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放射能風評加害者漫画・「美味しんぼ」のウソ

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 (●ビッグコミック スピリッツ2014年23号 「美味しんぼ」第204話「福島の真実」より。3枚目の右側の人物が井戸川氏。それにしても鼻血の山岡の顔はマヌケだ。)

正直に言って、取り扱うべきかどうかさえ迷いました。

読んでいるうちに、雑誌を破りたくなったほどです。2番目はそのときの破れ目です(笑)。

よくもこういけしゃ~しゃ~と嘘を書き並べるものです。ああいかん、私の方が鼻血が出そうだ(苦笑)。

井戸川克隆氏(前双葉町町長)が登場している以上、あれは漫画でした、では済まないでしょう。

この井戸川前町長は福島や避難した先の茨城、埼玉では大変に「有名」な人です。

福島第1が水素爆発した直後の4月4日、まだ事故対応の真っ最中の官邸に乗り込んで全国原子力発電所所在市町村協議会(全原協)の首長として要請文を手渡しています。

仰天したことには、その内容たるや廃炉どころか真逆のものでした。

原発に関わる自治体にとって原発廃止はありえない」です。

「河瀬市長や山口治太郎美浜町長、福島県双葉町の井戸川克隆町長ら全国3市4町の8人が首相官邸を訪れ、福山副長官、芝博一首相補佐官に7項目を要請。(略)
要請後、河瀬市長は記者団に「あくまで今は事故の収束、原因究明などが最優先課題」と強調。「住民の多くが雇用などで原発に関わる自治体にとって原発廃止はあり得ない。政府には想定外を想定内に変える安全対策をしてほしい」と述べた。
(福井新聞2011年4月5日欄外参照)

耳を疑いますが、ホントにホント彼はそう要求したのです。すごいですね、事故前なら多くの周辺自治体首長が同じようなものでしたが、事故直後の4月4日とは(絶句)。

しかもこんな人物が、今や脱原発の闘士づらしていることが天下の奇観です。

また双葉町は、「放射能から遠く に避難すべき」という井戸川氏の考えによって、双葉郡8町村の中で唯一、町役場自体を率先して福島県外に移動してしまった結果、町民は住民票一枚取るにも大変な不便をすることになりました。

避難した先の埼玉県加須市、茨城つくば市でも、当初は同情的だった地元の人達と軋轢ばかり起こしてさんざんの評判。

批判されると、すぐに「いられなくなったのは福島県が悪い」と逆ギレします。

井戸川町長は、双葉町の被災者を帰宅のための国との協議を拒否しました。

井戸川氏の国への要求は、町内すべてを帰還困難区域に指定しろということです。こんなことを要求すればいっそう帰還が困難になるのは明らかで、このまま県外避難を半永久的にしていろと町民に強いるようなものです。

帰還困難区域に指定してもらって、住宅や不動産が全損扱いとなり、東電に賠償させるほうが、帰宅するよりはるかに多くの補償金をもらえるという算盤です。

避難区域になった多くの自治体が、庁舎機能だけは残し、そこを拠点として除染を地道に進め、県や国と協力しながらひとつひとつ戻って来てくれる企業に頭を下げて増やしていった復興への努力とあまりにも対照的です。

このような帰還や復興に一切努力をせずに、ひたすら賠償のみを要求し、県外のマンションに無為徒食となった避難民を囲い込むような姿勢は、町の復興を目指す多くの町民に違和感を持って見られるようになっていったのはあまりに当然です。

そして井戸川氏はこの町民を連れての県外漂流を、事故直後の政府への原発推進要請を忘れたかのように,「被曝を避けるためだ。これは脱原発運動なのだ」と主張するようになります。

被災地の現職首長の発言だけに、彼には多くの脱原発派市民が賛同し、運動のヒーローに祭り上げられたのもこの時期です。

しかし、足元の町議会は、県外に逃げて福島県内への帰還と復興を妨害するだけの井戸川町長にあきれ果てて、全員一致で解任に追い込みました。

井戸川氏は町長を追われると、参院選に出馬しますが、この漫画にもあるように「耐え難いまでの疲労感で選挙戦を降りた」と言い出して、選挙戦からも逃亡してしまいます。

こんな御仁が、この漫画では威厳に満ちた脱原発の闘士然として登場するのですから、なんともかとも脱力感に襲われます。

井戸川氏のような人物をあたかも放射能と戦う地元住民の代表のように登場させた段階で、雁屋氏の漫画は破綻していたのです。

※追記 この井戸川氏の言動に対して、小学館宛で地元の双葉町から厳重な抗議がでています(欄外参照)

