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2014年9月 2日 (火)

辺野古埋め立てより大きな埋め立て事業は沢山ある

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辺野古の埋め立て面積は160hです。

美しい海を埋めるというのは誰しもがいやなもので、なんでわざわざ綺麗な海を埋め立てるのだ、と思う人も多いはずです。私もそのひとりです。

実は本土政府もそんなことをしたくはなかったのです。だって反発を受けるのが目に見えていますから。消去法で消していったら、候補地がこれしか残らなかったのです。

あまり知られていないのですが、当初はキャンプ・シュアブの敷地内に作ってしまおうという「シュアブ陸上案」も検討されていました。

このメリットはなんといっても埋め立てをせずに済むということです。これは説明の必要がないでしょう。

また、なんと海上基地というスゴイ案まであって、東海岸海上にメガフロートを浮かべてしまおうという案すらありました。

まぁ技術的には羽田空港でもやっているので大丈夫なのですが、なにぶん沖縄名物の台風は来るわ、アクセス道路が限られるなどのデメリットがある上に、当事者の沖縄の建設業界がゴネ始めました。

その理由は、「わしらはそのメガなんたらを作る技術はねぇ。あの技術は本土の造船屋とゼネコンだけだ。わしらメガなんたらのペンキ塗りくらいしか仕事がねぇんだろ。反対」ということで、哀れ消滅しました。

ここで替わりの案で登場したのが、沖合埋め立て人工アイランドを作って民間共用空港にするという案で、これは建設業界のボスから出されて、民主党政権も真剣に検討した節があります。

しかし、これを実行すると辺野古の埋め立てどころの騒ぎではない大規模環境破壊となり、海流の流れも変わるわ、モズク養殖もパーになるわで、今度は漁民が大反対。

さすがに思い止まったのは賢明でした。こんなもの作ったら、東海岸の海はメチャクチャでしたから。

まぁしかし、なんと言うかカント言うか、これが「美ら海を守れ」と言っている人たちとは思えませんな。

最後まで隠し玉のようにあったキャンプ・シュワブ陸上案は、地元の名護市が反対しました。(下図参照)

Rikujouan          (図 週刊オブィエクトより転載させて頂きました。ありがとうございます)

それはこの案だと、市街地上空に航空機進入路がきてしまうこと、そしてオソロシイことに辺野古弾薬庫にも飛行ルートが被ってしまうことです。
(下図参照)

Photo                      (図 名護市HP)

極東有数の米軍弾薬庫に航空機が落ちたらチュド~ンどころでは済みませんので、海兵隊からも冗談も休み休み言えと言われたようです。

ただ、基地の中に基地を作るので反対運動の大義がなくなるというのは確かなようで、最後まで隠し玉としてはあったといいます。

なお 軍事アナリストの小川和久さんのプランも、この「シュアブ陸上案」の別バージョンです。

というわけで、消していったらこれしか残らないということで、今の辺野古埋め立て案に落着しました。

V字になったのは市街地に進入路がかからなくするためで、こうすることによって離発着コースが海に出ます。(下図参照)

埋め立てせざるを得ないことを除いては、ほぼベスト・プランなのはたしかでしょう。

Henoko2

面積は160hですが、ここにだけ着目すると大きな面積にみえるのですが、実はたいしたことはないとは言いませんが、これ以上の埋め立てなど本島ではザラです。(欄外参照) 

埋め立て面積を大きいものから拾うと以下です。

・川田干潟        ・・・390h
・那覇軍港移設     ・・・340h
・糸満干潟        ・・・300h
・泡瀬干潟埋め立て   ・・・187h
・与根干潟         ・・・160h
・与那原海岸       ・・・142h

とまぁこのように、辺野古埋め立て以上の事業はかなりあります。全国でも7位の埋め立て面積が大きい県です。(欄外参照)

「沖縄県の面積は2012年10月2日~13年10月1日の1年間で0・08平方キロ増加し、2276・72平方キロだった。公有水面の埋め立てによる増加で、全国で7番目に大きかった」(琉球新報2014年2月2日

このうち「美しい海を守れ」という運動があるのは、ここと泡瀬干潟くらいのものです。 

ついでにいえば、この干拓事業をやっているのは、泡瀬干潟が社民党の東門市長、那覇軍港移設埋め立て事業が「反戦市長」の翁長氏(現知事)です。 

なんと辺野古で「美ら海を守れ」とシュプレッヒコールを挙げている人達が、自分の地域では辺野古より大きい埋め立て事業をしているというのは、皮肉なことです。 

                                       (続けます)

蛇足

あんまり馬鹿馬鹿しくておもしろいこんなツイートが拡散中。やると思っていたがやっぱり出たか(爆笑)。きっとデング熱の蚊を放ったのも、政府の秘密機関かな。
それとももうとっくにデング熱に罹って高熱でモーローとしているんじゃないかな。この人たちは自分の放射脳を中心に世界が回っている天動説なようで、見るものすべて放射脳。

 

「政府の言うことはウソばかりなので、素直に信用できません。
確かに、代々木公園を閉鎖するのにこれほど良い口実はありません。
また、被ばくによる体調不良をデング熱ではないかと勘違いさせ、代々木公園を敬遠するように仕向ける意図もあると思われます。
政府は、反戦・反原発デモ、集会が盛り上がることを極端に恐れています。
あの手この手で妨害・阻止しようとするので注意が必要です」
 

