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2014年3月25日 (火)

ウクライナ紛争その2 オバマの秘密戦争

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オバマは見かけはノーベル平和賞までもらったパシフィスト(平和主義者)ですが、他国の主権や国民への無人機攻撃を好む人物です。

バラク・オバマが大統領に就任した時、多くの人は「戦争と核のない世界を実現しようとする理想的指導者」が現れたとたと期待しました。

しかし、現実のオバマがやったことは、ブッシュ・ジュニア時代の対テロ戦争を継続し、無人機や特殊部隊を使った作戦に切り替えただけにすぎませんでした。

むしろ、米本土から軍事衛星を介して操作される無人機攻撃はピークを迎え、頻繁な一般人誤爆を招きました。

Photo

(写真 ウサーマ・ビン・ラーディン暗殺作戦の時のホワイトハウス・シチュエーションルームのオバマ。見ている画面には特殊部隊員のヘルメットマウント・カメラからの映像が写っているといわれる。 すべての関係重要スタッフがいるが、このような写真が公開されるのは極めて珍しい。この作戦は主権国パキスタンに無断で行なわれて、猛烈な抗議を受けた。Wikipedia)

それだけではなく、彼の政権は共和党政権以上に他国に対する陰謀工作や外国要人に対する盗聴を好むようになっています。

近年では同盟国のメルケルの個人携帯まで盗聴していたことがバレて、大恥をかいたばかりです。

このオバマの陰謀工作の一環が、他ならぬウクライナのヤヌコビッチ政権打倒だったようです。

さてウクライナのネオ・ナチは、歴史的にナチス・ドイツの手先であると共に、戦後は貴重な旧ソ連圏内の反共組織として米英の情報機関によって手厚く保護されてきました。

一説によれば、彼らは2004年以降、バルト3国にあるNATOの訓練施設で軍事訓練を受けていたとさえ言われています。

オバマはそれを引き継いで発展させ、今回のウクライナ政権転覆に利用したのです。

「2月24日クーデターの数週間前、反政府抗議行動を支援する為、当時キエフにいた、アメリカ国務次官補(欧州・ユーラシア担当)ビクトリア・ヌーランドが、ヤツェニュークに、新指導者となることを求めて電話したことが記録されている。
ヤツェニュークは銀行家で、極めて欧米指向で、国際通貨基金や、国際銀行による、ウクライナ債務の“緊急援助”と引き換えの緊縮政策要求に、必ず同意すると見られている。」(Brian Becker Global Research 2014年3月8日)

ヌーランドが会議をした2日前の22日に、にヤヌコビッチは国外へ亡命していますから、まさにクーデター直後ということになります。

このまだキエフの街に残り火がくすぶっている時期に、米国務省高官がキエフにまで直接来るという意味は、自らが作り出した成果の確認と、今後についての打ち合わせ以外考えられません。

ちなみにヌーランドは共和党員で、夫はネオコンとして有名なカール・ケーガンです。

「voice of Russia」(ロシアの声)は本当かどどうか確かめようがありませんが、こう書いています。

100億ドルうんぬんは眉唾だとしても、欧米、なかんずく米国がこのウクライナ政変の影の主役であることは相当な確率でたしかだと思われます。

「ウクライナのコレスニチェンコ地域党議員は、同国で起こっている出来事について、「外国のスパイ」から資金援助を受けていると述べた。
コレスニチェンコ氏は、「キエフの状況は1年以上かけて準備された。外国のスパイたちは、クーデターを起こすために、最近数年間で100億ドル以上の資金を提供した。スパイたちは、非政府組織を装って最高会議で活動している」と述べた。」
コレスニチェンコ氏はこれより先、ウクライナで起こっている出来事は、「欧州と米国が計画したクーデターだ」と述べている。」(2月23日)

この写真の中央の女性が米国務長官補ビクトリア・ヌーランドです。左側の人物がネオナチ政党スボボダの指導者であるオレフ・チャフニボクです。

nuland in ukraine

画像

(写真 Global Research )

上のスボボダの集会の時のチャフニボクの写真を見ると、彼のネオ・ナチの本性がわかるでしょう。今の西欧は、政治家かこんなナチ式敬礼をしただけで失脚なんですが。

さて、この写真が撮影された会議で、ヌーランドが招集したのは反ロシア派の3名です。

まず、ユーリー・ティモシェンコ率いる「祖国」のヤツニュク。次に「UDAR」のビタリ・クリチ。そして先ほどから出ている「スボボダ」のオレフ・チャフニボクです。

ティモシェンコは、民主革命の美しいヒロインの顔の下に、国有企業の不正払い下げで巨額の富を稼いだ人物で、殺人容疑でこの会議の時には牢屋の中でした。(革命後釈放)

彼女は国際投機資金のジョージ・ソロスとのつながりも深いとされています。

「UDAR」の後ろ盾はウクライナのパイプライン業界の大立者の大富豪ビクトル・ピンチュク、そして先ほどから出ているチャフニボクが率いる「スボボダ」はネオ・ナチです。

チャフニボクは、今やちょっとした人気者で、この春に予定ざれていた大統領選に出馬するかもしれません。なんと5割の有権者が彼に投票する答えているそうです。

ただし欧米は自分たちが作った政権がネオ・ナチ政権になることを反対するでしょうし、もし当選したのなら、ロシアが大反発するのは明らかです。

「ウクライナでは、ファシストへの支持が急増している。2006年、スヴォボダは選挙で、0.36パーセントの得票だった。2012年には、10.45パーセントの得票と、450議席中の37議席で、ラーダ(国会)で四番目に大きな党となった。
2月始めに行われたある世論調査では、54パーセントが、もし彼がヤヌコビッチに対抗して出馬すれば、大統領としてチャフニボクに投票するだろうと回答した。(世論調査は、ヤヌコビッチ打倒の三週間前に行われた)」
(同 Global Research)

このようにウクライナ新政権は、国際投機資本、石油パイプライン資本、そしてネオナチの合体によってできあがったものです。

これまでも米国は、選挙で民主的に選ばれた政権を軍事クーデターなどの不正な手段で倒してきました。

そしてパペット(操り人形)政権を作ったあとは、それを裏から操ってきたことは知られています。

このウクライナ紛争は、この米国の伝統芸です。

ただ、ひとつ大きく違ったのは、米国大統領が無人機攻撃や盗聴が趣味の暗い性格だったことくらいです。

そしてもうひとつは、この米国の動きはプーチンに筒抜けでした。

プーチンは、反政府勢力がソチ五輪に合わせて最終総攻撃をする情報を得ていて、それに対応してかなり早い時期にクリミア制圧作戦を企図したと思われます。

新政権樹立と共に大量に出てきた米国国務次官補ヌーランドの電話盗聴のYouTube流出やネオ・ナチとの写真などのリークも、ネタ元はロシアの情報当局以外ありえません。

つまり、オバマはプーチンの絵図の中で思惑どおり動いてくれる道化だったのです。

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