都知事選結果 つまらない予測がつまらなく当たってしまった
大雪の中の都知事選は舛添氏が当選し、細川氏は大敗しました。田母神氏は予想以上の健闘です。
●開票結果http://www3.nhk.or.jp/shutoken2/senkyo/
・舛添要一・・・2112279票
・宇都宮健児・・・982594票
・細川 護熙 ・・・956063票
・田母神俊雄・・・610865票
46.14%という低投票率でしたが、これは2位に滑り込んだ宇都宮氏の鉄板の共産党票には有利に働いたはずなので、一概に舛添氏に有利とも言えません。
政党の基礎票どおりになったということです。得票率が50%を切った時点で、舛添氏の基礎票自公で合わせて200万票を越えるので、当選は決まったも同然でした。
なお、東京都の政党の基礎票は以下だと言われてようです。
・自民・・・160万票
・公明・・・80万票
・共産・・・70万票
では天気がよくて投票率が伸びた場合はどうだったでしょうか。
よくマスコミが言う「浮動票」は正味で10%以下とみられており、実際は基礎票の中味である組織票を固めることに、各候補は力を注ぎます。
ですから、基礎票の分裂を恐れるのは、舛添、宇都宮両候補で、これも両候補とも小泉・細川氏の乱入には、冷や汗をかいたはずです。
とくに自民党からすれば、保守層を分断される危険性があったわけですが、小泉氏にはそこまでの力はなかったということです。
脱原発テーマでいえば、2位宇都宮氏と3位細川氏を足しても1位に及ばず、両候補の統一の可能性がゼロなのは書いてきたとおりです。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-f641.html
むしろ第4位の再稼働を訴えた田母神氏と、舛添氏の長期的削減を合わせると、約270万票ですから、どこに「民意」があるのかが明らかになりました。
いったん脱原発は盛り上がったようにみえますが、それは小泉氏の乱入で、「原発は不安だか、宇都宮氏に入れる気にはなれない」という保守層にまで訴えが届いたからです。
これは、現在の脱原発運動が陥っているセクト化ガラパゴス傾向に対する批判と捉えるべきではないかと思いますが、それについては明日に廻します。
※本日は別稿をいったんアップしましたが、選挙結果だけとしました。、
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コメント
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1位は予想通り、2位3位はどちらか?3位の細川氏が2位かも?と、4位の田母神氏が3位までに入るか?なんて想像しておりました。
原発稼働と防災対策を訴えていましたが、ここまで票を伸ばすとはチョット意外でした。
今回は準備期間が短かったとは言え、主張は候補者ごとにはっきりしていましたので、民意は十分反映していると理解できます。
投票率の低さも報じられていますが、あの天気の中ではまずまずと言えるのではないでしょうか?
投稿: 北海道 | 2014年2月10日 (月) 12時49分