この雁屋哲氏という人は、よくこの手の人物に引っかかるのですよ。

山岡がしたり顔で振り回すウンチクに登場する何人かを、私は実際知っていますが、同業者の評判は芳しくない人たちばかりです。

だいたいが雁屋氏好みの「異端」の人が多いのですが、雁屋氏はそのような人にありがちなハッタリと怪しげな理論を、そのまま裏も取らずに自信満々で書いてしまいます。

結果、スピリッツ編集部は尻拭いに追われたことも多かったと聞きます。今回もまた雁屋氏は自信満々の様子です。

「次回24ではもっとはっきりとしたことを言っているので、鼻血ごときで騒いでいる人たちは、発狂するかも知れない」と息まいています。(欄外参照)

このような論難されたことに腹を立てて、自分が本格的に反論したらお前らは「発狂するだろう」という表現は、精神障害者に対する差別意識丸出しです。

自分以外の意見は皆、「自分たちに不都合な真実を嫌い、心地の良い嘘を求める空気」だそうですが、なにが「不都合な真実をきらい」だ!傲慢もいいかげんにしなさい!

私たち福島や茨城の農民がどれだけ、自らの農地に降下した放射能を突き止めるために苦労したのか、知ってからものを言え!

私達がどれだけの風評被害による屈辱と、経済的的打撃に耐えて今あるか、知ってから書け!ああ、いかん素で怒ってしまった。(苦笑)

食い物談義ならそれでも罪がないのですか、今回はこともあろうに、多くの人々が今も不安に耐えながら必死に生きている福島だから許しがたいのです。

今回は実在の井戸川氏を出したことで、もう逃げがきかなくなりました。

この漫画は、今まで何度も福島事故についてバイアスのかかったことを書いてきているのですが、今回はとうとう越えてはいけないレッドラインを越えてしまいました。

そもそも雁屋氏は「鼻血ごとき」と軽々しく言いますが、「鼻血と耐え難い倦怠感」の意味が分かって書いているのでしょうか?

漫画の中で山岡と雄山という主人公ふたりが、福島から帰京した直後に「鼻血と耐えがたい疲労感に襲われた」というのが事実だとして、それを福島事故と結びつけるならば、原因は急性被曝以外ありえません

「次回もっとはっきり書いてやる」というくらいですから、その因果関係を明らかにするというのでしょう。見物です。

反論するのもイヤですが(私は2011年に約1年間、そればかりやっていましたもんで)、100%デマです。

欄外に福島県放射線健康リスクアドバイザーの長崎大学高村教授の答えをアップしておきますので、お読みください。

簡単にいえば、非常に高い放射線を一時に浴びた場合、鼻血や「耐え難い疲労感」が出る場合があります

その時の放射線量は一体どれだけだと思いますか。いいですか、500ミリシーベルトですよ。

100ミリシーベルト以下は確率論で発症することもあるが、しないこともあるという範囲です。

一方、100ミリシーベルトを超えた場合は、確定的影響が出ます。つまり確実に放射線症が出るのです。(欄外参照)

この放射線症で、「鼻血と耐えがたい疲労感」が出るのは、先にも述べた閾値(しきいち・境界のこと)の5倍の500㎜シーベルトです。

これほどの高い線量を一度に浴びると、高村教授はこう述べています。

500ミリグレイ以上の放射線を1度に被ばくすると、血液細胞をつくる骨髄に障害が起き、白血球や赤血球、血小板が減少するため、感染症が起きやすくなったり、貧血になったり、出血が止まらなくなったりします
1000ミリグレイ(1グレイ)以上の放射線を1度に被ばくすると、吐き気や全身倦怠(けんたい)感といった全身症状が出ます。

また高村教授はこう断言しています。

500ミリシーベルトを下回るような線量の被ばくによっては、急性症状が起きることはありません

3年前の東京電力福島第一原発事故以降、現在までに県内に住んでいる一般の方の中で放射線被ばくによる急性症状を起こすような線量を被ばくした方はいません
このため、例えば、県内で子どもが鼻血を出すような症状が見られた場合でも、急性放射線被ばくによる血小板減少で起きた症状とは考えにくいといえます。

ということは、山岡や雄山が鼻血を出したということは、500ミリシーベルト以上の急性被曝をしているか、あるいは、「耐えがたい倦怠感」が出たことから1000ミリシーベルトという極めて危険な放射線量を一時に浴びたと考えられます。

しかしもちろん、今の福島でこのような500~1000ミリシーベルトを越える地域はありませんし、高村教授が指摘するように「一般人でそのような急性症状を起こすような線量を被曝した方はいません」。

