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2014年4月 4日 (金)

国連科学委員会 (UNSCEAR)福島事故報告

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国連科学委員会 (UNSCEAR)が福島事故の報告を提出し、承認されました。いろいろな風説がまだ止まないようですが、まずはご一読ください。

今、一部のマスコミで甲状腺ガンの増加が報道されています。今、そのことに対しての逐次批判はしませんが、安易なチェルノブイリとの比較は止めたほうがいいでしょう。

チェルノブイリは不幸なことに、放出された放射線量自体がはるかに大きい上に、事故後に被曝した放射性物質を大量に含んだミルクを児童が飲んだために通常地域の約10倍の甲状腺ガンが発生しました。

これについて政府の内閣府・低線量被ばくのリスク管理によるワーキンググループ報告は、事故後の11年秋にロシア科学アカデミーの研究者であるミハイル・バロノフ氏などを招請して調査を行っています。(※)

                。。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。.

※バロノフ博士証言 抜粋

「1986 年以来25 年が過ぎました。私たちは、今、公衆衛生上のどのような損害がチェルノブイリ事故によって引き起こされたか知っています。損害のほとんどが、1986年5 月に、汚染された地域で生成された、放射性ヨウ素を含んだミルクを飲んだ子どもの高い甲状腺癌発生率に帰着しました。不運にも、当局と専門家は、この内部被曝の危険から、適時、十分に彼らを保護することに失敗しました。

福島では、子どもが2011 年3 月から4 月にかけて、放射性物質を含むミルクを飲まなかったことにより、この種の放射線被ばくは非常に小さかったといえます。このため、近い将来あるいは、遠い将来、どんな甲状腺疾患の増加も予想できません。

チェルノブイリ周辺の放射性セシウムに晒された地域の居住者の長期被ばくがどのような影響を与えたかについて、25 年間にわたる細心の医学的経過観察および科学研究は、ブリャンスク地域の人口における特別の疾患の増加を示しませんでした。
また、最近、最も権威のある国際的な専門家により行われた、ベラルーシ、ロシアおよびウクライナにおけるチェルノブイリ事故の健康影響の評価でも同様でした。」

■甲状腺がん、福島は他県並み 環境省の比較調査
共同3月28日

 環境省は28日、東京電力福島第1原発事故による福島県の子どもの健康影響を調べるため、比較対象として青森、山梨、長崎の3県の子どもの甲状腺がんの頻度を調べた結果を発表した。「対象者数が違うので単純比較はできないが、福島と発生頻度が同程度だった」としている。

 環境省は2012年11月~13年3月、青森県弘前市、甲府市、長崎市の3~18歳の計4365人を対象に、甲状腺の結節(しこり)などの有無を調査。福島と同様の56・5%に当たる2468人に5ミリ以下のしこりなどが見つかったほか、44人に5・1ミリ以上のしこりなどが見つかり、2次検査が必要と診断されていた。

福島原発事故によるがん増加「予想せず」、国連科学委が報告書
ロイター4月3日

ウィーン 2日 ロイター
-原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)は2日、2011年の福島第1原子力発電事故の影響に関する報告書を発表し、被ばくによって今後がんの発生が増加することは予想しない、と指摘した。

ただ子どもについては、がんのリスクが高まる可能性もあるとした。同委員会は報告書で「福島第1原発事故による被ばくで、がん発生率の明確な増加は予想しない」と指摘し、同事故では1986年のチェルノブイリ事故に比べ、放出された放射性物質の量が少なかったと説明。また、迅速な住民避難など事故後の当局による対応が、事故の影響によるがん発症率の増加を抑えたと評価した。

■国連広報センター
http://www.unic.or.jp/news_press/info/7775/

原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)報告書:福島での被ばくによるがんの増加は予想されない

プレスリリース 14-023-J 2014年04月02日

一方、子どもの被ばくについては、理論的には将来的に甲状腺がんを発症するリスクが高まった可能性が低いながらもあると指摘。そうした可能性がある子どもの数は1000人以下と推計した。.                 

