• 20241206-150607
  • 20241207-023654
  • 20241206-012408
  • 20241206-053702
  • 20241203-102657
  • S047_20220805050201
  • 20241203-154005
  • 20241202-153219
  • 20241202-153305
  • 20241202-163004

« 週末写真館 春爛漫 | トップページ | 「美味しんぼ」荒木田准教授の「福島は住めない」論 ドブの中に住んでいるのか? »

2014年5月17日 (土)

速報 「美味しんぼ」25号の度し難い内容 狡猾な幕引きを狙う小学館

Photo_3

Photo

Photo_2

Photo_4

「週刊スピリッツ」「美味しんぼ」25号(19日発売)の内容が報道されています。

思ったように両論併記でお茶を濁しています。大変に後味が悪い逃げの姿勢です。

おそらく政府の大臣発言と、自治体からの法的措置もほのめかす抗議によって小学館経営が、いまやお荷物になった「美味しんぼ」をいったん切り捨てた格好を取り繕ったのでしょう。

また25号にはシリーズ最終話も収録されており、シリーズの区切りだけという見方もあります。

たぶん一定の時間をおいて再開となるはずで、たぶんまったく反省などしているはずがないキャラの雁屋氏は同じことを繰り返すか、あるいは自分のブログや週刊誌で言論弾圧だというような反論を出して自説の正当性を譲らないでしょう。

もし、本気で小学館が「ご批判、お怒りは真摯(しんし)に受け止め」たのならば、なぜあのような福島県民を差別する漫画が「綿密な調査」(初回のスピリッツ編集部見解)をしたにもかかわらず掲載されてしまったのか、その取材に誤りやバイアスがなかったのか徹底的に検証すべきです。

松井英介医師は新聞インタビューで、「去年暮れから4か月もの取材を受けた」と言っており、おそらくこのシリーズは、非常に片寄った取材対象に対して、最低4か月以上の取材をしているはずです。http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7676884.html

その際、雁屋氏に小学館側編集者が同行するのは当然ですから、いかなる編集部のチェック機能が働いたのか、それともなかったのか、漫画という形式での「言論」を構築する上で、雁屋氏の著しく歪んだ視点がなぜそのまま反映されてしまったのかを検証すべきです。

次に、23号で地元福島から大きな批判を浴びながら、なぜ「刷り上がった」という理由だけで、24号のより問題がある回をそのまま発行してしまったのか、経営の判断がゴーサインを出したのはなぜなのかも明らかにするべきです。

あの時点て市場に出さず回収をかけていれば、これほどの混乱を招くことはなかったのです。

それをあたかも居直るように荒木田氏を登場させて、「福島は除染じても人は住めない」とまで言わせてしまえばもう言い逃れしようもありません。

大臣たちのノイズはうるさいですが、そういう発言を引き出したのは、他ならぬスピリッツ編集部と小学館経営に責任があります。

おそらく小学館は、両論併記することで、「ほんとうは我々のほうが正しいのだ」と考えていると思われます。

その証拠に、両論併記の内容に目を向ければ、放射線医学の専門家のすべてに否定されている「美味しんぼ」の内容を、専門外の津田敏秀氏に「チェルノブイリでも福島でも鼻血の訴えは多いことが知られています」と語らせています。

まだこんなことを言っているのですか!なぜ、「美味しんぼ」が問題視されたのか、その最大原因はチェルノブイリと福島を同一視したからですよ。

チェルノブイリで起きた「鼻血と耐えがたい倦怠感」が福島で起きたという井戸川氏の妄想を、松井医師のトンデモ理論で「証明」してみせ、ついで「大阪瓦礫焼却でも出た」と敷衍してしまうことで延焼したのではなかったのでしょうか。

したがって、津田氏がいうような「チェルノブイリで起きたから」という言説こそ、雁屋氏の誤りの根本なのです。

だいたいただの食中毒の専門家でありながら、今までさんざん越境して「福島で甲状腺ガンがアウトブレークする」という煽りをして顰蹙を買っていたのがこの津田氏です。

津田氏は、甲状腺ガンを食中毒のように「感染」するものとしているために、「放射能がうつる」差別につながるとして厳しく批判されました。

小学館はここに至ってまだこんなトンデモ「専門家」を引っ張り出すのでしょうか!バッカじゃないか!