劇中で山岡らが動いた地域が仮に500ミリシーベルト以上なら、おそらくその土地では相当数の急性放射線症が出ているはずですが、いうまでもなくそのような疫学報告は皆無です。

したがって、雁屋氏はこの漫画を使って、「福島県は急性放射線症になる危険極まる土地で、それを政府や県が隠ぺいしているのだから逃げろ」というデマを流しているに等しいことになります。

その後、多くの福島県民の抗議に驚いたスピリッツ編集部は、「鼻血や疲労感の表現は綿密な調査に基づき作者の表現を尊重して掲載したもの」と居直る始末です。

自信満々に「綿密な調査」とまで言うからには、編集部はおそらくそれ相応の疫学調査データを入手されたのでしょう。どうぞその生データーをお出しください。

井戸川氏も、「福島県では同じ症状(鼻血と疲労感)の人が沢山いて、言わないだけ」だそうですから、ひとりでもいいですからその人を専門家の聴き取りをする場に出して下さい

「大勢いるが黙っているだけ」なのですから、さぞ沢山いることいることでしょう。どうぞ遠慮てく、ひとりといわず何百人でもお出しください。

編集部はとうぜん「綿密な調査」をしたそうですから、そのような人ととうぜん面接しているはずですね。

編集部が掌握している方の個人情報は保護した上で、放射線医学者に質問させて下さい。

編集部は「作者の表現を尊重して」などととぼけたことを釈明していますが、少なくとも被曝問題を書くのなら、「鼻血と耐えがたい疲労感」が何を意味するのか知らなかったとは言わせません。

急性被曝においての「鼻血と耐え難い疲労感」は、あまりにも有名な症状なのですから、それを描く以上、作中人物たちは急性被曝したということにほかなりません。

だから、今までのいいかげんな「美味しんぼ」の福島事故報告を読んでいても黙ってきた人々が、いっせいに怒ったのです。

これによって単なるためする噂か、それとも雁屋氏たちのような人がいう「真実」か決着がつくでしょう。

情報源の秘密などと言わないでください。今までの雁屋氏がやらかしたウインドウズやスーパードライ相手のくだらない思い込みに基づくいざござとは次元が違うのです。

編集部は覚悟したほうがいい。ことはもう社会問題にまで発展しているのです。あなた方はその一線を越えたのです。

雁屋氏が正しいのなら、氏が言うように「単なる鼻血ぐらい」の問題ではなく、明確に500~1000ミリシーへルトの高放射線量による急性放射線症です。

つまり、そのような危険領域の放射線を取材に行った雁屋氏や編集部スタッフは、一時に浴びたと書いているわけです。

ならばなおさら、そんな高放射線が残留している地域があるわけで、直ちにその情報を開示すべきてす。

20万部を越える巨大な発行部数を持ち、累計1億冊の売り上げを誇る「美味しんぼ」の社会的責任は重大です。

なお、高村医師のお話では鼻血の原因として、「寝ているうちに無意識に鼻に指を入れてしまうこと」が考えられるそうです。雄山、山岡もそれが原因ではないでしょうか。

※関連記事
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-31e4.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-54e2.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-f2f9.html

                   ~~~~~~~~~

福島民報4月27日
放射線 放射性物質 Q&A 鼻血は被ばくが原因か

最近、鼻血が出たことがあります。周囲の放射線が原因ではないかと心配です。現在の放射線量であり得るのでしょうか。放射線に被ばくした場合に人体に出る症状にはどのようなものがあるのか教えてください。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻) 高村昇さん

県内の一般住民は無関係 1度に500ミリグレイ以上で症状

 非常に高い線量の放射線を1度に被ばくした場合、被ばく直後か、数時間~数日後に症状が出ることがあります。これを放射線被ばくによる「急性放射線症」と呼びます。その一方で、放射線被ばくによる発がんなどは、被ばくしてから数年~数10年後に起きます。「晩発性(ばんぱつせい)障害」、あるいは「後(こう)障害」と呼びます。

 例えば、500ミリグレイ以上の放射線を1度に被ばくすると、血液細胞をつくる骨髄に障害が起き、白血球や赤血球、血小板が減少するため、感染症が起きやすくなったり、貧血になったり、出血が止まらなくなったりします。1000ミリグレイ(1グレイ)以上の放射線を1度に被ばくすると、吐き気や全身倦怠(けんたい)感といった全身症状が出ます。これらの急性放射線症の症状は一定の線量(しきい値)を超える被ばくをした場合だけで、それ以下では出ません。

