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2014年1月13日 (月)

続小泉劇場 老人の道楽的政治に国民を巻き込むな

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細川護煕元首相が東京都知事選に出馬するそうです。

佐川急便1億円不正疑惑で政権を投げだした細川氏が、500億円不正疑惑の次の都知事になりたいとはこれいかに、とは思いますが、私は細川氏なんかにはまったく関心がありません。

問題は、現時点では未定ですが、どうやらあの小泉純一郎氏が応援するということです。

これになんと菅直人、小沢一郎の各氏が相乗りするという話ですから、いくら真冬だからといって、よくもこれだけ政界の悪霊キャラを一同に集めたものです。

この人たちがズラっと揃って街宣車に打ちまたがってマイクで叫んでいると、局所的に氷河期に突入するかもしれませんね。

ただし、全員既に「終わった人」だというのが残念です。終わっているのに、当人は終わっていないと錯覚するというゾンビ゙ほどタチの悪いものはありません。

私は、失礼ながら「バイオハザード」のワンシーンを思い起こしてしまいました。小沢氏など似合いすぎて怖い。 倒せるのは元奥さんくらいでしょうか。

それにしても自民党、よくまぁこれほどなめられたものです。

支持するのが落ち目のズンドコ時に、自民党に後ろ足で砂をかけて逃げた舛添氏、対抗馬の応援団には自民党元総裁の小泉氏。

党もなにもあったもんじゃなく、勝手気ままに小泉隠居にいいようにかき回されています。

石破さん、「議論は自由。しかし行動は統一」といっている原則をあのご隠居にも適用しなさいよ。

あの人は有り余る自己顕示欲と、ふつふつとたぎる嫉妬を燃料にして、ひょっとしたら自分を凌ぎかねない「大宰相」の芽をしっかりと摘んでおきたいようです。

そしてまたしても、郵政改革時と同じ論理構築を省いたワンフレーズ・ポリティクスで、今度は「脱原発」都知事選ですって。

彼の発言には法則性のようなものがあるようです。初球はまず直球にきます。

郵政改革ならば、「民間でできることを公務員がやるのか。小さい政府を作れ」と投げ込んできます。

脱原発ならば、初球は「最終処分場がないだろう」ときましたね。

さすが稀代の勝負師、着眼点はいい。事故処理に失敗したくせに、孫正義氏におだてあげられて再エネを叫んだ菅氏とは違って、しっかり内角低めをついてきます。

たしかに間違っているわけではなく、それ自体はウソではないから困ります。いわゆる「ウソではないか全部ホントではない」というクセ球なのです。

郵政職員の場合は、なるほど「身分」は公務員でしたが、郵政事業から給与は出ており税金からはビタ一文出てはいませんでした。

しかしあのように言えば、おおかたの国民は、「あ、そうか郵政事業は税金使ってやってるんだ、それなら民営化したほうがいいじゃないか」と錯覚してしまいます。

それを狙って小泉氏は第2球を、「民間に任せれば公務員は大削減できるのだ。そうすれば国民の税負担は軽減されるのだ」というピンボールを平気で投げてきます。

もはや立派なデマゴギーですが、これをワンフレーズにしてしまって、何百回も電波に乗せて繰り返すのです。

脱原発の場合、さすがに脱原発の具体的政策が浮かばなかったとみえて、蓄電器とか再エネとか新味のないことを口走って、読売から対案がないことを批判されてしまいました。

フィンランドのオンカロでひらめいちゃったらしいですが、オンカロは原発止めるために作ったのではなく、動かすために作ったのです。

このオンカロがいっぱいになる80年後までの時間稼ぎにすぎません。
蓄電技術の件に至っては、ほんとうに調べてしゃべっているかしら。 蓄電技術は割に合わないコスト喰いで、それでなくても割高な再エネに蓄電器をつけたら、法外なコストになります。

腹立ち紛れに、「政治で一番大切なことはまず方針を示すことだ。原発ゼロという方針を政治が示せば必ず知恵のある人がいい案を作ってくれる」と叫びましたが、自民党への影響力は限りなくゼロでした。

そりゃそうです。オレだけはカッコよく正義を叫ぶが、考えることは別な奴がやれ、って言っているんですから、虫がよすぎます。 誰がついていきますか、そんなこと。

かつて細川氏は新進党時代に小泉氏と行政改革研究会なるものを立ち上げたことがありました。そのときの感想を彼はこう漏らしていたそうです。

「小泉さんは、勉強会の中身は他人任せで、もっぱらマスコミに向けてどうやって派手に発表するかばかり気にしていた」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140111-00567477-sspa-soci