福島での被ばくによるがんの増加は予想されない国連報告書

最も高い被ばく線量を受けた小児の集団では甲状腺がんの低いリスクがある

ウィーン、2014年4月2日(UN Information Service)- 本日新たに、2011年の福島第一原子力発電所事故が起こった後もがんの発生率は安定したレベルを保つ可能性が高いとする国連報告が発表された。 「2011年東日本大震災後の原子力事故による放射線被ばくのレベルとその影響」と題された当該報告書は、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)により作成された。

報告では、福島原発事故の結果として生じた放射線被ばくにより、今後がんや遺伝性疾患の発生率に識別できるような変化はなく、出生時異常の増加もないと予測している。

その一方、最も高い被ばく線量を受けた小児の集団においては、甲状腺がんのリスクが増加する可能性が理論的にあり得ると指摘し、今後、状況を綿密に追跡し、更に評価を行っていく必要があると結論付けている。甲状腺がんは低年齢の小児には稀な疾病であり、通常そのリスクは非常に低い

「人々が自身や自分の子どもの健康への影響を懸念するのは当然のことである」とUNSCEARの議長、カール=マグナス・ラルソン氏は述べ、「しかし、本委員会は、今回の評価に基づき、今後のがん統計に事故に伴う放射線被ばくに起因する有意な変化が生じるとは予想していない」との見解を示している。

これらの解析結果は、様々な集団(小児を含む)の被ばく線量の慎重な推定と放射線被ばくを受けた後の健康影響に関する科学的知見に基づいている。

解析によれば、対象とした集団のがん発生率への影響は小さいと予想されるとし、これは日本の当局側が事故後に講じた迅速な防護措置に拠るところが大きいとしている。

委員会は、報告された作業者の被ばくについても解析を行い、また、一部の作業員の被ばくを独自に評価した。委員会の評価は、報告された線量と概ね一致したが、事故の初期段階での被ばくについては不確かさが残っている。「本委員会は、がんや他の疾病の識別できる増加は予想されないと結論を出している」と、本評価の議長であるウォルフガング・ワイス氏は述べている。

委員会は、また、陸上および海中の生態系への放射線被ばくの影響を評価し、影響があるとしても、いずれも一過性のもので終わるとみている。

海中の生態系については、植物相と動物相が影響を受ける可能性は、原子力発電所に隣接する海岸域に限定され、長期的に影響が及ぶ可能性はごく小さいと予想された。

UNSCEARについて

1955年に設置された原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)は、電離放射線源のヒトの健康と環境への影響を広範に検証することを目的としている。UNSCEARの評価は、各国政府や国連機関が電離放射線に対する防護基準と防護のためのプログラムを作成するための科学的基盤となっている。

世界中の80名以上の著名な科学者が、福島第一原子力発電所の事故に伴う放射線被ばくの影響を解析する作業に取り組んだ。彼らがとりまとめた解析結果は、2013年5月に開催された委員会の年次総会で、27の加盟国により、技術的かつ学術的に精査された。科学者らは全員、本評価に参加するにあたり、利益相反の有無を申告することを義務付けられた。

UNSCEAR事務局は、国連環境プログラム(UNEP)が所管している。

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コメント

point_out_radiation_leakトという人物は、ここに来ている同一の長文コメントを、そこらじゅうで貼りまくっている荒らし専門の人です。困ったもんだ。

なお、この人の言っていることは、ガンダーセンの3号炉核爆発説ですが、とっくに否定されています。まだこんなこと言っているとはね。
ガンダーセンの説に対する、まとめのサイトを紹介しておきます。

お願い、きみのような人はきみらのインナーサークルでやってね。

http://shimahukuroublog.blogspot.jp/2012/08/3-3-20113141113-nuclear-explosion-u235.html?m=1

全くもって、なにをしたいやのか分からない方々ですね。

もはや20世紀末に流行った人類週末説のカルト宗教。

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