 東京電力福島第一原発事故の直後、原発内で復旧作業中、放射線被ばくで足に熱傷を負う事故がありましたが、非常に高い線量の放射線(ベータ線)を被ばくしたためです。

 しかし、県内の一般住民は現在まで、急性放射線症が出るような線量の放射線を被ばくしていません。「放射線被ばくで鼻血が出た」と心配されていますが、放射線が原因ではありません。

※グレイ
 放射線の吸収線量・ヨウ素131やセシウム137が出す放射線(ベータ線、ガンマ線)の場合、1グレイは1シーベルトとなる。

放射線被ばくによって鼻血などの急性症状が起きることがあると聞いたことがあります。どのくらいの被ばくをするとそのような症状が起こるのでしょうか。東京電力福島第一原発事故ではあり得ますか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

■「しきい値」以上で出現する 県内の一般住民では出ない

 放射線被ばくによる急性症状の特徴として、放射線量の「しきい値」が存在していることが挙げられます。つまり、それぞれの急性症状は、「しきい値」と呼ばれる、ある一定の線量を超えない限り、出現しないということがいえます。

 例えば、白血球や赤血球、血小板などの血液細胞を作っている骨髄の細胞が500ミリシーベルト以上を一度に被ばくすると、骨髄の細胞数が減少することが知られています。このため、白血球減少による感染症を引き起こしたり、赤血球減少による貧血、あるいは血小板減少によって出血が止まりにくいといった症状が起こることになります。

 一方で、500ミリシーベルトを下回るような線量の被ばくによっては、急性症状が起きることはありません。
 また、非常に高い線量の放射線を一度に被ばくすると、「急性放射線障害」と呼ばれる、さまざまな症状(脱毛、消化器症状、放射線やけどなど)が起きます。残念ながら現代の最新医療を用いても8000ミリシーベルト(8シーベルト)を超えるような高い線量を一度に被ばくした方を救命するのは、困難とされています。

 3年前の東京電力福島第一原発事故以降、現在までに県内に住んでいる一般の方の中で放射線被ばくによる急性症状を起こすような線量を被ばくした方はいません。このため、例えば、県内で子どもが鼻血を出すような症状が見られた場合でも、急性放射線被ばくによる血小板減少で起きた症状とは考えにくいといえます。

■原子力技術研究所 放射線安全研究センター

放射線の人体への影響は、「確定的影響」と「確率的影響」の2つに分けけることができます。
このうち、確定的影響には主に高線量被ばく時に見られる障害で、脱毛を含む皮膚の障害や、骨髄障害あるいは白内障などが含まれ、それ以下では障害が起こらない線量、すなわちしきい値のあることが知られています。
一方、発がんを中心とする確率的影響ついては、1個の細胞に生じたDNAの傷が原因となってがんが起こりうるという非常に単純化された考えに基づいて、影響の発生確率は被ばく線量に比例するとされています。
しかし、実際には、広島・長崎の原爆被爆者を対象とした膨大なデータをもってしても、100ミリシーベルト程度よりも低い線量では発がんリスクの有意な上昇は認められていません。これよりも低い線量域では、発がんリスクを疫学的に示すことができないということです。

原発増設見直し「時期尚早」 河瀬全原協会長、官邸に要望 
福井新聞 2011年4月5日

東京電力福島第1原発の事故を受け、全国原子力発電所所在市町村協議会(全原協)会長の河瀬一治・福井県敦賀市長らは4日、首相官邸で福山哲郎内閣官房副長官らに会い、菅直人首相宛ての要望書を提出した。まず原発事故の事態の収束に取り組むとともに、緊急時の代替電源確保などを要請。首相が原発増設計画の見直し方針を示している点に関しては、時期尚早との思いを伝えた。

 河瀬市長や山口治太郎美浜町長、福島県双葉町の井戸川克隆町長ら全国3市4町の8人が首相官邸を訪れ、福山副長官、芝博一首相補佐官に7項目を要請。原発災害の早期の収束や緊急安全対策の実施、徹底的な原因究明と対策などを求めた。県原子力発電所所在地市町協議会としても同時に、安全確保など6項目を要請した。

 エネルギー基本計画の見直し方針について河瀬市長は「国としてぶれないエネルギー政策をやってほしい」と要請。福山副長官は「まずは災害の復旧支援、事態の収束に全力を挙げる」と話す一方、エネルギー政策見直し論議には触れなかった。

 要請後、河瀬市長は記者団に「あくまで今は事故の収束、原因究明などが最優先課題」と強調。「住民の多くが雇用などで原発に関わる自治体にとって、原発廃止はあり得ない。政府には想定外を想定内に変える安全対策をしてほしい」と述べた。

