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2014年9月22日 (月)

クマラスワミ報告書その2 捏造された慰安婦証言 

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今回は、先週カットしたクマラスワミ報告後半を続けます。 

このクマラスワミ報告は、一種の暗黒裁判です。  前回の整理を兼ねてまとめてみましょう。  

①日本政府側「弁護人」が不在であるために、日本側の反証や弁護側証人が一切採用されていないこと
②告発側の最大の論拠が、朝日新聞が捏造であると認めた吉田清治証言であリ、これしか一次資料か存在しないこと
③吉田証言の虚偽は既に報告書作成時に暴かれており、訪日時にクマラスワミ氏に対して秦郁彦氏が証言したにも関わらず、根拠なく無視されたこと
④吉田証言以上に分量を占めるヒックス本も、吉田証言を基にしていること
⑤採用されているされている元慰安婦証言が信憑性に乏しいこと

⑥「女性の人権」というような報告書の言辞は、ただの「解釈」にすぎず、報告書は事実で争われるべきこと

                     ~~~~~~~~~~  

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(アングレーム漫画祭の韓国政府出展作品より。韓国人少女が兵隊に拉致されてレイプれ、慰安婦にさせられている。日本兵は涎を垂らした野犬として描かれている。なぜか陸軍なのに旭日旗だ。それにしても韓国漫画の絵柄は日本にそっくり。ここまで似せていて、世界一の反日国なんですから・・・)

このクマラスワミ報告が登場した90年代初期に、旧ユーゴスラビア崩壊に伴う内戦が起きました。 

旧ユーゴスラビアでは、「民族浄化」(エスニック・クレンジング)と呼ばれる大量虐殺や集団レイプが大量、かつ組織的に発生したことが国際問題になっていました。 

これについて、朝日新聞8月5日の検証記事はこう書きます。 

「戦時中、日本軍兵士らの性の相手を強いられた女性がいた事実を消すことはできません。慰安婦として自由を奪われ、女性としての尊厳をふみにじられたことが問題の本質なのです。
90年代、ボスニア紛争での民兵による強姦事件に国際社会の注目が集まりました。戦時下での女性に対する性暴力をどう考えるかということは、今では国際的に女性の人権問題という文脈で捉えられています。慰安婦問題はこうした今日テーマにもつながるのです」
 

朝日の主張は、今さら指摘するまでもなく、朝日が吉田証言の捏造が破綻するごとに変化させてきた言い訳の現在形である「女性の人権」へのすり替えですが、半分だけは事実です。

それは、慰安婦問題をこのようなボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時の民族浄化と絡めて国連に持ち込んだ人達がいて、この人たちが「国際的関心を集める」役割をしたからです。 

まずその前に、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の集団レイプはいかなるものだと言われているのでしょうか。

これは、『ユーゴスヴィア民族浄化のためのレイプ』(※)という本に詳述されています
※この本の信憑性には多くの疑問が提出されています。

この本によれば、ボシュニャク人(ボスミア系ムスリム)女性を拉致して集団で強姦し、中絶できない時期になって元の村に返します。

すると、敵対する民族の子を産んだということで、その村の中で亀裂が走ります。これが大量に組織化された形で行なわれ、敵対する民族の血を絶やすために行なわれたとされました。フォチャの虐殺 - Wikipedia

なお、この犯人とされたセルビア人の名誉のために付け加えれば、この民族浄化をキャンペーンしたのは米国の大手広告会社でした。

この広告会社はルーダー・フィン社といい、ボスニア・ヘルツゴビナ政府のシライジッチ外相の依頼を受けて企画したものだと判明しています。※『戦争広告代理店』

意図的に証拠や証言を捏造し、煽情的なドキュメンタリー映像で情報操作をしたのです。

これは当時、ボスニア側に立って軍事介入していたNATOと米軍にとっても好都合で、おそらくは米国政府の公認の下になされたと考えられます。

それはさておき、朝日新聞がいうようにわが国が戦時中に当時「日本人」だった朝鮮民族を「民族浄化しようとした」などと考える人がいるでしょうか。

まったく問題の違うこのふたつを、「戦時性暴力」という一点で強引に結びつけて、「日本もセルビアのような集団レイプをしたのだ」と主張する人たちが抱き合わせで国連に持ち込んだのでした。

持ち込んだのは、日弁連の戸塚悦朗氏です。

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(写真 戸塚悦朗氏。この自由報道協会のインタビューの中で「日韓併合は無効」と述べている)

