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小泉翁の妄執「原発ゼロ」の嘘 その8 再生可能エネルギーの本質的欠陥とは

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では小泉翁ご推奨の再エネ(再生可能エネルギー)がなぜ基幹エネルギーにならないのか、考えてみましょう。

結論から言えば、発電量の「ブレ」の激しさが致命的なのです。翁が言うように「自然を資源」としているわけですから、気まぐれが激しいのです。  

下図は、昨日にもお見せした浮島太陽光発電所の発電量の時間推移のグラフです。12時頃をピークとして崖型に発電量が推移するのがわかります。 

Photo

 (図 東電による)

6時以前と4時以降はまったく発電を停止します。曇りと雨でも稼働しなくなります。

ちなみに、このグラフは太陽光発電が活発な春3月のグラフです。

冬や梅雨などはもっと悲惨なことになって底浅フライパンのような形になりますが、小泉翁がショックを受けるといけないのでいちばんいい季節を選びました。  

春は太陽光のベストシーズンで、利用側もエアコン使用がないため電力需要にも余裕があります。  

ただ残念ながら、これからの夏の気温上昇はパネル内の温度上昇により電気抵抗が増すので効率が下がる季節です。  

燦々と太陽が降り注いでいるのに案外発電をしません。にかかわらず、ご承知のように1年でもっとも電力需要がピークを迎える季節です。  

つまり、太陽光は一番必要とされる時には発電が減るという宿命的な欠陥を持っているクセのある電源だということです。  

ですから、「発電量」公称1メガワット(100万ワット)と発表されていても、実態の実発電量はその7から10分の1にすぎません。  

中とって8分の1として、公称1MW太陽光発電所の実発電量は0.12MW(メガワット)にすぎません。  

ここまでを整理しておきます。

①再エネの「定格出力」、あるいは「最大出力」はカタログデータ。実際はその時間ごとの発電量にすぎない。実効発電量は、定格出力の約8分の1から10分の1ていど
 ②太陽光発電は6時以前、4時以降は発電しない。冬や梅雨、夏の盛り、曇りや雨の日は絶望的
発電量が極端に貧弱。日本最大の浮島・扇島発電所の1年間の発電実績は、柏崎原発1号機のわずか16時間分ていど
④発電量を人為的にコントロールできないので、必ず火力などのバックアップ電源が必要
⑤出力と周波数調整のために、大容量NAS(ナトリウム・硫黄)電池が必要 

発電量のブレは宿命だとしても、最大の問題は蓄電コストてす。つまり、メーカーの日本ガイシさんに言わせれば、大規模蓄電なんてやりゃやりますが、とんでもなく金がかかりますよ、ということです。 

kWh単価(コスト)は、リチウムイオン電池20万円、ニッケル水素電池10万円、鉛電池5万円、もっとも安いNAS電池で2.5万円 です。 

したがって、1万人規模の街の電気を蓄電するためにはもっとも安いNAS電池ですら1日で約15億7千万円ほどかかってしまいます。 

1か月で約532億円ていどかかります。 もちろんこんな計算もまた机上の空論にすぎません。

というのは、本来の再エネにおける蓄電技術は、丸々蓄電する目的に作られたものではなく、再エネ特有の出力や周波数の「ブレ」の調整の為にあるからです。

その日の予定以上に多く発電した場合は、多少貯めておいて、まったく発電できない時にそれを出すというような目的です。

蓄電池もそれに応じた規模のものをつけてやればいいし、現実にもそうなっています。  

そもそも、小泉翁には、原発問題をエネルギー問題として捉えていません。彼の主張は、色々な活動家の主張のパッチワークですが、結局は「原発は危ない」のただ一点だけです。 

それが故に、予想される大災害時、あるいは夏のピーク時に必要なライフライン確保のためには、ギリギリの電力予備率では危険だという自覚がないのです。

現在、夏の電力予備率は関西電力で3%を切り1.8%という危機的状況です。 

まして、わが国が脱原発政策のために再エネが6割(※ドイツの目標値)などという頭のネジが飛んでしまったような政策をとったら、絶望的な事態になります。 

電源予備率はまちがいなく大幅マイナスになっているでしょうから、ピーク時や災害に極端に脆弱な国になっています。 

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