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2014年7月24日 (木)

電気はジャブジャブ余っているのか?その1 国民と企業の大節電で乗り切った電力危機

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夏の電力ピーク期が近づいてきました。8月2週から3週のあの甲子園の時期です。 

電気はジャブジャブ余っているというのが、脱原発派の皆さんの主張のようで、朝日新聞もなんの配慮もなく甲子園大会を今年も予定通りに行なうようです。 

猛暑の下で、高校球児に連日試合をさせて、特に投手などは連投がたたって、大会後に肩を壊す者が続出しているというのが実態ですが、これでは「教育の一環」なんて言えないと思いますけど、ほんとにいいんですかね(苦笑)。 

それはさておき、この8月2週から3週の電力消費を見てみましょう。

Chart_dtransition_2n               (東大・岩船由美子研究室による) 

このグラフの右端から4分の1あたりが8月各週です。太い青線が震災前の2010年の最大需要、赤線が震災後の11年の最大需要です。

震災前の10年と比べると、11年では電力需要が減少しています。

・2010年の最大電力需要          ・・・5999万kW
・2011年同                   ・・・4922万kW
・震災直後の東電・政府のピーク電力予想・・・5500万kW

このように政府・東電の予想をはるかに越えて18%もの電力節電をしたわけです。

これは国内の各分野がそれぞれ節電を徹底したからです。

電力消費はおおよそ以下の割り振りになっています。

・家庭用  ・・・30%
・サービス業・・・30%
・製造業  ・・・40%

さて上図を見ていただくと、気温はオレンジ線で8月をピークにしていることが分かります。11年は前年から大幅に下がっているのがわかります。

「今夏の最大値は,、月18日の4,922万kWで、昨年の最大値(5,999万kW)と比べると18%、今年の想定(5,500万kW)と比べても10%も少ないものでした」(東大岩船由美子准教授)

この理由を岩船氏はこう述べています。

「国民が一丸となり、様々な方面で節電に取り組んだ結果です.その一例として、産業界を中心に実施された、平日に休んで土・日に操業する「休日シフト」があります。(略)
8月の平日と土・日では、需要の最大値に1,000万kWもの差があるのです。平日の需要の一部を供給力に余裕のある土・日にシフトできれば、8月の需要削減に大きな効果がある、とされていました。この指摘をもとに、産業界では休日を土・日から平日にずらす「輪番操業」が行われました」(同上)

つまり、通常の操業をすれば、休日に電力消費がガクっと落ちるわけですが、それを業界で協力して休日を輪番制にしたわけです。

これは政府の15%削減要請によるものです。
「平成23年(2011年)冬の電力需給対策について」)

「今夏、東京電力及び東北電力管内においては、ピーク期間・時間帯の使用最大電力について▲15%の抑制(節電)を要請し、特に大口需要家については電気事業法第27 条に基づく使用制限を実施する等の対応を行った。また関西電力管内においては、全体として▲10%以上の節電の要請を行った。
中西日本のその他の電力管内(中部電力、北陸電力、中国電力、四国電力、九州電力の各管内)においては、国民生活や経済活動に支障を生じない範囲での節電に取り組んだ」

その結果、平日と休日の電力消費がならされました。 

Chart_weekday_weekend                              (図 同上)
上のグラフで青のドットが2010年の平日の最大電力です。その下の赤いドットの休日のそれと800万kW程度格差があるのがわかります。
 

それを震災後の2011年には、最大電力自体を5000万kWに押えた上で、緑色の平日と×印の休日の電力消費量がほぼ重なっています。 

また、家庭においても節電に協力したのは記憶に新しいことです。関東では、11年からスーパーや街の蛍光灯が大幅にまびかれ、LED化も進みました。 

下図は11年の節電達成率です。日本人の危機に際しての団結心がよく現されて心強い限りです。Chart_dsmall_2
                               (図 同上) 

では、このような企業と国民の非常時対応の頑張りだけで、いつまでも乗り切れるのか、というのが震災から3年目の課題です。 

長くなりましたので、続けます。

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原発を真面目に終りにする方法」カテゴリの記事

コメント

本題ではなくてサブの話題ですいません。

高校野球も「タイブレーク」を『必要悪』として導入すべきとの動きも活発になりつつあります。

もう、ずいぶんと昔の話ですが、私が無駄に理不尽な暴力当然だった頃の中学野球部時代でさえ、大会では7回同点で延長の場合、9回まで続け、
そこからは1アウト2・3類の、タイブレークがすでに導入されていました。


伝説の三沢高校の太田投手など、『激闘のロマン』は素敵で夢もありますが、やはり『教育』なら考え直す時期ですね。

朝日新聞さんなんか『教育』問題大好きですよね。
日程は多少余裕を儲けましたが、何故こんなことを続けてるんでしょうか?

もちろん阪神タイガースとの調整は分かりますよ。

なら、近隣の野球場で3回戦までやるとか、いくらでも対処方がありますよね。
それじゃ、客も入らないしカネにならんでしょうけど。

つまり、朝日さんはカネの亡者。

教育?
知ったことじゃないんでしょう。


キツイこと言いましたが、朝日関係者にも、大会形式の疑問を感じてる意見を拝見しましたので。
1ヶ月ほどずらせるだけでいい。

極端な話。
春高野球か秋の国体で、日本一を決めれば良いのではと。
もちろん、「夏の甲子園への憧れ」や、各方面との調整は難航しまくるでしょうが、考える時期に来ていると思います。

山形さん。高校野球のテーマではありません。電気料金値上げは自営業者に重くのしかかっています。
自重下さい。

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