彼がボスニア・ヘルツゴビナ紛争と抱き合わせで慰安婦問題を主張したために、異例の速さで国連にとりあげられ、現代奴隷制作業部会などで審議され、その結果できたのがこのクマラスワミ委員会です。

戸塚氏はこう得意気に述べています

「数多くの国連人権会議に参加して、この問題(慰安婦)を提起し続けた。現代奴隷制作業部会、差別防止少数者保護小委員会(人権小委員会)、人権委員会(人権理事会)には毎年参加した。そのほか、ウィーン世界人権会議(93年)とその準備会、北京世界女性会議(95年)とその準備会など参加した関係国際会議を数えるだけでも気が遠くなるほどの数になった」
(『日本が知らない戦争責任』)

日本政府はこの間、「ボスニア紛争に絞るべきである」「既に謝罪済みである」などと弱々しい抵抗をしましたが、河野談話によって制約されているためもあってほとんど無力なものに終わっています。

このような「空気」の下で、わずか1年間という速さで最初の報告書が出来上がります。ほとんどすべては仕組まれており、戸塚氏たちが提出した資料のみが全面採用されたのは前回見たとおりです。

さて本日は、元慰安婦の証言部分に移りましょう。 

よくクマラスワミ報告書は、吉田証言が捏造であっても揺らがない、それは慰安婦の証言が多数採用されているからだ、という人がいますが、その「証言」は報告書パラグラフ54~60( 16頁~20頁)に16人の「軍性奴隷というさまざまな現象を明らかにするために特に選んだ証言」を見てみましょう。  

その冒頭に報告書が手放しで称賛する、「勇気をもって語った証言」とはこのようなものす。

「13歳だった私は井戸の水汲みに行って日本人の守備兵に襲われて連行されました。10日ほどして日本陸軍の守備隊に連れていかれました。私たちと一緒にいた朝鮮人の少女ひとりが、なぜ1日に40人も相手にしてければならないのかと聞いたことがあります。中隊長のヤマモトは彼女を剣で打てと命じました。私たちの目の前で彼女を裸にして、釘の出た板の上を転がし、釘が彼女の血や肉片でおおわれるまでやめませんでした。最後に彼女の首を切り落としました。別の日本人は私たちに『朝鮮人の女が泣いているのは食べ物がないからだ。人間の肉を煮て食べさせてやれ』と言いました」(チャン・オクスン 咸鏡南道)

つまりこの「証言」によれば、日本軍は13歳の初潮前の女性を強制的に拉致して「性奴隷」にした上に、1日40人も相手にさせたと言うのです。 

日本軍の強制連行ウンヌンははとりあえず置くとしても、初潮前の少女に毎日1日に40人を相手させた・・・、正気ですか。頭、大丈夫ですか。物理的に不可能です。死にます。 

しかも抗議すると拷問して、首を刎ね、その死体を煮て仲間の慰安婦に食べさせたというのです。  

ほとんど猟奇ポルノ小説です。このような人肉調理は、わが国の風習にはありません。 

人肉は別として、これは牛の骨つき肉を長時間煮込んで作るソルロンタンの調理方法です。 

このヤマモトという日本将校は豚骨ラーメン屋の親爺だったのでしょうか(笑)。 

残念ながら、当時のわが民族には、野菜の煮つけと魚が主食でした。肉は軍隊に入って初めて喰ったという兵隊ばかりでした。とうていそんなこと自体を思いつかなかったでしょう。 

釘の上をころがしてズタズタにするというのも、李朝にあった拷問方法です。 

よくもまぁこんなデタラメが言えるものと思いますが、捏造情報を作る場合つい自分の国の「伝統」をベースにしてしまうのが哀しいですね。 

むしろ、こんなレベルの低いデマを、国連が正式資料として採用したことのほうに驚かされます。  

旧軍が南方において飢餓に苦しみ、一部でカニバリズムが発生したことは文献に残っていますが、慰安所があるような都市部(※)で軍が組織的に懲罰のために女性を煮て食べさせたなどというものは、伝聞まで含めても皆無なはずです。 (※慰安所が戦場にテント張りであったような記述が報告書にありますが、慰安所は戦線から離れた後方の都市に設置されていました) 