 (以下略)

雁屋哲氏コメント(5月4日)
http://kariyatetsu.com/blog/1685.php

「美味しんぼ 福島の真実篇」、その22で、鼻血について書いたところ、色々なところで取り上げられてスピリッツ編集部に寄れば、「大騒ぎになっている」そうである。
私は鼻血について書く時に、当然ある程度の反発は折り込み済みだったが、ここまで騒ぎになるとは思わなかった。
で、ここで、私は批判している人たちに反論するべきなのだが、「美味しんぼ」福島篇は、まだ、その23,その24と続く。
その23、特にその24ではもっとはっきりとしたことを言っているので、鼻血ごときで騒いでいる人たちは、発狂するかも知れない。
今まで私に好意的だった人も、背を向けるかも知れない。
私は自分が福島を2年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない。
真実には目をつぶり、誰かさんたちに都合の良い嘘を書けというのだろうか。
「福島は安全」「福島は大丈夫」「福島の復興は前進している」
などと書けばみんな喜んだのかも知れない。
今度の「美味しんぼ」の副題は「福島の真実」である。
私は真実しか書けない。
自己欺瞞は私の一番嫌う物である。
きれい事、耳にあたりの良い言葉を読み、聞きたければ、他のメディアでいくらでも流されている。
今の日本の社会は「自分たちに不都合な真実を嫌い」「心地の良い嘘を求める」空気に包まれている。
「美味しんぼ」が気にいらなければ、そのような「心地の良い」話を読むことをおすすめする。
本格的な反論は、その24が、発行されてからにする。

福島県双葉町小学館に対する抗議文

平成 26 年 4 月 28 日に貴社発行「スピリッツ」の「美味しんぼ」第 604 話において、前双葉町長の発言を引用する形で、福島県において原因不明の鼻血等の症状がある人が大勢いると受け取られる表現がありました。

双葉町は、福島第一原子力発電所の所在町であり、事故直後から全町避難を強いられておりますが、現在、原因不明の鼻血等の症状を町役場に訴える町民が大勢いるという事実はありません。第 604 話の発行により、町役場に対して、県外の方から、福島県産の農産物は買えない、福島県には住めない、福島方面への旅行は中止したいなどの電話が寄せられており、復興を進める福島県全体にとって許しがたい風評被害を生じさせているほか、双葉町民のみならず福島県民への差別を助長させることになると強く危惧しております。

双葉町に事前の取材が全くなく、一方的な見解のみを掲載した、今般の小学館の対応について、町として厳重に抗議します。

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原子力事故」カテゴリの記事

コメント

以前から思っているのですが、雁屋氏はじめとして脱原発を叫ぶ方々は本気で原発を無くす気があるのでしょうか。デマを流し、風評被害を拡散させれば反原発の声が大きくなり原発が無くなるとでも思っているのでしょうか?

原発を無くすには(自分は無くすべきか存続すべきか、いまだに煮え切らない状態なんですが)、原発に代わる真っ当な代替案と、原発立地自治体の方々の支持が絶対に必要です。

真っ当な代替案も出さなければ、福島の人々を貶めるような真似をする。そんなことして脱原発なんて出来るわけない!

貴ブログを愛読させて頂き、放射能に関してはつくづく以前から言われていた“格言”こそ正しいと確信しました。

放射能は、「正しく怖がれ」。

デマを拡散させればさせるほど、脱原発は遠のきます。

投稿: 播磨真悟 | 2014年5月 5日 (月) 20時44分

それだけ批判できる情熱を長らく原発推進してきた張本人や事故起こした張本人にぶつけたら?と思う。
何故かそこは全く語らないのが原発コント一味

投稿: | 2014年5月 6日 (火) 01時04分

名無しさん、夜中に直情的なコメントご苦労様です。

まともな読解力があれば分かるはずですが、ブログ主は完全に被害者であり、あくまで「デマを流すな」という主張を冷静に行っているだけ。
元々原発には反対であることくらい、分かりそうなもんだが…。

原発コント一味?
ああ、鳩山や菅のことか!

