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2014年8月 1日 (金)

電気はジャブジャブ余っているのか?その4 崩壊寸前の発電現場

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日経新聞7月26日は、今の日本の電力の9割を支えている火力発電についてこう報じています。

「燃料を高温で燃やし続ける火力設備は傷みも早く、海外での寿命は20~30年。保守を重視する日本でも40年程度 日本では原発シフトを進めてきた結果国内火力発電の4分の1が40年以上の「老朽火力」』電力確保、綱渡りの夏 火力の故障が4倍になった」

今の電力事情を象徴するのが、和歌山県の関西電力海南火力発電所です。

ここは、原油の値上がりなどの経済的理由で、需給関係を見ながら稼働させる長期計画停止状態にありました。

通常火力発電所は夏のピーク時をにらんで5月くらいから稼働し、秋になると定期点検に入ります。
(下図参照 BSフジ 環境ジャーナリスト枝廣淳子

ガリレオX「火力発電所の舞台裏 夏を迎える発電の現場を訪ねて」より)

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また、4年ごとに大きな定期点検に入っていくサイクルを繰り返します。
(下図参照 同)

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ここも定期的な長期停止状態にあったために設備の各所に錆などの劣化がみられています。
(下写真 同)

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この海南発電所も武豊発電所と同じで10年以上の稼働停止のために配管や排気ダクトが錆でボロボロになっていました。

これを同じく11年夏の原発停止を受けて全面的再点検作業に入り1万数千箇所の点検修理を行ってようやく再稼働にこぎつけています。

この海南2号機の再稼働のために要した人員は延べ12万にも達し、一日880人もの作業員が投入されました。

いかに時間を切られた困難な作業だったのかがわかります。

この海南発電所も老朽化している上に、定期点検もままならぬ状態なために、まさにだましだまし使っている状態で、武豊発電所もそうでしたが、壁の要点検ボードは要点検箇所で満杯です。

トラブル件数は再稼働した2011年夏からうなぎ登りです。これか「全一日未満」の軽微にすんでいるのは、作業員の使命感に支えられた夜間修理などの賜物だそうてす。(下図参照 同)

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このような現場の努力の他に、長時間の発電所のダウンに備えて海南発電所では敷地内に緊急設備電源などを設けて備えています。

このような緊急設備発電装置は全国各所に222基あるそうです。(下写真 同)いざとなって修理に数日かかるとこの緊急設備を動かして穴を開けないようにするわけです。

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このように、全国の現場の電力マンたちの献身的な努力と、定期点検の先延ばしでどうにか電力が足りているという状況です。

通常は予備電源率は10%ていどで運転されています。さもないとなにかあった場合に対応ができないからです。

このような電力の予備率が極端に薄い状況で、もし一基の火力発電が大規模故障した場合ブラックアウト(長期広域停電)もありえる状況だといってよいでしょう。

現場を預かる火力発電所の技術者は、「もし一基でも止まったら大停電だ」という思いで、毎日を過ごしているのだそうです。

現に、2012年2月3日、九州電力の新大分火力発電所(大分県大分市)のトラブルで計13台の発電機が一時停止し、東京、中部、北陸、関西、中国、四国の6電力会社から計240万kWに及ぶ電力の緊急融通を受けました。

ところが、この緊急融通した中部電力自身も薄氷状態だったのです。

「九州電力に電力の緊急融通を実施したこの日、中部電力では予備率が一時的に3.5%まで下がる恐れがありました。供給力に直せば、わずか80万kW程度。これはたとえていえば、ジェット機が海面スレスレを飛んでいるような危機と紙一重の状態です」(武豊発電所所長永崎重文氏)

中部電力には80万kW以上の火力発電機が6基あるが、当日、一つでも故障していたら、ブラックアウト(広域大規模停電)につながりかねない事態であったそうです。

「電気は原発を止めてもたっぷりある」というのは神話にすぎません。もう少し現実をしっかりと見るべきです。

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原発を真面目に終りにする方法」カテゴリの記事

コメント

おまえ、まだ原発推進喚いてるのか。

学習能力の欠片もないんだな。

原発は既に世界的に斜陽化だよ。
小泉がいう通り、「諦めるしかない」事に気づけよ、単細胞。


ピーク比11・3%低下 世界原発発電量 日本の長期停止、老朽化で
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014073002000233.html

二〇一三年に世界の原発が発電した電力量は二兆三千五百九十億キロワット時で、前年を0・5%上回ったものの、ピーク時の〇六年を11・3%下回る低いレベルにとどまったとする報告書を、フランスや英国、日本の国際調査チームが二十九日発表した。

東京電力福島第一原発事故を受けた日本の原発の長期停止に加え、世界的に原子炉の老朽化が進んで発電能力が下がっているのが背景。
拡大する風力や太陽光などの再生可能エネルギーに押され、総発電量に占める原発の比率は10・8%に落ち込んだ。

昨年の報告書では世界で四百二十七基の原発が運転中としたが、
長期停止せず実際に発電能力があるのは三百八十八基で、
最も多かった〇二年に比べ五十基少ない状況だとした。

原発の運転期間は平均二八・五年と老朽化が進行。

全体の半数近くが運転開始から三十年を超え、四十年超の原発は三十九基となった。

専門家は今後二十年で二百基超が廃炉となるとの見通しを示している。
 
 
 

相変わらず読解力皆無な方が戻ってこられましたか。

記事中でブログ主は「原発推進」など一言も言っていないが…。
スゲーな。一言目に罵倒。
そして全く的外れな主張をならべる。いったい何がしたいんだか。
世界的な原発の斜陽化云々はまた別の話な。その背景も様々な事情があることくらい、ここに来られる人は理解してますよ。

言い掛かりもここまでくると、笑えますね。
一体何でシャドウボクシングやってるのやら。

「あ」とかいう人。きみみたいな人とは議論しない。だって不毛だもん。
きみが書いたようなことはとっくにこのブログで書いてきている。

世界の原発が減る?中国見てからモノ言えよ。大増産だよ。しかも偏西風の風上だよ。ボンっいったらまともにくるよ。
再生可能エネルギー?はいはい。信じてなさい。
問題は「脱原発」とやらが社会壊してまでやることじゃないってことだ。やり方はいくらでもある。

ただしきみようなスタイルについてはよくあるパターンだから明日書く。

ほほう、あさんとやらは、あの小泉に相乗りですか。

ちょっと付き合ってやると…
それで、今年や新火力ができる数年後までに、国内の需要の綱渡りと電気代の値上げが問題。
そういう記事ですよ。
小泉がいくら叫んだところで、彼らが例えば今日のピーク電力を発電することはできませんよ。それも格安でね。

海外でも原発はテロ対策などで大変だし、フィンランドの新設が遅れて建設費用が倍増したり。リトアニア原発を日立が受注して「大丈夫かいな?」とはおもいますがね。
国際政治や経済と社会的コンセンシャスなんて、お国柄で千差万別なのよ。

老朽化原発?
当然自然に廃止です。しかも、そのデータはほとんどが「シェールガスでウハウハ」の原発大国アメリカの純減分ですね。

しかし中国や韓国みたいな国が、すぐお隣にあるんですが。

こんなとこで騒いでいないで、御近所の国に行ってやりなさいな。

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