このような一見謝って見せてて嵐をやり過ごし、腹の中で舌を出して「ああ災難だった」と笑っているという姿勢が「小学館の真実」の姿なのです。

                   ~~~~~~~~~~~

■「美味しんぼ」一時休載へ 「表現のあり方を今一度見直す」と編集部見解
産経新聞 5月16日

東京電力福島第1原発を訪問した主人公らが鼻血や倦怠(けんたい)感を訴える描写や、「今の福島に住んではいけない」などの表現で議論を呼んでいた漫画「美味しんぼ」を連載する小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」最新号(19日発売)に、「ご批判、お怒りは真摯(しんし)に受け止め、表現のあり方について今一度見直していく」などとする編集部の見解が掲載されていることが16日、分かった。自治体や有識者による描写への賛否両論を並べた特集も掲載された。

 併せて、美味しんぼを次号からしばらく休載することが明らかにされた。編集部によると、休載は以前から決まっていたという。

 「『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見」と題した特集では、有識者13人の意見や福島県庁、同県双葉町、大阪府・大阪市から送られた抗議文が10ページにわたって展開された。

 この中で、立命館大の安斎育郎名誉教授(放射線防護学)は、1シーベルト超の被曝(ひばく)をしなければ倦怠感は表れないが、漫画で第1原発を見学した際の被曝線量ははるかに低く、倦怠感が残ったり鼻血が出たりすることは考えにくいと指摘。「率直に申し上げれば、『美味しんぼ』で取り上げられた内容は、的が外れていると思います」「200万人の福島県民の将来への生きる力を削(そ)ぐようなことはしてほしくない」と訴えた。

 福島県川内村の遠藤雄幸(ゆうこう)村長も「多くの読者がいる御社の雑誌の一言一言は重い。自主避難者支援は理解できますが、全ての被災者が同じように受け止めることができるかどうかは疑問だと思う」とした。

 一方で、岡山大の津田敏秀教授(疫学、環境医学)は「チェルノブイリでも福島でも鼻血の訴えは多いことが知られています」「『低線量放射線と鼻血に因果関係はない』と言って批判をされる方には、『因果関係がない』という証明を出せと求めればいい」と擁護。「こんな穏当な漫画に福島県の放射線のことが描かれたからといって文句を言う人のほうが、むしろ放射線を特別視して不安をあおっているのではないでしょうか」とつづった。

 同号には一連の問題描写が載っていた美味しんぼ「福島の真実」編の最終話も掲載。主人公らが福島県飯舘村から北海道に移住し畜産に挑む男性らを訪ねたり、福島の伝統料理を食べたりする内容で「偽善は言えない」「真実を語るしかない」との会話もあった。

« 週末写真館 春爛漫 | トップページ | 「美味しんぼ」荒木田准教授の「福島は住めない」論 ドブの中に住んでいるのか? »

原子力事故」カテゴリの記事

コメント

この津田教授、言ってることが根本的に間違っているのに逆ギレして責任転嫁してるだけですよね。
しかも「低線量被曝のリスクデータを出せ」って、んなもん山程出てますがな。
もしデータがなかったら、それはそれで「悪魔の証明」の要求ですし。

だいたいチェルノブイリの規模や経過と比較もしないで、何を言ってるんでしょう。
まさか放射線被害は行政区画としての「福島県」全域に及んだとでも言うんでしょうか?
おバカすぎますって。

 管理人様、はじめまして。
 ちゃんちゃんと申します。

 美味しんぼ、休載が本当に予定通りなのかどうかは確認する手段が有りませんが、騒がすだけ騒がせて、言いたいことだけ言って逃げた感が満載ですよね。 雁屋氏は実に自分勝手な人間です。

 同漫画は、30年前は好きで読んでいたのですが、政治的主張をする漫画に変わってしまっているとは全く知りませんでした。 雁屋氏はいつから変わってしまったのでしょう?
 調べてみると、『のりこえねえっと -ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク』などという団体の共同代表にも名を連ねていますね。
 
 僕は大阪の焼却場から直線距離で8.65km付近に住んでいます。
 『焼却場付近の住人へのリサーチで、1000人中800人が健康被害を訴えている』という内容も有りましたが、管理人様が別記事でも指摘されているように、最も近くの住宅地は焼却場から2.5kmほど有ります。
 それくらいのところで8割の人間が異常を発生しているのなら、8.65kmの我が家付近でもそういった話を聞くと思いますが、一度も聞いたこと有りません。
 まあ、岩手のがれきですので、当然なんですが。
 嘘はいけませんよね。

