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2014年4月24日 (木)

バイエタという名の狂気その3 米国穀物はGMが常識

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昨日一回アップして、「オバマ歓迎記事」に差しか替えたものを再登板します。

米国農業はバイエタという狂気に冒されて、いっそうおかしくなっていきました。ただこの患者は至って自分が健康だとうぬ惚れているから困ったものです。

米国農業を見ていると、素朴な疑問が湧いてきます。

なぜ、あんなに穀物の輸出にシャカリキになっているんだろう?
なぜ、遺伝子組み替え(GM)が病的に好きなんだろう?

その理由はあんがい簡単です。問題がつながっているように、答えもつながっています。

まず、穀物は栽培に手がかからず大面積ができるので完全機械化・自動化が可能です。

米国農業は、日本農業のようにチマチマと多品種栽培をしません。単一の品種をドバッと作ります。

映画「フィールドオブドリームス」で見たような地平線の向こうまで延びるトウモロコシ畑、果てしなく延びるイチゴ畑、東京ドームなん十個分のブロッコリー畑・・・。

かつて、米国の農民と話をしたことがありましたが、その老農夫は冗談のようにこう言っていました。

「わしはヨイヨイになっても電話一本かけられたら農業を続けられるんだ。ふひゃふひゃ」

電話一本で飛行機屋に種をどこそこに撒け、農薬をいつに撒けと命じればオーケーなのです。

そして収穫はメキシコ人が巨大コンバインで刈り入れすればお終いです。農業というより、一種の工業ですね。

人の手はまったく触れません。だからこそ大規模化が可能だったわけですが、、それだけに農薬代の重圧が経営を苦しめていました。

トウモロコシの茎の中にいるアワノメイガなどの害虫を駆除する農薬散布に、その都度ベラボーな金がかかっていました。

それを解消したのが、害虫が茎を食べると死んでしまうという「夢の」種子、遺伝組み換え(GM)です。

もはやGMなくしては米国農業は成立しないのです。米国の穀物生産はGMにほぼ制圧されました。

しかしこのGMの安全性は未だ保証されていません。ヨーロッパでは多くのGM種子が禁止されています。わが国も認めていません。

健康被害に対しての疑惑が払拭されていないかです。

さて、NHKスペシャル「世界同時食料危機」(08年10月17日)で、米国穀物協会幹部のぶったまげる発言がありました。

この幹部はこうサラリと言ってのけたのです。「小麦は我々が直接食べるので遺伝子組み換え(GM)にはしない。大豆やトウモロコシは家畜の餌だからかまわないのだ。」

小麦は自分が直接食べるからGMを使わないが、大豆、トウモロコシは家畜だからいいだって! そうか、それで分かりました。

私より上の世代は、給食でトウモロコシパンを食べさせられたとボヤいていましたっけ。

めちゃマズイかったとか。ついでに、私も飲んだ脱脂粉乳は、コロ(子豚)のエサです。

ありがたくも米国が戦争で作りすぎた家畜のエサを、「ニッポンの坊やたち、おなかが減ったろう。さぁ、ブタの餌をお上がり」と優しく恵んでくれたわけてす(苦笑)。

いや、違った。有償でした。

ひがむわけではないんですが、同時期のドイツには小麦を供与しています。

私たち日本人はいうまでもなく大豆はありとあらゆる方法で食べる伝統的穀物です。味噌、醤油などがない日本の食卓など考えられません。

しかし、この米国穀物協会幹部は、ニンゲンが直接食べたら危ないから米国では使わないとチャラッと言ってのけたのです。

わが国は米国農務省(USDA)も認めるように、日本人こそ世界最大の1人当たりのGM摂取量が多い国民なのです。

わが国の穀物はどこから来ているのでしょうか。
・大豆     ・・・90%が米国
・トウモロコシ・・・90%が米国
・小麦    ・・・60%が米国

うちGMの占める割合(モンサント・ジャパンHPによる)
・穀物・油糧穀物輸入量合計・・・約3100万トン
・うちGM作物の輸入量   ・・・約1700万トン
GN比率            ・・・54.8%

GM輸入量の1700万トンという数字は、わが国のコメ生産量が約850万トンですから、実に2倍に相当します。

これが米国穀物協会幹部に言わせれば、ヒトの食用には適さないと言っていることになります。

この幹部の言うとおり、米国ではほぼ全量に近いGMシェアを持つトウモロコシ、大豆に対して、小麦のGM品種は認可されていません

しかしどっこい、実はモンサント社は秘かにGM小麦を作っていたのが2013年にオレゴン州で見つかっていますから、ズルイ米国政府vsもっとずるいモンサントということになります。(バカめ)

それにしても米国のなんという二重基準、二枚舌!

このような米国人が絶対食べないGM穀物を食べさせられている日本人は、これを拒否できるかといえば不可能です。

理由は簡単。代替がないからです。わが国の小麦自給率は11%、大豆に至っては6%です。

その理由は日本人が安いものしか買わなくなったために、生産が壊滅したのです。

一方EUは頑としてGM作物を承認していません

2014年まで承認凍結しただけではなく、EU域内のオーストリア、ブルガリア、フランス、ドイツ、ギリシア、ハンガリー、ルクセンブルク、ポーランドの6カ国はGM作物を制限どころか禁止作物にすらしています。

EUが承認したモンサントのGMトウモロコシ品種「MON810」は、2014年まで承認凍結となり、更新の可能性はないと言われています。

他にも、EUは米国からWTO提訴されて敗訴しながらも、いまなお成長ホルモンを使った米国とカナダの牛肉の輸入を認めていません。

このような断固たる食の安全に対する姿勢をEUが貫けるのは、EUで牛肉95%という高い自給率が背後にあるからです。

ただ安いだけで自国の農業自給をすり潰してしまったわが国は、米国から「ヒトが食べないようなもの」を押しつけられても、唯々諾々と沈黙するしかないのです。

そしていま薄皮一枚で防衛しているこの安全基準やGM表示義務すら、TPPで無防備になろうとしています。

食の根幹部分は多少コストがかかろうと自立防衛できる基盤がなければなりません

それがなくなると一挙に他国に蹂躙されてしまいます。安全補償はただ高い安いというデフレ的基準で計れるものではないのです。

※参考文献 「食の戦争」鈴木宣弘

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コメント

堤未果さんの”貧困大国アメリカ”を読んでいるところです。GM種子と薬品をセットで、インド、イラクなどに初めは無償で提供し、地場の農業をすっかりないものにしてしまい、今では、モンサントなどのアメリカの大企業に隷属せざるを得ない状態になっているという報告。アメリカ国内でも反対する声はあるらしいけれど、金の力で政治、司法にまで食い込んで自分の国だけはなく世界中までをも自分の思い通りに動かそうとしている。
あなたの報告書を読んで、ヨーロッパの諸国はこのアメリカの横やりを何とか押しとどめているという話。日本もいろんな面でアメリカに従属せざるを得ない現状を見るといつかはイラクなどの姿が自分たちの現実のものになってしまうのではないかという、不安と怒りを隠しきれません。
ヨーロッパの良識と組んで何とか日本はメキシコカナダなどのようにならないで済むように、声を大きくしなければならないと思いました。
成長ホルモンを与えられて短期間の内に大きく育てられた牛や豚たち、狭い鶏舎に閉じ込められた鶏たち、狭さゆえのストレスでお互いに傷つけあうのを防止するために嘴をカットするという、クジラ捕獲の残酷さをいう前に自分たちの行っている現実を我々はもっともっと声を大にして届けなければならないと思いました。


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