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2014年11月10日 (月)

小沢一郎効果を求める翁長陣営

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沖縄県知事選は、朝日新聞と共同が沖縄タイムス、琉球新報との共同調査による予想では、翁長雄志那覇市長が、仲井真氏を引き離しているとのことです。

朝日、共同が選挙情勢調査
16日投開票の沖縄県知事選について、朝日と共同が7、8の両日に電話による世論調査を実施。朝日調査には地元紙の沖縄タイムスと琉球朝日放送が協力。
両調査によれば前那覇市長翁長雄志氏がリードし、無所属の現職仲井真弘多氏が追う展開となっている。共同によれば2割が投票先を決めておらず、情勢が変化する可能性もあるという。(朝日新聞11月9日)

なんともかとも、お気の毒な結果になるかもしれません。誰がって?もちろん沖縄革新陣営の皆さんが、です。 

書き間違いではありません。翁長氏が県知事になることによって最大の被害を被るのは、沖縄左翼です。 

それは翁長氏の口車に乗せられて、「彼のような老練な保守政治家ならば、辺野古と普天間移転という矛盾する命題をうまく解決してくれるだろう」という過剰な期待をもってしまったからです。 

ひと昔前に反原発派が小沢一郎氏に乗せられて、過大な期待をしたのと一緒の構図ですね。 

どういうわけか、革新陣営の皆さんはあのての海千山千のギトギトタイプの政治家に弱いらしい。

つまり、自分たちは政界の駆け引きに弱くて年中苦渋を飲んでいるので、やり手の保守政治家が突如「良心」に目覚めて寝返ってくれて、自陣にくれば鬼に金棒だという気分なんでしょう。

小沢氏がその政治力で国会多数派になれば一挙に脱原発が実現する、という類の幻想です。

わけはないでしょうが。小沢氏や翁長氏みたいな古ダヌキが、突然改心して「いい人」になるわけがありません。当然下心はあります。 

小沢氏の目的は、民主党から追い出されて落ち目の三度笠だったから反転攻勢に打って出たいというのが下心でしたし、政治的幼児にすぎない嘉田知事をおだてるだけおだて上げて、「未来の党」の看板だけ頂戴して、それが失敗するやいなやポイ捨てにしました。

後に嘉田氏は、「小沢氏グループは政策論議には無関心だった。選挙の話しかしなかった」とこぼしていますが、当然です。

小沢氏には嘉田氏グループの青臭い政策論議などどうでもよかったのであって、「脱原発」の看板さえもらえれば、後は彼女たちには用はなかったのです。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-9.html

今でも小沢氏に対して根強いシンパシーが、ネット界の一部には残っているのをみると、まだ懲りない人も多いようです。

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(写真 2012年12月28日 衆院選惨敗するや成田離婚したお二人。熱愛から一転、もう顔も見たくない関係に)

おそらく今回翁長氏が県知事になったら、真っ先に切り捨てられるのは革新陣営のはずです。

翁長氏が欲しいのは、「オール沖縄」の金看板と、革新陣営の集票能力だけで、それは県知事になればうっとおしいだけのものになります。

さて、どうも本質的な部分で大きな誤解があるようですが、沖縄革新陣営の皆さんは辺野古に政府が「新基地」を作りたくて作りたくてたまらないと勘違いされていませんか。 

今回の辺野古移設の目的は普天間の危険除去にあるというのは誰の目に明らかなのに、そこを認めたくない余りに、米軍と日本政府が移設をしたくてムンムンだと勘違いしています。

残念ですが、違います。米軍などに至っては、辺野古への移設などむしろやりたくないでしょう。

どこに今いる場所が気に入っているのに、より狭くてより不便になるのが分かりきっているのに喜ぶバカがいるはずがありません。

第一、相手の事情など知ったことではない革新陣営の人には分かりにくいでしょうが、実戦基地を作戦機能を保全したまま移動するというのは至難のわざなのです。

まして今や、「辺野古新基地阻止」を合い言葉に、今やまるで反米闘争のシンボルにまでなってしまっています。安定した基地環境を求める米国からすれば、たまったもんじゃありません。 

そもそも17年前に、橋本ポマードが、「あまりに危険なので、むりは承知ですが、そこをなんとか代替地は見つけますから、お立ち退きを」と平身低頭したので、しかたなく、「ならば代替基地みつけてくれたらといいよ」というのが、辺野古「新基地」移転の発端です。

ですから、あれは米国のいわば「好意」なのであって、「もっと米軍基地作って沖縄差別してやるゾ」という悪意ではありません。 

それが県内の利害が入り乱れた挙げ句、なんと14年もかかってしまいました。

待っている間に言い出しっぺの橋本氏は死んでしまい、重荷だけが残りました。やっと県-市-現地のガラス細工のような合意が完成したと思ったら、今度はハトのチャブ台返しに合って一気に元の木阿弥。

このように政府にとっても、作らねば普天間基地周辺の安全が心配だし、移転先を作れば作ったで今度は「新基地反対」と言われるという、どっちに転んでもフテンマは鬼門なのです。

それを、「沖縄の民意に逆らうのか」とばかりに反対された上に、巨額な建設費だけではなく、振興予算までむしり取られ、それでなくても尖閣警備で日本一忙しい海保11管区を張り付けておかねばなりません。