もし、そのような記録が残っているならぜひ見せて下さい。呆れてものがいえません。よくこんな偽証ともいえないような幼稚なデマが国連人権委で採用されたものです。  

このような「証言」は、当時の日本軍関係の資料や、米軍の調査をみれば、ありえない妄想だとわかるはずです。しかし、その裏付け調査をクマラスワミは一切行なっていません。 

NGOが集めた元慰安婦の「証言」を聞きっぱなしで書き写して、それを証拠だとしているにすぎません。

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(アングレーム漫画祭の韓国政府出展作品より。日本軍がまるで軍需品のように慰安婦を投下している)

16人という数は偶然でしょうが、河野談話の基となった聞き取りでは以下のことが分かっています。
※関連記事 http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-628f.html

産経新聞(2013年10月16日)が入手した聞き取り調査報告書によるとこの16人は

・氏名すら明確でない者が3人
・生年月日が記載されているのは半数の8人
・その生年月日すら、別の調査やインタビューには全く違うことを述べている者もいる
・朝鮮半島で重視される出身地についても大半の13人が不明・不詳
・ 大阪、熊本、台湾など慰安所がなかった地域で働いたという証言もある
・日本で賠償訴訟を起こした原告が5人含まれる

特に出身地方や生年月日がデタラメなケースが多く、追加調査が不可能でした。河野談話は、当初から形式的聞き取りで済ますというのが方針だったために、大使館員たちはそれを追及しませんでした。

またこれら慰安婦証言は、慰安婦訴訟団体の指示に従って証言していることが後に分かっています。 

たとえば、太平洋戦争犠牲者遺族会の代表の梁順任氏の動画を見ると、この中で彼女は、「ジープとかヘリとか言っちゃダメ。熊本とか台湾もダメ」などと振り付けしていて、生々しい証言の舞台裏を覗けて、興味深いものがあります。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24188858  

このようにジープやヘリが慰安婦の「証言」に多く飛び出すのは、朝鮮戦争時の数万といわれる米軍相手の慰安婦が存在したからで、日本政府を訴えた元慰安婦原告にかなりの数の米軍相手の娼婦が混じっていたためだと思われます。 

なお、同様の慰安婦に対する「振り付け」を、福島瑞穂氏や松井やより氏がしている場面も目撃されています。  

それはさておき、国連は多国籍組織なために、その当該国に「勧告」という介入措置を取る場合、慎重な事実関係の見極めが必要です。  

ここが一方に偏れば、国連という調停組織がかえって紛争の火種を提供してしまうからです。

これについて国連人権小委の委員だった国際法学者の横田洋三氏はこう述べています。

「96年に人権委員会に出されたクマラスワミ報告書や、マクドゥーガル報告書といった文書の位置づけについて、国連人権小委員会の委員を務めた国際法学者の横田洋三は『国連機関である人権委員会、あるいは人権小委員会が審議するための材料を提供するもので、国連の立場を示す文書ではない』と話す。その上で『NGOが世論に訴えて日本政府への批判を強めるための一つの材料として使われたといえる』と指摘した」
(産経14年7月14日)

しかし、人権委員会という拘束力のない下部組織で、しかも日本の過去の戦争犯罪という気楽さからか、クマラスワミ報告書はこの独自調査をせずに、一方的な韓国政府の言い分と、わが国の反政府NGOからの聴取で作成してしまっています。  

私たち日本人がクマラスワミ報告を撤回させねばなりませんが、それに当たって一切の感情論と政治的色付けは排するべきです。  

昨日も述べましたが、撤回させるべきは、吉田証言と、それを基に戸塚氏が造語した「性奴隷」(sex slave)という概念です。  

全面的書き換えを要求する必要はありません朝日新聞も認めた吉田証言の捏造が削除されれば、自動的にそれを種本としたヒックス本も覆り、かくしてクマラスワミ報告は根底から覆るからです。  

そしてクマラスワミ報告こそが国際社会における「慰安婦誤解」の発信源な以上、これを事実上崩壊させることにより、若干の時間はかかりますが、日本の汚名を雪ぐ道が開けます。  

それ以降やらねばならないことは山積していますが、それはその変化した新たな状況下で考えましょう。 朝日批判にドメステックにこだわり続けるのは無駄な消耗です。

朝日は吉田証言が捏造であったことを既に認めているのですから、その道義的責任を国連のクマラスワミ報告から当該部分を削除要求することでキッチリとってもらえばよいのです。

慰安婦問題を国際化させた最大の「功労者」の戸塚弁護士はこう言います。

「日本が犯した過去の重大な犯罪問題について、日本人として自らその責任を明らかにしなければ、韓日(原文ママ)両民族の真の友和はありえない」(『季刊戦争責任研究第5号』1994年)

