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2014年1月 6日 (月)

不機嫌な太陽その13 地球気候を大きく左右するもの

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仕事がら、まったく平常どおりの仕事のまま正月が終わってしまいました。

死ぬまでに一度くらいは、元旦にお屠蘇など飲みながら箱根駅伝でも見たいもの。おっとと、新年早々愚痴になってしまいました。

さて、今年もやはり気象変動についてからの年開けです。

人為的二酸化炭素説は案外新しくて、30年ほと前の80年代から唱えられたものです。

それまでの科学者たちの意見は、地球の気候変動はいくつもある複数の自然の要因や周期が複雑にからまりあって、影響を与え合って変動しているのだと思っていました。

それを一気にひっくり返して「人為説革命政権」を作ったのがIPCCだったわけですが、とりあえずこの二酸化炭素人為説はあまりにも「常識」なので、ちょっと脇に置いて、考えてみましょう。

おおざっぱに言って、地球の気象変動は3種類に分けられます。
大きな自然の周期から並べると

長期的な周期・・・数万年サイクルの地球の自転軸の傾斜角、地球と太陽の相対位置のズレ(太陽からの離心率)・ミランコビッチ・サイクル

中期的周期・・・数百年から1000年規模の太陽活動(太陽放出エネルギー)の減少による極小期、宇宙線の照射量、火山活動など

短期的周期・・・100年以内の数十年規模の大西洋数十年規模振動など

①、②に関してはそのうち余裕があれば触れたいと思いますが、直近の③の短期的周期を探っています。

二酸化炭素温暖化説でも、重要視されたのは海水温の上昇でした。なぜなら、海水温は、その上に拡がる大気の温度にまで大きな影響を与えるからです。

二酸化炭素温暖化説では、対流大気圏の組成の変化による海面温度上昇や大気湿度の上昇があると主張しています。

そしてその結果、海水面上昇や、北極圏の氷が溶ける現象が出たと説いています。つまり、大気温が上昇して、それによって海水温が上がったという仕組みです。

ここから、アル・ゴア氏などが主張した地球温暖化による大規模災害の発生が言われるようになったわけです。

しかし、この説には疑問符がつきます。仮に大気温による気温が上昇していたとしても、海水が外気温で温まるまではかなりの時間を要します。

実際その海を流れる風の強さや温度、海流の寒暖は、大気温より早く水温に現れるのです。

考えてみればそうでしょう、普通お湯を沸かそうとすれば、鍋に水を張って下からコンロに火をかけます。

外からドライヤーでブンブンやる人はまずいません。ドライヤーでお湯を沸かそうというのが、二酸化炭酸による海水温上昇説です。そうとうにムリを感じませんか。

多くの海洋研究者は実測の結果、大気の温度変化と海水温度は比例せずに、ズレて発生すると言っています。あくまで海水温上昇が先行するのです。

このようなことから、海洋気象学者たちは、海流の温度変化に着目しています。それが去年の前回のグリーンランド周辺海域の海水温調査なのです。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-b917.html

グリーンランドに着目するのは、ここが全地球規模の海流の「心臓」だからで、世界の海流はここを通って北極海に入り、冷やされて南下していきます。

昨年も転載した図がわかりやすいのでもう一回載せておきます。

大西洋を起源とする全球規模の熱塩循環流

(図 独立行政法人海洋研究開発機構 ・JAMSTEC 中村元隆「北半球の気候変動要因の解明 グリーンランド海の急激な変化がもたらした北半球の気候変化」より)

この海域の温度は30年から40年サイクルで周期し、温暖化と寒冷化を繰り返すことが分かっています。前回の変化は80年代初めの温暖化でした。

そして今また、それから40年たって寒冷化の周期に入ろうとしていると専門家は見ています。

海洋研究開発機構 (JAMSTEC)中村元隆氏は、「間違いなく寒冷化に転換している」徴候と判断しています。

一方、最近の太陽表面は、驚くほど「穏やかな状態」が続いており、黒点の数が20世紀のどの時期よりも少なくなっているからです。 

2008年から始まった観測単位であるサイクル24(第24太陽活動周期)は、過去250年間で観測された最弱なものだからです。

NOAA(米国海洋気象庁)の観測データでも、11年から再度活発化トレンドに向かうかと思われた黒点数が、また13年を境にして下降に戻ったことが分かります。

前回のダルトン極小期は1800年から20年間続いて小氷河期を招きました。

この極小期は200年サイクルといわれていますから、ちょうど現代がその時期に当たります

つまり太陽活動からみても寒冷化のサイクルに入っており、「いつ極小期が来てもおかしくない」状況です」。(東京大学宇宙線研究所・宮原ひろ子特任助教)

このように短期的な気象変動を司る海流や、中期的周期を決定する太陽エネルギーの放射量は、ひとつの予想に辿り着きます。

それは、現代の常識ともなった地球温暖化ではなく、真逆の地球は不機嫌に冷え始めているのではないでしょうか。

思えば、地球温暖化人為説をハンセンが発表した80年代は、自然的要因も寒冷期から温暖期に転換する変わり目でした。だから、大きな説得力をもって支持されたのです。

まだ寒冷期が続いていたそのわずか10年前の70年代には、人々は氷河期が来るのではないかと脅えていたものでした。

今後、寒冷化、温暖化、いずれの気候に転換するのか、予断を捨てて注視する必要があると私は思います。

私は多少の温暖化なら、寒冷傾向を打ち消してくれるので大歓迎ですが(笑)。

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