お察しくだされ。こんな馬鹿なものはないのですよ。だから政府や米国にとって、辺野古「新基地」建設など、うまい理由があったら止めたいのが本心でもあるのです。 

となると、そこにうってつけのように現れたのが翁長氏です。 

翁長氏は、自民党の県連幹事長をしていたような人物です。当然、バリバリのリアリストです。彼は朝日新聞とのインタビューでこう言っています。

「革新勢力は、全身全霊を運動に費やせば満足できる。でも政治は結果だ。嫌だ嫌だで押し切られちゃったではすまない」

そんな「政治は結果だ」というのは、端的に政府からどれだけの譲歩を引き出せるのかという意味です。まさに翁長氏が自らを「根っからの保守政治家」と呼ぶのはこのあたりです。

政府からの譲歩を勝ち得るとは、ひとつは、基地移転の方法について、今ひとつはゼニです。

前者は、たとえばかつてはどこまでに普天間基地を運用停止にするのかという年限でしたし、後者は振興予算の上積みです。

ところがこれらはすべて、かつて翁長氏自身が選対委員長をしていた仲井真知事がやり尽くしてしまいました。

粘り強いタフネゴシエーターである仲井真氏は、安倍政権になって運用停止は5年先、振興予算の上積みも勝ち得ています。日米地位協定すら協議対象になるという進展もありました。

もうこれ以上、新知事がやることはないのです。あるとすれば、そう、今翁長氏が主張するような移転完全阻止という空論だけしか残っていないのです。

ただし、交渉というのは相互の譲歩の上に成り立つものですが、今回翁長氏は移転容認という最大のカードをみずから捨ててしまいました

つまり彼には「オール沖縄の総意」というはなはだ危うい金看板だけを頼りにして、本土政府と交渉せねばならなくなります。

翁長氏が知事になっただけで、革新の皆さんのように簡単に普天間が閉鎖されて、しかも同時に辺野古移設が阻止されるなんて妙案をひねり出せるでしょうか。

翁長氏がほんとうに「政治は結果だ」と考えているなら、この両者は並立しないと見極めているはずです。それは架空の話ではなく、一度彼自身が那覇市長として経験済みだからです。

それについては次回に。

※翁長市長関連記事
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-3e28-1.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-f0e0.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-042b.html

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コメント

沖縄の新聞各社と朝日新聞の
印象操作にはヘドが出ます。

いつも思うのですが、
公選法138-3に抵触しない
のが不思議です。

宜野湾市民ですが、翁長さんの二枚舌は知っていますが、今 沖縄に覆い被さっている どうしようも無い 沖縄の空気にイライラしている保守派。
沖縄では、20年間 普天間飛行場が1㎝も動いていないと言う事が 蔑ろにされている。怖いのが、私達 宜野湾市民まで 翁長に洗脳されている事。

独立運動にまでいってしまうんでしょうか.

japan2609 さん、ありがとうございます。沖縄県民から頂戴するとたいへんに嬉しい。
まったくそのとおりです。かつての名護市民としても、今の県民の「気分」に憂いています。もう少し冷静に状況を見るべきです。

しつもんさんの問いをお借りして言うなら、独立運動もどきに行く可能性があります。

これは、来週月曜から書きますが、残念ですが、翁長氏は「新基地」の是非を問う県民投票をすると思われます。それも本格着工する前の時期でなくては意味がありませんから、そう遠くない時期でしょう。早ければ今年夏前です。

もし翁長氏が勝てば、法的根拠はありませんが、政治的力関係で、移転白紙化、普天間固定化となるでしょう。
このシナリオは、そうとうに有力です。ただ、翁長氏にそれだけの力量があるのかなぁ。

そして、その勝利を踏み台にして、翁長氏は次に「高度の自治権要求」をしていくでしょう。それに対しても直接投票を使う可能性が高いでしょう。

その過程で、翁長氏は、沖縄県内再開発への中国企業誘致、中国人観光客の大量受け入れ、福建-那覇空路の開設、不動産の外国人所有などという中国マネーの呼び込みを強め、合わせて下地空港などを中国に使わせるなどという、激しい中国傾斜を演じるはずです。

そういう動きの中で、「高度の自治要求」・一国二制度をめざす腹づもりです。ここまでくれば、中国の属領化は半分完成です。

現実に、日本から分離独立にまで踏み切るのかどうかは、今の時点ではなんとも言えません。
ただし本格独立となると、きわめて厳しいでしょう。米国がクリミアと同じように、まずそんな「独立国」を承認するはずがないからです。

ただ、沖縄県だけで勝手に進むわけではないので、本土政府がどのように出るのか、あるいは本土国民がどう思うかなども、強く関係していきますが。

このような流れに行かせないないためには、移設問題をうまくやることに尽きます。

強硬だけではダメです。カネだけでもだめ。そして県民投票を翁長氏の思惑どおりにさせないように、県民に正しい理解を得ることです。

移設を問う県民投票で、翁長氏が負ければ、そうとうに状況は変化します。

私は移設そのものも含めて、本土政府は抜本的に考え直したほうがいいと思い始めています。それについては来週書きます。

沖縄の空気は、左翼報道の地元新聞が 相当影響しています。連日 戦争の悲惨さを子や孫に伝えなければなら無いと言う、おじー おばーの戦争体験の連載 。世論調査では、世界一危険な普天間にはひ触れず、新基地建設移設に賛成ですか 反対ですかで聞かれれば反対になりますよ。有識者の論文も、反対派の教授 中には、アメリカの元シンクタンクの方も出て来る。移設推進派の論文搭載を見たことが無い。保守派の政治家がマスコミの前で賛成でも言おうものなら、間違い無く落選する それほど沖縄タイムス、琉球新報の2紙は偏った報道をしているのが、現状です。しかし、いずれは気ずくでしょう 共産党はじめ革新派の皆さん 翁長さんに利用されている事に。 沖縄独立?

ありえません。

本土も沖縄もメディアはどうにもこうにもどうしょうもないなあ.

日本独立?
ありえません。

って感じ.

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