まったく正解です。小泉という人はそういう人なのです。あの人は無内容な自分に耐えられる人なのです。あの御仁の頭にあるのは、どうかっこよく国民に写るか、だけなのです。

郵政改革などまったくデタラメな認識で、竹中平蔵氏に「ほんとうは改革する必要がない」と悲鳴をあげさせています。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-5925.html

細川氏はわかっていながら、なぜまたこの人と組むのでしょうか。細川氏は政界の悪霊オールスターズを集めてなにをしたいのか。隠居でロクロを回しているのが長かったのでボケましたか。

それはともかくとして、自民党に波風も立たなかったことが、ひとの何十倍もある彼のプライドをいたく傷つけたようです。

さて、ここで小泉氏の第3球は、お約束の魔球、いわゆる小泉劇場」です。

政策選択をいきなりショーアップされた格闘技に変えてしまうんですから、なんともかとも。

郵政改革劇場では、「守旧派をやっつけろ」というお囃子に乗って、自党内の民営化反対の候補に刺客戦術までとりました。

はっきり言って、自分で自分の率いる党を壊して、意見が違う者を粛清してまわっているんですから異常としかいいようがありません。

馬鹿なマスコミは、「守旧派」自民党ジジィが、若い女性の刺客に次々に倒されるのを見て 大いに喝采を送ったものでした。

まったく泥臭い田舎芝居を見るようですが、善玉対悪玉、変革対守旧、既得権益にしがみつく老人対勇敢な若い女性といった筋書きは、あざとければあざといほど効果的なようです。 

この郵政選挙で小泉さんは自民に大勝を与えます。そしてうんざりするような新自由主義丸出しの5年を越える長期政権が始まるのです。

彼の在任中に中央と地方、正規雇用と派遣社員の間には埋めがたい格差が誕生します。この格差はいまだ埋められていません。

郵政事業はガタガタになり、年間千億もの赤字を垂れ流す事業体に転落しました。

それを作った責任者が他ならぬこの小泉純一郎という男なのですが、不思議と彼には批判がいかず、軍師でしかなかった竹中平蔵氏だけが悪役になるというのはなぜなんでしょうか。

自民党も負けじと進次郎氏を応援弁士に出すという噂もありますからまさに喜劇。

続小泉劇場が一幕の真冬の笑劇で終わることを願います。こんな老人たちの道楽的政治につきあわされる国民こそいいツラの皮です。

長くなりましたのでもう一回続けます。

※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-1f72.html
       http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-26ea.html

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コメント

えー、「陶芸家」の細川さんは去年から東北芸術工科大の学長職についていたはずなんですが(月に1~2回は直接講義に来県)…そっちは当然放っぽり出すわけですよね!
どうせ都知事なんかになっても、気に入らないとすぐに投げ出すんじゃないの?

だいたい政界再編の嵐の中で「殿様」と持ち上げられ、消費税アップを実質小沢一郎に潰されて引退し20年も経つ御仁が何をしようというのやら。

そこに、当の小沢に菅に小泉まで終結とか、いい加減にしてくれよ。
揃いも揃って、自分自身の政治の総括すらできずにいる幽霊どもばかりですね。

連投失礼します。

野球で例えれば、フォークやナックルボールが「魔球」みたいにTV番組で言われますが、
経験者に言わせれば伸びる「直球」こそが魔球です。

我が国の小中理科の教育では、「抵抗の無い斜面と質量の無い糸」だとか「空気抵抗の無いボールの軌道」なんてのがまかり通ってますから致し方ないんですが、空気を切り裂くような直球こそ、重力に逆らい本来山なり軌道を描くはずのボールを、縦回転によって真っ直ぐに投げ込む球こそが、究極の変化球なんですよ。

これには、多くの理学者さんが同意していただけることなんですが…
政治的に言えば、小泉さんのようなストレート系ながら、僅かにスライダーにしていたり、チェンジアップをちゃっかり交ぜて投げ込んで来るのが、さらにクセモノです。

後は内角高めの危険球紛いの球を投げ威嚇しておいて、外角下に落とすボール球。

まあ、70年代から進歩の無いピッチャーですわな。

他にピッチャー役が務まる者もいなけりゃ、逆に打ち返せるクリーンヒッターのいない自民党陣営も情けないことよ…


外れてしまった表現ではありますが、野球目線だとそんなとこかと。

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