投稿: 山形 | 2014年5月 6日 (火) 05時57分

名無しとやら。私は2011年いっぱいかけて数十本の原因追求記事をアップしています。
各種事故調の読み込みなども徹底してやったつもりです。

原発推進、あるいは反対という立場と、被害について誇大に触れ回ったり、捏造することとはまったく別の次元です。
よく脱原発派を自称する人は、根も葉もないことを言えばより自分が純粋な反対派に認定してもらえると思っているようなことを言いますが、3年もたって客観的データが出揃いつつあるのにやめたほうがいいでしょう。

すると、こんどはこのマンガの井戸川氏のように、「沢山出ているが黙っているだけ」とか、「政府や病院が隠蔽している」という陰謀論になります。

このような言い方が自由にできるのなら、「オレの町の住民はみんな火星人だが、黙っているだけだ」というような論法も可能なわけです。だって検証しようがないじゃないですか。

今回の「鼻血と耐えがたい倦怠感」症状を呈するのは、高線量を一時に浴びた急性被曝以外ありえない症状です。
あるいは40近くなっても未だ幼児的性癖が抜けない山岡が鼻のほじりすぎをしたとか、偉大な父親とのべつ居ねばならないことからくる心的ストレスで倦怠感に陥った以外考えられません(笑)。

したがって、これは悪質な捏造に属しますので批判しただけです。

投稿: 管理人 | 2014年5月 6日 (火) 06時56分

次号の見解楽しみにしています。

投稿: 嘘つきは誰? | 2014年5月 6日 (火) 12時30分

ブナガヤ様、まことに今回のことでは心労もあろうかと思います。お疲れ様です。
人間マジで怒ると疲れますからね。

この美味しんぼの原作者、雁屋哲という人はこれまでもいろいろイタイことをしてるので悪名高いんですよね・・・

僕自身は原子力発電をすぐさまゼロにするということは反対で、まだまだ利用価値があると考えているので、ブナガヤ様とは思想信条が異なりますが、福島のことはできるかぎり応援したいと考えてます。
名古屋のデパートに東北の物産展が来たりしたときは、率先して福島の漬物とかを買ったり
ね。

雁屋哲のような人間に負けず、福島県民にはがんばってほしいものです。

投稿: すめらみこといやさか | 2014年5月 6日 (火) 18時55分

嫌なら見るな!

言論統制ですか?

東電からカネ貰ってんだろ?! 福島県がそんなに偉いんか。人殺し東電社員を擁護し、原発を擁護するなら、一緒に死ねばいい。ざまあみろ

投稿: 革命烈士 | 2014年5月 7日 (水) 07時41分

革命烈士さん、久々の登場ですね。

嫌なら見るな!?
言論統制!?

いったい何のお話でしょうか?誰が誰に対して言ってるのでしょうか?
何を一人でヒートアップされているのか、理解いたしかねます。
また、東電からカネをもらっている云々は誰に対して言っているのか全くわかりませんし、根拠となるソースを示すのが筋でしょう。

私個人の見解としては、「嫌なら見るな」と言われても、こちらは元々個人のブログでありジャーナリストや学者でもマスコミでもなく、一農家さんですので、それこそ嫌なら見なきゃいいでしょうに。

言論統制と言われましても、突然あなたのような暴言を吐いていては「ご遠慮下さい」となるのが社会的な常識でしょう。
その辺はもちろんブログ主の裁量次第です。

投稿: 山形 | 2014年5月 7日 (水) 08時23分

連投失礼します。

革命烈士さん。
「一緒に死ねばいい。ざまあみろ」

いくらなんでもいただけませんね。
誰に対しての発言かすら計りかねますが、過去ログから考えてブログ主に向けられた言葉でしょう。


犯罪として訴追されないように、くれぐれもご注意下さいませ。

投稿: 山形 | 2014年5月 7日 (水) 08時29分

もはや掟破りの3連投、大変失礼します。


東京の革命烈士さん。

貴方は東電を激しく批判しながら長年福島や新潟、さらには建設中の大間原発の電気でのうのうと暮らしてきたのですよね。


そこまで言うなら、発電は東京だけでやって下さい。
また、東京近郊の野菜や築地・太田市場は全廃で。(正に鎖国ですな)


それが東京都民の地域エゴだというなら、それでいいでしょう?

私も、それを願う気持ちもちょっとはあります。


田舎では美味しい山菜の季節で、魚は地産地消と輸出でなんとかしますから。

建設業界とかも大変そうですね。

輸入材や食料(チゥルノブイリの被害すら不明)。今の東北や茨城より安全だとでも?