「日本」という部分を「朝日新聞」、あるいは「戸塚弁護士」に置き換えてみれば、まさに仰せの通りです。

なお、この普通の日本人だったら「日韓」と呼ぶことを、わざわざ「韓日」呼んでみせる戸塚氏を国会参考人招致するのは当然のことです。

この人、きっと竹島をドクトと呼んでいるのでしょうね(笑)。

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コメント

もし、韓国併合無効・強制連行と性奴隷と主張する方々の指摘を丸々受け入れたとして…

その20万人(オイオイ)で、どうやって「民族浄化」が可能なんだか…。

まず、そんな人数を「前線各地」に輸送できるんなら、日本軍は兵站に苦労しませんがな。
慰安所は各地にありましたが、売春宿と強姦は全くちがいます。
悪質な斡旋業者による「強引な勧誘は止めさせろ」との軍命令が出ているほどです。

1日に40人の相手なんて有り得ません。死にます。古代ローマまで遡っても有り得ません。しかも少女相手って、呆れます。
釘の板に転がすとか、まさに朝鮮ならではの思考ですね。

いずれにせよ、65年の日韓基本条約で決着している話なんですが(あとはあちらの国の問題)、デタラメな吉田証言を蒸し返しては騒ぎ立てて悦に入っていた朝日(木村メールを見れば一目瞭然)に大きな責任があります。

中には強姦したバカな兵士もいたことでしょう(現代でもたまにいます)が、全く別の問題。

芯小棒大な嘘も大概にしておかないと、トンデモになってしまうことが良くわかりますね。

朝日や加担した人権派弁護士は断罪されるべきです。
朝日新聞には、膨大なデタラメ記事であったことを世界に発信する義務があります。

20万人連行という数字は、昔の自民党代議士の荒船清十郎氏の地元の講演記録から取った数字のようです。もちろん、荒船氏のこんな数字はいいかげんで、しかも口頭の記録にすぎません。秦氏は完全に否定しています。

クマラスワミさんを、とっちめても仕方ありません。
彼女が、日本人がそう証言するのなら、それは間違
いないハズだ、過ちを認めるのなら本当なのだろう、
と判断したとしても、なんらおかしくありません。

バカ朝日をはじめ、カス人権弁護士、日本政府のアホ
政治家・小狡い木っ端官僚など、日本国内のモンダイ
です。コイツ等が日本人自身を貶めたのです。そして
国連というハクをつけて、高所から断罪したのです。

現在でも、財務官僚達がIMFやOECDに天下っており、
国際機関の名前で日本の増税を勧告しているのに似て
います。腐れ官僚もココまですると気持ちいい?

私が国連関係者なら「間違い正すのメンドイよぉ」が
ホンネ。訂正には並々ならぬ労力が要りますが、日本
政府は自分達の過去のイイカゲンな対応が炙り出され
てしまうで、このまま国民が忘れてしまうのを待つで
しょう。管理人さん、グリグリと追求して下さい。


クマラスワミという舌を噛みそうな名前の女性は
スリランカの弁護士だそうですが、しかしその振る舞いは
とても法律家とは思えないことだらけですね。
元従軍慰安婦を名乗る韓国人女性たちの聞き込みは熱心に行うが、
その証言の真偽を質すということには興味がおありでは無いように見えます。
朝日新聞などと同じように、この方も最初に結論ありきで動いているようにすら感じられますね。

ただ残念なことに、日本を貶めることにしか生きがいを感じられない
サヨクと呼ばれる日本人の多くが、この背後で暗躍していたと思われるのが
情けないというか腹立たしいというか、憤懣やるかたない思いではあります。

あ、それから、管理人さんの書かれた文章の中で、
1カ所だけ異論を挟ませてもらいます。

>残念ながら、当時のわが民族には、野菜の煮つけと魚が主食でした。
>肉は軍隊に入って初めて喰ったという兵隊ばかりでした。

私の父が亡くなって二十年近くなりますが、
先の大戦では陸軍のペーペーとして中国に行っておりました。

その父が子ども時代、父の父つまりは私のじいさんと、
すき焼きの味付けでよく喧嘩したという話を事あるごとに聞かされました。
田舎と町中との差はあるでしょうが、戦前に話を限れば、
都会では結構いいものを食ってたみたいですよ。


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