が上がっているのかどちらかです。

気象庁のある大手町は、よりにもよって東京でも一番のビル街ですから、気温上昇しているのは「点」であって「面」ではないのかという疑問が起きます。Photo_2

東京都に統計では約440万台の自動車が登録されており,この2%の10万台が昼間に都心を走行すると、数百mの上層まで1~3度上昇するという試算があります。

この自動車が増え始めたのが1966年頃で、増加に拍車がかかったのが1970年前後だと言われています。

現在と較べると東京では約4倍、地方では15倍増加したと言われています。

地方気象台は県庁所在地のある大都市にあるために、まともにコンクリートやアスファルトの蓄熱、自動車の放熱によるヒートアイランド現象を受けています。

下図は宮崎気象台の記録ですが、70年代から大きく気温が上昇しているのが観測されています。

Photo_2一方、田園地帯は樹木が豊富なために、植物が余分な水分を葉から蒸散させて、気化熱を奪っているために涼しいことは知られています。

この都市化現象は70年代から進んでいて、全国の気象観測所を視察してきた東北大学近藤純正名誉教授(大気境界層物理学)は、「まともな観測所は寿都、宮古、室戸岬しかない」とまで述べています。

その上、地方のはほとんどが無人観測所で、設置された時から大きく周辺環境が都市化していてもそのままだったり、手入れが悪い例も多々あるそうです。
※「気象観測応援会」http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/ 

近藤先生はこのような例もあげています。 

下図は函館の1935年以降70年間にわたる年平均風速の経年変化のグラフですが、破線で囲む期間(1)は一見すると風速が落ちているように見えます。Ke45zu01

図 1935年以降の70年間の風速経年変化(函館) 

このグラフから、「温暖化の影響でアジア・モンスーンが弱くなったからである」と結論する説も出たそうです。 

また実線(2)で示す範囲に示されるように、風速が近年増加していることから、「温暖化によって台風が大型化する傾向になった」という発表があったそうです。 

ところが真実はそうではないのです。 

函館におけるこのグラフ変動しているのは1940年に観測所が移転したり、1950年に風速計の検定定数が変更されたたり、風速計の種類が変わったこと(1961年、1975年、 1982年)、はたまた観測所の周辺に建物が多くなり風速が弱まったこと(1960~ 1990年代)、あるいは1992年に風速計の設置高度が高くなって風速が強く観測されるようになったことによるそうです。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke45.html

このように温度や風速を計測するには、その設置場所や環境が大変に重要で、それを考慮しない結論はしばしば飛躍した説を作るということを教えています。 

米国でも近藤先生のような奇特な方がいます。 

気象予報士だったワッツ氏は、全米1221カ所の標準観測点のうち1007箇所を調査し、米国気象庁の指針を満たしたのはわずか1.2%の12カ所だったと公表しています。 

そのうちのある例では標準観測点の無人ステーションが、下の写真のような箇所もあったそうです。なんと建物の空調の排気管の外、駐車場のアスファルトの上です。

Photo_3
さすがの気象庁も大手町のビル街が計測適地だとは思っておらず(あたりまえだ)、庁舎構内から1㎞離れた北の丸公園に移設したそうです。 

その結果、気象庁によれば、「移転すれば2度から3度平均で落ちるでしょうね」とのこと。(笑) 

気象庁さん、温暖化で「100年で0.74度上昇」と大騒ぎしているのはどこの誰だったんでしょうかね。

なお、IPCCは大都市の気温は温度上昇が高すぎるので、周辺地域の気温データを加味して「一定の補正」をしているとしています。 

ただし、その「補正」がどのような方法によってなされているのかはよくわかっていません。 

しかし、ブラックボックスの「補正」などするくらいなら、そもそも日本でも都市化の影響を受けていない観測点のデータを使えばいいだけではありませんか。

■写真 北浦に注ぐ川の朝焼け

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コメント

福島原発、1号炉から6号炉まで、廃炉リハーサル研究用として、利用しながら、完全廃炉を、目指すとのこと。個人的には、賛成です。一応、プラント構造が、似ていることや、5,6号機は、格納容器内で、作業員が、作業できるので、実際の廃炉作業に、良い意味で、参考になることを、期待しています。

ただし、メルトダウンから、メルトスルーに至るまで、
サムソンのシュミレーターデーターによれば、耐震性、溶解性の性能が落ちる、レベル4(例えば、圧力容器は、レベル1で、設計されていて、レベル4設計より、基本耐力も、安全率も、かなりかけている)の計装官が、溶けたことで、メルトスルーが、早まったとシュミレーション結果がでているので、今後、他の48基の原発再稼働時には、計装官も、溶けないようにして、
さしづめ、圧力容器内で、燃料を、止めてもらいたいものです。

あくまで、個人的発想と個人的意見ですけどね。

サムソンによれば、燃料棒の溶融劣化で、メルトスルーが起きた温度は、2,500~2,700度(摂氏)と言われているように、お聞きしましたので、固体金属では、メルトスルーが止められないので、

そこに、耐えられる無機材料などで、落下防止できると良いと思えますが。。

今回の記事とは、関連性が、薄いので、コメントすべきでは、ないのでしょうが、2,700度や、水素爆発時の高圧に、耐えられる、原子炉であってほしいとは、思いますね。

りぼんさん。まったく記事とは無関係です。正直申し上げてやや迷惑です。

投稿されるなら、好実さんの投稿された日の記事にお願いします。

お二方とも不完全燃焼のようですので、テーマを絞って討論を再開しますか。コメント欄ではなく記事のスペースを提供します。

りぼん。さん。
いい加減にしなさいよ。見苦しい。
呆れてます。あなたの人格そのものが疑われますよ。

山形さん。言葉に気をつけて下さい。人格を誹謗する表現は禁止です。

私は誹謗などしていません。
管理人さん、ちゃんと読んで下さい。

流れも読まず場違いな発言に対して、あくまで忠心しているだけですよ。


まあ、私は散々誹謗中傷されたり無視されたりでしたので、こちらも相手いたしかねますが。
また、好実さんもりぼん。さんと議論する気はないとのことでしたし、すでにブレークがかかった事案です。

そこにこんな駄文を書き込んだら、「人格を疑われますよ」と。
当たり前でしょう。

改めて、管理人としてこの問題はブレークにします。以後、記事本体で討論するなら申し出て下さい。それがない場合、場外乱闘とみなします。

また、毎回言っているのですが、記事内容と無関係な場所でやらないでください。毎日更新している私としては実に迷惑です。

この忙しい歳末に、まったくかんべんしてくださいよ。泣きが入ります。

ヒートアイランド化がますます進行する都市部で気温観測して、温暖化って、、、これはもう科学では無く詐欺ですね。

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