東京は閉鎖都市になることでOKなわけですよね。

投稿: 山形 | 2014年5月 7日 (水) 10時08分

僕は先々に安全なエネルギーが日本で生まれることを期待している30代です。
.
500で急性となるのであれば、100でも身体には良くはないだろうし、そういった感覚が怖さを覚えるものです。

風評だの経済だの福島県民だのと。
同じ日本人として最善を考えるのは日本人なら当然なので誰がどうのという議論を熱くするのも。日本人としての民度が下がることも怖さを覚えます。

現に今でも現状全容が分かっていない。という事実がこういった話題や議論の根源かと考えています。
そして、原発に関わる利権というものが見る目を濁す要因であるのも事実です。

今の日本だけでは無く世界も含めて、こういった議論に正解を導ける人物は存在しないと思います。

投稿: | 2014年5月13日 (火) 22時51分

事実に基づいた解明と、
現実となっている状況を知ることが大切であり、風評は良くないが無関心こそが一番良くない。

<時事ドットコム:放射能濃度、最高値相次ぐ=2~4号機間地下水で-10カ所超・福島第1>
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014051200908

投稿: | 2014年5月13日 (火) 23時13分

名無しさん、
テーマと全く関係ないトリチウムの記事出しても意味がありませんよ。

地下水バイパスとALPS循環水利用が順調に進めば、もっともっと高い濃度のトリチウムが出るはずです。

投稿: 山形 | 2014年5月14日 (水) 05時25分

>放射能は、「正しく怖がれ」。

まさにそうなんですが、「美味しんぼ」にも登場した福島大学の荒木田准教授(福島にはもう住めないと主張してた人)みたいに「怖いものは怖い」で、リスクマネジメントを理解されていない人も少なくない。
2014年5月13日 (火) 22時51分のコメント「500で急性となるのであれば、100でも身体には良くはないだろうし、そういった感覚が怖さを覚えるものです。」も同様ですね。
この方とか、「危険なDHMO」の話とかにもコロっと引っかかりそうです。DHMOも致死量とかありますし、DHMOを飲んで毎年大勢の方が亡くなってますから。

投稿: えまのん | 2014年5月15日 (木) 14時00分

福島の中通りに住んでいます。線量は高く全国ニュースでも何度も取り上げられたところにいます。県外に子どもを連れて避難している人もいます。けれども漫画のような症状(睡眠不足で疲労感があるとか、鼻腔に傷をつけて出血したは別で)を聞いたことはありません。地元のものを原発事故前のように食べ、歩き回り暮らしていますが体調は全く変わりません。犬、のら猫、鳥、昆虫に異常が出ないか観察もしていますが、汚染している地面のものを食餌していながら見た限りでは奇形や不自然な行動をしているものはありません。(正確には原発事故以後に増えた様子はありません。)作者や井戸川さん、それに福島大学の教員がそう感じるならば個人的見解というまでですが、人気漫画で実在の人物が断言するさまを見て、全国(外国含めて)には、福島県は大変な事が進行しているが隠蔽しているのではとおののく方も大勢いるのではと危惧します。疑念をもたれる方は福島県を視察され住民から直接状態を聞かれるとよいです。また、暫時住んでみて体調変化が起きるか体験されるとよいです。漫画では鼻血などの症状があっても言わないだけだとありますが、医療検査体制は十分ですので黙っていて健康を悪化させる人がいるのかと逆に驚いています。私はWBC(内部被曝検査)も無料で受けられるのですが、いたって元気なのでまだ受けていません。 

投稿: 地元の声 | 2014年5月16日 (金) 00時16分

シェアさせて頂きます。
自分も福島に3度足運んで現実見てますので全面賛同です。南相馬に住む友人は昨年12月に至って健康な女の子を出産し元気に暮らしております。当然、美味しんぼには憤慨してますね

投稿: 北九州市民 | 2014年5月17日 (土) 08時21分

いわゆる「原爆ぶらぶら病」は低放射線量でも怒り得ると言う事ですから、疲労感を生じるという事は考えられる事だとは思います。


ただ、鼻血が出るというのは、初耳だったので、第三者機関による検証を早く知りたいとは思います。
何事も感情的になってはダメですね。

投稿: | 2014年5月17日 (土) 23時38分

セシウムやヨウ素などが付着した塵などが鼻腔に付着して「準内部被ばく」を起こして鼻血が出るのではないかという医師の方もいらっしゃいます。

251:美味しんぼ「鼻血論争について」西尾正道医師の見解。これも「ヒポクラテスの弟子」の知見である。ー「明日うらしま」(ブログ)http://tkajimura.blogspot.jp/2014/05/blog-post_19.html