 

:                 ;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+  

※沖縄の埋め立てと埋め立て計画
http://www.ne.jp/asahi/awase/save/jp/data/higatagenjyou/ 

A.塩屋湾外海埋め立て(大宜見村)
B.屋我地島沖人工島(名護市)
C.羽地内海埋め立て(名護市)
D.東洋一の人工ビーチ(読谷村)
E.那覇軍港移設(浦添市)
F.那覇空港拡張(那覇市)
G.普天間飛行場移設(名護市)
H.泡瀬埋め立て(沖縄市)
I.佐敷干潟埋立(佐敷町)
J.新石垣空港(石垣市)
K.小浜架橋(竹富町)
L.西表ユニマット・リゾート計画(竹富町)

 

Okinawatizu1

 

■県の面積 1年間で0・08平方キロ増加 埋め立てが要因
琉球新報 2014年2月2日
 

国土地理院は31日、都道府県の市町村別面積を発表した。沖縄県の面積は2012年10月2日~13年10月1日の1年間で0・08平方キロ増加し、2276・72平方キロだった。公有水面の埋め立てによる増加で、全国で7番目に大きかった。沖縄の埋め立て面積は過去25年で最も小さい。
 国土地理院沖縄支所によると、1年間の増加面積は那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇の約3個分。県内市町村で面積の増加が最も大きいのは竹富町の0・04平方キロ、次いで沖縄市の0・03平方キロ、糸満市の0・01平方キロと続いた。
 県の面積は1988年からの25年間で13・91平方キロ増加し、北谷町とほぼ同じ面積が増加していることになる。

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コメント

朝日新聞に御礼を言わないと・・

もう従軍慰安婦の捏造だけでは済まされず、
東電社員逃亡捏造と、次々と墓穴を掘っている
最中で、今度は池上彰さんの原稿をブン投げて
います。

海を守れ、生き物を大事に、とかいうサヨク
的スローガンは急速に陳腐化しています。
イメージ最悪のシーシェパードの活躍もあり
ますし。 (サンゴ事件もありました)

管理人さんの今回の主張は、今ではごく一般
の人達のハラにも落ちると思います。これも
朝日新聞のおかげです。

糸満の最近の地図を見て何時の間にこんなに埋め立てられていたんだ?と驚いて関連情報を探していてこのブログを発見しました。詳しいデータが並んでいて大変参考になりました。
一つアドバイスですが、辺野古移設問題では、元防衛事務次官守屋武昌著「普天間」交渉秘録を絶対読むべきだと思います。

ヰラブンチュさん。その文庫は実は私の種本のひとつです。
守屋さんは。おそらく一番裏の裏まで知り尽くしているひとりです。体質的には相当に違和感がある人ですが、こと移設問題では正論を吐いていますね。

特に彼の、「沖縄県民がどんな形でも新たに新基地を作らせるはずがない」という認識は、ある意味当たっていると思っています。

彼と小川和久氏のシュアブ陸上案でなんとかまとまれば、かなり違った展開であったとは思います。しかし、いかなかったところが、移設問題の困難なところです。

もつれにもつれて、ことここに至っては、普天間の除去は、辺野古しか残されていないというのも、冷厳な事実なのです。

ですから、私としては移転問題の経緯の裏の裏的な情報より、今はあえてやや距離を開けてバッサリと斬る方法をとることにしています。
ある程度お詳しいあなたのような方には、なんだここも省きやがって、こういうこともあるのに、と思われるでしょうが、それはそういうわけです。

自然破壊という意味ではあらゆる埋め立てに反対すべきだと思いますが、辺野古の場合は基地の建設という使用目的から反対だということですから半ば筋は通っていると思います。ただ私としては、もっと掘り下げて、人間はどこまで自分たちの経済的欲求を満たすために発展をすればいいのかということが問われないかぎり、この問題は解決できないと思っています。反対派は感情的でとんでもない理屈を展開しますが、賛成派も経済性と、オマケのような安保の必要性だけでは完全論破はできないでしょう。

ゆなんみさん。バランスです。
この間、私が言っていることは、基地問題にリスク評価の視点を導入してみたらどうだろうということです。

リスク評価というのは、単純に「環境保護がすべてに優先されるべきだ」とか、その正反対に「安全保障がすべてに優先されるべきだ」と立てません。
相互を定数化して、その損得勘定で評価します。

失礼ながらあなたのように、「人間はどこまで自分たちの経済的欲求を満たすために発展をすればいいのか」と、文明論的に深遠に立てすぎるともっとわからなくなります。

立て方自体が間違っているというのではなく、そういう立て方をすると、心理的尺度に陥るからです。
もちろん理念は必要ですが、これだけもつれた社会事象を考えるときには、バッサリ理念で斬ることになりかねません。

時に理念とは、心理的尺度の言い換えでしかない場合が多いからです。
それでは公平な評価は出来ません。

心理的尺度ではなく、一度ベネッフィットとリスクのバランスで考えて見てください。もう少し具体的になると思います。

ちなみに、私は移転については一貫して埋め立て反対・ハンセン陸上案です。

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