 

今週、大阪にいましたが、関西ローカルのバラエティー『たかじん胸いっぱい』という番組にて、タレントの松尾貴史氏が『美味しんぼ』と“穢れ思想”について語ってました。と言っても、管理主様が分析したような“穢れ思想”の話ではありません。松尾氏曰く、「抗議されて『美味しんぼ』が休載したら、誰も福島のことを言わなくなる。誰も触れなくなる。ここに触れたら危ないからもう触れないでおこうとなる。これは穢れ思想だ」みたいな感じでした。

この前、急逝された やしきたかじん 氏の名前を冠した番組は現在三つあります。しかし、『たかじん胸いっぱい』(関西テレビ)という番組は一番レベルが低い。

松尾氏は“穢れ思想”を勘違いしてます。雁屋氏がやったことは、穢れ思想を使った穢れビジネスです。そもそも雁屋氏の言ってることは全て嘘なんだから。

その嘘の土台になっているのが穢れ思想なんですが、松尾氏は、「何でもいいから福島のことを書けばいい。書かないのが穢れ思想だ」って、完全にあさっての方向むいてますよね。

今週、大阪にいながら『美味しんぼ』騒動を報道したTVを見ましたが、はっきりと嘘と言う人間。まだ分からないという人間。政府が悪いと言ってお茶を濁す人間。

嘘を嘘と言う勇気もない手合いに軽々しく“穢れ思想”のことを語らないでもらいたい。

自分は穢れを利用したビジネスを潰す為に、福島に国会機能分散を考えたんですが、やはり無理だったのかなァ…???

播磨さん、ごめん。遅れてます。
月曜日の記事の追記部分でアップしました。

初めまして。
「美味しんぼ」関連でネット検索していたところ、たまたまこのブログにたどり着きました。
拝読するうちに思わず引き込まれて止まらなくなり、こんな深夜になっております( ^ω^ )。

同漫画に対する怒りは、私などの理解の及ばぬところではありますが、至極ごもっともです。

先日、NHKの「ニュースウォッチ9」で本騒動が報道されていましたが、ご覧になりましたでしょうか。公共放送だからなのか、何だか玉虫色だと思ったものですが、その中で「風評ではなく風化が怖い」と回答する市民の方が紹介されていました。
確かに一理あると思います。
しかし、「美味しんぼ」のようなやり方で多くの人々に思い出させることが、果たして多くの人々の本意なのか、と思いました。
人間、忘れたいこと、忘れて欲しいことはあるものです。ただでさえ不安や恐怖に戦き、差別や偏見と闘いながら復興のために努力している人たちにとって、3年あまりもたって事実と異なることを流布されたら、どれほど腹立たしいことでしょう。
そのことがひしひしと伝わってくるブログでした。

それにしても、岡山大の津田敏秀教授ってのはそこら中で評判が悪いですね(苦笑)。
この発言など、およそ大学教授の看板を掲げている人間のセリフとも思えません。
「『低線量放射線と鼻血に因果関係はない』と言って批判をされる方には、『因果関係がない』という証明を出せと求めればいい」

ご存知のとおり、これは「悪魔の証明」と呼ばれるもので、こんなことを言ったら議論になりません。
この場合、因果関係が「ある」と言い出した側に挙証責任があるのに、逆切れしてどうする。
しかも、相手方が「因果関係がない」ことの証明が出来ないのをざまあみろと蔑んだところで、実は自分も浮かばれません。
「ない」証明が出来ないことが、翻って「ある」ことの証明にはならないからです。
だったらさっさと自分で自分の説の確かさを証明すりゃいいんだが・・・・・・
って本人に言っても無駄なんでしょうね。

あとは、おっしゃるとおり、特に原作者の傲慢さは鼻につきます。一連の連載の初めは「何故批判されなけれあならないのか」と開き直っていましたからね。
自分に発言の自由(言論の自由)があるということは、他者にも同様にそれが存在するということです。であれば、時には批判される場合があることも感受しなければならないことを理解できないようです。


駄文にて失礼いたしました。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 週末写真館 春爛漫 | トップページ | 「美味しんぼ」荒木田准教授の「福島は住めない」論 ドブの中に住んでいるのか? »