放射線の影響、内部被ばくなど専門家でいろいろと意見が分かれていますし、確たることは専門家では無い私もおそらくあなたも分からないと思います。

のちに放射能の被害が問題なかった場合はそれで良いのですが、被害がたくさん出たら目も当てられません。

国や福島県に「鼻血」などの健康被害を調査公表して継続しておこなってほしいし、福島医大は情報を囲い込まないで他の医療機関や人々と情報の共有をしてほしいです。

それと、いろんな意見の専門家を集めて、彼らの話を聞いたり、彼らの話を聞いて議論していくことが大切じゃないかと思います。

投稿: こりちゃん | 2014年5月23日 (金) 13時48分

こんばんは。
こりちゃんさんが紹介された西尾正道氏の見解ですが、5月24日付の朝日新聞でも紹介されています。
同主旨でしょうね。

http://www.asahi.com/articles/ASG5R517DG5RUGTB00R.html

低線量被曝でも鼻血が起きる、と言いたいようです。
しかし、よそ(SF作家山本弘氏のブログ)にも書かせていただいたのですが、この言説には穴があるように思います。

美味しんぼ「鼻血論争について」から引用。
>「セシウムやヨウ素も例外ではなく、呼吸などで吸い
>込む場合は、塵などと付着して吸い込まれます。この
>ような状態となれば放射化した微粒子のような状態と
>なり~~

上記朝日新聞だと、こうなっています。引用します。
>放射性物質が付着した微粒子が鼻腔(びくう)内に
>入って低線量でも鼻血が出る現象はあり~~

ちょっと読むともっともらしく、低線量被曝で鼻血が出るのか、と思えるかもしれません。
しかし、本当に「低線量の放射性物質」が原因でしょうか。
この点、いずれも鼻に吸い込んだのは「放射性物質がついた」塵ないし微粒子と書かれているのが問題です。

つまり、本当は、
鼻血の原因は放射性物質ではなく塵ないし微粒子
かもしれないわけですね。

もしここで放射性物質が鼻血の原因だとするなら、「放射性物質のついていない」塵ないし微粒子では鼻血が出ないこと、あるいは同線量の放射性物質単独でも鼻血が出ること、を証明していないとダメです。

もしこれをしていないのだとすると、単に関係ありそうなことを誤って結び付けただけになりかねないのです。
果たして、このような疫学的な検証はされているのでしょうか。

はっきり言って、塵に付着する放射性物質の量など微々たる物だし、鼻に障害を起こせる程の放射線量もないのではないかと疑っていますがね。
と言うか、仕組みの説明はともかく、付着した放射性物質の量がどのくらいなのか分からないと、低放射線量でも鼻血が出ることの証明も出来ないわけです。


また、チェルノブイリ原発事故の後、避難民の5人に1人が鼻血を訴えた、とあるのですが、これは実は1986年の事故後数年経ってから(1993年~96年)の「調査」です。
ですから記憶違いなどを考慮すると相当誤差があるはずです(むろん、実際には鼻血を出した避難民がもっと多かった可能性はあるが)。
そもそも、これも事故前に鼻血を出した人の数字などがなければ、本当に有意に増えたのかなどは判断できません。
多くの人に聞き取りした労には敬意を表しますが、統計上はちょっとねえ。

というわけで、何か変。

投稿: こまQ | 2014年5月25日 (日) 03時34分

正直自分は放射能についてちょっとかじった程度の知識しかなかったのですが、おそらく大多数の、わかってない人たちの「知識がない」ことをいい事に好き勝手めちゃくちゃな情報を詰めた感じですね。

勝谷誠彦氏によると、雁屋氏はオーストラリアに住んでて、オーストラリアでも、このような発言をしてたそうですね。(騒動前)

雑誌が売れて、小学館の利益になるのシャクなんで、小学館の漫画はいっさい買わないようにしようかな。
自分に出来る事はやっていこうと思います。

投稿: ゆたか | 2014年5月25日 (日) 13時10分

管理人様、こんばんは。
前回書きました低線量被曝でも鼻血が出ると言うこの「説?」。

http://www.asahi.com/articles/ASG5R517DG5RUGTB00R.html

低線量被曝でもこの前「美味しんぼ」に掲載された鼻血が出る仕組みとまったく違います。

http://hosyusokuhou.jp/archives/38021649.html

どっちが正しいのでしょうか。
どっちも正しい、とか言われそうですが、要するに一部の人間にとっては、実際はデタラメでももっともらしい科学的装いがあれば何だってよいのでしょう。
困ったことです。

投稿: こまQ | 2014年5月25日 (日) 23時21分

多分ですが閾値とかいてイキチと読むと思います。医療ではそう読みます

投稿: | 2015年2月 3日 (火) 16時26分

LNT仮説は、線形「しきい値」なし仮説ですね。

慣例は、生理学・心理学で「いきち」、物理学・工学で「しきいち」です。
この場合は前者なんでしょうね。

投稿: プー | 2015年2月 3日 (火) 17時58分

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